マクシミリアン・ジーナスは『超時空要塞マクロス』および『マクロス7』の登場人物。
マクシミリアン・ジーナス | |
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外国語表記 | Maximilian Jenius |
登場作品 | |
声優 | 速水奨 |
デザイン | 美樹本晴彦 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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愛称 | マックス |
種族 | 地球人(ヨーロッパ系) |
性別 | 男 |
年齢 | 16歳(TV版)、18歳(劇場版)⇒50歳以上(マクロス7) |
出身 | ヨーロッパ |
身長 | 181 cm |
体重 | 61 kg |
所属組織 | 地球統合軍 ⇒ 新統合軍 |
所属部隊 | スカル小隊 ⇒ バーミリアン小隊 ⇒ ダンシング・スカル ⇒ マクロス7船団 |
役職 | スカル小隊隊員 ⇒ バーミリアン小隊 ⇒ ダンシング・スカル ⇒ マクロス7船団長兼バトル7艦長 |
概要
超時空要塞マクロス(愛・おぼえていますか)
少尉に昇進した一条輝の初めての部下として、柿崎速雄と共に登場した(劇場版では最初からスカル小隊の一員で、輝とは同僚)。新人でありながら、空中戦における技量は輝やロイ・フォッカーを凌ぎ、操縦に関してはまさに天才的な才能を持つ。また料理や恋愛に関しても一級品で、外見も美男子という所謂「完璧超人」。ただ性格に関しては少し抜けた面もあってか嫌みさは殆ど無く、劇中で発した「僕って天才なのかな?」という自画自賛するセリフが彼の全てを物語っている。
メルトランディのエースパイロットであるミリアと戦いを通じて星間結婚を果たし、多くの子を設けている。最初の子の名前は「コミリア」。 なおミリアとの出会いは、TV版においてはドッグファイトの一対一の勝負に勝ち、さらにゲームセンターでも勝利し、その後一悶着あった後にお互い惹かれあっての結婚。マクロスで行われた結婚式は壮大なものであり、ブリタイ艦隊との和平のきっかけとなる。 劇場版では艦内戦にまでもつれ込む程の激しい戦いに勝利し、倒れていたミリアの素顔に対し「美しい」と評した事をきっかけに惹かれ合ったようで、その後は巨人化してブルーのクァドラン・ローでミリアと共に参戦した。
このようにTV版と劇場版共に初めて異星人と接触した地球人であり、戦後は夫婦で「ダンシング・スカル」を結成し、数多くの困難な任務を成功させ天才マックスの名を欲しいままにしていた。
しかし私生活では天然故か色男故か、分け隔て無く他の女性にも優しい性格が災いして色々とミリアの嫉妬を買ってしまい時には喧嘩沙汰になるなど、決して順風満帆ではなかったようである(この頃の話は、ドリームキャストのゲーム「マクロスM3」にて詳しく語られている)。
マクロス7
その後第37次超長距離移民船団旗艦マクロス7船団長兼バトル7艦長として銀河へと旅立った。この時50歳代であるが、妻ミリア共々肉体年齢はほぼ30歳代をキープしている。
この時には子供も七女「ミレーヌ・フレア・ジーナス」まで生まれていた。また「シバ・御堂」(漫画作品『マクロス7 トラッシュ』の主人公。同作はロボットものではないため、SRW未登場)が彼の隠し子であるという噂もあったが、真相についてはマックス本人が「私は父親じゃありません。それに妻以外の女性との間に子供がいるような…そんな人間じゃあない」と述べ、血のつながりを明確に否定している。
ミリアとは市長との間柄でもあり、職務優先という関係上ですっかり冷めた間柄となっており、娘ミレーヌともすれ違いが多く、女性問題等も日常茶飯事と私生活では散々。
しかしバロータ軍との戦闘では、その確かな指揮で何時も後手に回った時でも船団を守り通した。また作戦「オペレーション・スターゲイザー」ではブルーにペイントされたVF-22Sを駆り、敵を欺いて正面突破を成し遂げている。作戦が失敗して捕えられても誰一人諦めることなく作戦を練り続け、敵陣から脱出に成功も果たしている。プロトデビルンとの最終決戦時にミリアのVF-22Sと共に年月を感じさせないコンビネーションを見せ、冷え切っていた夫婦の関係も幾分修復される事になった。
VFシリーズの新型がロールアウトすると、職権で専用機として必ず1機は確保しているらしく、VFシリーズの殆どに搭乗経験がある。
劇場版 マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜
小説版にて、バトル7艦長としてバジュラ本星に赴いた。戦線に到着早々、ミリアと共にVF-25で出撃(本人曰く「デート」)し、ミシェルとクランを驚愕させた。
70歳近い年齢だが、未だに肉体年齢は若いままとされている。なお、マックス(と妻のミリア)が年齢を重ねても、未だに肉体年齢の若さを保っていられる理由は、キャラデザの美樹本晴彦曰く 『“老ける”というのは凡人の発想』(=天才だから老けるという発想が無い)だそうである。
登場作品と役柄
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 初出演作品。設定どおり殆どの能力でフォッカーを若干上回り、スカル小隊の中でトップクラスの実力を持つ。精神も実用的なものが並び、さらに天才のお陰で成長も早いと頼もしい存在。
- 条件の満たし方によっては一旦離脱し、巨人化してミリア639と共に専用のクァドラン・ローを操り戻ってくる。マックス機はミリア機と違い火力はあるので、巨人化しても十分戦力になる。なお、本人の能力は何も変わらないが、機体は固定になる。
- スーパーロボット大戦α for Dreamcast
- 『α外伝』準拠になり能力は上がったが、魂を失ったためパワーダウン感は否めない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- ミリアと共にバルキリー乗りの夫婦としてスカル小隊に所属。ゴーストX-9の戦闘力に夫婦揃って興味を持っており、戦闘前にはセリフもある。
- 今作の技能から天才が消えたため必然的に天才では無くなり、魂も失ってしまった。それでも能力自体は『α』から上昇していることもあり十分強いのだが、今一つ物足りない印象は拭えない。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 『マクロス7』からの登場となる。年齢を感じさせない若々しい姿に多くの仲間が驚いた。原作同様にバトル7の艦長として加入し、終盤にVF-22Sのパイロットに転向する。なお、今作では一貫して固定パイロットに設定されているため、パイロット転向後も乗り換え不可能になっている。
- 艦長とバルキリーパイロットでは見た目と小隊長能力が異なるが、能力や精神構成は同じ。『α外伝』とは異なる効果で復活している天才の効果により、バトル7ですら回避が期待できるという驚異的な実力見せつける。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 今回はNPCとして登場。例によってZ-BLUEの面々からは50代には見えない容姿を突っ込まれた。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 『愛・おぼえていますか』準拠のため、一度離脱した後、最終話直前でゼントラーディ化して復帰する。復帰後は乗機が強制的にクァドラン・ローになる。ゲームシステム上、それまで搭乗していたVF-1A バルキリーの改造値は引き継がれないため、復帰後はクァドラン・ローの燃費の悪さによりイマイチ使いづらい。
- 能力面では「天才」こそないものの、射撃最大値99などエースたるにふさわしいスペックの持ち主。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 『マクロス7』の姿で登場する。艦長の期間が長く、ルートによっては、バルキリーのパイロットとして使えるのはラスト3話のみ。しかし5人乗りのバトル7が攻撃力とサポート精神コマンドに優れているため、艦に居た方が良かったというプレイヤーも…。
パイロットステータス
能力値
輝やフォッカー同様に射撃、命中、反応、回避が非常に高い。天才さ故か、特に技量は自軍屈指の高さ。格闘、防御といった数値は低い(『第3次α』では格闘も非常に高く設定された)。『D』『第3次α』では艦長→バルキリーのパイロットに変化する。なお、『D』では艦長時はパワーセーブをしていたのか、パイロットになると一気に本来の回避、命中、射撃力を取り戻す。
精神コマンド
初参戦の『α』では魂をもっていたが、それ以降の作品では魂を持たない。魂習得者の基準が『α外伝』から変わってしまったのも要因の一つ。
特殊技能(特殊スキル)
マックスと言えばやはり天才。
小隊長能力
- クリティカル率+20%
- 『第3次α』で採用。艦長時の能力。
- 命中率+10%、回避率+10%
- 『第3次α』で採用。こちらはバルキリー搭乗時の能力。
人間関係
- 一条輝
- TVでは上官だが、劇場版では同僚。
- 柿崎速雄
- 同僚。『第3次α』では50歳代となった『マクロス7』の姿だが、やはり「柿崎くん」と呼ぶ。
- ロイ・フォッカー
- 隊長。
- ミリア・ファリーナ・ジーナス
- 敵のエースパイロットだったが、結婚することになる。七女まで儲け、八女目となる養女も引き取った。
- コミリア・マリア・ジーナス
- 長女。初の星間混血児として生まれる。『第3次α』で名前と存在が言及されている。
- エミリア・ジーナス
- 五女。リン・ミンメイのような歌手を目指し、あえて父母のマイクローンサイズから巨人化して辺境惑星の山奥で修行している。『マクロスF』の時代では歌手として大成している。
- ミレーヌ・フレア・ジーナス
- 七女。ミリアの勝気な面が性格として出ており、妻共々養育に頭を悩ませている。
- エキセドル・フォルモ
- マクロス7船団の参謀長。
他作品との人間関係
マクロスシリーズ
- 工藤シン
- 『SC2』では彼がスカル小隊に復帰するため、先輩となる。
- マージ・グルドア
- 『第3次α』ではザフトにバトル7を制圧された後、自己の目的の為にバトル7を使う彼から艦を奪還した。
- ミラージュ・ファリーナ・ジーナス
- 孫娘。ワルキューレのサインをねだっているのだとか。
- モアラミア・ジフォン
- マックスが主人公の外伝ゲーム『マクロスM3』に登場。養女となる。SRW未登場。
- マリアフォキナ・バンローズ
- 『マクロスVF-X2』の登場人物。最近になって関連書籍で彼女が率いる反統合政府組織『ビンディランス』に色々協力していたとの「噂」が立っていたことが明らかとなる。更に「噂」には本名は「テレーズ・マリアフォキナ・フォミュラ・ジーナス」、つまりマックスとミリアの実子(四女)であるとも言われていた。SRW未登場。
- シバ・御堂
- 『マクロス7 トラッシュ』の主人公。マックスの隠し子と噂されており、彼の母親をかばったり、母親を亡くした彼の生活費を援助しているため、信憑性を余計に高めている。SRW未登場。
ガンダムシリーズ
- カミーユ・ビダン
- 『α外伝』ではΖガンダムの整備を手伝ったり、ロザミィの一件が原因でファとの関係がギクシャクした彼にアドバイスするなど、いろいろと世話を焼く。
- シャア・アズナブル、トレーズ・クシュリナーダ
- 『D』では彼らとノヴァンブル条約を結び、ブルー・スウェアを結成。共に戦う。アンソロジーや4コマでは彼らとロジャーも交えて四人で「オールバック紳士同盟」と呼ばれる事もある。
- エマ・シーン
- 『α』では彼女とリツコのような女性が好みだと発言した。
- デルマイユ
- 『D』では地球圏に帰還した際、彼にOZの幕下に入るように要請されるが、断る。
- キラ・ヤマト、アスラン・ザラ
- 『SC2』のEDにて南アタリア島で彼らと再会した際、結婚とミリアの懐妊を彼らに祝福され、「アスランはあなた方を羨ましがっている」とキラに伝えられる。
スーパー系
- 流竜馬、神隼人、巴武蔵、車弁慶
- 『D』では月面インベーダー戦争で彼らの上官として共に戦っていたため戦友同士である。現在になっても、彼らからは時に「戦隊長」と呼ばれるなど尊敬されている。
- 赤木リツコ
- 『α』では彼女とエマを好みのタイプの女性と評した。
- ジョーダン・ベス
- 『第3次α』の序盤では、同じ外宇宙組として彼が艦長を務めるソロシップと行動を共にする事が多い。
- カミューラ・ランバン
- 『第3次α』では彼女との対話で、ブラジラー前線基地の危機意識の欠如を痛感。戦火に巻き込まぬ為、早急にブラジラーを発つ旨を述べる。
バンプレストオリジナル
名台詞
超時空要塞マクロス
- 「僕って天才なのかな? そうか、天才なのか…」
- 初代TV版8話「ロンゲスト・バースデー」より。初陣の後、上司の輝から「お前って天才だな」と言われて。この頃は少し天然な性格だった。
- 「やめないか。こんな事をしてどうなると思ってるんです」
- TV版16話。軍へ不満を募らせた市民を注意するが、殴りかかってきたため思わずカウンターで叩きのめす。これには「しまった」と動揺した。
- 「僕の好みのタイプだ…」
- TV版24話「グッバイ・ガール」にて、ミリアを一目見て。
- (美しい……バストは85くらい、意外と着やせするタイプかな……)
- こちらはゲームでの対戦中に彼女の肢体をチラ見しながら心の中で発した台詞。
- ミリアと互角以上の激戦を繰り広げつつの言動であり、ゲームとはいえミリアとの戦いですらそんな余裕があるマックスの実力と、年相応(この時まだ16歳の少年である)に彼が助平である事を伺わせる。この後マックスは勝利し、立ち去ろうとするミリアにナイトデートを申し込む事に。
- 「やれやれ、コーヒー一杯飲むのも当分苦労するな」
- TV版25話「バージン・ロード」ラスト。紆余曲折の末にミリアと結ばれるも、油の入った瓶を温めてボヤ騒ぎを起こした事で愚痴る。しばらくは騒がしい新婚生活となりそうである。
マクロス7
- 「モニターから目を離すな!」
- 『マクロス7』より。美穂やサリーが実戦に慣れていない序盤に良く使われた台詞。
- 「聴きそびれたか…」
- 第1話、遠くからFIRE BOMBERを眺めてミレーヌの歌が始まろうとする寸前に召集がかかった際にて。結構親バカ。
- 「わからん。いつからこんな冷たい会話をするようになってしまったのか…」
- 第23話冒頭でミリアとまた口論を交わした後に一人呟いて。内心では悩んでいる事が伺える。
- 「このマクシミリアン・ジーナスの戦い方を存分に見せてやる」
スパロボシリーズの名台詞
αシリーズ
α外伝
- 「カミーユ君、部外者の僕が言えることじゃありませんが…彼女は君のことを一番心配してくれる人だと思いますよ」
「それに…男性にとって大事な人は案外身近にいると僕は思います」 - 第39話「決戦!Xポイント」より。本来は妹では無い他人のロザミィを助けようとした事が一因でフォウとの三角関係も絡んでファと喧嘩したカミーユへのアドバイス。
- マックスであるのはこの時点ではプリベンター内では数少ない既婚者という事であるのもあったと思われる。
第3次α
- (隊長…一条君…柿崎君…。やっと…会えましたね…)
- 第30話外宇宙ルート「ロスト・ディーヴァ」より。プロトデビルンに対して孤軍奮闘しているスカル小隊のバルキリーを見た際の台詞。
- マックスからすれば30年以上別れていた戦友との再会であり、原作ではフォッカーと柿崎は既に死亡し、輝は消息不明になっている事を思うと彼の喜びも察して余りあるものがあるだろう。
- 「いかん! ゴルディオンハンマーの直撃を食らえばバトル7と言えど消滅は必至! 最大戦速で振り切れ!」
- 第41話「銀河が消滅する日」より。ソール11遊星主との戦いに敗れ、パルパレーパによってケミカルボルトで洗脳され敵となった凱のレプリガオファイガーの接近を許してしまい、ゴルディオンハンマーを振りかざしてきた時に叫んだ台詞。
- どんな敵でも一撃で光にしてしまう金色の破壊神と化した勇者王が敵になるという事が如何に怖ろしいものであるかを物語っており、天才と謳われたマックスですら戦慄を覚え悲鳴じみた叫びを上げて回避命令を出した。
- 「残念だ、エペソ司令。あなたは道理をわきまえた人物だと思っていたが…どうやらそれは我々を上から見下ろした傲慢さゆえの情けだったようだ」
- 第50話「二つの門と二つの星」より。全銀河をアポカリュプシスの脅威から救うために協力を求めてきたαナンバーズを突っ撥ねたエペソ・ジュデッカ・ゴッツォに憤りを隠せなかった。尚、エペソの声優も速水氏である。
- 「お前が創る宇宙など、我らには必要ない!」
「私の生きる道は私が決める!」
「最終ターゲット、ケイサル・エフェス…!」 - 最終話でのケイサル・エフェスとの特殊戦闘台詞。
- 「またこいつに乗ることになるとはな……」
「こいつの特性は体に刻み込んである!」
「フ……昔を懐かしんでいる余裕はないか」 - スカル小隊の機体に搭乗した際の台詞。
携帯機シリーズ
搭乗機体
「弘法筆を選ばず」を地で行く天才故か、作品となった時代ごとの最新鋭機へ積極的に乗り換えていくのが彼のスタイルである。 概要にもあるように、ワンオフ以外の機体は(職権で)すべて所持しているため、これ以外の機体にも搭乗経験だけならある。 そして、どんな機体でも彼の技量全てを発揮できそうにないのが、彼の底知れぬ天才ぶりを表しているといえよう。 以下は実際の作品で搭乗が確認出来ている機体となる。
- VF-1A バルキリー
- VF-1J バルキリー
- VF-1S バルキリー
- クァドラン・ロー (マックス専用)
- バトル7
- 避けて当てる恐怖の戦艦。ベラ専用モビルアーマーならぬ、マックス専用超巨大バトロイド。
- VF-22S シュツルムボーゲルII
- VF-25 メサイア
- 小説版『恋離飛翼』にて搭乗。これまでの乗機同様に青いカラーリングが施されおり、IFF(敵味方識別信号)はゲーム『マクロスM3』での所属部隊名だった「ダンシング・スカル」となっている。