ガンキャノン | |
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外国語表記 | Guncannon[1] |
登場作品 | |
デザイン | 大河原邦男 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 中距離支援用モビルスーツ |
生産形態 | 試作機→少数生産機 |
型式番号 | RX-77-2 |
全高 | 17.5m |
本体重量 | 70.0 t |
全備重量 | 144.8 t |
動力 | 核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,380 kw |
スラスター推力 |
22,600 kg×2
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装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 6,000 m |
内蔵機体 | コアファイター |
開発 | 地球連邦軍 |
所属 | 地球連邦軍 |
主なパイロット |
カイ・シデン ハヤト・コバヤシ |
概要
地球連邦軍が開発した中距離支援用試作型モビルスーツ。ガンダムと同じく「V作戦」によって開発された機体であり、ガンダム・ガンタンクと共通規格のコアブロックシステムが採用されている。
装甲材にはルナ・チタニウム合金が使用されており、これは後のガンダムにも採用される事となった。ガンダムと比較して、機動性・運動性よりも装甲を重視した設計がされており、シールドを必要としない。その装甲厚はジオンのMSの5倍以上とされ、ドムのジャイアント・バズの直撃にすら耐えられる程の防御力を誇る。
白兵戦用のガンダム、長距離支援用のガンタンクと連携し、中距離からの砲撃支援を行うという機体コンセプトに基づき、近接戦闘用のビーム・サーベルは装備されていない。その反面ビーム・ライフルはガンダムのそれよりも射程と命中精度に優れており、頭部も複雑化したセンサーが導入されたゴーグル型ツインアイ構造を採用している。
一般的に「ガンキャノン」と言えばRX-77-2の事を指し、その生産数は6機。(劇場版における)ナンバーはカイ機が「108」、ハヤト機が「109」、パイロット不明機が「203」であり、他3機については不明である。サイド7でジーンに破壊されたパーツ状態の個体がそれらなのか、それとも他の戦地に配備されたのか、定かではない。
劇中での様相
主にカイ・シデンが搭乗し、ホワイトベースの戦力として運用された。初登場は8話とガンダム、ガンタンクよりかなり遅い。本機のコンセプトがカイとマッチしたのか、かなりの戦果を挙げているが、ア・バオア・クー攻防戦にて大破し、放棄された。一方でアムロが一時的に搭乗した際は、足払い等の原始的な攻撃による近接戦闘を見せている。
劇場版『めぐりあい宇宙篇』では、ジャブロー以降ガンタンクは登場せず、ハヤト・コバヤシ機として先述したナンバー109のガンキャノンが登場。それに伴いカイ機はナンバー108と設定された。それぞれ機体番号が左胸と左足脛にマーキングされている。また、小説版もホワイトベースが一度も地上降下しない展開上、最初からガンキャノン2機が配備されている。
先述のパイロット不明機であるナンバー203は、劇場版の他にもゲーム『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』、OVA『機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル』にも登場している。特に後者では明確な戦闘描写が描かれており、高機動型ゲルググを圧倒する動きを見せた。
『機動戦士Ζガンダム』にはハヤトの勤めていた戦争博物館に本機のレプリカが展示されている。
リギルド・センチュリー(『Gのレコンギスタ』)の時代においては「クラシックコレクション」として博物館にレプリカが保管されている。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 第1話から登場してカイが乗る他、チャック・キースも搭乗(恐らくジム・キャノンIIの代役)。射程が長く、ジムよりも耐久力がある為、序盤はお世話になる。
- 第4次スーパーロボット大戦
- チャック・キースが乗る。第1話から使用可能。
- 同じく第1話から使用可能なガンダム等に比べて最大射程が1長いが、運動性が非常に低いせいでキースの能力ではMSやHMにはロクに当たらない。敵の射程外からメカザウルス・機械獣等を削るのに使えるくらいか。
- しかし、本作では非常に貴重な陸適応AのMSという特長があり、陸適応Aのパイロット(こちらはさほど貴重ではない)が乗っている場合数値以上の攻撃力を発揮する。ちなみに宇宙適応は何故かB。
- 本作序盤は地上マップが続くため、バルカン等を何段階か強化しておけばかなり便利な戦力に化ける。キースより腕の良いパイロットを乗せて前線に放り込むも良し、二線級のパイロットの育成に使うも良し。
- ガンダムやアレックス、ネモやガンタンク等のように、廃棄されたり部品としてバラされたりロザミア・バダムが勝手に乗って破壊されたりしないため、最後まで部隊内に残る。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 宇宙の地形適応がBからAに上がったが、宇宙へ行ってまで本機を使用するのは厳しい。
- スーパーロボット大戦F
- キースが乗る。以降のシリーズではジム・キャノンIIが登場するので、キースはこれに乗らなくなる。
- 射程が長いので、序盤は支援に使えるのはこれまでと同様。『第4次』のMSの中では装甲が高めだったが、今作では他機と相対的に低くなってしまったうえ、シールドもビームサーベルも無いので防御面や敵隣接時に不安がある。一応主力武器のキャノン砲が長射程且つ実弾兵器であるため、改造して強いパイロットを乗せれば対HM・AB用ユニットとして使えないこともない。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 不要な機体の下取りイベントで下取りに出される候補。どうしても残しておきたいなら、誰かパイロットを乗せておこう。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 限界反応以外はSFC版と全く同じ性能…かと思いきや、何故か地形適応が宇宙Bに下げられている。SFC版では宇宙Aに相当する宇宙7であり、そもそも原作の時点で普通に宇宙戦をこなしていたのだが。序盤戦が宇宙かつただでさえダメージのデフレが顕著なCBにおいて、この変更は地味ながら痛い。確かにCBのベースとなった『F』では宇宙Bだったが、わざわざそんなところを合わせなくても…。
単独作品
- スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ガンダムチームを選択した際に自軍ユニットとして運用可能。それ以外のチームを選択した場合は敵として登場する。
- 防御力がやや高い一方で移動力が低いため、ガンダムや百式と同様に運用し辛い。240ミリキャノンが射程4で全地形に対応と優秀だが、武装はそれ1つのみ(ただしグラフィックはビームライフルを装備)。より高火力なメガバズーカランチャーを入手して装備させたい。
- HDリメイク版では、ガンダムチームの中では百式と共に射程5である上に「狙撃」まであるので、序盤では使いやすい。
- スーパーロボット大戦64
- セレイン編第1話でハミルトンが乗り撃墜される。リアル系主人公を選択すると隠し要素として入手が可能。だが、普通は使わない。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 初めてファーストガンダムのストーリーがシナリオの主軸に組み込まれたため、V作戦系列のMSも大幅にパワーアップ。ガンダムはまだしも、今のところシリーズ最強のガンキャノンと言える(ガンタンクも同様だったが『OE』で更新される)。
- 主にカイが乗るが、強制出撃でシロー・アマダやイーノ・アッバーブもこれに乗ることがある。ただし、合体攻撃(V作戦、V作戦2)はカイ搭乗時のみ使用可能。フル改造で火力は飛躍的に向上する。
- さすがに後半はユニット性能面で息切れしてくるが、多めのパーツスロットに鹵獲機の取り潰しで得たパーツを嵌めてやればそこそこフォロー可能。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- カイが搭乗。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ガンダム、ガンタンク、Gファイターに比べると個性が弱く、やや地味な感が否めないが移動後使用可能な240mmキャノンでの強襲がかなり強力。
- 地味にショック属性持ちなので、あわよくば敵を弱体化させられるのもポイントが高い。
関連作品
装備・機能
武装・必殺武器
- 格闘
- 近接白兵用の武装は無いものの[2]、劇中では頑丈さとパワーを活かした格闘攻撃を行い、TV版・劇場版ではアムロが、THE ORIGINでカイがザクを拿捕した(後述)。SRW未実装。
- 岩石投げ
- とある戦闘では弾薬が切れた際、本機の腕力の高さを利用して岩石を投げる攻撃を披露したことがある。SRW未実装。
基本装備
- 60mmバルカン砲
- ガンダムと同じく頭部に左右1対2門内蔵。本機の唯一の近接戦用武装。劇場版にて初使用。
- 240mmキャノン砲
- 胴体上肩側に左右1対2門装備されている実体弾兵器。ガンタンクのキャノン砲と比べると砲身が短く、口径が大きい。砲身には強制冷却用のジャケットが備えられており、連射も可能。
- 中距離支援という設計上、弾を放物線を描いて飛ばすことに主眼を置かれているせいか棒立ちになると砲身を真正面に向けにくく、劇中では姿勢を低くして発射する事[3]が多かった。
- SRWにおいても本機の主兵装。基本的には立ったまま発射することが多いが、『XO』の合体攻撃V作戦(V作戦2含む)では四つん這いポーズでの砲撃が再現されている。
- ハンドグレネード
- 脚部に格納されている実弾兵器。劇場版でのみ使用。SRW未実装。
- ビームライフル
- 本機の専用武装。ガンダム用の物より先発で開発されている事や本機の想定運用用途上ガンダム用のライフルよりも大型で取り回しが良くないが、代わりに照準機能が高性能で命中精度が高く、射程も30kmと長い(ガンダムのビームライフルの射程は8km前後とされる)事から狙撃用として運用された。
- SRWではキャノン砲より射程は劣るが攻撃力は若干高くなっている作品が多い。『GC』では攻撃力は下がったが中射程P武器になった。
オプション装備
- スプレーミサイルランチャー
- 近接戦用のオプション装備。240mmキャノン砲を換装して装備する。劇中・SRW共に未使用。
- メガバズーカランチャー
- 『初代』のみ登場するスパロボオリジナル装備。本来は百式の武装。
- ゲーム中では本機・百式・ガンダムのいずれかに装備させることが出来る隠し武器。
- 240ミリライフル砲
- SFC版『第3次』のみ、240mmキャノン砲の代わりに装備しているスパロボオリジナル装備。ちなみに「ライフル砲」とは砲腔内部に螺旋状の溝(所謂ライフリング)が刻まれている大砲のこと。
合体攻撃
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- Mまたは3
- 『OE』
機体BGM
斜線で区切られたものは、劇場版サウンドトラックでの曲名。
対決・名場面
主な関連機体
一覧に無い機体はガンダムWikiを参照。
強化型・バリエーション機
- 量産型ガンキャノン(SRW未登場)
- ガンキャノンの量産試作型。『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する。
- ジム・キャノンII
- ジム・キャノンや量産型ガンキャノンをベースに開発されている、ガンキャノン系列の集大成とも言える機体。
関連機
余談
- 実はガンキャノンは『機動戦士ガンダム』の企画当初において、主役メカとしてデザインされた機体であった。
- ところがその案は却下され、結果的に新たにデザインされたガンダムが主役メカになっている。
- 『機動戦士ガンダム』の企画に大きな影響を与えたとされる海外SF小説『宇宙の戦士(Starship Troopers)』では機動歩兵用のパワードスーツが登場するが、その日本版の挿絵ではボリュームのあるシルエット、ゴーグル状のカメラアイ、背部から伸びたキャノン砲、ジャバラ状の間接に丸みのある手足など、ガンキャノンを思わせる要素がいくつか見受けられる。
- 安彦良和氏の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(SRW未参戦)では、旧ザクに対抗して作られた連邦軍初のモビルスーツという設定になっており、性能面はTV版本編および劇場版のガンキャノンと比較して大きく劣っている。作中ではサイド7で3機がホワイトベースに搭載されている。その為、同作のジオン兵がガンキャノンを見て「旧式だ」と侮る一方、ジムを見るなり「白いMSが量産された!!」とパニックになるなどの描写が見受けられる。
- OVA版では「ガンキャノン最初期型はガンタンク初期型と同じMBTの枠内で開発された」とされ、モビルスーツではなくなってしまった。
- パラレル扱いである漫画/OVA『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では、本機がジムやその系列の機体同様に大量に生産されている(『0080』に登場したRX-77D 量産型ガンキャノンではない)。また、キャノンは肩に直置きではなくバックパックから伸びる形状となっている。
- リボーンズガンダム、ドラグナー2型、シュッツバルト、量産型ゲシュペンストMk-II改・タイプCなどは本機のオマージュが入っている。
- 福岡ソフトバンクホークス所属の甲斐拓也捕手は、その強肩に因んだ「甲斐キャノン」なる愛称でファンから呼ばれているが、これは本機とそのパイロットたるカイ(甲斐)・シデンとの語呂合わせが由来となっている。
- なお、2018年の契約更改交渉で甲斐捕手はガンキャノンのコスプレ姿(但しAパーツのみ)を披露しつつ記者会見に臨んでいる。
- 2019年に食玩『Gフレーム』で商品化された際、まさかの「岩」が武器として付属。抱え上げて投げるポーズを取れるだけでなく、ジオラマパーツとしても使用可能な汎用性の高さを誇る。
脚注
商品情報
- プラモデル
- フィギュアなど