エルドラメンバー
エルドラメンバー、またはエルドラチームとは、『ガン×ソード』に登場する集団。
概要
その昔、「古代合体エルドラV」という合体式ヨロイを駆り、ザウルス帝国と呼ばれる悪と戦って惑星エンドレス・イリュージョンに平和をもたらした、正義とキック・勇気とパンチがアミーゴな5人の勇者達。
しかし、それも約50年も昔の話であり、戦うべき悪がいなくなってしまった現在ではグローリアの町の片隅にある亡きメンバー・チヅルの残した酒場「ピンク・アミーゴ」で飲んだくれては昔の話をして人々から馬鹿にされる日々を送っていた。
そんなある日、第3話にて町を襲った新たな危機に再び立ち上がり、ヴァン及びウェンディとその時に出会う。
この際は単発のゲストキャラを思わせる登場であったが、第17話にて再登場。一方的に弟子と認めたヴァンを助けるため、エルドラVを改良したエルドラソウルを引っ提げて仲間に加わり、カギ爪の男と戦うことになる。
その後もグローリアの町にいた頃と同じように昼間から飲んだくれては昔の話をして周囲を呆れさせていたが、最終局面では正義の魂を熱く燃え上がらせ、ヴァンの復讐の成就に一役買った。
現在はネロの台詞やチヅルの没年齢から全員が60歳前後と推測されている。
エルドラは数多くのロボットアニメのパロディを満載しているが、エルドラメンバーの基本的な立ち位置はバトルチームに対応している。また出身であるグローリアの町がメキシコ風なため、エルドラ関連の名前にはスペイン語が多い。
関連人物
- ネロ
- エルドラチームの赤担当。エルドラV及びエルドラソウルのメインパイロットを務める熱血漢。勿論リーダー格である。モチーフは葵豹馬。
- ホセ
- エルドラチームの青担当。いわゆる2号機パイロットで、クールな皮肉屋。モチーフは浪花十三だが、訛りは無い。
- バリヨ
- エルドラチームの黄担当。巨漢の3号機パイロット。比較的落ち着いた性格で、メンバーの調整役となっている。モチーフは西川大作だが、訛りは無い。
- カルロス
- エルドラチームの緑担当。頭脳明晰な4号機パイロットだが、かつての戦いの後遺症により現在は殆ど寝て過ごしている。モチーフは北小介だが、彼ほど他メンバーとの年齢差は無い。
- チヅル
- エルドラチームのピンク担当。紅一点の5号機パイロットで、現在は既に故人。モチーフは南原ちずるだが、性格の乖離が激しい。
- ユキコ・スティーブンス
- チヅルの孫娘で、現在の「ピンク・アミーゴ」店主兼エルドラメンバーの唯一の理解者。あるいは介助人と言った方が適切かもしれない。
登場作品
原作以上に各地を転戦するスパロボのシナリオ上、仲間になってから飲んだくれとして描かれることは殆どない。また、その経歴上「歴戦の勇士」としての一面が強調されており、意外な人物とかつて共闘した間柄になっていたり、また次世代の若者たちを熱く見守る立ち位置となっている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 音声初収録。本家勇者シリーズの勇者たちと共演。
- 様々な作品の人物から歴戦の勇士として一目置かれている。食事シーン自体は多く描かれているものの今回も飲んだくれという印象は殆どない。ただしプリシラによれば毎日飲んでいるらしく、初登場時にも現役復帰した理由の一つとして「酒を飲むだけの日々に飽きた」と語っている。とはいえ、言い換えれば今作はエルドラメンバーが退屈するような余裕がなかった世界と言えなくもないので、彼らにとってそれが幸福なのかは微妙なところである。
- 本作ではエルドラメンバーは「エルドラチーム」表記になっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- 今作でも歴戦の勇士としての面が強い。メンバーの元ネタである『超電磁ロボ コン・バトラーV』とは絡みも多く、「コン・バトラーVの開発の際にはアドバイザーとして携わった」というクロスオーバーも語られている。彼らの若かりし頃がちょうど「スーパーロボット大戦」の時期と一致しているため、おそらくその戦いにも参戦していたと思われる。逆に言えば有史以来平和な時期が1年間しかなかったとされる今作においては「スーパーロボット大戦」からずっと戦い続けていたため、今回もエルドラメンバーが酒浸りする余裕のない世界だったともいえる。
- なお、本作のパイロットステータス画面ではほとんどのキャラクターが口元をつぐんだ険しい表情だが、彼らは数少ない口元に笑みを浮かべたキャラクターで、余裕を通り越して風格すら感じさせる。
関連用語
- ザウルス帝国
- 50年ほど前に戦った相手。BD-BOX付属の小冊子『ガン×ソード インタビュー』に掲載された「裏設定完全解説」にて、その正体は「地下採掘用のレプリカヨロイ[1]を改造・盗用し、エンドレス・イリュージョンの征服を目論んだ『ヨロイ犯罪組織』」であり、地下から現れたからエルドラメンバーが勝手にそう呼んでいただけという事実が明かされた。
脚注
- ↑ 『K』では「獣の動きをするヨロイだった」と語る場面がある。