ゼラバイアとは、『超重神グラヴィオン』及び『超重神グラヴィオンZwei』に登場する兵器。簡便上、それを運用する組織名と同一視されている。
概要
人類抹殺を目的として地球へ飛来した異形の金属生命体。多彩なサイズの個体が存在し、それぞれ「ソルジャー級(小型)」「ウォリアー級(中型)」「デストロイヤー級(大型)」と大きく区別される。
ゼラバイアは、一度破壊されてもその攻撃への耐性を他の個体へ共有する「学習型」と、環境に適応して自らを進化させる「対応型」の二種類に大別される。ゴッドグラヴィオンが多彩な武装を有しているのも、ゼラバイアのこの性質に対して常に新しい戦術・戦法が求められる為であり[1]、中には対グラヴィオン戦を意識して進化した個体も存在する。
その正体はヒューギ・ゼラバイアの開発した自律行動殺戮兵器「ジェノサイドロンシステム」が暴走したもの。ジェノサイドロンはかつて惑星セリアスと惑星ランビアスの間に勃発した星間戦争において、ランビアス側の最終兵器として開発されたものであり、セリアスを一方的に滅ぼす事でランビアスを救う事を目的としていた。しかし、ヒューギがジーク・エリクマイヤーことクライン・サンドマンと口論になった際、彼の持つ制御装置が事故によって破壊された事で暴走。結果としてグランΣとの激戦によって両惑星の文明は滅亡し、その後ジェノサイドロンはゼラバイアとして別星系へと侵攻を開始した。
人類抹殺を目的としているが、ヒューギが自身の姪であるリィルを守るため、彼女を察知すると機能を停止するプログラムを全機に組み込んでおり、また破壊されると環境に配慮して無害な形に分解されるなど、各所に開発者であるヒューギの思想を垣間見る事が出来る。
戦闘惑星ゴーマを本拠地としており、そこから地球へ戦力を送り込んでいた。最終的に巨大ジェノサイドロンへ変形したゴーマがアルティメットグラヴィオンによって破壊された事で、全てのゼラバイアは消滅した。
主なゼラバイア
正式名称は『スーパーロボット大戦Z』参戦時に『グラヴィオン』の監督を努めた大張正己氏によって命名された。
登場作品
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 初登場作品。スカルムーン連合の戦力として登場。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 第一次多元戦争で敗れたはずだが、ムゲ・ゾルバドスが召喚する。
余談
- 惑星セリアスと惑星ランビアスの名称は、1977年、ジェイムズ・P・ホーガンによって上梓されたSF小説『星を継ぐもの』に登場する架空の国家「セリオス」と「ランビア」からとられていると思われる。こちらは共に同じ惑星上に存在した二大国であり、戦争の果てに自らの母星そのものを滅ぼして共倒れになっている。