クロッペンは『未来ロボ ダルタニアス』の登場人物。
クロッペン | |
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外国語表記 | Kloppen |
登場作品 | 未来ロボ ダルタニアス |
声優 | 市川治 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦D |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | エリオス星人(クローン) |
性別 | 男 |
所属 | ザール星間帝国 |
役職 | 総司令官 |
概要
冷酷非情で狡猾な性格で、外交を利用した策略や精神攻撃も得意とする。当初は悪魔を思わせる黒い仮面を被っていたが、中盤で獅子を思わせる金色の仮面を被るようになり、剣人の父・楯隼人に酷似した素顔を明かして自らを本物のハーリン皇子と名乗る。
エリオス帝国の一員であることを示す王家の証を見せたクロッペンは、隼人を自身の影武者として生まれたクローンと告げ、剣人に忠誠を誓った戦士達に「エリオス帝国の正統継承者」である自身への服従を命令する。生体部品として扱われるクローンへの差別感情も追い風となり、「エリオス帝国の王子」という剣人の肩書きでまとまっていた反ザール勢力の分断に成功した。
しかし、自身をハーリン皇子と証言したラ・ミール博士の告発で、本物のハーリン皇子が隼人であり、クロッペンはエリオス帝国の継承者としてドルメン大帝に育てられたクローンだったことが判明する。王家の証は紫外線に晒されると皮膚が変色し消えてしまった。ドルメン大帝を問いただすが突き放され、部下達にもクローンには従えないと手の平を返されてしまう。落胆するクロッペンは剣人が「クローンの子供」という烙印に屈さず戦い抜いた理由を気にするが、自身を手土産にアダルス基地に寝返ろうとする近衛隊達に捕らえられてしまう。
仲間(クロッペン)を売って保身を図る近衛隊のやり方に「俺にはクローンであるかどうかは関係ねえ」「人として許せるか許せないか」と啖呵を切る剣人を目にしたクロッペンは、剣人に人間として扱われていることに気付く。「クローンは人である」と疑わず逆境を跳ね返した剣人の強靭な意思を知り、人間としての誇りに目覚めたクロッペンは感謝の印に一度ダルタニアスに加勢し、ドルメン大帝の下に戻った。
隼人の殺害に失敗すれば生体部品工場送りにすると言うドルメン大帝の命令で、隼人の命か自身の降伏を条件に剣人に一対一の決闘を申し込むが、功を焦って侵入したボイダー将軍にドルメン大帝が作戦成否を問わず自身の殺害を命じた事実を知らされ、自身の理解者となった剣人・隼人を助けてザール帝国に反旗を翻す決意をする。
最期はカブト将軍の攻撃で瀕死の重症を負ってしまい、隼人と「共に生きていく」ために自らの臓器を提供し、生体部品としてではなく一人の人間として命を落とした。
長浜ロマンロボシリーズにおける「黒幕に欺かれる差別主義の権力者」「主人公との共感あるいは親族関係」「アイデンティティの崩壊からの再起」が共通する『悲劇の美形悪役』の総決算的なキャラクターであり、声優も彼らと同じ市川治氏が演じている。クロッペンは青年ではなく中年男性だが、これは前作のリヒテルの自害で女性ファンの猛抗議を受けたための措置とも噂されている。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 顔グラフィックは後期のゴールドの仮面になっており、素顔のグラフィックも存在している。
- ストーリーには序盤から顔を出すが、実際に戦闘する機会は中盤辺りから。
- ルートによっては一度だけ味方NPCとしてスポット参戦する。搭乗機のデスターク3は強いので撃墜される心配はあんまりないが、このマップでは敵がクロッペンを集中して狙ってくるため、反撃で経験値と資金を奪われないように注意。
- 最後はズール皇帝の攻撃で瀕死の重傷を負い、原作同様に自身の臓器をハーリンに提供して息絶える。彼の最期のシーンは『D』の中でもかなり熱い部類に入る。
単独作品
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 音声初収録。顔グラフィックは前期版。後述のイベントがないためか、今回は素顔のグラフィックは用意されていない。今作では上司であるドルメン大帝が登場するものの、逆に楯隼人(ハーリン)が登場しないため、彼の正体に関するイベントなどがない。反旗を翻すことはなく、最後は失敗続きで後がなくなったので撤退せずに自軍に勝負を挑み、討たれた。『D』に比べるとかなり不遇。
パイロットステータス
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
他作品との人間関係
名台詞
- 「き…消えてる…!」
- 第40話より。剣人との決闘時、自身の右腕に刻まれた王家の紋章が消えたことに対して愕然として。
- 「ふははは…!消えた…消えた!麗しき皮膚の色が!エリオスの紋章も消えた…ふふふ…消えぬのは私に押されたクローンの烙印だけだ!」
- 第41話より。自室で自暴自棄になり、一人鏡に映った己を見つつ、杯を呷りながら。クロッペンは杯の中身を飲み干すと、ぶつけようのない怒りを鏡の中の自分にぶつけるかの如く杯を鏡に叩き付けるのだった。
- 「なぜだ?なぜだ!?奴は自らがクローンの血筋であると言われた時でさえ、臆する事無くザールに立ち向かってきた…」
「なぜだ!?なぜ戦える!?人であって人でないクローンの血を恥じようともせず…!」
「ええい、私には分からん!」 - 第41話より。モニターでダルタニアスの戦いぶりを確認していたクロッペンは、ある疑問にとらわれる。
- 「ああ…あ…ドルメン大帝!それが幼き頃より仕えた私への言葉か…!」
- 第41話より。改めてドルメンを問い正すクロッペンに、ドルメンは冷酷に言い放った。「お前はハーリンの体から芽生えた生体部品に過ぎぬ」と。残酷な言葉にクロッペンは頭を抱えうずくまる。追い討ちをかけるかのように「クローンに人間の価値などない」「正体が割れたお前は、ザールにとって最早何の価値もない」と辛辣な言葉を叩き付け、去ってしまう。絶望に打ちひしがれたクロッペンは、ドルメンへの怒りを燃え上がらせる。
- (人として許せる…?すると奴は、この私をクローンとしてではなく、人として見ているのか!?)
(奴は私を今も人間と見ている。奴がクローンの血筋と言われても、なおかつ強かったのはそれだ!己を人間以外の、何者でもないと信ずるその力だ!)
(それが奴をして、私を人間として認め、戦いを挑んでくる…)
「ふ、はははっ!」 - 第41話より。近衛兵が自身を手土産にアダルスに投降しようとしてきた際、剣人は兵達を全員捕虜にすると宣言。焦るリーダー格の兵に対して「俺にとっちゃクローンであろうとなかろうと関係ねえ!人として許せるか許せねえかだ!」と啖呵を切る。その言葉に衝撃を受けたクロッペンは、真に反逆の決意を固める。
- 「遅い、遅すぎたぞボイダー!私はもはや総司令官ではない。クローンとして生まれた男、それ以外の何者でもない!」
「私はこれから、私の心が命ずるまま生きたいように生きる!」 - 第42話より。ボイダーの隙を突き司令室に乗り込んだクロッペン。ボイダーは命乞いをするが、クロッペンはそれを拒否。進退窮まったボイダーはクロッペンを銃撃するが、クロッペンはそれをかわすと剣をボイダーの胸元に投げ放ち、引導を渡した。
- 「思い知ったかボイダー!貴様のおかげでドルメンとのつながりも未練なく断ち切れたわ!」
- 第42話より。絶命したボイダーを見て吐き捨てる。
- 「楯剣人よ、最早これ以上、お前と戦う事はあるまい。私には新しい敵が現れた。その名はドルメン!」
- 第42話より。ボイダーの戦闘母艦を乗っ取ったクロッペンは兵達を全滅させ、ツインボーグ・ジンジャー(SRW未登場)に苦戦するダルタニアスを援護する。
- 「ドルメン、お前の操った人形は望みどおり死んだが、復讐を心に秘めた鬼として地の底で生まれ変わった!」
「ドルメン覚悟!お前には一太刀、浴びせてやる!」 - 第42話クライマックス。反逆の意志を固めたクロッペンは、奪取した戦艦で地球を後にするのだった。ドルメンに反逆の刃を突き立てる決意とともに…。
- 「私の体を使うのだ…それしか二人が助かる道は…無い…!」
「ハーリンよ…私は今…お前から貰ったこの体を返してやるぞ…
だが、私は死ぬのではない…お前と一緒に生きるだけだ…
ハーリンよ…生きろ…生きてくれ…私とともにドルメンを倒すのだ…!
全銀河に栄光あれ…! 全銀河の盟主、エリオス帝国の皇太子、ハーリンに栄光あれぇぇっ…!!」 - 第45話での最後の台詞。剣人は彼の意思を汲み、クロッペンの内臓を真のハーリンである隼人に移植することを決める。
- なお、偶然にも別作品に登場するクロッペンと声優が同じキャラクターの最期の台詞もまた「~に栄光あれー!」である。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ロゼ、私と同じ、哀れなバトルマシンよ」
- 『D』「反逆のクロッペン」でのロゼとの戦闘前会話。迷いながらもなお戦おうとするロゼにかつての自分を見たようだ。
- 「地球人たちよ。これで旧エリオス領の反乱は大きくなるだろう。だが、そんなものでは、ズールには届かぬ」
甲児「勘違いするなよ、クロッペン。オレたちが来たのは、てめぇを助けるためでも、てめぇを仲間にするためでもないんだからな!」
「フフッ、地球人よ、名はなんという」
甲児「オレは、兜甲児だ!」
「兜甲児、私もそんなつもりはない。さらばだ、地球の戦艦で戦いし者たちよ。私はこの命あるかぎり、ズールに対して戦いを挑む。私の戦いは、始まったばかりなのだ!」 - 『D』「反逆のクロッペン」にて。ザール艦隊を全滅させた後のやり取り。
- 「奴らの行動は一見、無謀に見えて我らの痛いところを突いているのだ」
- 『GC(XO)』より。ポセイダルの本拠地スヴェートを奇襲作戦で急襲して真のポセイダルを倒し、ペンタゴナを解放したホワイトベース隊を評して。SRWにおいて、大抵の場合よくて分艦隊規模の戦力しか持たない自軍部隊は、必然的にこういう戦法を取らざるを得ない場合が多い。