サルディアス・アクス

2015年9月25日 (金) 17:48時点におけるBloom (トーク | 投稿記録)による版 (→‎天獄篇)

サルディアス・アクス

サイデリアルの特殊工作部隊「アンタレス」の副隊長を務める男。飄々としたつかみどころのない性格をしており、面倒見がよくインテリな一面もあり、その知識は豊富。

元々は考古学者であり、物理学とは別の観点から宇宙の成り立ちを研究していた。しかし、家族を戦いで失ったことが契機となってサイデリアルに加入、一時はバルビエル同様に世の全てを憎んでいたらしく「怨嗟の魔蠍」のスフィア・リアクター候補にもなった。なお、サイデリアルに加入した時期は三大特殊部隊の人間の中で一番早い。

かつては『怨嗟の魔蠍』を奪うために結成された部隊の隊長であり、その部隊がバルビエルの地球を滅ぼした。そのため、ガドライトにとっての尸空と同じような立ち位置にある。しかし、その戦いでバルビエルに部下達を全滅させられたために彼を憎んでおり、バルビエルの憎しみが癒えないことを望んでいる。現在ではそれに加え、自身のそれよりも大きなバルビエルの憎しみとそれに反応する「怨嗟の魔蠍」の行き先を観察することを目的としており、付かず離れずの距離を保ちつつ副官として動いている。

年齢のせいか本質は良くも悪くもドライであり、怒りや憎悪がかつてよりも薄まっていることを本人も語っており、どんな状況でも飄々とした態度を崩さず、卑劣な作戦も顔色を変えずに実行する。この感情を無視したドライさがサルディアスの持ち味であり、私情を挟まない分軍人としてはバルビエルより優秀。

時獄戦役の頃は翠の地球におり、脱走した末端の兵を装ってセツコ達と行動を共にしていた。

ちなみに名前に引っ掛けて「サル」と呼ばれるのを嫌うが、呼ばれたとしても驚く程度で怒りを露にするわけではない。

終盤にてZ-BLUEとの決戦に敗北するが、生存しており尸刻、ダバラーンと共にサイデリアルの残党を束ねてバアル御使いのしもべとの戦いにも参加した。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
6話で味方として加入するが、12話クリア後に正体を明かして離脱。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
序盤の翠の地球ルートを選んだ場合、4話という早い段階で登場する。シャウラス・リーダーがそこそこ硬く火力もあるため面倒な敵だが、バルビエルに比べれば大したことはない。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

一般兵よりは高い。カオス・コスモスで出て来る真徒と同じような水準。

精神コマンド

特殊技能(特殊スキル)

第3次Z連獄篇
第3次Z天獄篇
見切り底力L7、指揮官L3、戦意高揚ガード地形利用援護攻撃L3
「ガード」と「底力」と「地形利用」のあわせ技でとにかくしぶとい。加えて機体のジャミング機能と自前の「見切り」で命中と回避も高い。

エースボーナス

所属チームの命中率・回避率+15%
連獄篇で味方にいる時はこのボーナス。
指揮効果を受けている時、命中率と回避率+20%
難易度ハードだと、第47話で習得して現れる。一緒に出て来るダバラーンと尸刻は二人とも3レベルの「指揮官」を持っているため、うっかり近づけると当てられない・避けられないという事態になる。最終補正でないのが救い。

人間関係

バルビエル・ザ・ニードル
アンタレス隊長。かつて彼に部下達を全滅させられたために彼を憎んでおり、バルビエルの憎しみが癒えないことを望み、彼の憎悪を煽ることもある。曰く「人を人とも思わない者同士」。
バルビエル本人もそれは承知しており、故にこそ己の副官に相応しいと考えている。
ギルター・ベローネ
部下。ギルターが自分の事を憎んでいる事も承知の上で部下にしている。
尸刻ダバラーン・タウ
同僚。自身と同じく他部隊の副長。彼らがサイデリアルに迎えられた経緯も知っており「サイデリアルとして戦うために過去は水に流すのか」というようなことを決戦前に問いかけた。
セツコ・オハラランド・トラビスクロウ・ブルースト
翠の地球では彼等と行動していた。
クラヴィア・アーゴ
翠の地球では同じサイデリアルの離反者としてリアクター達と行動を共にする。実際は手駒の一人であり、怨嗟の魔蠍の力を使えるように薬物で精神をコントロールしていた。

名台詞

戦闘台詞

「姑息な卑怯者と罵っていただいて構いませんよ」
戦闘台詞の一つ。実際、作中では反吐が出ると唾棄されるほどに卑劣な作戦を展開している。
「進化なんてものが本当に必要なのかは疑問ですよ」
ゲッターロボ、シモンに対する特殊戦闘台詞。色々と奥の深いセリフではある。
「裏の裏を読んだら、結局は真っ正面でした、はい…」
被弾時。

連獄篇

「それそれ。その堅っ苦しい所が性に合わないんですよねぇ、どうにもこうにも」
初セリフ。
「裏切り者の名を受けて全てを捨てて戦いますよ」
連獄篇第6話の戦闘前会話。元ネタは言うまでもなくデビルマンのオープニング主題歌「デビルマンの歌」の歌詞。
「やれやれ、分不相応な機体を……」
シャウラス・リーダーに乗って現れたギルターに対して。
「では、ご紹介しましょう。これが『怨嗟の魔蠍』のスフィア搭載機……アン・アーレスです」
第13話でクラヴィアの搭乗するアン・アーレスが起動した際の紹介。クラヴィアがリアクターだとは言っていないのがミソ。

天獄篇

「そう物騒な事などおっしゃらずに、どうです?この前のボスのスカウト…お受けになってみては」
「答えはハイか、イエスでお願いします」
蒼の地球第11話「プラント動乱」のヒビキとの戦闘前会話にて。ヒビキをサイデリアルに勧誘する際の誘いだが、実質一択である。
しかしヒビキからは「だったら灰(ハイ)にしてやるさ!お前らを!」と返されてしまい、これにはサルディアスも「一本取られた!」と唸るしかなかった。
「獣の血…それは人間の中に眠る最も原初の本能…。生きるために戦い、生きるために勝利する」
「水の交わり…清らかな水の名を持つ機械天使…。それは異なるものが一つに融け合い、澄んでいく様を意味する」
「風の行き先…螺旋は渦を巻き、風を呼ぶ。その風は心の赴くままに常に新たな地を求め、留まる事を知らない」
「そして、火の文明…。それこそは人の英知を集めたもの」
「それは戦いを呼び、その中で人は進んでいく。目の前の敵を…障害をマシンと共に乗り越え、自らの信じる未来のために」
第45話にて。シンカに至る過程の4つの時代についての説明。
「常々思っていたんですよ。人間は憎しみという感情を突き詰める事が出来ないのではないかと」
「時間や新たな出会いは傷を癒えさせる…そして、人は憎しみを…過去を忘れることが出来るから、前へと進める」
「それこそが人間のあるべき姿でしょう。かくいう私も…」
同じく45話にて。なお、これはバルビエルの憎悪を煽るための発言(スパロボには彼の言に当てはまらない奴もいるが)ではあるが、ジンネマンは何か思うところがあったようである。
「それですよ。私があなたに求めるのは、それです。私の部下たちを目の前で惨殺したあなたの憎しみは、癒されることがあってはならないのです」
以上の発言により力が落ちていた「怨嗟の魔蠍」が発揮されたことを見届けてバルビエルに言い放ったセリフ。その憎しみが消えないことがサルディアスの復讐だった。バルビエルもそれは察していたがサルディアスに言わせればお互い様で、だから却って良い関係でいられるという。
「くそっ! よくもこの俺を……!! ……なんて怒りや憎しみが持続しないのはトシのせいですかね……?」
第47話で撃破された際。

迷台詞

「ランドさんのスマイルを…。そりゃまた、随分と罪作りな事をされたものですな…」
連獄篇第10話にて。暑苦しいスマイルの元祖が親分にあると知っての、あまりにもストレートなリアクション。
「きっとランドさんのフィアンセですから、ムチムチプリンの肉体派グラマラスガールなんでしょうな」
同上。ランドに婚約者がいる事を聞いた時の反応。40過ぎたオッサンの癖に表現が生臭い。なお、ランドの好みはその通りであったのだが……ちなみにサイデリアルにはそれに合致する人物がいる。
サルディアス「いや~ランドさん…」
ランド「な、何だよ、おっさん?」
サルディアス「…人のシュミって、それぞれですね」
で、その婚約者と実際に会って一言。この言葉にランドは「何が言いてえんだよ!?」とキレながら返す。サルディアスが何を言いたいのか?つまりそういう事である
しかしそういう趣味の人年端もいかない少女に想いを寄せられる天才と声が似ているサルディアスがランドをそういう目で見るのは何の因果か……
「うーん、ガンダム!」
天獄篇における対ガンダムMS戦での被弾時の特殊台詞。
元ネタはおそらく1970年台に名優チャールズ・ブロンソンが男性用化粧品「マンダム」のCMで発言し、後に流行語にもなった名台詞「うーん、マンダム」だろう。サルディアスも異星人ながら、随分と地球の古い&渋いネタを知っているものである。
余談だが「マンダム」は「ガンダム」の語源のひとつともされており、何気につながりがあったりする。

搭乗機体

シャウラス
アン・アーレスの設計を元にした量産機。サルディアスの専用機として黒い「リーダー」が存在。

余談

  • 名前の由来は恐らく、蠍座ゼータ星「グラフィアス」と蠍座シータ星「サルガス」の組み合わせだと思われる。