サイデリアル(Sidereal)
第3次Z時獄篇で言及された謎の組織。ガドライト・メオンサム率いるジェミニスはこの組織の一部隊であり、全貌やその目的は謎に包まれている。「鬼宿」という分類が存在することだけは判明している。
唯一明確な「サイデリアルの構成員」として登場した尸空の言動からすると、スフィア・リアクターを中心とする組織らしい。また「イドム」という正体不明の自律回路を運用している。このイドムはその言動からするに、肉体を失った魂であるらしい。
「サイデリアル」とは「恒星の」を意味する単語。
人物
- 尸空
- 「鬼宿」に属する男。
- ガドライト・メオンサム
- 「鬼宿」の実行部隊となっていたジェミニスの指揮官。
関連する用語
- イドム
- 尸空が率いている無人機部隊を制御する自律回路。命を消し去る意志に凝り固まっており、これ自体が人の魂とも取れる言動が見られる。
余談
- サイデリアルとはバビロニア・インド占星術で使われる方式の一つで、黄道12星座の属する天球上の領域(12宮)の二つある分け方の片方のことであり、通常の星占いなどに使われているのは「トロピカル方式」と呼ばれる方法。サイデリアル方式での分け方はトロピカル方式とは異なり、太陽を基準点に、12星座にそれぞれ30°ずつの角度を割り当てる形が取られる。このため、トロピカル方式に比べると太陽が宮に存在する期間とのずれはかなり小さい。
占星術ではその人の生まれを「○○座生まれ」というが、原義ではその人が生まれたとき、太陽がどの宮にあったかを示している。たとえば4/14~5/14の間に生まれた人は、その期間は太陽が白羊宮にあるため白羊宮生まれ、となる。日本では分かりやすくするために宮に対応する星座を用い「おひつじ座生まれ」としているが、12星座と12宮は元来異なるものであり、歳差によりどんどんずれていくため正確ではない。たとえば現在だと、処女宮の期間はトロピカル方式では8/23~9/22であるが、太陽は9/17頃まで獅子宮にある。
- 尸空の属する「鬼宿」は天の赤道を28に分類した天文学の単語「二十八宿」のひとつ。ひとつの宿は西端の明るい星を「距星」とし、隣の宿の東端の距星までの距離が広さとなる。