エグゾフレーム

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エグゾフレーム(EXOFRAME[1])とは、OBSOLETEに登場する汎用人型機械。

概要 

正式名称はEnhanced Xenobiological Organic FRAME[1](強化型異星生物有機体構造体)。通称「エグゾ」。ペドラーと呼ばれる異星人によって石灰岩1トン(1000キログラム。誤差±500グラム)と引き換えに国家、民族、思想、その他あらゆる差違について区別せずに全ての地球人に平等に提供される。詳細なメカニズムは地球の技術では完全に解析出来ておらず、動力に関してもほとんど解明できていない。

地球上のおよそどこにいても野外に石灰岩を据え置けば、ペドラーが石灰岩を回収すると共にエグゾフレームを残していき、操縦者がエグゾフレームの機体表面に触れると各関節を折りたたんだ待機状態(パッケージ・モード)から人型形態となって搭乗が可能になる[2]

機体の操縦は「サドル」と呼ばれる座席に座って行い、機体自体が人間の意識を読み取って機体を動作させる。スイッチやレバーなどの物理的操作を一切行う事なしに、ただ思考するだけで機体をもう一つの自分の身体のように操縦可能である[3]。当初はブレイン・マシン・インターフェースのように人間の生理的な反応を感知していると思われたが、機体が何を読み取っているのかは一切不明。この意識制御により、はじめてエグゾに触れた人間でも、基本的な動作を習熟するだけなら数時間から遅くとも数日で可能。

動作性については四肢の比率等において人体との若干の差異は見られるものの、人間に可能な動作はほぼ再現可能(走る、殴るといった基本動作はもちろん、ラジオ体操も行える)。特にマニピュレーターの精度は非常に高く、サイズの違いこそあれ、人間の手と同等の精密な操作を行う事ができる。

サドルは操縦者の身体に吸着し、あらゆる衝撃を減衰させる機能を有する他、ごく簡単な操作であればサドルに座らずとも近距離であれば遠隔操作も可能。一方で、通信機材や本体周囲の情報を感知する各種センサー、計器類は一切搭載されていないため、何らかの用途で操縦する場合は、目的に応じて後付けする必要がある[4]

エグゾフレームは金属様の外殻(外骨格)の内部を蛍光ブルーの機体内液[5]が血液のように満たしており、通常の機械に見られるような発動機や蓄電池、制御装置や駆動装置といった個別の装置は存在していない。この液体が失われるに従い、エグゾフレームはあらゆる性能が低下していき、80パーセントが失われると完全に動作不能となることから、制御装置や駆動装置、蓄電池その他機体の動作に必要な全ての役割を兼任していると推測されている。更に、この液体は人間が経口摂取しても全くの無害であり、飲用が可能。

機体の信頼性は極めて高く、適切な操作を行う限り、誤動作や故障はほぼ発生せず、過酷な環境で長期間メンテナンスを必要としない設計がなされている可能性がある。一方、関節部の洗浄や外殻の補修以上の整備・修理の方法、機体内液の再充填方法などは見つかっておらず、大きな損傷、故障が発生した場合は廃棄か交換を行うしかない。ただし、機体の各パーツは高度にモジュール化されているため、部品の取り外しや分解、交換は極めて容易に行う事ができる。

なお、エグゾフレームを構成する部品のうち、サドルと脚部の車輪はペドラーがこれを人類に供給するにあたり元の機体に追加した可能性が高いとされる。

その安価さからアフリカの発展途上国などを中心に作業用に浸透していき、やがて紛争地域で兵器として用いられるようになった。一方、日本やアメリカはエグゾ普及に伴う既得権益の毀損を恐れ、ザンクトガレン協定を制定。その普及を規制しようとするも、時代の変化に伴って協定そのものも形骸化の兆しを見せていった。

主なエグゾフレーム 

素体
文字通りエグゾフレームの素体。ペドラーが石灰岩と引き換えに置いていく物。強度は7.62mmNATO弾であれば貫通可能な程度で、特別頑丈という訳ではない。各エグゾフレームはこれに装甲や武装を取り付けて兵器として運用するが、ほぼ素体のまま各種爆発物や戦闘員を搭乗させただけの武装集団が、アメリカ機甲部隊に大打撃を与えた事例も存在する。
石灰岩1トンという明確な値段が設定されているため、バリエーションによっては素体よりも追加装備の方が遥かに高価になる場合がほとんど。SRW未登場。
アメリカ海兵隊エグゾフレーム
アメリカ海兵隊が極秘裏に開発・運用する武装偵察型エグゾ。
RSC装甲騎兵型 エグゾフレーム
スコープドッグ・レッドショルダーカスタム風の外見を持ったエグゾ。「ボトムズシリーズ」とのコラボ機体。

脚注

  1. 1.0 1.1 EXOFRAME、OBSOLETE 公式ページ、2022年7月16日閲覧。
  2. 搭乗や操作を行わなければ、30秒ほどで再び待機状態に戻る。
  3. ただし、思考すると言ってもそれすら一定の法則があるわけでもないらしく、高次脳機能障害の患者が操縦した事例もある。
  4. 中には内部の電子機器に民生品を流用しているケースや、タブレットをガムテープで固定して外部モニターとして使用している例もある。
  5. エリア51は高位認証液化システム、あるいはゲルシステムと呼称している