スウェン・カル・バヤン

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スウェン・カル・バヤンは『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』の登場人物。

スウェン・カル・バヤン
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 小野大輔
早水リサ(幼少時)
デザイン 大貫健一
初登場SRW スーパーロボット大戦K
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人ナチュラル
性別
年齢 20歳
所属組織 地球連合軍
所属部隊

ファントムペイン

役職 隊員
軍階級 中尉
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概要

地球連合軍第81独立機動群に所属するモビルスーツパイロット

幼い頃は天体観測を趣味としていたが、両親を事故で喪う。それ以後は施設ブルーコスモスの洗脳教育を受けて育ち、モビルスーツパイロットとなった。ブーステッドマンエクステンデッド等と違い、彼の肉体は強化されていないが、それでも高い操縦技術を持つ。

冷静沈着で寡黙。任務だけを遂行するマシンのように見えるが、チームメイトのミューディー・ホルクロフトシャムス・コーザに仲間意識を抱いたり、好きだった星のことを思い出したり、民間キャンプを襲撃する必要性があるのかを上官に問いかける等、心を失ったわけではない。

劇中ではキルギスプラントの防衛やゲリラの掃討などに参加し、D.S.S.Dのトロヤステーションを襲撃した際にセレーネソルの乗るスターゲイザーガンダムと交戦。ヴォワチュール・リュミエールによって地球金星の間の宙域に飛ばされてしまう。その後、セレーネと共にスターゲイザーで地球圏へと帰還した。しかし、コクピット内酸素は27日分(648時間)に対してソルがスターゲイザー発見時は669時間後であり、ソルの呼びかけに対してスウェンもセレーネも呼びかけに応じることなく物語は幕を下ろす[1]

過去 

幼少期

彼の人生は幸福と没落の二つを味わっており、その経歴は非常に過酷なものとなっている。 彼は裕福な家庭の子供として生まれ、両親に惜しみない愛情をそそがれ成長、将来は天体観察を主にする職業に就くのが夢であった。また誕生日には父から天体望遠鏡などをプレゼントされるなど両親との関係は良好であった。 彼の父もまた天体関係の研究者であり何かの賞を受賞したようで、スウェンは母と共に父の受賞式に参加していた。 しかし式典の最中にいきなりテロリストによる攻撃が行なわれ、その場にいた両親含む関係者は皆殺しにされスウェンは全てを失ってしまう。

青年期

ブルーコスモス関連の企業が運営する孤児院に預けられたスウェンは、その後「ファントムペイン」の前身になると思われる特殊な訓練施設に送られる。 そこでは過酷な軍事訓練と洗脳教育が平然と行なわれる環境であり、やがてスウェンは感情を表に出す事がなくなっていった。 しかし施設を訪れたとあるブルーコスモスの重鎮へ、普段は厳しい教官が激昂して掴みかかるのをスウェンは目撃していた。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
初登場作品。最初は敵として登場するが、後でノワールと共に自軍に参入する。能力防御以外トップクラスだが、ナチュラルであるためにキラ達と比べるとどうしても一歩譲る。
」を覚えるがノワールでは火力が辛く、加えて乗換不可。乗機に足を引っ張られていると言える。デフォルトで援護攻撃を覚えるのが遅いため、援護に回す事も出来ない。やるならスキルパーツで徹底的に能力を上げる事。
キャラ改変された人物が多い本作だが、スウェンは比較的原作通りのイメージは保っており、出番は少なめではあるが漫画版エピローグの展開と台詞が拾われるなど扱いは良い。

パイロットステータス

精神コマンド

K
集中直感闘志直撃熱血

特殊スキル

K
斬り払い撃ち落としカウンター底力L8援護攻撃L1援護防御L1アタックコンボL1

人間関係

セレーネ・マクグリフ
当初は敵であったが、命を助けられる。スウェンはセレーネに母親の面影を重ねていた。共に地球に帰還した後は、彼女に誘われてD.S.S.Dに加わる。
ミューディー・ホルクロフト
同僚。スウェンは彼女を殺害したケルベロスバクゥへ攻撃する際、怒りとも取れる表情を見せた。
シャムス・コーザ
同僚。トロヤステーションで彼が撃墜された際、原作ではスターゲイザーに集中していたものの、反応して声をあげた(漫画版ではスウェンは明確に動揺を見せている)。
余談だが、どちらも直後にスターゲイザーの攻撃を受けた。
ホアキン
上司。第81独立機動群所属の中佐。終盤トロヤステーションでの戦闘で乗艦ナナバルクを撃沈され、戦死する。SRW未登場。
両親
回想内のみ登場。天体観測が好きなスウェンに望遠鏡をプレゼントしたが、事故で亡くなる。
女医
本名不明。両親を亡くした後のスウェンが引き取られた施設に勤めており、ファントムペインに送られるスウェンを泣きながら見送るしかできなかった。
教官
本名不明。訓練生時代の男性教官であり、スウェンを厳しく指導したが、スウェンのことでムルタ・アズラエルの胸ぐらを掴む一面も見せた。
ワイド・ラビ・ナダガ、ファンフェルト・リア・リンゼイ、サース・セム・イーリア、ホースキン・ジラ・サカト、ガルド・デル・ホクハ、エミリオ・ブロデリック、ダナ・スニップ
『ΔASTRAY』の登場人物たち。マーシャンとの戦いにおいて彼らと共闘する。
アグニス・ブラーエ
『ΔASTRAY』の主人公であるマーシャン使節団のリーダー。スウェンとは第2話で交戦する。

他作品との人間関係

ムウ・ラ・フラガ
記憶を奪われていた「ネオ・ロアノーク」としてはファントムペインの一員だった。『K』では味方部隊に加わったスウェンの相談役を買って出た。
キラ・ヤマト
『K』ではスウェンの愛機がかつての自身の愛機の強化型と知り、驚愕する。
日野道生カノン・メンフィス
『K』ではファントムペインの同僚。
イザーク・ジュール
『K』ではブルーコスモスだったスウェンの部隊参加に難色を示す。とは言ってもそれは「ブルーコスモスだった彼が自分達コーディネイターと共に戦う事が出来るのか」という点であり、イザーク自身は共闘には肯定的だった。

名台詞

「標的は…テロリストのみに限定されるものでありますか?」
コーディネイターの難民キャンプに偽装したテロリストの施設の排除をホアキンに命じられた際にこのように問いかけた。
洗脳教育を受けながらもスウェンは軍人としてまともな分別を持っていたが、ブルーコスモスの私兵であるファントムペインにとってはそのような分別は手間でしかなかったようだ[2]
「撃て」
コーディネイターの難民キャンプ攻撃を部下に命じた台詞。攻撃は配下のスローターダガー三機が脚部の対人機銃を無差別乱射しており、凄惨な光景となった。
上記の通り、スウェンは軍人としての分別を持つが、下された命令に対しては徹底的に非情である。
「星は… まだ見えないな…」
漫画版において、コーディネイターの難民キャンプを焼き尽くした後、夜空を眺めながら。
(…生き残るのか このまま死ぬのかはわからない …だがどちらにしろ悪くはない この無数の星々に囲まれたまま 静かな眠りにつけるのなら――)
漫画版において、スターゲイザー内で眠る前に。直前のセレーネとの会話で自分の子供の頃の夢を改めて振り返ったための台詞であろう。
ちなみに『K』でもこの台詞が使われた。
「俺は… 星を目指したい!」
漫画版のラストより。セレーネに「D.S.S.Dに加わりたいのかそうでないのか」と問われて。Kでもこの発言をする。
「爆熱…! ゴッドフィンガー!」
「ヒート…エンド!」
『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』にて、爆熱ゴッドフィンガーを使用した際の台詞。
技名と反対に淡々としているが、が自分から使っておきながら激しく動揺しているのを考えると、かなりまともな台詞とも言える。
「大佐、指示を」
アーケードゲーム『連合vs.Z.A.F.T.II PLUS』において僚機がネオ・ロアノークの場合のセリフ。原作では実現しなかった組み合わせ。

スパロボシリーズの名台詞

「あんたが乗ってたストライクの強化型…ストライクノワールの力をたっぷりと味わってもらう…!」
K』第13話「変わり果てた地球」より。キラと対峙して、ストライクノワールに驚愕する彼に対して。
「正義の味方でもなくとも民間人と軍施設は見分けて攻撃するべきだ」
『K』第25話「奇襲」より。が「一般市民にケガをさせたら、正義の味方失格だもんな」と言ったのを受けて。
本作では軍人が少ないので、一言言っておきたかったのかもしれない。また、上記した原作の台詞を意識したものとも思われる。
「俺はまだまだ星を見ることが出来るはずだ!」
味方加入後の戦闘台詞。前向きなセリフである。

搭乗機体・関連機体

ストライクノワール
愛機。

余談

  • そのキャラクターや出番の多さ、活躍によってファンから「スウェンが『STARGAZER』の主人公である」と思われる事も多いが、あくまでも同作の主人公はセレーネである。

脚注

  1. アニメ版では(生死の状態を含めて)スウェンとセレーネがその後どうなったかについては描かれていないが、漫画版ではスウェンは負傷しつつも生存し、セレーネに誘われてD.S.S.Dに入っている。なお、漫画版の結末はサンライズ正史となっている。
  2. 実際の劇中での描写だと、電話でホアキンが上司と話している際にはコーディネイターのテロリストによるキルギスプラント施設襲撃に関する「報復行動」に関して会話をしているため、本当にテロリストの施設だったのかも怪しい。その上、漫画版では「訓練施設と判断した」となっているため、より胡散臭さが増している。

資料リンク