シーブック・アノー / キンケドゥ・ナウは『機動戦士ガンダムF91』および『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の登場人物。
シーブック・アノー | |
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外国語表記 | Seabook Arno[1] |
登場作品 | |
声優 | 辻谷耕史 |
デザイン |
安彦良和(F91) 長谷川裕一(クロスボーン) |
初登場SRW |
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SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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偽名 | キンケドゥ・ナウ(クロスボーン) |
種族 | 地球人(スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 |
17歳(F91)[1] 28歳(クロスボーン) |
出身 | フロンティアIV |
所属 | 民間人 → 地球連邦軍 → 宇宙海賊「クロスボーン・バンガード」 → 民間人(パン職人) |
概要
機動戦士ガンダムF91
スペースコロニー・フロンティアIVの総合高校の工業科に通う17歳の少年で、同作の主人公。父レズリー、妹リィズとの3人暮らし。
地球連邦軍とクロスボーン・バンガードの戦争に巻き込まれ、友人たちと共にコロニーを脱出しようとしたが、目の前で幼馴染のセシリー・フェアチャイルドをドレル・ロナに連れ去られ、自らは連邦軍の練習艦「スペース・アーク」に収容される。
その後、艦の人員不足を補うため、新型MS・ガンダムF91のパイロットとなる。初戦で敵機を2機撃墜するなど、戦いの中でニュータイプの素質を開化させていった。別居状態の母・モニカがF91の開発に関わっており、母の開発したバイオ・コンピュータに高い適合性を見せる。
機動戦士クロスボーン・ガンダム
『F91』の続編『クロスボーン・ガンダム』では、キンケドゥ・ナウという偽名を使い登場。新生クロスボーン・バンガードのエースパイロットで、クロスボーン・ガンダムX1を駆る。
潜入工作・白兵戦もこなすなど、生身で戦う術も一級品である上、MSの操縦技術にもさらに磨きがかかり、不利な状況においても奇策を用いた戦法で敵を撃破していく。これはクロスボーン・ガンダムの特性を活かしたものが多く、「キンケドゥがいたからクロスボーン・ガンダムはその真価を発揮した」と言っても過言ではない。シミュレーションの対戦成績ではザビーネ・シャルに負けていたそうだが、技量・精神力いずれにおいても同時代ではズバ抜けたパイロットであったと思われる。
あえて「ベラ・ロナ」の名を名乗り、クロスボーン・バンガードの再結成を決めたセシリーの心を汲んで、シーブックは「キンケドゥ・ナウ」と名乗るようになった。彼女はその真意を察しきることはできなかったようだが、作中の台詞からするにトビア・アロナクスの立てた予想通りといったところか。
「シーブック=キンケドゥ」であることは、その容姿やベラ(セシリー)との関係はもちろん、「歴史の教科書にも載っていたレジスタンスのパイロット」という言及、量産型F91部隊を見て「懐かしい」と発言(その他回想で何度かF91が登場している)など、当初から細かく暗示されてきた。それにも関わらず、彼自身は周りから徹底的に「キンケドゥ・ナウ」として扱われ、物語後半でベラが名前を叫ぶまで一度も「シーブック・アノー」とは明言されず、その名前を呼んだのも結局ベラだけであった。
かつての優等生も10年の時を経て「大人の男」の風格を身に付けたようで、全編を通して主人公・トビアを教え導く良き兄貴分として描かれた。実質、『クロスボーン・ガンダム』のもう一人の主人公とも言える。
物語後半、木星帝国に寝返ったザビーネとの激闘でコクピットをビームサーベルに貫かれてしまい、その状態で地球に蹴り落とされるのだが、劇中で「コクピットを貫いたビームサーベルがわずかに機体中央から横にずれている」という描写がされており、右腕を失うほどの重傷を負いながらも一命をとりとめることができた(とはいえ、横にずれているのもよく見ると「若干」程度のものであり、コクピットに風穴が開くほどの直撃を喰らったことに変わりはない)。
この際、ビームシールドを用いて大気圏突入に成功。その後、海上を漂流していたところをサナリィの地上支社に救助され、傷の治療と義手装着手術を受け、意識不明の状態から目覚めて四日半で戦線に復帰するという奇跡を成し遂げる。これは流石に無茶だったらしく、再会したトビアが驚きのあまり肩を掴んだ際に痛がったり、かなり疲労した様子だったが、腕や視界のハンデも感じさせずに最終決戦ではザビーネとの対決を制し、地球に降下したディビニダドとトビアを追って、真のクラックス・ドゥガチに引導を渡す。
そして全てが終わった後、「シーブック・アノー」に戻り、「セシリー・フェアチャイルド」に戻ったベラと共に、地球の緑の中へ消えていった。
「キンケドゥ・ナウ」としての彼の行動理念の根幹を成しているのは「セシリーのため」という強い意思であり、そのためならばどんな汚名を着ることも厭わず、腕を失ったことすら受け入れてみせるなど、最後までその信念は揺らぐことがなかった。相当彼女にぞっこん、そして一途なのが見て取れる(しかしそのセシリーとは、彼女がベラ・ロナを名乗って艦長を始めてからは本当に何もなかった辺り、相変わらず真面目である)。愛する人のために自分の全てを懸けるその生き方は、弟分であるトビアに多大な影響を与え、後の彼の人生の指針となった。
余談ではあるが、作中でのベラのシャワーシーンにて、ベラはシャワーに潜り込んだ人物を勝手にキンケドゥと決めつけている(実際に潜り込んだのはベルナデット・ブリエット)。艦長たるベラのシャワー室に闖入するという畏れ多い行為ができるのは、恋人のキンケドゥくらいなのだということだろう。
その後
木星帝国との戦いが終わって以降、セシリーと結婚して共にパン屋を開業。『鋼鉄の7人』では二児の父となった他、パン職人としての評判も上々であると語られている。
『ゴースト』においては『クロスボーン』本編から20年、『鋼鉄』からも17年が経過しており、50代を目前にした壮年の姿で再登場する……が、長谷川氏の絵柄もあってか、作画上はそこまで容姿の老化は感じられない(これはセシリーも同様だが)。子供2人は共に「リガ・ミリティアに入る」と言って出ていったため、現在はセシリーと2人暮らしの模様。「親の言うことなんか聞きやしない」と嘆いていた。
成り行きからベスパに襲われ、一度だけだが再びクロスボーン・ガンダムに搭乗。この時代では型落ちしたクロスボーンでブランクを感じないほどの活躍をし、その腕前を改めて見せつけた。また、それまで明言されなかったカーティスの正体を明言するという大役も担った。
登場作品と役柄
ガンダム系主人公としてはアムロ、カミーユ、ジュドーと並び最古参で、彼らと同様に一流の能力を持つ実力者である。
旧シリーズでは、その実用性は愛機であるF91の性能に依るものだったり、逆に彼自身の能力でF91そのものの使い勝手が左右される(特に『第4次』と『第4次S』の差)というやや不安定な立場。
イベント的にも原作の短さ故に影が薄く、作品自体も参戦が減っている傾向にあるが、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』が参戦した『第2次α』や『V』では絶大な存在感を見せつけた。
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。ホワイトベース隊のメンバー。セシリーの説得イベントがある。PS版では貴重なひらめきを持つため、本作では射程が短めのF91でも敵の反撃を気にせず戦えるのが利点。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- ホワイトベース隊のメンバー。今回セシリーはいない。精神コマンドが回復系に偏っており、命中・回避に関わるものを覚えないためかなり残念。気合はあるので分身はすぐ使えるが、ビアンやシロッコといった強敵にぶつけるのはリスクが大きい。
- 第3次スーパーロボット大戦
- ロンド・ベルの一員。セシリーの説得イベントがある。ひらめきがあるので、終盤のボス戦では強みとなるが、SFC版ではF91のヴェスバーがビーム兵器扱いなので、ファンネル主体の機体に乗せたい。
- スーパーロボット大戦EX
- コーラルキャニオンでリィナを人質にとられ、ジュドーと共に敵として登場。リィナ救出後、仲間になる。
- すぐ2回行動ができるようになり、F91も強力なので十分主力となれる。加速を覚えるのに加え、リメイク版では空適応がジュドーより高いため、Gフォートレス形態での運用を考えるなら機体交換もあり。今回は幸運も覚えるが、習得が終盤のため活用しづらい。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 当初ジュドーと共にエゥーゴに参加していた。ロンド・ベルとエゥーゴの合同でのノイエDCとの戦いの最中にジュドーと一緒に参戦し、ロンド・ベルに加わる。
- 『EX』での関係からか、ジュドーとセットで扱われているような節がある。
- ヴェスバーや分身の使用には気力が必要なのだが、気合ではなく激励を持っているためにF91と相性は良くなく、気合を使えるクェス辺りにF91を奪われ、代わりにヤクト・ドーガなどに乗せられることも。
- 他のシリーズではセシリーと深く関わるのだが、今作ではセシリーの登場がかなり遅く、最初から味方のため説得もなし。進み方によっては登場すらしないと、セシリーとはあまり絡まない。
- 後半のチーム分割で破嵐万丈のチームに参加する数少ないMSパイロットだが、そのせいでカロッゾやザビーネなど『F91』系の敵キャラが登場するマップには出られない。以上の通り、今作では立ち位置が微妙である。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 最初のシナリオで、セシリーと共に参戦する。F91は強力だが無改造のため、地形効果を使って堅実に戦うのが無難。
- 今回はラフレシアやベルガ・ギロスは登場するものの、カロッゾやザビーネら『F91』系の敵キャラが全く出てこないので、相変わらずストーリーでの立ち位置は微妙。『クロスボーン』からのネタで、イモの皮剥きをするシーンがある他、キンケドゥの名がシーブックのキャラクター事典に伏字で記されている。
- 能力はアムロやクワトロと並ぶほどに高いが、集中や加速がない。技量も低くはないがアムロほど高くもなく、ネームドにてかげんを使う場合は彼我の技量値に注意する必要がある。エース級には変わりないが、先述の2名に比べれば総合力はやや劣る。
- セシリーと隣接して配置すると恋人補正がかかる。補正がかかるカップルの中では最強と言える。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α(DC)
- 高い能力、粒揃いの精神コマンドと死角のない強さを持つが、アムロ、カミーユ、クワトロ、ウッソよりも参戦が遅く撃墜数を稼ぎにくいのがネック(ジュドーは参戦は同時期だが、幸運があるため、マップ兵器で資金と撃墜数を稼ぐのに使うのに向いている)。
- また、相変わらずイベントが他のニュータイプほど多くないため、影が薄いのも欠点か。
- 今回もセシリーの説得イベントがあるが、説得せずとも必ず自軍入りする上、彼女を説得してしまうとガンダムF90Vの入手機会をみすみす放棄することになるので、説得しない方がよい。
- なお、『第2次α』でF91を持参してきたことから、F91は個人で所有していた様子。
- マチルダと写真を撮ることになった時には名乗りを上げて、セシリーに「ミーハーなんだから」と呆れられたりもしている。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- キンケドゥとして初登場。『α』にてシーブックとして登場していたため、顔見知りには正体がバレバレ。また、シーブックを知るかつての仲間からも、最初のうちは「シーブック」と呼ばれる。しかも、原作では徹底して「キンケドゥ=シーブック」であることは明言しなかったというのに、キャラクター事典では初っ端から正体を書かれている始末。
- 作中の経過時間と設定年齢に凄まじい差が生じているが、「色々あって老けた」の一言で解決している。
- アイビスを主人公に選ぶと、第1話で登場以降、アイビスとの絡みが多い。また、原作を再現して、3種類も顔グラフィックとカットインが用意されている。ただし、負傷した顔を包帯で隠しているバージョンだけはキャラ事典に登録されない。なお、「ノーマルスーツを着た」最終話バージョンのキンケドゥは本作が初出である[2]。「αナンバーズ」の名付け親も担当した。
- 地球へ落下して奇跡の生還をした際、アムロから「よく無事だったな」との問いに「何も自分が初めてではない」と言っている。これは『機動戦士ガンダム』にてアムロも大気圏突入を体験している(もちろん、彼の場合は半壊した機体ではないが)からで、アムロも「そうだったな」と返している。ただ、元々大気圏突入の機能が備わっていたガンダムに対して、緊急避難的にビームシールドを代用して突入した辺りは流石。
- F91に搭乗している場合、戦闘時に特殊セリフが多く聴ける。ただし、能力的にはいまいち機体と噛み合わないのが残念。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 『F91』と『クロスボーン』が参戦していないため名前こそ出てこないが、前作終了後に原作通りセシリーと結婚してパン屋になっていることが、居候をしていたアラドによって言及されている。
- 部隊名の名付け親である彼がいないため、バルマー戦役や封印戦争時の味方は時々彼のことを気にしている。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- セシリーと共に参戦。強力だが、参戦が遅い上、F91は無改造。最初は2人だけで戦うことになるので、無理は禁物。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇
- シーン6シナリオ「悠久なる風」より、セシリーと一緒に参戦。集中、加速、覚醒を必修し、奇跡または魂のどちらかを必ず覚える優等生。能力もジュドーと同等の高さ。
- 参戦が遅いのと熱血を覚えないのがネック。
- スーパーロボット大戦COMPACT2 第3部:銀河決戦篇
- 第2部に比べて射撃、回避が上昇したのだが、精神コマンドが悪化。集中、加速、覚醒を必修するのは変わらないが魂もしくは奇跡の習得率がガクッと下がった。
- 熱血を覚えない仕様は変わっていないので、5パターン中3パターンも攻撃力アップ系の精神コマンドを覚えないという劣悪な扱い。エース級の能力に、ニュータイプ、防御共に最高のLv9まで伸びるだけに残念。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 第2部シーン6からセシリーと共に参戦。相変わらず参戦は遅いが、能力や精神コマンドのバランスがよく、F91自体の使い勝手も歴代最強とも言われるほど抜群なため、揃って最後まで使っていける。
- 欠点らしい欠点と言えば、援護防御しか援護技能がないことくらいか。イベントも少ないが、終盤では彼とF91がロンド・ベルを救う重要な役割の一端を担うことに。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- キンケドゥとして登場。外見は原作最終話の右目に傷があるものになっており、時系列的にも木星戦役後となるが、原作と異なり、大ガミラス帝星の侵攻などもあって再びキンケドゥを名乗り、自発的に行動を開始してトビアたちと合流する。また、音声の新規収録がされている他、カットインが『F91』を思わせる絵柄となっている。
- 『F91』の主人公だったためか、主人公格として扱われており、主要なボス敵との戦闘前会話はほぼ用意されている。
- 最初は量産型F91に乗るが、中盤からクロスボーン・ガンダムX1改・改に乗ることになる。能力面では初期機体との相性からか射撃の方が高く、更にヒット&アウェイを持っている。とはいえ、数値の差は僅か1しかないため、格闘型機体でも長射程機体でも問題なく活躍可能。ただ、後述のエースボーナスを生かすならやはり格闘型の機体に乗せたいところ。エースボーナスで格闘武器の射程が延びることを考えるとフルクロスが、ヒット&アウェイで動き回ることを考えるとバンシィ・ノルンが最適か。
- 参戦時期の早さや能力から後輩たちの機体に乗せ換えるプレイヤーが多く、「過去のシーブックとしての参戦時にF91を取られ続けた反動」とか「海賊らしく(後輩のガンダムを)いただいていく」などと言われたりも。
- 木星戦役後の本職がパン屋であることから、シナリオデモでは仲間たちに自分が焼いたパンを振る舞うシーンもある。また待機中の服装は『F91』の時に着ていたシャツの上にクロスボーン・バンガードの紋章が入ったジャケットを着ているが、原作では木星戦役後は一回も着ていない(着たのもマザー・バンガードが健在だった頃のみ)ので、オリジナル設定である。
- スーパーロボット大戦X
- 『F91』設定。『F完結編』以来となるシーブック役としての音声が新規収録されたが、発売から約半年後の2018年10月17日に辻谷氏が急逝。生前最後の音声収録となった。
- シナリオでは第9話にて鉄仮面との決戦直後からの参戦となる。鉄仮面がシャアと手を組んでアクシズ落としを遂行しようとしたという設定になっているため、アムロと同時代を戦ったことになっている。序盤に加入することもありインターミッションで露出が多い。「味方のガンダム主人公中、シャアを最もフラットな目で見ている」と評され、シナリオ上のシャアの説得ではアムロ、カミーユ以上に重要な役どころを担う。
- 精神コマンドで「愛」と「魂」を両方習得し、他の精神コマンドもバランスがいいため器用な立ち回りが可能。パラメータ的にもエース級の実力者だが、中盤までF91の武装が使い辛いため実力を発揮し難い。先制攻撃などスキルでテコ入れするか、いっそのこと武装が追加されるまでいずれかのファンネル搭載機に乗せ変えるのもあり。
- なお、スパロボシリーズで初めて「ヴェスバー!!」と叫ぶ戦闘台詞が収録、実装された。
- エースボーナスと噛み合わないのであまり意味はないが、『F91』時代の彼をX1に乗せるという遊びも可能である。
- 過去作では一人称が「俺」であることが多かったが、今作では原作でよく使われていた「僕」のシーンが多い。
- ダウンロードコンテンツのボーナスシナリオでは前述のトトカルチョネタが拾われている。
- スーパーロボット大戦T
- キンケドゥとして登場。第6話からX1改・改に搭乗して自軍入りする。辻谷氏没後の作品だが、生前収録された新規音声が一部使用されている。
- 今作では木星戦役後も宇宙海賊として活動を続けていた。また、コスモ・バビロニア建国戦争が本編の2年前に勃発しているため、年齢が低く設定されている。
- 本作では格闘型のMSがX1とフルクロス、Ζガンダムしかなく、Ζガンダムはウェイブライダー突撃がカミーユ専用であるためスペックを発揮しきれない[3]ことや中盤にX1の攻撃力が大きく強化され、フルクロスとほぼ遜色ない攻撃力を得るのでX1のままでも問題はない。またマシュマー・セロのザクIII改のサイコパワーがキンケドゥのエースボーナスと相性が良いため、こちらも選択肢に入る。X1と比べると攻撃力では大きく劣るため、敵の編成やキンケドゥに持たせたい役割に応じて選ぶと良いだろう。
- ちなみに本作でも『V』と同様に格闘よりも射撃の方が僅かに高い。
- EDではトビアにクロスボーン・バンガードを託し、シーブック・アノーに戻った…が、エキスパンション・シナリオでは「パン屋のシーブックとは別人」ということで任務中はキンケドゥを名乗っている。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 『スーパーロボット大戦リンクバトラー』とリンクさせることで参戦する(なのでいるだけ参戦)。
- 本作でもエース級の実力を持ち、愛機F91も非常に強力。リンク次第ではセシリーと共に最初から仲間にでき、彼女とのパートナー補正も健在、かつ効果が30%と大幅アップしているため、共に出撃させれば心強い味方となる。戦力の少ない序盤は勿論、終盤まで第一線で使っていけるだろう。
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- イベント「君を見つめて」にて登場。「宿命のクロス・ファイト!」において、ザビーネと続編を意識したようなやり取りをする。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 第2期参戦作品として登場。
- 2019年3月のイベント「鋼の魂」に合わせてΩスキル搭載型のF91が登場。演出にてボイスが収録された。辻谷氏死去後の作品のため、シーブックとしては初のライブラリ出演となる。
- キンケドゥとしてはトビアのユニットクエストに登場するNPCだったが、2017年10月に行われたスパクロ2周年記念イベント「第2回スパクロフェスティバル」に合わせてプレイアブルユニットとして登場。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- コスモバビロニアのアーク市に住んでいる学生。ネオ・アクシズの襲撃からF91を守るため、サナリィの工場に隠れていた。その際に、父レズリーを亡くしている。
- F91との相性の良さをアムロに認められ、ZEUSのメンバーとなった。
- マサキまたはシュウの参入フラグを満たしている場合はごく僅かな期間で別れることになるが、この条件はノーヒントのため、攻略本などを見ない限りはアムロ、光太郎、ダン、シーブックの4人でアポロン総統との決戦に挑むことになる。他2人と違い標準的なレベルで仲間になるが、レベル99時点で比較した場合のステータスは実は装備の能力の高さや付加効果によって3人中最も高い。
- ……もっとも、レベル40代で十分クリアできるこのゲームにおいて、レベル99まで育てるのは趣味の範疇になってしまうが。
- Another Century's Episode: R
パイロットステータス
能力値
「シーブック・アノー」としてはUCガンダム系主人公らしく、射撃・回避・命中・反応が非常に高く、リアル系エースの能力値を持つ。
「キンケドゥ・ナウ」時は『F91』時代とは違い、「不必要な死者を出したくない」というセシリーの理念によるクロスボーン・ガンダムX1のコンセプトに沿った自軍トップクラスの高い格闘能力となる。ベテランエースという風格が出たせいか技量も高い。射撃、回避は初期値では高いのだが、成長タイプが格闘系・万能ということで伸び悩んでしまうのが難点。『V』では上記のようにほんの僅かながら射撃の方が高くなっているが、あくまでも誤差の範囲。技量は沖田、アムロ、隠しキャラのフロンタルに次いで自軍中4番目に高く、エースボーナスを取得するとアムロに次いで2番目に高くなる。成長タイプが「万能型・回避」になったことで『第2次α』と違い回避も高水準のまま成長していく。
精神コマンド
気合、覚醒を覚える傾向にある。F91のヴェスバーに気力制限がある場合、気合が重宝する。
- 第2次
- 根性、直感、疾風、ひらめき、熱血、目眩まし
- 第2次(PS版)、第3次
- 加速、ひらめき、根性、熱血、ド根性、気合
- 第2次G
- 根性、気合、熱血、友情、信頼、覚醒
- EX
- 友情、熱血、加速、覚醒、幸運、てかげん
- 第4次
- 集中、根性、信頼、熱血、激励、魂
- 第4次S
- 集中、根性、信頼、熱血、気合、魂
- F完結編、64
- ひらめき、熱血、信頼、てかげん、覚醒、魂
- α
- 集中、ひらめき、熱血、気合、覚醒、魂
- 第2次α
- 集中、ひらめき、加速、気合、熱血、魂
- 戦闘に便利な精神コマンドを取り揃える。成長タイプにより回避が伸び悩むので、そこは集中でフォローしたいところ。
- IMPACT
- 集中、狙撃、ひらめき、熱血、幸運、覚醒
- V、T
- 不屈、集中、直感、分析、狙撃、魂
- 同作のトビアと違い、オーソドックスなラインナップ。狙撃は射程の短いクロスボーン・ガンダム向き。加速が外れたので、強化パーツでフォローしたいところ。『第2次α』と違い回避も高水準に成長するので、集中を使えば大抵の雑魚の攻撃は回避する。
- X
- 不屈、集中、直感、突撃、魂、愛
- 前述の通り、魂と愛の両方を覚える。ちなみに習得レベルはどちらも同じ。
- 上記の通り、本作のシーブックは気合(または気迫)を覚えないため、愛の気力上昇分を有効活用したい(習得Lvの関係から終盤限定だが)。
- リンクバトラー
- ひらめき、てかげん、熱血、覚醒、魂、信頼
- X-Ω
- 加速、熱血、覚醒
- シーブックとキンケドゥで共通
特殊技能(特殊スキル)
NTレベルが高レベルまで育つため、命中・回避が非常に高い。
- 第2次(PS版)・第3次(PS版)
- ニュータイプL5、シールド防御L5、切り払いL5
- EX(PS版)
- ニュータイプL8、シールド防御L8、切り払いL8
- 第4次(S)
- シールド防御L6、切り払いL8、ニュータイプ
- F完結編、64
- ニュータイプL9、シールド防御L9、切り払いL6
- α
- ニュータイプL8、シールド防御L5、切り払いL9
- 第2次α
- ニュータイプL8、シールド防御L3、切り払いL5、強運
- さすがに主人公格であるためニュータイプLvの伸びは良い。コックピットを刺された上に半壊したクロスボーン・ガンダムで大気圏突入してもなお生存したからか、強運を覚える。
- IMPACT
- ニュータイプL9、防御L9、援護防御L1
- 原作でビルギットやセシリーを庇いながら戦っていたことを考慮してか、援護防御を覚える。
- V
- ニュータイプL9、底力L7、ヒット&アウェイ
- 『V』ではニュータイプがL9まで上がる。高レベルの底力と合わせて非常に生存率が高い。ヒット&アウェイも便利。
- X
- ニュータイプL9、気力限界突破L2、底力L5、ヒット&アウェイ
- 後の宇宙海賊時代を連想させる内容になっており、優等生の「見本」と言うべき彼の人物像とは少し離れたラインナップである。
- T
- ニュータイプL9、底力L7、ダッシュL1
- ヒット&アウェイがダッシュに変更。これにより、切り込み型の機体であるX1との相性がより向上した。
- 本作ではリアル系エースクラスでも終始被弾率が高いため、『V』の時以上に高レベルの底力が有効に機能する。
小隊長能力
- クリティカル率+10%、命中率+10%
- 『第2次α』で採用。
エースボーナス
パイロットBGM
人間関係
家族
- レズリー・アノー
- 父親で47歳。コロニー公社で働いている港湾建設作業員。
- SRW未登場。『ヒーロー戦記』では故人として名前のみ登場。
- モニカ・アノー
- 母親で44歳。サナリィ所属のコンピューター技師。
- シーブックとリィズは仕事に没頭する母親に不満を持っており、再会当初は反感を持っていたが後に和解。最終局面では宇宙に投げ出されたセシリーを捜すシーブックに助言を与えた。
- SRW未登場だが、『第2次α』では終盤の決戦でαナンバーズを見守る人々の中にリィズと共にいることがキンケドゥの口から語られている。
- リィズ・アノー
- 妹。繊細な心を持つ少女。F91のバイオ・コンピュータの配線の秘密を解く。
友人
- セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ)
- 同じ高校の普通科の生徒で学園のマドンナ。
- 実はロナ家の娘「ベラ・ロナ」であり、そのために一度は敵同士となってしまうが、再び仲間となってからは彼女の苦悩を理解し、次第に心を通わせてゆく。
- 『クロスボーン』では新生クロスボーン・バンガードのリーダーで、キンケドゥの恋人[4]。母艦となるマザー・バンガードの艦長でもある。
- アーサー・ユング / ジョージ・アズマ / ドロシー・ムーア / ドワイト・カムリ / サム・エルグ
- シーブックの友達。序盤にクロスボーン・バンガードの攻撃で死亡したアーサー以外は最後までシーブックと行動を共にする。
地球連邦軍・レジスタンス
- レアリー・エドベリ
- スペース・アークの艦長。シーブックらの理解者でもあった。
- コズモ・エーゲス
- 連邦軍の元大佐。常に感情的な上やたらと威張り散らしており、シーブックらも内心嫌っていた。SRW未登場。
- ビルギット・ピリヨ
- 先輩として組む。
- ハリソン・マディン
- 『クロスボーン』時代における第2のライバル。
- 木星帝国の謀略により、お互い顔を知らないまま対決。結果としてキンケドゥに敗北したものの、互いの腕前を認め合う。最終決戦ではキンケドゥを援護する。
クロスボーン・バンガード
- カロッゾ・ロナ
- セシリーの実父であり宿敵。
- ザビーネ・シャル
- 本編では明確に対決する場面はなく、ザビーネの存在も認識していない。一応、建国戦争時は何度か戦ったライバルとされている。
- 『クロスボーン』時代では最初は手を組んでいたが、後に決別。死闘を繰り広げる。彼との戦いで右腕を失い、顔にも傷を負った。
- アンナマリー・ブルージュ
- 本編では仲間となるが、共闘期間は短い。
- ドレル・ロナ
- 『第2次α』ではカロッゾの二の舞になろうとしている彼を説得した。
新生クロスボーン
- トビア・アロナクス
- 弟分。キンケドゥの誘いに応じ、新生クロスボーン・バンガードのメンバーに名を連ねた。後にキンケドゥから「全て」を受け継ぐこととなる。
- 『X』にて、シーブックとして『鋼鉄の7人』でのトビアと共演。トビアに「歳もあまり変わらないから、呼び捨てでいい」と言ったが、彼から謹んで遠慮されている。
- ウモン・サモン
- 仲間。ハッタリも多いが、そのキャリアに裏打ちされた実力を持つベテランパイロット。
木星帝国
- クラックス・ドゥガチ
- キンケドゥたちが倒すべき最終目標。
- ギリ・ガデューカ・アスピス
- 一時はキンケドゥを追い詰めたこともあったが、技量と経験に勝る彼に敗北を重ねる。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- アムロ・レイ
- 『第2次α』では『α』以来の再会を喜んでいた。また大気圏突破から重傷を負いながらも生還した際には上述のやり取りをする。
- 『V』においては、キンケドゥにとって100年前の人物となる。トビアたちがアムロの亡霊とも言える存在に苦戦していた際、ヤマトと共に救援に現れて共にこれを撃破した。後に(別世界の存在ではあるが)本物のアムロと出会う。
- シャア・アズナブル
- 『IMPACT』『第2次α』『X』で敵対する。
- 『第2次α』では他のガンダム系主人公らと同様に彼を否定し、戦闘中の特殊な台詞も用意されている。偽名を名乗って新たな活動を行い、後継者たるニュータイプを見出し、一時的に行方不明になるという点で共通している両者であるが、復帰後に辿った道は全くの正反対であり、シャア自身もそれを暗示した言葉を言っている。
- 『X』ではカミーユやアムロと違い、シャアに対して深い関わりを持たないが故の視点でシャアを糾弾する。
- ジュドー・アーシタ
- 兄としての立場にあるがゆえか、割と行動を共にすることが多い。『第2次α』にて、『α』以来の再会を果たした際には「老けた?」などと言われてしまう。
- 同じ妹持ちでリィナ・アーシタがいる。
- コウ・ウラキ、デュオ・マックスウェル、カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『第2次α』では彼らと一緒にイモやニンジンの皮剥きを行った。
- チェーン・アギ
- 『IMPACT』では完成したばかりのνガンダムを見学していた際、そのスペックについて彼女から説明を受ける。
- フル・フロンタル
- 『V』では彼と初めて交戦した際、かつて戦った仮面の男を想起している。
- ベルリ・ゼナム
- 『X』では遥か未来のガンダムパイロットとして、よき後輩分となる。
- アルゴ・ガルスキー
- 『T』ではキャプテンハーロックと同じく宇宙海賊としての同志。模擬ガンダムファイトでの対戦相手も彼で、「剛と柔の海賊殺法対決」を行った。
スーパー系
- ロム・ストール
- 『IMPACT』ではアインスト空間からの脱出ポイントを捜索していた際、彼から「人々の心に応えてくれる剣」として剣狼を貸し与えられた。
- ガデス
- 『IMPACT』では彼が絶命間際に吐露した「永遠の命」への執着心に、カロッゾと同質の妄執を感じ不快感を露わにする。
- 兜甲児、剣鉄也、流竜馬、神隼人、司馬亮
- 『α(DC)』では全ての使徒を殲滅したNERVの今後の動向について、彼らと濃密なディスカッションを行なう。
- 流竜馬 (OVA)
- 『V』ではエンケラドゥスにて出会って以来、付き合いの長い戦友となる。西暦世界で木連に囚われた際、他の仲間を救うために彼や古代進と共に脱出した。竜馬が隼人や弁慶と合流できた際は、張り詰めることの多かった彼が笑顔になれたことを喜んだ。
- 『T』では時系列上先輩となるため、彼を「さん」付けで呼んでいる。
- 剣鉄也 (真マジンガー)
- 『V』では竜馬と同じく序盤からの戦友。しかし彼が離反した際は、その意思の強さから激突は免れないだろうと予感していた。
- 神勝平
- 『V』ボーナスシナリオ「月光の照らす未来」では、自分の生命を捨てるかのような無謀な戦い方が目立つ彼の危険性を指摘。ホイ・コウ・ロウとの戦いの罠により人質とされた連邦兵を救うため、あえて冷酷な振る舞いをし、勝平に生命を捨てるのではなく、命を懸けて戦うことを思い出させた。
- ホイ・コウ・ロウ
- 彼の卑劣な戦い方をドゥガチと同じだと断じ、激しい怒りを向ける。
リアル系
- ヤマトクルーの面々(古代進、森雪ほか)
- 『V』では地球を救うため、彼らと共にイスカンダルを目指す。同じ新正暦世界出身ということもあり、基本的に一緒にいることが多い。本編の描写から、戦闘時以外はヤマトに乗艦しているようだ。
- ボーナスシナリオ「男達の戦場」では、連携の取れない即席の機動部隊に不安を持っていたが、戦術長として覚悟を持って竜馬を守った古代の姿を見て、部隊が団結していけることを確信した。また、なかなか進展しなかった古代と森がやっと恋人関係になった際には、お互いの呼び名について周囲と共に冷やかした。
- 大ガミラス帝星
- 『V』では、遊星爆弾によって地球を死の星へ変えた彼らに対して怒りを燃やす。特殊戦闘台詞も存在する。
- ハーロック
- 『T』ではアルゴと同じく宇宙海賊の同志。
- 大山トチロー
- 『T』では彼にX1をチューンしてもらう。
バンプレストオリジナル
- マサキ・アンドー
- 「旧シリーズ」では共演する機会が多く、『EX』ではマサキのチームで戦う(リューネの章では選択次第でリューネチームに合流することも)。マサキのことは信頼しているものの、後述のリィナ人質事件の際は、彼や甲児よりも弓さやかを話がわかる人間として推した。
- 『X』でも久々に共闘。『T』ではスパロボでは初めてキンケドゥ名義で同時出演(初共演自体は『ACE:R』)。エキスパンション・シナリオにてマサキは封印されていた全ての記憶を取り戻し、平行世界のシーブックと共に戦っていたことを思い出したため、キンケドゥの正体に気が付いた。
- リシェル・グレノール
- 『EX』では彼にリィナを人質に取られ、マサキたちと戦わされる羽目になる。
- アイビス・ダグラス
- 『第2次α』では、序盤から常に親身になって彼女をサポートし続けた。
- アラド・バランガ
- 『第2次α』のED後から『第3次α』の間まで、シーブックの家に居候していた。
- イーグレット・イング
- 漫画『ロストチルドレン』での居候。
- 叢雲総司
- 『V』では同じ新西暦世界の出身であり、ヤマトクルーの面々と同じく一緒にいるシーンが多い。ソウジも木星戦役の英雄でもあるキンケドゥに対しては、軽口を叩きつつも信頼と敬意を寄せている。
- 如月千歳
- 総司と基本的な立ち位置は同じ。彼女もまた信頼の厚い戦友となる。
名台詞
機動戦士ガンダムF91
- 「F91ガンダムは、シーブック・アノーでいきます!」
- 初出撃時の台詞。どこか死に急いでいるようなサムを押しのけ、自分が出撃することを強調している。あたかもガンダムF91が主体で、パイロットである自身が付属品か何かのような言い回しであることから耳に残りやすくなっている。
- 「だってよ……アーサーなんだぜ……?」
- クロスボーン・バンガードの襲撃に応戦していた友人アーサーが爆発で吹き飛ばされて死亡。彼の死を受け入れられず、必死に亡骸をゆするシーブックがもう一人の友人であるアズマに「やめなよ、もう楽にしてやんなきゃ…」と言われた際の台詞。かけがえのない友人として大事にされていたことが分かる。
- 不思議と一部で有名になってしまっているこの台詞だが、(同名のキャラが多数出たことはあれど)スパロボにこのアーサーが登場したことは現在まで一度もない。
- 「大人の都合だけで殺されてたまるか!」
- コロニーから脱出する際に叫んだ一言。
- 「子供を盾にするだと……本当か!?」
- ガンタンクR44で仲間と脱出しようとするのを邪魔した上、「子供を盾にすれば敵は攻撃しない」とのたまう連邦軍人への怒りが込められている。F91の時代における地球連邦軍の弱体化と腐敗が感じられるシーン。
- だが、後の『機動戦士Vガンダム』の時代では、休戦したら、一部を除いて後は民間ゲリラ組織とそのゲリラ組織に協力した部隊や艦隊に丸投げと軍人としての責務を全く果たさない連邦軍人が大部分を占めるなど腐敗がさらに深刻化している。そのため、コロニー(と自分の命)を守ろうと抵抗しているだけ彼らの方がまだマシという凄まじい事態に陥ってしまう。
- 「逃げまわりゃ、死にはしない!」
- 初出撃時につぶやいた台詞。ゲームでは回避時の台詞に採用されている。
- 「パイロット適性の高い人のことだよ」
- リィズに「ニュータイプとは何者なのか」と問われての返答。この時代ではニュータイプの概念が変わってきているようである。
- 「誰かがやるしかないでしょう?サナリィにいたF91の開発チームは、みんな逃げちゃったんですし」
- F91の整備を手伝っていることを皮肉られての返答。
- (セシリー……軍事力を持って出てきた者は武力制圧しか考えないということを何故分からないんだ!?)
- 制圧されたフロンティアIVにて行われたカロッゾの演説を聞いて、心の中で呟いた台詞。実際、カロッゾはこのシーブックの言葉以上の武力による愚挙を引き起こしてしまう。
- 「この……ジジイが!!」
- レジスタンスのリーダーであるコズモ・エーゲス元大佐の傲慢すぎる態度に毒づいた台詞。
- 「こいつは……強力すぎる!」
- ヴェスバーで初めて敵機を撃墜し、戦慄する。ヴェスバーの威力を端的に表した名言。
- 余談であるが、阪田雅彦氏によると、シーブックを演じる辻谷耕史氏に「ヴェスバー」の台詞を入れてもらったものの、発音のし辛さにより、戦闘台詞を没にしたという逸話を持つ[5]。そのため『第2次α』でもこの台詞を言う。
- 「いいんだよ……セシリーはここにいてもいいんだ……」
- クロスボーン・バンガードを裏切りスペースアークにやってきたセシリーを迎えた時の台詞。
- 「あの光、僕には宇宙を汚す物の怪に感じられるな」
- 物語終盤、ラフレシアの気配を感じ取っての一言。
- 「なんとぉ!」(原作) / 「なんとぉーっ!」(ゲーム)
- ラフレシアの攻撃を回避しきれず、 F91の左腕を破壊されてしまった際に言ったセリフ。スパロボでは被弾時ではなく回避の際に発する。『X』ではビームサーベルで斬りつける際に発する。
- 上記の通り、原作ではそこまで大きな声を張り上げて発したセリフではないのだが、ゲーム作品ではやたら気合の入ったセリフとして音声収録されている場合が多く、「シーブックと言えばこれ」という感じで印象に残る人も多い。
- しかも、ガンダム無双2・3・真ではジュドーとコンビネーション掛け合いでお互い叫ぶ。なんだか楽しそうでなによりです。
- ちなみに『重戦機エルガイム』のダバ・マイロードや『無敵鋼人ダイターン3』の破嵐万丈も同様のセリフを発しており、富野作品ならではの言い回しともいえる。
機動戦士クロスボーン・ガンダム
- 「おまえのとるべき道は2つある。ひとつは何も聞かずに地球へ帰り、全てを忘れ、貝のように口をつぐむこと……」
- 「そしてもうひとつは、われらと共に……真実に立ち向うことだ!」
- 木星帝国の真実を知り、殺されそうになったトビアを救った直後、トビアに投げかけた言葉。この言葉をきっかけに、トビアはクロスボーン・バンガードに参加した。
- 続編である『ゴースト』『DUST』(いずれもSRW未参戦)でも類似した台詞が登場しており、『クロスボーン』シリーズのお約束とも言える流れになっている。
- 『第2次α』ではDVEで再現。
- 「おれ達が“木星帝国”の存在に気付いた時──彼女はみてみぬふりもできた。問題の解決は連邦にまかせればよいと、自分達には関係のないことだと。そうすれば帝国に命を狙われることもなく──」
- 「たとえ連邦と木星で戦争がおきても、遠くはなれた所で一人の平凡な女として生きることもできたはずだ」
- 「彼女は──それを選ばなかった……。帝国の存在を知っていてそれと戦える者が……立ち向かえる力を集められる者が、今、自分しかいないから!そのためにあえて、クロスボーンの名を再びなのろうとも!」
- 「おれはそんなベラの力になると決めた。それが独善でも偽善でも、おれには関係ない!」
- 「たとえ自分のしていることで地獄に落ちようとも──おれは彼女を守り続ける!それだけだ!」
- 帝国基地への潜入中、木星圏、そして戦争の現実を目の当たりにしてしまい、それまで積み重ねてきた「敵を殺さないのはただの独善なのではないか」という疑問を爆発させてクロスボーン・バンガードのやり方を非難したトビアに対し、キンケドゥがベラの過去と、彼女が不殺を貫き闘い続けようとする理由を説明した上で返した言葉。
- ベラを庇うように自らの想いを切々と語る様は、トビアの心を動かし、認識を改めさせた。
- 「きさまら!きさまらぁっ!」「ばかやろおおっ!!」
- 「自分の命すら大事だと思えないから、人の命を奪うっ!なぜ部下の命をすらたやすく切り捨てる男が、人類すべてのことを考えられると思う!」
- 「死を強いる指導者のどこに真実があるっ!ねごとを言うな!」
- 帝国の基地に侵攻した際、基地自爆寸前になお、自爆阻止を阻もうとする帝国兵士たちに向かって。
- 「いくらマシンがよくても、パイロットが性能をひき出せなければ!」
- 連邦軍の量産型F91部隊を相手取った際に。エースとしての貫録を感じさせる、そして試作機の性能を限界まで引き出したキンケドゥだからこそ言える台詞である。ゲームに登場した際もよく口にしている。
- 「あんたが初めてだぜ!おれにクロスボーンのシールドを使わせたのはっ!」
- そして上の直後の、対ハリソン戦にて。キンケドゥ、そしてその相手をしたハリソン双方の腕の良さを如実に表した言葉。
- 「いいんだよ、ベラ。いいんだ。どうっていうことはない」
- 地球でベラと再会した際、キンケドゥが片腕を失ったことに気付き、自分を責めるベラの涙を義手でそっと拭い、慰める。
- 「おれたちの切りフダは、クロスボーンガンダムなんだっ!」
- 「奇跡を見せてやろうじゃないか!」
- 最終決戦前、「この状況をひっくり返せる奇跡的な切り札があるとは思えない」と嘆くバーンズに対して。『第2次α』では「奇跡を~」の部分のみDVE。
- 「おれは──まだ、キンケドゥ・ナウだからな…行かなくちゃ……」
- 「セシリー・フェアチャイルドを取り返さなくちゃいけない……おれに──とってははじめからそのための戦いだった。木星帝国なんかどうでもよかったのかもしれない──だけど、戦争は終わらせなくちゃいけない──彼女が戻って来れないから…」
- 最終決戦前、「シーブック」に行かないでほしいと告げるベラに対して。そしてキンケドゥはベラと口づけを交わし、宇宙へ向かった。
- 「おまえが──最も支配者にふさわしいと言った女性はな──支配など正しいとは思っていない!」
- 「支配をよしとしない者が最も支配者にふさわしいのなら、それを望む者は支配にふさわしくはないことになる。貴族主義ははじめからまちがっていたんだよ…ザビーネ」
- ライバル、ザビーネ・シャルの今際の際にて。
- 「まったく、何が僕が守ります、だ…これじゃあべこべじゃないか、ばかやろう」
- 最終決戦。ザビーネとの決着をつけたあと、地球に降下する真のドゥガチとトビアを追い、自身も再度X1改のビームシールドを展開して大気圏に突入しつつ呟く。
- 「クラックス・ドゥガチ…たとえ幻でも、貴方にそれをみせるわけには…いかない!」
- X3の特攻で大破したディビニダドだったが、まだドゥガチは生きていた。そして今わの際に地球が燃える幻覚を見るドゥガチにスクリュー・ウェップを叩き込み、彼の妄執に終止符を打った。
- 「そうだな…俺は、山道を歩いて、雨露をすすって、好きな女を抱いて…もう一度じっくり考えてみるさ…もともと人間が何だったのかを。そのための時間は、いくらでもあるから」
- 最終話エピローグにて、トビアにこれからどうするのかと訊ねられて。
- 「おかえり、セシリー」
- そして、「おかえりなさい、シーブック」と呼ぶベラに対してこう返す。本当の意味で『F91』の物語が終わったことを象徴する台詞。
その他
- 「仕方ねぇ!少し借りるぜ!」
- 『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』(SRW未参戦)において、クロスボーン・ガンダムX0に搭乗した際の台詞。この後、20年のブランクをものともせずベスパのMS部隊を蹴散らしていく。
- ……のだが、『V』において、他人の機体に乗り換えるプレイヤーが頻出したため、ネタ的な意味で扱われる場合も。
『F91』漫画版
- 「ち‥超スーパーすげぇどすばい‥‥」
- 『F91』漫画版でのヴェスバー初使用時。思わず九州弁になってしまった。
- ちなみに『ゴースト』にて、オウムのハロがこの台詞を口にする場面がある。
- 「セシリーにそれ以上手をふれてみやがれ 地獄の底にたたきおとしてやる──ッ!!!」
- 「どけどけどけ──ッ!!! そったらてめ──念仏となえろ──ッ!!!」
- 漫画版、カロッゾとの最終決戦時。セシリーへの純粋な想いが、F91の真の力を発動させる。
- この時、F91もシーブックの激情に呼応してか「グオルルル──ッ!!!」と獣のような咆哮をあげている。
- 余談になるが、この時のF91の叫びは後年漫画作品『ガンダムビルドファイターズA』でオマージュされた(ただしあちらでは叫びではなく唸り声になっている)。
- 「これでゲームオーバーだ ド外道──ッ!!!」
- 漫画版にて、カロッゾに引導を渡した際の台詞。おちゃらけた描写が多いボンボン版シーブックだが、さすがにラスボス戦では決めるべきところをちゃんと決めている。
- なお、初代『スーパーロボット大戦』HDリメイク版ではF91がこの台詞をピクドロンに言い放つ。
- 「セシリー この宇宙は 人間という生物の野望さえなければ‥‥」
- 「きっと 天国だったのかも しれないよね‥‥」
- 漫画版ラストのモノローグ。どこか切ない余韻を残す言葉である。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「鉄仮面の亡霊め!!」
- 『第2次α』にて、カロッゾ・ロナの亡霊としてのラフレシアとの特殊戦闘台詞。
- 「人間だけを殺す機械など!」
- 同じく『第2次α』にて、バグとの特殊戦闘台詞。
- 「クワトロ大尉!地球を潰すことに何の意味があるっ!?」
- 『第2次α』におけるシャアとの特殊戦闘台詞。
- 「セシリーのため…俺は何度でもキンケドゥになる!」
- 『V』の汎用台詞。
- 「F91は、キンケドゥ・ナウで行く!」
- 『V』『T』での量産型F91搭乗時の台詞。
- 「あの戦いが終わっても、帝国は何も変わっちゃいない!」
- 『V』の対木星帝国特殊戦闘台詞。
- 「ガミラス…!決して許さない!」 / 「地球にしたことのツケは必ず払わせる!」 / 「地球人はまだ健在だ!それを教えてやる!」
- 『V』の対ガミラス軍特殊戦闘台詞。
- 「悪くない武器だな、トビア!」
- 『V』にて、X1改・改及びX1フルクロスのピーコック・スマッシャー、ムラマサ・ブラスター使用時の台詞。原作ではこれらの武器を扱ったことがないため違和感はないのだが、後者は元々キンケドゥ用に開発されたと思わしき節が存在する……。
- 『T』では、キンケドゥから大山トチローに頼んで制作してもらったため使われない。
- 「ヴェスバー!」
- 『X』にて、ヴェスバー使用時の台詞。辻谷耕史氏は発音しづらいという理由で今まで「ヴェスバー」の戦闘台詞の収録を拒んでいたが、『X』にてついに収録されることになった。
旧シリーズ
- 「まずは戦うふりをして、みんなに説明しよう。そうだな…さやかさんが一番、話が通じそうだ。オレが話してみる」
- 『EX』第7or8話「コーラルキャニオン」で、リィナを人質にとられ、やむを得ず戦う事情を話そうとする。
- 確かに、さやかなら気が荒いマサキや甲児よりは話しやすいだろう。
- ハサウェイ「そんな人が、イモの皮むき、ですか?」
シーブック「人手が足りないっていうのは、君もわかってるだろ?」
ハサウェイ「けど、イメージってものが‥‥」
シーブック「それを言うならアムロさんだって、洗濯機や電子レンジの修理、やってるぜ。それに、俺はけっこうこういうの好きなんだ。心がなごむぞ」 - F完結編。シナリオ「パイパージュリル」にて。ネタ元自体は『クロスボーンガンダム』時代だが、『F91』時代でもじゃがいもの皮むきをしていた。世代的にはハサウェイのほうが20歳年上。
αシリーズ
- 「どこまで出来るか分かりませんが…俺で良ければ」
- 『α』第25話(宇宙へ向かうルート)「クロスボーン・バンガード」で初戦闘を終えた後、「F91のテストパイロットとしてリガ・ミリティアに協力して欲しい」というゴメスからの提案を受け入れ、セシリー奪還のために戦う意思を固める。
- (クロスボーン・バンガードに連れ去られたセシリーを取り戻すには…俺がF91を使いこなせるようになるしかない)
- 『α』第26話「紅いエヴァンゲリオン」のランバ・ラル隊戦で、宇宙へ向かうルート以外を経由した場合に発生するモノローグ。コウからの気遣いを受けた後、初の重力下戦闘へと果敢に臨む。
- 「…地球圏の混乱を目論む木星帝国と言った方が相応しいな」
- 『α』第38話「帝国の女王」or第37話「木星からの逃亡者」にてジュピトリアンが女王がトップにいることを知った時の言葉であるが、まさか『第2次α』でその木星帝国と戦うことになろうとは彼も思わなかったであろう。
- 寺田貴信プロデューサーは「木星関連の話は『クロスボーンガンダム』の前フリではありません」と発言している[6]ので、この時点ではただのお遊び的な台詞であり、参戦させる予定はなかったのだろう。
- 「ぜい弱だと!?それは仮面を捨てられない貴様のことだろうが!そんな人間に地球圏を粛清する権利はない!!」
- 『α』の終盤でカロッゾと戦闘した時の台詞。「ぜい弱な者はこれからの時代を生き抜けん」と述べた彼を上の台詞で断じた。
- 「流石に、マジンガーZやコン・バトラーVにドクロマークを付けるわけにはいかないだろう?」
- 『第2次α』アラド編第20話「ミッション・イミテイション」orアイビス編第19話「勇の戦い」より。甲児や豹馬に「海賊をやるなら誘ってほしかった」と言われた時に返した台詞。まんざらでもなさそうな甲児にデュオは「それで鎌を付けたら機械獣だぜ」とツッコミを入れていたが、後年本当にドクロの付いたマジンガーが参戦することになる。
- 「見損なったよ、クワトロ大尉。あんたがシャアに戻ったのはこんな事をするためだったのか!」
シャア「ならば、どうするというのだ?シーブック・アノー」
「決まっているさ。クラックス・ドゥガチと手を組むような男を俺は認めるわけにはいかない!」
シャア「失望したのはこちらだ。少しは大人の見方が出来るようになったと思っていたが…。結局はお前も大局で物を見ることは出来ないようだ!」
「それこそ理屈だ!俺は目の前の人の死を見過ごせるほど達観はしていない!」 - 『第2次α』リアル系38話「星の屑再び」におけるシャアとの戦闘前会話。
- 「シャア!俺はお前を倒す事をためらいはしないぞ!」
シャア「どうやら、その言葉は強がりではないようだな…」
シャア「キンケドゥ…その名は偽りの仮面にはならずお前を強くしたようだ…」
「あんたはどうなんだ!?赤い彗星に戻ったのは、全てにケリをつけるためではなかったのか!?」
シャア「その通りだ。だから、私に退く事は許されんのだよ!」 - こちらは『第2次α』ハマーン休戦ルート54話「逆襲のシャア」もしくは拒絶ルート「BEYOND THE TIME」におけるシャアとの決戦時における戦闘前会話。共通点の多い彼らだが、進む道は明確に違った。
COMPACTシリーズ
- 「まるで昔の怪獣映画だ」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第2話「生命の種子が呼んだもの」より。植物惑星に出現したギルギルガン (第3形態)を目の当たりにして、ストレートな感想を述べる。
- 「みんながみんな、地球の重力に引かれている訳じゃあるまいし」
- 『IMPACT』第3部銀河決戦篇第20話「復讐鬼たち」より。あらゆる敵勢力が地球に集う状況に疑問を感じて発した台詞。
VXT三部作
- 「木星圏のガミラスを倒しても、それで事が済んだわけじゃない」
「人類の生まれた星…地球が滅んでいくのをこの木星から眺めるだけなんてのは我慢ならないからな」 - 『V』第4話「木星戦線、異常あり」エンドデモにて、トビアと共にヤマトに乗艦し、イスカンダルへ向かう決意をした際の台詞。
- 「こんな状況だからな。少しでも動けるものは誰かのために自分にできる事を見つけるべきだ」
「俺達も、そう生きる…。それが終わるまで、彼女はベラ・ロナで俺はキンケドゥ・ナウだ」 - 上記と同じく第4話の台詞。浮遊大陸のガミラス前線基地を壊滅させたものの、未だ地球は瀕死の状態であり、またガミラスの影響が強かった木星圏の人々も非常に不安定な状況下に置かれたままである。自分の為すべきことを果たすため、彼と彼の愛する女性は再び「宇宙海賊」として戦うことを決意する。
- 「91年ぶりに新造されたガンダムに乗ってたんだ。少しは詳しくもなるさ」
- ソウジ編第8話「大宇宙の墓場」」orチトセ編第8話「ガミラスの使者」より。刹那とトビアとの対話の中、ガンダムについて語った時、主人公に「ガンダムマニア」or「ガンダム好き」と聞かれての返答。
- 「あの箱は、絶望であり、希望でもあった…。地球と宇宙がわかり合う事が出来た時にそれは初めて戦争を終わらせる力になるんだ」
- 宇宙ルート第38話「託された未来」にて、ラプラスの箱を評して。新正暦世界では箱の使い方を誤ってしまったが故に、空白の10年を生み出してしまった。しかし、宇宙世紀世界ではバナージとフロンタルが和解し、共に箱に臨んだ。そして、箱を開けないという選択肢を取った。恐らく、宇宙世紀世界はこれから全く違う道を歩んでいくのだろう。
- 「俺達の獲物にピッタリだな」
- シークレットシナリオ「長き旅路を支えるもの」より。補給物資が不足気味の中、精鋭・ガミラス総統親衛隊と戦闘に入る。普通なら激戦を覚悟するものだが、前職の「宇宙海賊」の血が湧き立つのだった。
- ちなみにこの台詞と同時に『クロスボーン・ガンダム』が流れる。
- 「食べる…という生きていく上で当たり前の行為に触れていたかったんだ」
- ヤマトルート第45話「人の生きる意味」にて、パン屋になった理由を問われての回答。「自分が焼いたパンを若いパイロットに振る舞い、“命”について語る」というのは『ゴースト』(SRW未参戦)を意識したシーンとも見える。
- (ザビーネ…。お前達が地球をすてるのであれば、それはそれでいい…)
(だが、人間である事は捨てるな…。俺達はまだ…その域にまで達していないんだ…) - 上記台詞の後。貴族主義という妄執に囚われ自己を見失い、あろうことか地球を死の星に追いやったデスラーに忠誠を誓い、暴走を続けるかつての宿敵への想い。
- 「ザビーネ…。結局、貴族主義という妄執に囚われ…、そして、死んでいったか…」
(世界を統べる正しい方法…。歴史の中でも、その答えは出ていない…)
(だが、ザビーネ…。かつておまえが最も支配者にふさわしいと言った女性は支配など正しいとは思っていなかった…)
(貴族主義に未来はない…。地球にも…そして、宇宙にもだ…) - ザビーネとの最終決戦後の台詞。原作の台詞をアレンジしている。最終的に和解することができた宇宙世紀世界のネオ・ジオンと違い、最後まで敵対して死んでいった宿敵に向けて。
- 「この状況で、そんな事にこだわるとは相変わらずの執念深さだな!」
「そんな男に俺とセシリーの未来を潰させてなるものか!!」 - ガミラスとの最終決戦時、復活したドゥガチとの戦闘前会話。時空融合によって地球が消滅の危機に晒されているにも関わらず、あくまでも個人の私怨のみに囚われて戦いを続けるドゥガチに対し、キンケドゥは愛する女性との未来のため、最後の戦いを挑む。
- 「そんな事をして何の意味がある!答えろ、シャア・アズナブル!」
「何が赤い彗星だ!自分の弱さを誰かの犠牲で乗り越える人間に人類の未来を口にする資格があるものか!」 - 『X』対ミスルギルート第33話「シャアの迷い」にて、自分の迷いを振り切るためにカミーユを手に掛けようとするシャアに対して、シャアとの接点を持たないが故に直接的に批判する。
- 「奴も鉄仮面と同じだ!仮面に己の弱さを隠して、その恨みを世界にぶつけている!」
「そんな人間の好きにさせては、世界が終わってしまうんだよ!」 - 『X』第47話「星を継ぐ者」にて、ガーゴイルとの交戦時に放つ台詞。素顔を無機質な仮面で隠しながら、醜いエゴで世界を支配しようとする姿勢が、唾棄すべき仇敵と重なったが故の発言。
単独作品
- シーブック「何も海賊全てがそうとは言えないのさ」
ザビーネ「海賊に興味でも持ったか?」
シーブック「冗談だろ」
ザビーネ「もしそうなったら、私がお前を撃ってやるよ」 - 『CC』でのイベント「宿命のクロス・ファイト!」にて。シャレになっていません。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「では、別れの挨拶は海賊らしく、俺がいただいていく!じゃあな、みんな!」
- 『V』中断メッセージにて、他人の名言を「いただき」つつ。
- 「お、おい、おい…プレイヤー!何してるんだよ!こんな所で…おい!冗談やってる時じゃないだろ!?ゲームを続けてくれ!」
- 「だってよ…スパロボなんだぜ?」
- 『X』中断メッセージでの一言。原作のアーサーが死亡した際のやり取りのパロディをやってくれるが、見ての通り意味不明であり、セシリーじゃなくても何をやっているのかとツッコみたくなるだろう。
- 「頼んだよ、セシリー!君のクィーンに小遣い全部賭けたんだから!」
- 『X』ボーナスシナリオ『強く正しく美しく』にて、セシリーへの応援の際に。原作映画冒頭のミスコンに触れた一幕なのだが、思いっきりトトカルチョをやっている。これにはヒルダも「随分と俗っぽい」と呆れ顔。
- 「じゃあ、ハマーンは姉さんか?」
- 『T』ボーナスシナリオ「美しき罪人たち」にて。ハマーンとプルツーの戦いを観戦しながら、プルツーを妹みたいなものと言ったジュドーに対して。ジュドーからは即座に「あんなおっかない姉さんがいたら、たまったもんじゃない!」と切り返された。
搭乗機体
劇中での搭乗機体
- ガンタンクR-44(SRW未登場)
- フロンティアIVを脱出する際に仲間たちと共に搭乗。
- ガンダムF91
- コスモ・バビロニア建国戦争での搭乗機体。
- クロスボーン・ガンダムX1
- 木星戦役での搭乗機体。
- クロスボーン・ガンダムX1改
- X1の強化型。
SRWでの搭乗機体
- 量産型ガンダムF91
- 『V』。
- クロスボーン・ガンダムX1改・改
- 『V』、『T』。
- 両作では搭乗する経緯が異なり、前者では機体を譲っていたトビアから再び譲り返されているが後者では最初から譲っていない扱いになっている。
余談
- よく、シーブックを評す際に「アクがなく、優等生的」と言われることがある。それ故にキンケドゥ登場前までは「影が薄い」と言われていた。確かに、それ以前のガンダムシリーズの主人公は内向的なアムロ、ヒステリックなカミーユ、妹のためなら悪事にも手を染めるジュドーと、一癖も二癖もある連中ばかり。後にコウやロランのようなまともなタイプの主人公も登場するが、こういった人間性の主人公の先駆けは、間違いなくシーブックである。アムロやカミーユ、ショウといった富野作品の主人公に多く共通している「子供を顧みない親を持つ」という部分がなく(その役目はセシリーが担当することに)、両親共に人格者だったからこそ形成された性格なのかもしれない。
- ただし、単発の劇場映画という都合上そう見えるだけ、という側面もある。小説版において「計算や翻訳など興味のある分野には突出した才能を発揮するものの、通常の授業の成績はよい方ではない」と明言されているほか、友達と共に本編冒頭で行われていたミスコン(劇中ではミス・カントリーサイドと呼ばれていた)にトトカルチョを導入した上、説明もせずに勝手にセシリーをノミネートしたり、「男子の嗜み」として財布の中にしっかり「アレ」を入れていたり等々、歳相応に弾けた部分も持っており、後にワイルドな宇宙海賊になることを考えても一概に優等生キャラとは言い切れない。原作でも連邦兵を始め「身勝手な大人」に対して毒づく場面が何度かあり、ニュータイプであることを除けば「ごく普通の一般的な高校生」といったところか。
- また、小説版には趣味に没頭するやや内向的な少年であったシーブックが、セシリーとの出逢いや前述のトトカルチョを主催することで人との付き合いや世界の広がりを意識し、外に目を向け、変わっていく過程も描かれている。本編開始前からすでに人間的な成長の兆しがあり、なおかつ劇場版においては戦争という危機的状況下で生来の生真面目さが前面に出ていたことも「優等生」と解釈される一因になっていると思われる。
- 総じて「少年としてのシーブック・アノー」は実質映画1作分のみでしか描かれておらず、そこまで深く掘り下げられていないという点では不遇と言える(これは『ガンダムF91』に登場するキャラ全般、ひいては作品そのものにも通じることであるが)。
- 公開当時にコミックボンボンに載った井上大助氏の漫画版では優等生の要素がなく、原作とかけ離れたノリの軽い熱血漢となっており、ラフレシアを「チ○ポコユリ」呼ばわりするなど、相当にフリーダムなキャラクターがよくネタにされる。一方で原作よりもセシリーとの関係性が強調され、物語当初から良好な仲に描かれている。
- 辻谷氏は『GジェネレーションF』で初めてキンケドゥの収録を行った際、「キンケドゥ=シーブック」であることを収録現場で初めて教えてもらったとのことで、「知っていれば、もっと違う読み込み方ができたんじゃないか」と漏らしている[7]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 シーブック・アノー|キャラクター|『機動戦士ガンダムF91』公式サイト 2020年3月21日閲覧。
- ↑ 原作では、最終話のラストシーンで「元の名前」に戻るまでは終始包帯で覆っている。
- ↑ ビーム・サーベル(ハイパー)追加からウェイブライダー突撃追加までの間ならその辺りを考えずに性能を発揮できるが、その期間はカミーユとキンケドゥが別ルートにいるシナリオの方が多いため、そもそも乗る機会が少ない。
- ↑ ……と、周囲からも見られていたのは間違いないが、トビアに「(キンケドゥと)恋人だったんですよね?」と聞かれたベラは「昔、一時期はね」と発言しており、形としては別れたことになっていた模様。
- ↑ ケイブンシャ『プレイステーション必勝法スペシャル 第4次スーパーロボット大戦Sを一生楽しむ本』P129より。
- ↑ デジキューブ『スーパーロボット大戦α攻略本 魂』198頁。
- ↑ 辻谷耕史の声優道 2021年2月7日閲覧。