キオ・アスノ
キオ・アスノ(Kio Asuno)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:山本和臣、樋口智透(壮年期)
- 種族:地球人(北米出身・Xラウンダー)
- 性別:男
- 年齢:13歳
- 所属:民間人→地球連邦軍(ディーヴァ)
- 主な搭乗機:ガンダムAGE-3→ガンダムAGE-FX
- キャラクターデザイン:長野拓造(原案)、千葉道徳
『機動戦士ガンダムAGE』キオ編以降の主人公。素直で天真爛漫で心優しく正義感も強いという良い子を体現したような人物だが、その一方、世間知らずさや頑固な面もある。
地球圏の都市・オリバーノーツにて家族と共に暮らしていたが、ヴェイガンの地球侵略が切掛となり、祖父フリット・アスノからガンダムAGE-3を託され、ヴェイガンとの戦いに身を投じていく。
幼い頃、MSシミュレーターをフリットからゲームとしてプレゼントされており、知らずのうちにパイロットとしての教育をされていた(フリットとしては、老い衰えた自分の代わりにガンダムでヴェイガンを滅ぼす人材の育成と、孫がヴェイガンとの戦争が続く世界で生き抜くための力をつけさせるという二つの目的がある)。そのためか、祖父をはるかに凌駕するXラウンダー能力と父親譲りの高いMS操縦技術を有しているものの、戦争をゲーム感覚で捉えるなど倫理観が危うい節もあった。誕生直後にアセムが生死不明となった影響もありフリットを一家の中で特に慕っており、当初は彼に言われるがままに戦っていたが徐々に自分なりに戦う事への意義を探していく。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。声優の山本和臣氏は本作でシリーズ初出演。また、彼が初登場時に所持していた携帯ゲーム機がスキルパーツとして登場。
- 防衛組など同年代~年下が多い関係で原作よりも人間関係が充実している。
- ゲームで戦い方を学んだ関係で当初は戦いに現実味を見出だせず、市街地や仲間の被害や相手の事情などを鑑みない行動が目立っていたが仁たちとの交流で変わっていく。
- 能力的には同作品内にキオ以上の描写をされているキャラクターが多い関係で準エース以上エース未満といったところで、昔のアキトやコウに近い扱いだがXラウンダー能力がある分、そこそこ戦える。
- 上述の通り主人公としては能力的に一歩足りないのでスキルパーツで強化を計りたいが、乗機の武装が射撃一辺倒なAGE-3から一転、後継機のAGE-FXでは格闘武器が上位に来るためそれを見越した育成をしていきたい。また、どちらの機体も実用的なP武器の追加が遅いのでヒット&アウェイは優先して付けてやりたい。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
他のエースクラスに比べると一歩劣り、ゼハートやイゼルカントと正面から戦えるほどではなくスキルパーツによるテコ入れは必須だが、Xラウンダー補正のおかげでそこそこ戦える。AGE-3は射撃特化だが、中盤で乗り換えるAGE-FXは格闘向きなので養成が難しい。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
家族・友人・地球連邦軍
- フリット・アスノ
- 祖父。前述のとおり、おじいちゃんっ子であり一家の中で特に慕っている。
- アセム・アスノ / キャプテン・アッシュ
- 父。当初はアセムが生死不明であったため、家族の中で唯一面識が無かった。
- ロマリー・アスノ
- 母。髪色は彼女譲り。
- ユノア・アスノ
- 叔母。キオとの仲は良好。衛生班長としてディーヴァに乗り込んでおり、キオのカウンセリングもたびたび行っていた。
- エミリー・アスノ
- 祖母。劇中ではキオ誕生時と最終回エピローグでのアスノ家の肖像画でしか一緒にいるシーンが描かれなかった。小説版ではガンダムAGE-FXの開発に携わる。
- ハロ
- AGEシステムのサポートメカ。普段は一緒に行動しているが、ディーヴァに乗ってからはウェンディが主に面倒を見ていた。ブルーレイ最終巻の特典イラストでは共にエッチな本を読んでいた。
- ウェンディ・ハーツ
- 友人で、共にディーヴァに乗り込む。終盤はキオの戦争終結への決意に共感していた。小説版ではゲーム仲間でもある。
- レブルス・ラモンド、ケイン・ロイス、ロジー・ミリウ
- 友人たち。休日を利用してみんなでMSエキシビジョンを観に行く途中、事件は起こった。
- ウットビット・ガンヘイル
- ディーヴァのメカニック見習い。当初はアスノの名の下ちやほや(彼にはそう映っていた)されるキオが気に入らず、きつく当たっていたが、共に戦ったことがきっかけとなりキオを認め親友となる。艦内では共に行動していることが多い。4年後を描いた外伝ではウェンディを巡る恋のライバルとなっていた。
- セリック・アビス
- ディーヴァ所属のMS隊隊長であり、兄貴分となる。キオがAGE-FXに乗り換えて不殺戦法を取るようになった際は心配し、キオを諌めた。
- シャナルア・マレン
- セリック率いるアビス隊の女性隊員。キオの教育係となり、キオも慕っていたが…
ヴェイガン
- フェザール・イゼルカント
- ヴェイガンの支配者。キオがヴェイガンの捕虜になった際には「この子は特別だ」と収容所送りにせず、国賓級の待遇を与え、ヴェイガンの世界を見るよう促した。後に、イゼルカントの目論見を知った際はその目的と思想を明確に否定した。
- ゼハート・ガレット
- ヴェイガンの前線司令官。オリバーノーツを焼き払った件もあり、キオにとっては宿敵のような存在。
- ルウ・アノン
- ヴェイガンの首都コロニー・セカンドムーンで暮らす少女。捕虜となったときに知り合い、親交を深める。彼女とディーンとの交流がヴェイガンへの認識を改める切欠となった。
- ディーン・アノン
- ルウの兄。彼とも親友になる。後にディーンは軍に志願、戦場で再会することとなる。
- ロミ・イゼルカント
- イゼルカント夫妻の息子で、作中ではすでに故人。髪の毛の色以外はキオと瓜二つ。
他作品との人間関係
名台詞
アニメ本編
- (今日は勇気の日。長い戦争が始まった日…。もし、この戦争がなかったら僕は父さんに会えたのかな? 天国の父さん。戦争はまだ終わってません…)
- 第29話「じいちゃんのガンダム」でのモノローグ。
- 「よろしくね…ガンダム!」
- 第29話ラストにて、ガンダムAGE-3へ向かって。
- 「…もうやめよう? 僕達には分かり合える道があるはずなんだ。こんな事、もうやめようよ…」
- ルナベース攻防戦において、フラムへの攻撃を止めた直後、彼女を説得する。しかし、フラムにとってその発言は子供の戯言に過ぎなかった(ゲーム版ではさらに布教活動とまで発言するなど、より直接的に否定している)。
- 「爺ちゃんは憎しみに駆られてるだけじゃないか! そんなの救世主じゃない! そんなの絶対に違う!!」
- 「ヴェイガンの捕虜など処刑してしまえばいい」と発言したフリットに対して、彼を批判。劇中において明確にフリットに対して反抗した場面となった。
- 「今だって人は人です!地球圏の人たちも、火星圏の人たちも、精一杯生きてるんだ!」
- 最終話。Xラウンダーの精神空間で、「人が人らしく生きるために選別を行い、賢き者たちを導く」という思想を持つイゼルカントに対する反論。キオにとっては懸命に生きることこそが人らしい生き方と感じていた。
- 「じいちゃんはなれたんだ…本当の救世主に!」
- 最終話、過去への妄執と敵への憎しみを乗り越えて、人々を守るための救世主となったフリットを目にして。
書籍媒体
- 「ガンダムAGE-3は、キオ・アスノとウェンディ・ハーツで行きます!」
- 小説版第4巻より。ウェンディを乗せたGセプターと合体したAGE-3 ノーマルを駆る際に発言。元はシーブック・アノーの台詞。『BX』でも一連の流れが再現された。
- 「僕とガンダムがこの戦争にトドメを指す!」
- 漫画『クライマックスヒーロー』より。当作品でのキオはアニメ本編以上に明朗快活な性格となっている。『BX』でも戦闘台詞として採用された。
スパロボシリーズの名台詞
- 「がはっ……!」
- 『BX』第9話オリバーノーツルート「守れ!子供達の戦い」にてエキゾーストの攻撃からライジンオーを庇って。
- 一見、何気もない発言だが、UXの「ごふっ」と同様に劇中でキオ以外にも多くのキャラが発言しているため印象に残りやすい(実際にオリバーノーツルート第8話ではハリケーンがゼハートのギラーガにやられた際に発言している)。
- 「…バナージさんは知ってるんです」
「あそこには、自分と同じように守る為に戦った人達がいるってことを…」 - 『BX』25話「虹を見た日」にて、相転移誘導弾から逃れるため宇宙に上がろうとするも、エンジントラブルで推力の上がらないガランシェール。それを助けるためバナージがユニコーンガンダムで出撃したのを見て、ジラードはあのままではバナージも助からないと判断、「オードリーと言う子だけ連れて行けば助かるのに」と言ったのに対して。
- かつて、敵を倒すためだけに戦っていた自分に対して、街を守る為戦った自分より年下の少年達がいた。彼らに感化されたキオには、バナージの意思が良く分かったのだ。
搭乗機体
- ガンダムAGE-3
- キオ編での搭乗機で実質専用機。
- ガンダムAGE-FX
- 三世代編での搭乗機。
商品情報