テンザン・ナカジマ
テンザン・ナカジマ(仲嶋天山 / Tenzan Nakajima)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:川津泰彦
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 年齢:21歳
- 所属:ディバイン・クルセイダーズ
- 階級:大尉特級
「OGシリーズ」に登場するTVゲームに熱中な若者。「ホッ!」「~だっての」が口癖。特にバーニングPTは得意で、全戦全勝。バーニングPTの決勝大会でリュウセイ・ダテと互角に勝負して、その後ディバイン・クルセイダーズ(以下、DC)の所属となる。そもそもバーニングPTは民間人の中からパイロット候補生を選ぶために作られた擬似戦略・戦術シューティングゲームであった。DCに入ってからの彼は大尉特級扱いとなり、周囲の評価や目線を気にすることなく自分勝手に振舞っていた。
性格は、ゲームでも戦場でも同様に敵を打ち落とすことを快楽とする享楽主義者。戦場ではその異常なイデオロギーが爆発し、道徳心や命の価値観をあまり持ち合わせてはいない。乗機に関しては飛行能力を持ちながら重装甲と高火力の砲撃を誇るバレリオンを愛用していた。これは、彼がゲーム感覚で戦場が楽しめるのが理由。
DCが崩壊したあとはアードラー・コッホの下に付き、ヴァルシオン改が与えられる。だが、アードラーが仕込んだゲイム・システムに取り込まれて自身のイデオロギーが暴走、発狂状態へと陥る。最期はリュウセイにより引導を渡される形でヴァルシオン改ごと葬られた。しかし、それは自分自身さえも完全に失ってしまう「更なる地獄」の始まりに過ぎなかった…。
悪役であり、リュウセイのダークサイド的側面が強い人物ではあるが、その特徴的で破天荒なキャラクター故か、人気は決して低くは無い。
登場作品と役柄
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
- 初登場。リュウセイの成長促進の為の存在であり、ダークサイドでもある。キョウスケ編でも、何度かATXチームと交戦する。能力は射撃と命中が高い。リベンジを持っているのは、粘着質な彼らしいところか。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- アニメ版の設定に基づき、バーニングPTの優勝者がテンザンとなった。また、最期のリュウセイとのやり取りが若干変更された。
- スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ
- アニメ版ではリュウセイとの出会いなどが描かれた。最期はゲームと同様死亡してしまうが、エアロゲイターに「ゲーザ・ハガナー」に改造される事なく、地球人テンザン・ナカジマとして死亡した。
人間関係
- リュウセイ・ダテ
- 彼とはゲームで繋がりがあるが、同類と見ていた。逆にリュウセイは命の価値を知らないテンザンを否定した。
- リョウト・ヒカワ
- リュウセイと同じくゲーム繋がりであるが、テンザンに『自分と同じようになる』と指摘された。しかし、リョウトの心は真っ直ぐであり続けた。
- ラトゥーニ・スゥボータ
- 初戦闘の際にラトゥーニを欠陥品呼ばわりしたため、リュウセイの怒りを買ってしまう。しかし、そのことがきっかけでラトゥーニがリュウセイに心を開いたのは何とも皮肉な話である。
- キョウスケ・ナンブ
- 初めて交戦したのは彼がアルトアイゼンに乗り換えたばかりの時で、テンザンはアルトを「隠しキャラ」と評した。キョウスケからは適当にあしらわれており、テンザンはその「スカした」態度が気に食わない。
- アードラー・コッホ
- DC内部では最終的に彼に付き、ヴァルシオン改が与えられた事に喜んでいたが、アードラーに利用される形となる。テンザンは錯乱した後、アードラー本人も血祭りに上げると言い放ったが、実現することはなかった。
- トーマス・プラット
- 戦争をゲームと考える点でよく似ている。しかし彼は戦争をビジネスだとも考えており、引き際を見極めて手を引いた。一方テンザンは自分の実力で相手を倒すゲームを純粋に楽しんでいた。
名台詞
通常時
- 「たかがゲームだろ…」
- DW第1話でリュウセイに突っかかられての一言。彼らしかぬクールな発言であり、このシーンを契機に彼のファンが増えたとか。
- 「へへッ、こいつ…ビビってやがんのか? それとも、ビギナーか?」
「いよーし、栄光のPT撃墜マーク一つ目…頂きだ!」 - OG1リュウセイ編4話「フィアー・ゲーム」でのリュウセイとの戦闘前会話。
- 「チェッ、仕損じたか。それにしても、あいつ…機体の動きがバーニングPTくせえな」
「………」
「ヘッ、まさか…な」 - 同話でのリュウセイとの戦闘後、一戦交えただけでリュウセイの癖を見抜いている。
- 「ちっ!リセットして出直しだっての!」
- 撃墜時のセリフ。他にも「セーブ」「コンティニュー」などの再開に関するゲーム用語を含んだセリフがしばしばあり、ゲームプレイヤーに対するメタ的発言が目立っている。
- 「へ、へへっ……マジでゲームオーバーたぁな……」
「忘れんじゃねぇぞ、リュウセイ……てめぇは俺と同類だ……いずれてめぇも同じ目に遭うぜ……」
「そう! 戦争っていう最高のゲームでなぁ!! ハッハッハッハ!! ヒャーッハッハッハッハッハァ!!」 - OGsとディバインウォーズでリュウセイに撃破された台詞。狂乱時と違い、最後の最後で正気に戻っている。
狂乱時
- 「血祭りだ…血祭りに上げてやるぜえ…どいつもこいつも!ヒャーッハッハッハッハァ!!」
- ヴァルシオン改に取り付けられたゲイム・システムに精神を冒され、狂気を剥き出しにした後のセリフ。狂乱時は顔アイコンも白目になっている。テンペストよりはマシだが、結局同じ事である。
- 「ヒャッハッハ、相変わらずカッコいいなァ、てめえは。ああカッコいい、カッコいい!」
「だがな、てめえだって同じ人殺しなんだぜえ!?」
「プチプチプチッと敵兵を殺す人殺しなんだぜえ!?」 - 「そんなになってまで…!」と歯噛みするリュウセイに皮肉を飛ばしつつ、お前も自分と同じだと突きつけるが…
- 「馬鹿言ってんじゃねえ!コンティニューすりゃいいんだよ、コンティニュー!」
「そうすりゃヒットポイントも全回復だっての、ヒャハハハ!!」
「それでレベルを上げりゃ、日本どころか世界制覇も出来るっての!!」
「ヒャハハハ! ヒャーッハッハッハッハ……!!」 - ゲイム・システムに取り込まれた状態でリュウセイに撃墜された時のセリフ。もはや現実とゲームの区別がついておらず、彼は高笑いを残して爆散した。だが…。
- 「プチプチッ?そうだよプチプチ。プチプチぷちプチプチプチプチィィ プッチぷちプチプチィィィィッ」
- 「Record of ATX」の対リュウセイ・ダテの一幕。もはやこの状態から発せられる言葉は「プチプチ」のみ。このときのテンザンの顔は八房氏の描き込みの細かさも手伝ってもはや顔芸レベル。凄まじいことになっている。
搭乗機体
メモ
OGの元になったドラマCD『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』の頃は、バーニングPT大会の決勝相手の名前は「きくちひろし」だった。スパロボシリーズのプロデューサーの一人「菊池博」からと思われる。