竜宮島
竜宮島(Tatumiya Island)
『蒼穹のファフナー』に登場する人工島。「たつみやじま」と読む。
アーカディアンプロジェクトの一環で建造された1隻で、同プロジェクト遂行組織アルヴィスの本拠地にして島に偽装した洋上移動要塞。また地下や海中部分、あるいは要塞構造部分のことをアルヴィスと呼び分けることもある。
島のシステムは皆城乙姫をコアとした「ブリュンヒルデ・システム」により制御されており、
- 重水素反応核融合炉を動力とし、電磁推進システムでの航行。
- 偽装鏡面による光学迷彩を島全体に張り巡らせる高度なステルス機能。
- 重力波バリアを島全体で覆い敵の攻撃を防御。
- それでも進入してきた敵への対処のために、島の各所の地面からは隔壁がせり出して、建造物と人命を守る。
- 無人戦闘機「ノルン」を発進させてファフナーを掩護。
など、スパロボでは「ユニット」として扱ったとしても違和感がないほどの性能を誇る。
海中部分は全長66kmに及ぶ巨大さで、竜宮島を含む幾つかの島と、その周りのある程度の範囲の海も要塞構造部の上に乗っている状態である。その上、似たような要塞が数隻建造されているというのだから驚き。一方であまりにも巨大過ぎるため、建造以来全く使われていない区画が相当に多く、更にはミール由来の技術を含むために何のための区画か不明なエリアすら存在するという。
原作の世界観では、人類軍の核ミサイルによるミール破壊作戦の所為で日本列島が消滅してしまっている。しかし、竜宮島は、この攻撃の前に日本を離れ、太平洋上を移動していた。このため、日本の古き良き文化がそのまま保存されており、昭和風情を感じさせる田舎の漁師町のような風景が広がっている。
この島に住む大人たちは、全員がアルヴィスの職員であるが、子供たちには世界がフェストゥムに攻撃されていることから日本が消滅したことまで徹底して情報が隠蔽がされていた。TVや雑誌などの情報源もそのために捏造され、中学卒業にあたる時期に、「大人」の一員として島の外に連れて行かされることで世界の真実を知り、アルヴィスの一員として働くことになる。この島の日本人の大人たちはほとんどが自然受胎能力を失っているため、子供たちは人工子宮で生まれてきている。この事も島の子供たちには時期がくるまでは知らされない。彼らはこの人工子宮内で、ファフナーのノートゥングモデルに搭乗できるような調整を受けている。ここまでして偽りの平和を子供たちに体験させようとしているのは、長引くフェストゥムとの戦争で世界各地で忘れられていく「平和という文化」を次世代に残そうという理念による。また、世界の真実を知った後の皆城総士は、この島を「楽園」とも呼んでいる。TVアニメ版の第1話でフェストゥムが島に侵入してきたことから、卒業前の子供たちも全員が島の真実を知らされることになった。
偽装鏡面による徹底したステルスのおかげで島の位置は新国連にも隠されている。これは世界の真実が卒業前の子供たちにもたらされないようにするための措置だが、新国連から見れば「竜宮島は強大な戦力を持ちながらも他の人類と共闘しようとしない裏切り者の集団」として映っており、島の捜索を続けていた。 しかし、フェストゥムに襲われる新国連の捜索機を一騎が助けたことがきっかけで位置が知られてしまうことになる。前述のとおり世界との接触を断っている都合上、「他のアルヴィス島」とも連絡はとれないままだったが、TVアニメ版第7話にて接触の機会を得る。
TV版(無印)の最終話時点での所在地は「W175°N57°」。
主な施設
登場作品
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 他の参戦作品との兼ね合いから日本消滅がなかったことになっており、人類から隠れているという設定もない。寂れた観光地として開かれた場所となっている。
- スーパーロボット大戦UX
- 日本消失がなかったことになっている点はKと同じ。当初は隠されていたが、後に存在が地球連邦政府にばれてしまう。