GN-X IV

2014年5月7日 (水) 17:14時点における114.180.64.107 (トーク)による版

GNX-803T ジンクスIV(GN-X IV)

地球連邦軍擬似太陽炉搭載型モビルスーツ
GN-Xをベースにアヘッド系列のデータやソレスタルビーイング号を連邦軍が接収したことで得られたソレスタルビーイングガンダムタイプの技術を惜しみなく投入して開発されている。また、ヴェーダのバックアップやトランザムを標準装備したことで、量産機ながらCBのガンダムタイプに匹敵する高性能機となった。頭部にはガンダムタイプを思わせるV字アンテナが設置されており、CBの評価が世間から変わってきたことが窺える。
また、高い汎用性も受け継いでおり機体各所にハードポイントを設置することでパイロットや状況に合わせた武装パターンで出撃することが可能であり、バリエーションは多岐に渡る。

一般機は緑色、指揮官機は銀色で塗装されており、武装選択は指揮官機のほうが選択の幅が多く設定されている。これは、あえて武装の差をつけることで、ハイローミックス的な運用をするためだったとされる。

なお、元々次期主力機はアヘッド系で決定される予定だったが、独立治安維持部隊アロウズの所業が明るみに出たことでアヘッド系は全て没にされ後継機の開発も中止。主力機の開発が急務となったため、GN-X系が再注目されるようになったという経緯がある。また、GN-Xの基本設計を基に高性能化をするというコンセプトで進められた。この辺りは、基本フレームは2期と同じながら高性能化がされた劇場版でのCBのガンダムと酷似している。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。原作とは違い、当初は地球連邦軍と対立するので一般機が敵として登場する他、一部MAPではELSに操られた無人機(搭乗者はNO PILOT名義)も出現する。一般兵の戦闘台詞では一般機も設定通り高性能機扱いされている事が分かるが、能力的には苦戦する要素はない。話が進むと徐々にHP不足が目立ってくる。序盤に三つ巴の状態でホウジョウ軍ライデンと対峙した際にはGNフィールドで攻撃を殆ど寄せ付けない活躍を見せたりするが、中盤ではイベント戦とはいえ加藤機関に敗退して撤退するという場面も。
指揮官機はアンドレイ機とパトリック機がスポット参戦し、条件を満たすと加入。ガンダムやブレイヴと比べると能力で一歩劣るのは否めないが、戦闘アニメには力が入っているので必見。

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇

装備・機能

武装・必殺武器

格闘兵装

GNビームサーベル
歴代のジンクス系同様、脚部に収納されているが、GN-X IVでは膝アーマーが展開することで取り出しやすくなっている。
GNバスターソード
オプション武装のひとつ。GNフィールドを纏わせながら敵を斬るので、ELSの侵食にも有効とされ急遽取り寄せられた。ただし、生産数は非常に少なく、装備できたのはアンドレイ機を始め極僅かだった(標準装備になっているゲームもあるが)。
ちなみに生産数が少なかった理由のひとつに、ガンダムスローネツヴァイが使用していたので悪印象があったというのもある。
GNクロー
これまでのGN-X系同様、手はクローにもなる。ただしあくまで緊急用。劇中では使われる場面が無く、スパロボシリーズでも未搭載。

射撃兵装

GNショートライフル
GN-X IVの専用ビームライフル。取り回しや連射性に優れ、対MS戦にはこちらで対応される。
GNロングライフル
ショートライフルにロングバレルを装着した形態。対艦や要塞攻撃に有効であり、また最大射程も伸びている。なおこのバレル選択形式は、アヘッドから踏襲されたものである。
NGNバズーカ
GN粒子を用いていない実弾のバズーカ砲。ビーム兵器が使えない状況では非常に有効な武器となる。またカートリッジの交換でビームとしても使用可能。劇中では両腕に2丁装備して出撃した機体もいたが、ELSにコピーされてしまった。
GNハンドグレネード
GNシールドの裏側に2基装備されている。
GNバルカン
頭部と腰部に設置された小型のビーム速射砲。主に牽制用だが、腰部の方は口径が大きく、威力も高い。

必殺武器

トランザム起動
GNドライヴに秘匿されていたオーバーブーストシステム。本機の場合は、量産機でありながら標準装備に成功しており、ガンダムタイプに匹敵する力を持つに至った。発動させた際の機動性やパワーの上昇は凄まじいものを発揮する。
自爆
トランザムした際にオーバーロードさせて自爆する最後の手段。ガガ等を解析して搭載されたと思われる。劇中では多くのパイロットが自らを犠牲に自爆し、ELSの侵攻を防いだ。
UXでは、アンドレイ機のトランザムで再現しようとしている(レッドゾーンギリギリで止まっているが)。本当に自爆することは無いので、安心してもらいたい。

防御兵装

GNシールド
GN粒子を付着させた実体盾。肩のハードポイントに設置される。裏側にはハンドグレネードを設置しているほか、GNフィールドを発生させることも出来る。ちなみに両肩にシールドを装備するダブルシールドは指揮官機にしか許可されていない。劇中のコーラサワー機がダブルシールドで出撃。
GNフィールド
GN粒子を用いたバリア。GNシールドからバリアを発生することが可能。これはイノベイドの技術を応用して搭載されたものである。

名場面

市民を守る軍人
ELS襲来による地球防衛作戦にて、地球連邦軍大尉のアンドレイ・スミルノフは、絶対防衛線を突破した大型ELSを目撃、乗機のGN-X IVのトランザムを起動し急行するが、攻撃中に機体を侵食され、脱出も不可能となってしまう。
アンドレイはトランザムで機体をオーバーロードさせ、自爆を決行。そして部下達もまた自らの意志で彼と行動を共にし、大型ELSは撃破された。
こうしてアンドレイは、自らの生命と引き換えに、ELSの地球圏到達を阻止したのだった。……父や母と同じ、「市民を守る連邦軍の軍人」として。
只では死なない男
激戦の中、パトリックのGN-XIVもまたELSにより侵食を受け、パイロットの脱出すらままならない状態に陥る。
パトリックは妻であるカティとの最期の通信を交わし、トランザムを敢行。自爆を決行した。
だがその時、彼方から飛来した一条の粒子ビームが正確にパトリック機を撃ち抜き、侵食していたELS諸共撃破。ダブルオークアンタの介入開始を告げるのだった。
そして、パトリックはやはり無傷で生還した。

関連機体

GN-XGN-X III
基本設計はほぼ変わっておらず、この機体を元に高性能化を図るというコンセプトで開発された。実はこのコンセプト故、パーツを交換すれば大規模な改修なしにGN-X IVになれるが、型が古くなる毎に交換するパーツの量も増えてしまう。
GN-X II
多数の武装を選択する形式は、この機体から受け継がれた。
スペルビアジンクス
MSVに登場。この機体をベース機として開発が進められた。
GN-X V
MSVに登場。劇場版後の世界で登場する後継機であり、基本性能はIVと変わらないがコアファイターの標準搭載によってパイロットの生存率を高めている。劇場版での戦いで最終手段としてトランザムをオーバーロードさせて自爆するパイロットが続出したため、トランザムの標準搭載はされていない。これらのパイロットの生存を優先した仕様はELSとの戦いで多くのベテランパイロットを失ってしまったためのもの。
ELS GN-X IV
ELSが擬態した個体。