大西洋連邦
大西洋連邦(Atlantic Federation)とは、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する国家。
概要
地球連合所属の連邦国家。
アメリカ、カナダ等の北米大陸全域及びイギリス、アイルランド、アイスランドを支配地域に持つ。アメリカ合衆国が母体なのか、大統領制の国家(ちなみに首都がワシントンD.C.で、官邸がホワイトハウス)である。
地球連合における中心国家であり、地球連合軍の統合最高司令部であるアラスカ基地(別名:JOSH-A)や、アラスカ基地崩壊後の地球連合軍最高司令部ヘブンズベース(アイスランド)は、大西洋連邦の領内にある。
ブルーコスモスの影響力が最も強く、大西洋連邦の要人はそのメンバーやシンパが多い。故に反コーディネイター思想が強くヤキン・ドゥーエ戦役時はコーディネイター兵士を冷遇したが、それでも高い戦果を挙げザフト軍駆逐に奮起する地球軍コーディネイター兵士の活躍に、戦後は大西洋連邦大統領が「諸君らはザフトだけでなく、偏見とも戦った」と称え、全連合所属コーディネイター兵士に勲章を与え謝罪。ブルーコスモス盟主ムルタ・アズラエルやシンパの軍高官が死亡し同組織が著しく弱体化したこともあり、逆にコーディネイターを重用する傾向にある。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ジョゼフ・コープランドが大統領を務めている。
登場作品
作品によっては『SEED』準拠の地球連合軍が登場しないため、名前も語られない事が多い。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 序盤のセツコルートでのみ登場。
携帯機シリーズ
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 「神聖ミスルギ皇国を始めとする始祖連合国の家来のような関係」と揶揄されている。
人物
- ジョゼフ・コープランド
- 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』における大西洋連邦大統領。穏健派であるが、実質的にはロゴスの傀儡にされていた。
- アーヴィング
- 『機動戦士ガンダムSEED』時の大統領でコープランドの前任。本編で登場する訳でもなく活躍した訳でもなかったが、ヤキン・ドゥーエ戦役後に地球連合所属のコーディネイター兵士の活躍を称賛し和解を主導した。反コーディネイター国家筆頭だった大西洋連邦ばかりか、ブルーコスモスシンパが蔓延っていた地球連合の方針を180度転換させる偉業を達成し本編の裏で最も活躍した人物。
- DESTINY本編開始前に任期満了で大統領職を退いた。
- ジョージ・アルスター
- フレイ・アルスターの父親で同国の事務次官。ブルーコスモスの幹部であり、(同国出身)らしい人物その1。SRW未登場。
- ウィリアム・サザーランド
- アラスカ基地の地球連合軍統合参謀本部所属の大佐。ブルーコスモスのシンパの一人で、らしい人物その2。SRW未登場。
- ムルタ・アズラエル
- 国防産業連合理事の理事で、デトロイトに本拠地を置く軍需産業の経営者。アズラエル財閥の御曹司。ブルーコスモスの盟主であり、らしい人物その3と言うより大体彼のせい。
- エドワード・ハレルソン
- 南アメリカ合衆国出身。南アメリカが大西洋連邦に併合された際は同国の軍人となり活躍をする。通称「切り裂きエド」。ヤキン戦役後勃発した「南アメリカ独立戦争」の際は大西洋連邦を出奔し、南アメリカへと帰還する。
- ジェーン・ヒューストン
- 通称「白鯨」。エドとは恋仲だった。南アメリカ独立戦争の際は敵同士になるが、和解後は南アメリカに亡命。SRW未登場。
- レナ・イメリア
- 通称「乱れ桜」。ナチュラルながらMSを乗りこなし教官を務めていた。教え子(初期Gの本来のパイロット)が死亡した事で戦場へと戻った。コーディネイターを嫌っており、らしい人物その4。SRW未登場。
関連用語
- 地球連合軍
- 『機動戦士ガンダムSEED』において地球連合加盟国で構成された軍隊。大西洋連邦もその一翼を担っている。余談だが、他作品にもこれと同名の組織が存在する。
- なお、『SEED』の主人公であるキラ・ヤマトが身を寄せたアークエンジェル隊は、厳密に言えば大西洋連邦所属になる。
- ブルーコスモス
- 大西洋連邦ひいては地球連合内部に大きな影響を及ぼしている反コーディネイター団体。
- 『SEED』時代におけるブルーコスモス盟主ムルタ・アズラエルは、地球連合および地球連合軍の行動にまで口出しできる程の力を持っている。
- ロゴス
- ブルーコスモスの支持母体である軍産複合体。ちなみに『SEED DESTINY』時代のブルーコスモスの盟主は、ロゴス代表を務めているロード・ジブリールである。