『クロムクロ』は、P.A.WORKS制作のテレビアニメ作品。
クロムクロ (TV) | |
---|---|
外国語表記 | KUROMUKURO[1] |
原作 | Snow Grouse |
監督 | 岡村天斎 |
シリーズ構成 | 檜垣亮 |
キャラクターデザイン | 石井百合子 |
メカニックデザイン | 岡田有章 |
音楽 | 堤博明 |
制作 | P.A.WORKS |
放送局 | TOKYO MXほか |
放送期間 | 2016年4月7日 - 2016年9月29日 |
話数 | 全26話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
概要
P.A.WORKS設立15周年を記念したアニメーション作品[2]で、同社初のロボットアニメ。2016年4月から9月まで2クールにかけて放送された。
「研究所の保有するロボットが地球に侵攻する異星人と戦う」という往年のロボットアニメのコンセプトを踏襲しつつ、約450年前の戦国時代から現代に蘇った侍、青馬剣之介時貞を主人公に据えているのが特徴。P.A.WORKS本社のある富山県を物語の舞台としており、黒部ダムなど実際の観光名所や建造物を登場させ、観光アピールを行う「聖地巡礼アニメ」としての側面も持っている[3]。
2018年にはTVアニメのその後を描いた小説「クロムクロ 秒速29万kmの亡霊」が電子配信されている。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物
立山国際高校
- ソフィー・ノエル
- 由希奈のクラスメイトでGAUS2号機のパイロット。
- 荻布美夏
- 由希奈のクラスメイトで親友。
- 赤城涼斗
- 由希奈のクラスメイト。茅原やカルロスと仲が良い。
- 茅原純大
- 由希奈のクラスメイト。撮影や動画配信を好む。
- ホセ・カルロス・高須賀
- 由希奈のクラスメイト。日本人とスペイン人のハーフ。
- 宇波茉莉奈
- 養護教諭の女性。
- 武隈直樹
- 由希奈のクラスの担任教師。
国際連合黒部研究所
- 白羽洋海
- 黒部研究所の所長で由希奈の母親。
- トム・ボーデン
- GAUS1号機のパイロットで部隊長。米海兵隊仕込みの口の悪さが特徴。
- 劉神美(リュウ・シェンミイ)
- GAUS1号機のナビゲーター。沈着冷静な中国人。
- セバスチャン
- GAUS2号機のナビゲーター。ソフィーの執事を自称する自衛官。本名は茂住敏幸。
- アーサー・グラハム
- 黒部研究所の守備隊隊長。イギリス陸軍出身。
- リタ・フェレイラ・メンデス
- 守備隊司令室オペレーター。眼鏡と赤毛がトレードマーク。
- エリザベス・バトラー
- 守備隊司令室オペレーター。愛称は「ベス」。
- 荒俣稔
- 黒部研究所の主席研究員を務める老人。
- ジローラモ・カシラギ
- 黒部研究所の研究員。通称「ジロー」。アフロヘアーがトレードマーク。
- ポーラ・コヴァルチック
- 黒部研究所の研究員。
- ジュール・ハウゼン
- 黒部研究所の医師で研究所随一のマッドサイエンティスト。茅原の父親。
- 赤城哲也
- 黒部研究所の整備班班長で赤城の父親。
国際連合
- 国連事務総長
- 国連のトップ。
- キャリー・ダノム、ヒース・キングスレイ
- 共に地球外生命体研究局に所属する職員。
由希奈の家族・親族
- 白羽岳人
- 由希奈の父親。由希奈が幼少の頃に行方不明となる。
- 白羽小春
- 由希奈の妹。
- 薬師
- 寺の和尚で由希奈や小春の叔父。
- コジョ
- 薬師が飼っているペットのオコジョ。
エフィドルグ
- ヒドゥ
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊員。
- フスナーニ
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊員。
- ミラーサ
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊員。
- ムエッタ
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊員。
- ヨルバ
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊員。
- イムサ
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊員。
- レフィル
- エフィドルグの「ゲゾンレコ隊」の隊長。
その他
- 雪姫
- 戦国時代における剣之介の主君。
- ゼルイーガー・ミュンデフ・ヴィシュライ
- 剣之介が「鬼」と呼ぶ謎の人物。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
地球側の兵器
- クロムクロ
- 本作の主人公機。トンネル工事中に発掘された「アーティファクト」。
- GAUS
- 黒部研究所に配備されているジオフレーム。クロムクロを解析して試作された実験機。
- GAUS1
- GAUSの1号機。トムと神美が搭乗する。後に単座式に改修された。
- GAUS2
- GAUSの2号機。ソフィーとセバスチャンが搭乗する。後に単座式に改修された。
- GAUS3
- GAUSの3号機。神美が搭乗する。こちらは後期製造のため最初から単座式。
- ドワーフ
- アメリカが開発した小型汎用ジオフレーム。
エフィドルグの兵器
- カクタス
- エフィドルグの小型量産機。
- ヘッドレス
- エフィドルグの大型量産機。その名の通り首がない外見が特徴。
- イエロークラブ
- ヒドゥの専用機。背部に伸縮アームを有する。
- ロングアーム
- フスナーニの専用機。異様に長いサブアームと青龍刀型の超振動刀を持つ。
- スパイダー
- ミラーサの専用機。展開式のサブレッグを持つ四脚型。
- メドゥーサ
- ムエッタの専用機。頭部と腰部に展開式ブレードを備える。
- ブルーバード
- ヨルバの専用機。空戦に特化し、エフィドルグの機体としては珍しく飛び道具を搭載。
- ロックヘッド
- イムサの専用機。レーザー推進装置を装備する。
- オーガ
- レフィルの専用機。超大型の可変機。
- エフィドルグ母艦
- エフィドルグの強襲揚陸艦。「ゲゾンレコ隊」の母艦でもある。
その他の兵器
- クロウ
- ゼルの搭乗機。飛行型の機体。
用語
- 国際連合
- 劇中における国際組織。現実世界の国連とほぼ変わらないが、「地球外生命体研究局」という部局が存在する。エフィドルグの対処には余り良い手を打てていない。
- 国際連合黒部研究所
- クロムクロの発掘後、国際連合の主導で日本の富山県(黒部ダムの横)に建てられた国際研究所。
- 立山国際高校
- 黒部研究所の職員の子供達が通う高校。由希奈の通学先で、剣之介も生徒として通うようになる。
- エフィドルグ
- 地球の衛星軌道上に母艦を置き、世界各地に機動兵器を降下させて侵攻を行う異星人。450年前にも一度地球に先遣隊を送っている。剣之介は彼らを「鬼」と呼ぶ。
- ゲゾンレコ隊
- 2016年の現在に地球侵攻を行っているエフィドルグの部隊。メンバーは全部で7名。
- ジオフレーム / グロングル
- 本作での人型機動兵器の呼称。地球側の呼称が「ジオフレーム」、エフィドルグ側の呼称が「グロングル」となる。エフィドルグ側の機体は重力制御能力とナノマシンによる自己修復機能を有するが、地球製ジオフレームはクロムクロを解析したデッドコピー機である。
- 纏い手
- グロングルのパイロットの呼び名。ナノマシンによって脊髄に機体と接続するための分子回路がインプラントされ、専属パイロット(契約者)以外操縦が出来なくなる。生物的に不老不死となり、普通の人間なら重傷になる怪我も即座に完治するが、脳を破壊された場合は死亡する。
- 超振動刀
- エフィドルグの使用するユーザー認証型の刀剣。その名の通り、刀身を振動させて切断力を増しており、起動時には刀身が青く発光する。刀身は損傷してもナノマシンで修復可能。剣之介も敵から奪った刀を使用する。
- アーティファクト
- 現在の技術では解明不可能なオーパーツのこと。クロムクロやザ・キューブという箱状物体、枢石(下記)などが該当。
- 枢石
- 世界各地や黒部研究所最深部で発見されたアーティファクトの一つ。エフィドルグはこれの確保を目的としている。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- デストピア
- 作詞・作曲 - HISASHI / 編曲 - GLAY&SEIJI KAMEDA / 歌 - GLAY
- 第1クールOP。
-
- 超音速デスティニー
- 作詞・作曲 - HISASHI / 編曲 - GLAY&SEIJI KAMEDA / 歌 - GLAY
- 第2クールOP。
- エンディングテーマ
-
- リアリ・スティック
- 作詞 - RUCCA / 作曲 - 藤田淳平 / 編曲 - 岩橋星実 / 歌 - MICHI
- 第1クールED。
-
- 永遠ループ
- 作詞 - 大石昌良 / 作曲 - 金廣真悟 / 編曲 - eba / 歌 - 和島あみ
- 第2クールED。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初参戦作品。ワールド6の第9世界を構成し、3章part7からシナリオが展開される。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
1 | 鬼の降る空 | |||
2 | 黒き骸は目覚めた | |||
3 | 城跡に時は還らず | |||
4 | 異国の味に己が境遇を知る | |||
5 | 学び舎に来た男 | |||
6 | 神通の川原に舞う | |||
7 | 東雲に消ゆ | |||
8 | 黒鷲の城 | |||
9 | 岩屋に鬼が嗤う | |||
10 | 不遜な虜 | |||
11 | 闇に臥したる真 | |||
12 | 黒部の夏に地獄を見る | |||
13 | 祭囃子に呼ばれて | |||
14 | 祭に踊る羅刹 | |||
15 | 追分の果て | |||
16 | 再会は水に流れて | |||
17 | 雲中に鬼が舞う | |||
18 | 湯煙に消える | |||
19 | 鬼が誘う宴 | |||
20 | 飛んで火に入る虎の口 | |||
21 | 牙城の落ちる日 | |||
22 | 鬼が哭いた雪中花 | |||
23 | 雪に唄う蛙 | |||
24 | 血戦の黒部ダム | |||
25 | 鬼の見た夢 | |||
26 | 侍は振り返らず |
余談
- 本作のタイトルロゴは墨で殴り書きされたようなデザインをしているが、実は富山県が隠れている。