インド神話

2015年3月27日 (金) 20:40時点における202.148.250.165 (トーク)による版 (他の三柱神などを追加)

インド神話(India Mythology)

インド発祥の神話。成立時期や伝承者の層などによって様々な神話があるが、以下、ヴェーダ神話とブラーフマナ・ウパニシャッド神話、叙事詩・プラーナ神話の3が有名。概ねヴェーダ神話がバラモン教に、叙事詩・プラーナ神話がヒンドゥー教に属し、ブラーフマナ・ウパニシャット神話がその両者を繋ぐものと考えてよい。ちなみに、何故か陰部に関するネタが多い。

仏教として日本に入り、様々な仏神へと変化した。

インド神話が取り入れられている作品

ベターマン
ブラフマンなど作中用語の多くがインド神話含む多くの神話や天文学からの引用である。
機動戦士ガンダム00
ソレスタルビーイングの量子型演算処理システム・ヴェーダに名前が使われている。
バンプレストオリジナル
ノーヴル一派が用いる機動兵器と武装の名前を冠している。

神々

インドラ(Indra)
仏教では「帝釈天」。雷を操る雷霆神であり、ヴァジュラを用いてヴリドラ等の悪魔を退治している。一方で、羅刹族の王「メーガナーダ」を始めとして敗北した話も多い。
アグニ(Agni)
火の神。仏教ではストレートに「火天」。赤い体に炎の衣をまとった姿で描かれている。
シヴァ(Siva)
仏教では「大自在天」。最高神の一柱にして、破壊を司る神。トリシューラを以て3つの悪魔の都市を滅ぼしている。額にある第3の目からは、敵を焼き尽くす炎「パスパタ」を放つ。
マハーカーラ(Mahakala)
シヴァの化身の一つ。マハーは「大」、カーラは「黒」を意味し、合わせて「大いなる暗黒」を意味する。日本神話の豊穣を司る神「大国主」と習合した結果、破壊神の化身ながら七福神の一柱「大黒天」となった。
ヴィシュヌ(Vishnu)
仏教では「毘紐天」。最高神の一柱にして、調停を司る神。ヒンドゥーの神でも特に歴史の古い神であるが、当初は名前があるだけで決まった役割を持っていなかった。後に様々な英雄や土着神をアヴァターラ(化身)として習合したことで民衆の支持を集めて最高神にまでなった。
アヴァターラ(Avatara)
主にマツヤ(魚)、クールマ(亀)、ヴァラーハ(猪)、ナラシンハ(人獅子)、ヴァーマナ(矮人)、パラシュラーマ(斧を持つラーマ)、ラーマ、クリシュナ、ブッダ、カルキから成る、ヴィシュヌの10の化身(10でない場合もある)。平時良く聞く「アバター」の語源である。
ブラフマー(Brahma)
仏教では「梵天」。最高神の一柱にして、創造を司る神。宇宙の根源原理「ブラフマン」を神格化した存在だが、立場的にはシヴァ・ヴィシュヌと同格である。近年ではシヴァにその立場を奪われつつあるらしい。

人物

アルジュナ(Arjuna)
インドラの息子にして、英雄。その名は「純粋な行為の実行者」を意味する。アグニからガーンデーヴァを受け取ったこともある。
ヴィジャーヤ(Vijaya)
アルジュナの別名の一つ。その名は「勝者」を意味する。
クリシュナ(Krishna)
アルジュナの別名の一つ。その名は「黒い肌をした者」を意味する。

生物・怪物

ガルダ(Garuda)
「金翅鳥」とも。仏教では「迦楼羅天」。ヴィナターから生まれた神鳥。人間の胴体と鷲の頭部・嘴・赤い翼・爪を持ち、炎の様に光り輝き熱を発するのが特徴。ヴィシュヌの乗り物でもある。
ナーガ族をはじめとする龍・蛇の類と争い、退治する象徴として崇拝されていた。
強さはとりわけ凄まじく、たった一体で多くの神々を打ち倒すだけでなく、ヴァジュラをもってしても滅ぼすことができなかったほど(しかし、それがインドラと永遠の友情の誓いを申し込んだ切欠となったりする)。
宗教的対立により、スリランカではラクシャーサ(羅刹)、怪物グルルと呼ばれ、災厄をもたらす存在とされる。

武器

ヴァジュラ(Vajra)
「金剛杵」とも。インドラが用いる武器。漢名の名の通り金剛で出来ており、雷を操る。
蛇の形をした邪神ヴリトラをこれで滅ぼすことができたが、ガルダだけは打ち倒せなかった。
ガーンデーヴァ(Gandiva)
インドラの息子にして英雄アルジュナが用いる弓。
トリシューラ(Trysula)
シヴァが片手に持つ三叉の槍。悪魔が住む金・銀・鉄で出来た都市をこの槍で滅ぼした。