黒騎士(Black Knight)
バーン・バニングスが仮面で素顔を隠した姿。ショウ・ザマとの戦いで数々の失態を重ねた為、過去を捨て仮面をかぶった。
黒騎士となってバーンはそれまでの過去を捨てようとしたのだが、実のところショウに拘った時点で「過去を捨ててない」という汚点が、ショウに半ば言及される形になる。
黒騎士となってもショウを倒すことはできなかったが、皮肉にもその怨念がオーラ力を増すこととなり、ハイパー化するまでに至るのだが、その悪しきオーラ力はエレ・ハンムに押さえられてしまった。
それでもなおショウと対峙する黒騎士は遂にその仮面を脱ぎ捨て、バーン・バニングスとして決着を図るのだが…。その末路はバーンの項目を参照。
ちなみにバーンが黒騎士になってから(ダンバイン未視聴者から見れば)全く仮面を脱いでないように思えるが、実際はあくまでバイストン・ウェルの人々の前でのみ仮面をつけているような形であり、撃墜されて漂流中に救助される際や食糧を盗む際など地上人と接触する必要が出た時は素顔であった。…前者は兎も角後者は仮面をつけていた方がよい気もするが。
また、正体がバレバレかというとそうでもないようで一部の人間以外にはバレておらず、長く仕えていたはずのルーザにすらその怪しい風貌を訝しむことすらされ気付かれてはいなかった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦
- 原作通りバーンが後半で黒騎士になるが、ショウは既に黒騎士の存在を知っている。ガラバに乗ってくる。
- 最後に登場する「栄光の落日」はAB隊が別ルートなので、なんとショウとの決着が付けられずにフェードアウトしてしまう(黒騎士に限った事ではないのだが)。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- フォウを仲間にした場合、トッドの代わりにハイパー化のイベントが追加される。よって、ショウと決着が付けられる。
- スーパーロボット大戦F完結編
- ドレイク軍との決戦時に撃墜されていないと、ミュージィのドレイク暗殺を阻止する。資金が欲しい人は、ドレイクを倒すまで撃破してはいけない。更にドレイク軍壊滅後もショウを付け狙っており、ハイパー化では専用のデモが挿入された。
- 『F』でのバーンに続きDVEがなく、「力と、狡猾さだ!」のシーンもメッセージのみとなっている上に「さすれば勝つ!」が省略されている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 図鑑に収録されないバグがある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- スーパーロボット大戦COMPACT2
- 原作通りガラバをハイパー化させるがその場では一度撤退し、後のマップでズワウスに搭乗して現れる。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- やはりガラバをハイパー化させるが、原作どおりエレに阻止される(しかもエレは死なない)。今作ではズワウスが登場しないため、後のマップで再びハイパー化する。
- スーパーロボット大戦COMPACT3
Scramble Commanderシリーズ
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- プロローグの原作最終決戦でも最初からバーンの姿で登場するため、黒騎士としては登場しないが、スキルパーツに「黒騎士の仮面」が存在する。むしろ、バーンの異名が「黒騎士」という扱いになっている節がある。
- スーパーロボット大戦BX
- 10話より登場。ズワァース及びガラバに搭乗し、33話でネオブラックドラゴンの策でズワウスに乗り換える。ビショット軍およびドレイク軍の壊滅後はジオン族に与してショウを付け狙う。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ドン・ハルマゲの部下として登場、ズワウスに搭乗して現れる。ショウには初見でバーンだと見破られた。今回はズワウスをハイパー化させる。『UX』、『CC』とバーンが味方になる作品が続いた上に、本作も原作のライバルキャラ達が共闘する展開が多いのだが、さすがに今回は仲間にならない(ちなみに同じ声の彼も仲間にならず)。
関連作品
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
他作品との人間関係
- デキム・バートン
- 『リアルロボットレジメント』では原作通りにマリーメイアを撃とうとした彼を斬り殺した。主君をも手にかけようとした彼を騎士として許せなかったようである。
- ドン・ハルマゲ
- 『OE』では彼に仕える。
- パプテマス・シロッコ
- 『CC』では共謀してジャミトフを暗殺する。
- ハイ・シャルタット
- 『BX』では君主同士が手を組んだことでしばしば共闘。声が似ているのもあってか、かつての自分と同じものを感じている様子。
- ネオブラックドラゴン
- 『BX』では肉体の復活によって用済みとなった魂の器を与えられ、その後も怨念に満ちた有り様から気に入られていた。
名台詞
- 「ふっふっふっふ…」
- 初登場時。
- 「私が受けた屈辱、この恨み、貴様に分かるか!」
- 地上で1度撃墜され、地上人のタンカーに救助されてから、ショウと再戦して。
- 「私はこのような作戦は好かぬ者だ! 貴様とは正々堂々、一騎討ちで勝負をつける!」
- 味方のビショットがマーベルを人質に取った際、こう言ってマーベルを解放した。
- 「ふははははは! 私にもハイパーができた! ハイパー化さえすればショウ・ザマなど敵ではない!」
- 「確実だなダンバイン…。ビルバインは!」
- マーベルのダンバインに致命傷を与えたあとの台詞。
- 『UX』では「落日だな、ダンバイン!」と、(意図的に変えたのかスタッフが聞き間違えたのかは不明だが)ダンバイン相手の特殊戦闘台詞(回避時)にアレンジされている。
- 「ハイパーできなくとも!」
- エレにハイパー化を押さえられた黒騎士は「仮面」を振り払い、バーンとして決着を図るが…。
- 『UX』・『BX』では「ハイパー化できなくとも!」と多少アレンジされた台詞をバーンが言うが、よりにもよってオーラ斬り及びハイパーオーラ斬り使用時の台詞である。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「私はまだ負けてはいない……いや、むしろ勝つ! ショウ・ザマ!」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第10話「海よ、大地よ」に於ける撃墜時台詞。この後、ハイパー化するとはいえ、いくらなんでも切り替え速過ぎないか。
- 「ショウ…ショウ・ザマ! お前さえ…お前さえ居なければ!」
「お前が居なければ…私が憎む相手は居なかった! お前が…」 - 同上。断末魔。ハイパー化も空しくショウ達に敗れ、彼へと発した呪詛。バーンとしての素顔を晒す事無く、黒騎士は太平洋上に散った。
- 「ライジンとやらの王を名乗るか!大仰しいにも程があるな!」
仁「大きいのは当たり前だろ!ライジンオーとどれだけデカさが違うと思ってんだよ!」 - 『BX』第10話「皇の浮上」に於ける仁との戦闘前会話より。別のバイストン・ウェルの王を思い起こさせる物言いである。
- だが仁には「大仰しい」の意味が通じず、会話が成立しないのであった。(一方飛鳥と吼児は意味を理解していた)
- 「忠告だ…。自惚れは己の傷を増やすぞ。身体にも、名誉にもな…」
- 『BX』第19話「親と子」にて、ハイより先に撤退する際彼に言い残した忠告。自分のようにはなるなとお節介を焼いたか、はたまた貴様もこうなるぞという皮肉なのか、果たして。
搭乗機体
- ズワァース
- 黒騎士となったバーンの最初の乗機。初めの頃こそビルバインと優勢に戦うものの、地上に出てから撃墜される。再び乗り込むがまたしても撃墜される。黒いカラーリングと相まって「黒騎士(バーン)&ズワァース」というイメージが強い機体。
- ライネック
- パリで一度だけ乗り込み、ビルバインと交戦するが撃墜される。
- ブブリィ
- スパロボではミュージィ・ポーのイメージが強い機体だが、その彼女がパイロットになる前は彼が乗り込んだ。水中戦を行い、水圧で機体は損傷したが、ゼットからその戦いぶりを感心された。
- ガラバ
- 最後の乗機。この機体でビルバインと互角以上に渡り合い、最期は生身のバーンとショウがお互い刺し違える場となる。
- ハイパーガラバ
- 一旦ハイパー化するも、エレの干渉により元に戻されている。
スパロボでの搭乗機体
- ズワウス
- 『COMPACT2』第3部・『OE』・『BX』にて搭乗。また、『サンライズ英雄譚』シリーズでも愛機として登場している。
余談
- 「過去にこだわり、仮面を被って因縁の相手を追う」という仮面キャラの定番を作り出したキャラクターである。