鋼龍戦隊
鋼龍戦隊(Steel Dragon Squad)
『第2次スーパーロボット大戦OG』以降のOGシリーズにおける自軍部隊名。正式には“地球連邦軍極東方面軍第1独立特殊部隊鋼龍戦隊”である。
『OGシリーズ』では地球連邦軍の一部隊という理由から部隊名はないが、ジ・インスペクター終了後の特報では鋼龍戦隊というワードがあり、『第2次OG』にて自軍部隊名として採用された。
L5戦役、インスペクター事件、修羅勢らを2艦により中枢部を殲滅しており、突如反旗を翻したシュウ・シラカワのネオ・グランゾンも撃破している。封印戦争においても、地球連邦の大統領グライエン・グラスマンの暗殺容疑を掛けられながらも、数多くの戦果を挙げており、最終的には地球の封印を行おうとしたナシム・ガンエデンを撃破し、ユーゼス・ゴッツォの野望も阻止している。
しかしながら容疑は晴れたが、敵の策略であったとはいえ当時の大統領の殺害に関与してしまったことは事実のため、封印戦争後にレフィーナらが降格処分となり、統合参謀本部より監視役を兼ねた新たな戦隊司令と艦長が派遣され、所属も極東方面軍から統合参謀本部直属となる。
地球連邦軍のみならず、ディバイン・クルセイダーズやその関連組織、シャドウミラー、修羅、デュミナス一派、ガイアセイバーズ、ルイーナといった敵対組織に所属していた者や、ラ・ギアスを始めとする異世界から来た者、はたまた民間人や一国家の王族まで隊員として迎え入れている等、軍隊としては若干非常識なまでに柔軟性に富んでいる。
カイやショーンなど指揮官クラスを除けば、隊員達の中に実践経験豊富なベテランの人間は少なく、大半が10代の若い世代を締めているのも部隊の特徴である(それでも並の軍人より倍ほど濃い経験を積んでいる)。その為なのか、連邦軍内の一部では、一種の「アイドル部隊」として、大きな人気を集めているらしい。
名称の由来
運用艦船であるハガネ(鋼)とヒリュウ(飛龍)から名付けられたと思われる。人によっては某狩りゲーを思い浮かべるかもしれない。
戦術
鋼龍戦隊は、特にISA戦術(Integrated Synchronizing Attack、空母の役割を果たす機動戦艦と、そこに搭載された人型機動兵器による電撃戦)を得意とする。これにより数々の敵の中枢を壊滅させた実績を持つ。しかし、広範囲で同時期に敵が攻めてきた場合は対処しきれないという欠点も存在しており、この場合は連邦軍の他の戦力との連携が必要不可欠となる。
要は、戦隊は「点に強いが面に弱い」、連邦軍は「点に弱いが面に強い」という得手不得手がはっきりしており、連邦軍主力が展開された敵部隊と戦っている間に戦隊が電光石火で敵中枢を潰して指揮系統を瓦解させる、という流れになる。オペレーションSRWやオペレーション・レコンキスタでこの点が顕著に現れている。
食事
OGシリーズの項目でも触れられているように、「お食事会」がやたら豪華なのだが、あの食通の影響なのか普段の艦内の食事もかなり豪華であり、それが鋼龍戦隊の強さの源らしい。その中でも金曜日に出される「スティールドラゴンカレー」は商品化しようという話もあるとか。「金曜日にカレー」の元ネタは現在の海上自衛隊の食事の習慣なのだが、現在と同じく金曜に出されるようになったのは週休2日制が始まった後のことである。一方でかの「クスハ汁」は新入りにとっての洗礼、通過儀礼扱いされている。
登場作品
- OGシリーズ
- 全作品通しての自軍部隊。名称が使われ出したのは『第2次OG』以降で、それ以前は部隊名がなく、旗艦の名前で呼ばれていた。
運用艦船
- ハガネ
- スペースノア級万能戦闘母艦弐番艦。
- ヒリュウ改
- ヒリュウ級汎用戦闘母艦。
- クロガネ
- スペースノア級万能戦闘母艦参番艦。DC戦争ではDC側の旗艦として使用されていたため、表向きには存在しない戦艦となっている。L5戦役やインスペクター事件では大破したハガネの代わりに運用したことも。現在は事実上の別動隊であるクロガネ隊の旗艦。
構成内容
- オクトパス小隊
- ヒリュウ所属のパイロットチーム。隊長はカチーナ・タラスク。
- ATXチーム
- 分離行動時は基本的にヒリュウに乗艦。隊長はキョウスケ・ナンブ。
- SRXチーム
- 分離行動時は基本的にハガネに乗艦。隊長はヴィレッタ・バディム。
- 新生PTXチーム
- 封印戦争後に新たに結成。分離行動時は基本的にハガネに乗艦。隊長はイルムガルト・カザハラ。
- 特殊戦技教導隊
- インスペクター事件の戦乱にてメンバーを新生。分離行動時は基本的にハガネに乗艦。隊長はカイ・キタムラ。
外部協力者
- クロガネ隊
- レーツェル・ファインシュメッカー率いる事実上の別動隊。旗艦はクロガネで、構成員は元DC・元統合軍のメンバーに加え、元ノイエDC、元シャドウミラー、挙句に元アインストなど、様々な理由で裏の道を歩く者達が大半。
- 魔装機神隊 / アンティラス隊
- 現状のシリーズではアンティラス隊そのものではなく、前身である魔装機神隊のメンバーの一部が参加。
- マオ・インダストリー
- 構成メンバーの多くが同社製の機体に騎乗している。機体整備のために開発者らが協力している他、ラーダなど一部メンバーは戦闘にも参加するなど社を挙げて協力している。
- テスラ・ライヒ研究所
- ジョナサン・カザハラ博士が所長を務める研究所。戦隊の主力機動兵器であるグルンガストシリーズの開発母体である他、機体の整備や修復など多方面で支援を行っている。また、技術顧問であるリシュウが自ら機動兵器を駆り、戦闘に参加している。
- L&Eコーポレーション
- 救助活動を主業務とするベンチャー企業。エクサランス・レスキューを運用し、社を挙げて戦隊に協力している。
- リクセント公国
- 色々と縁のある国。現統治者であるシャインの意向で戦隊に協力するが、公国軍そのものは参加せず、国土防衛にあたっている。
- アズマ研究所
- 日本・浅草に所在する民間研究所。コンパチブルカイザーをはじめとする特機を複数擁し、そのパイロット達が参加。
- ゾヴォーク
- 封印戦争にてウォルガより枢密院の特使であるメキボスが参加。
- モガミ重工
- ツァイト・クロコディール
人物
- ダイテツ・ミナセ
- ハガネ艦長。オペレーション・プランタジネット以前までの最高指揮官。インスペクター事件で戦死。
- レフィーナ・エンフィールド
- ヒリュウ改艦長。鋼龍戦隊最高指揮官。封印戦争後は中佐に降格され、戦隊指揮官を解任される。
- テツヤ・オノデラ
- ハガネ副長→ハガネ艦長。封印戦争後は副長に降格。
- マイルズ・ブースロイド
- 封印戦争後に参謀本部から派遣された、戦隊指揮官。
- ギント・キタウミ
- 封印戦争後に就任したハガネ艦長。
- レーツェル・ファインシュメッカー / エルザム・V・ブランシュタイン
- クロガネ隊指揮官。
- カイ・キタムラ
- 新特殊戦技教導隊隊長兼現在の鋼龍戦隊PT部隊指揮官。
- イングラム・プリスケン
- SRXチーム教官。DC戦争におけるハガネPT部隊指揮官だったが、L5戦役で離反。
- ヴィレッタ・バディム
- SRXチーム隊長。
- キョウスケ・ナンブ
- ATXチーム隊長。L5戦役における鋼龍戦隊PT部隊指揮官。
- カチーナ・タラスク
- オクトパス小隊隊長。
- シャイン・ハウゼン
- リクセント公国王女。民間の協力者扱いで鋼龍戦隊に所属。
- リン・マオ
- マオ・インダストリー社長。
- ラウル・グレーデン
- L&Eコーポレーション社長。
- マサキ・アンドー、ホワン・ヤンロン、テュッティ・ノールバック、ミオ・サスガ
- 魔装機神操者。
- シュウ・シラカワ
- DC戦争終結以後は何らかの形で一時的に協力をすることがある。修羅の乱終結間際に突如敵対するも、封印戦争では再び協力者の立場となっている。
仮想敵
OGシリーズにて鋼龍戦隊が戦った敵組織はここに挙げる。
- エアロゲイター
- 地球を襲撃してきた異星人・ゼ・バルマリィ帝国に対する地球側の組織名。
- ディバイン・クルセイダーズ
- ビアン・ゾルダーク博士が自らを総裁として設立した団体。
- ノイエDC
- 壊滅したDCの残存勢力を集めて設立された団体。
- インスペクター
- ゾヴォーグ(「ゲスト」)と同じ「共和連合」に属する異星人の勢力。正式名称は不明。
- シャドウミラー
- 「向こう側の世界」(ヴィンデルらが元いた世界)における地球連邦軍特殊任務実行部隊。平行世界(こちら側の世界)に襲来する。
- アインスト
- 「過去」を意味する謎の生命体。
- 修羅
- 異世界である『修羅界』に存在する戦闘種族。
- デュミナス一派
- シュテドニアス連合国
- ヴォルクルス教団
- フェイルロード軍
- カークス軍
- ガイアセイバーズ
- ルイーナ
- ゲスト
- バラル
- フューリー
- ガディソード