天使・悪魔

2014年8月17日 (日) 09:26時点における下駄ボロット (トーク | 投稿記録)による版

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典や伝承に登場する神の使いである。御使いとも言われている。

天使が語源となっている作品

新世紀エヴァンゲリオン使徒機動戦士ガンダム00に出てくるモビルスーツ等にその名前が使われている。

天使の階級

上位三隊「父」

熾天使(Seraphim)
名は「燃える」、「炎のような」を意味し、人間に神の聖愛を伝える存在。人前に現れる時は、三対六枚の翼と四つの顔の姿で現れる。「熾(燃えている)」天使の名の由来は、その体が神への愛と情熱によって燃えているからである。
智天使(Cherubim)
名は「智慧」あるいは「仲裁する者」を意味し、四つの顔と四つの翼を持ち、その翼の下には人の手らしき物がある。その名や智慧を伝える役割から「智」天使と言われている。
座天使(Thrones、Ofanim、Galgalim)
名は「玉座」や「車輪」の意で、無数の眼が付いた燃え盛る車輪の姿で描かれる。唯一神たる主を運ぶ神の戦車をとされ、転じて「座」天使の由来となった。

中位三隊「子」

主天使(Dominions、Κυριοτητες)
名は「統治」、「支配」をあらわし、神の威光を世に知らしめる任を背負い、神の主権を広める事から「主」天使と呼ばれている。その一方で、人間への慈愛伝達をしたりもする。
力天使(Virtues、Δυναμεις)
名は「高潔」、「美徳」を意で、実現像としての奇跡を司り、それをもって英雄に勇気づける役割を持っている。「力」天使という表記は、難局に立たされた善人に、勇気づけて、力を引き出す存在から来ている。
能天使(Powers、Εξουσιαι)
天使の中で尤も調和的な存在であり、万物の原理と同一化する性質とされ、これが「能」天使の由来となっている。地獄の悪魔達との戦いにおいて最前線に立つことが多く、それ故に悪魔との接触機会が多いなど、使命も過酷である。堕天使になったのもこの階級の天使が多い。

下位三隊「聖霊」

権天使(Arkhai)
「権」天使の名が示すように、地上の国や大都市及び、その指導者を守る使命を帯びている。
大天使(Archangels)
「使者の長」「卓越した使者」を意味し、「大」天使の名の由来は、天使の中でも特に偉大な天使への敬称から来ている。
天使(Angels)
天使の中で兵卒にあたる存在。

天使の一覧

サキエル(Sachiel)
「水」を司る天使。七大天使の一人で木曜日の守護聖人と言われている。
シャムシェル(Shamsiel)
「昼」を司り、エデンの園を守護する天使。天国の王子ともいわれている。
ラミエル(Ramiel)
「雷」を司り、幻視を支配する天使。神のメッセンジャーでもある。
ガギエル(Gaghiel)
「魚」を司り、第6天「マコン」を守護する天使。
イスラフェル(Israfel)
イスラム教における「音楽」を司り、「最後の審判」の時にラッパを吹く天使。
マトリエル(Matarael)
「雨」を司る天使。
バラキエル(Barakiel)
「霰」を司る天使。別名は「バルディエル」。
ゼルエル(Zeruel)
「力」を司る天使。
アルミサエル(Almisael)
「子宮」を司る天使。
アズラエル(Azrael)
イスラム教における「死」を司り、人間の罪を裁く天使。
ラファエル(Raphael)
旧約外伝『トビト記』に登場する四大天使の一人。
ガブリエル(Gabriel)
旧約聖書『ダニエル書』に登場する四大天使の一人。
ジブリール
ガブリエルのアラビア語名。
ルシファー(Lucifer)
堕天使の長。キリスト教における七つの大罪の一つ「傲慢」を司る。悪魔「サタン」と同一視されることもある。ダンテの叙事詩『神曲』やミルトンの叙事詩『失楽園』にも登場する。
アリオク(Arioch)
名はヘブライ語で「獰猛な獅子」を意味する。元々は人間や悪魔の名前であるが、ミルトンの叙事詩『失楽園』では堕天使として登場する。別名は「アリオーシュ」。
ザバーニーヤ(Zabanya)
天使にして地獄の管理者。イスラームの経典『クルアーン』に登場する。
ハールートとマールート(Harut wa Marut)
古都バビロンに住む二人組の堕天使。イスラームの経典『クルアーン』に登場する。