地球連邦政府(Earth federal government)とは、『機動戦士ガンダム00』世界における地球連邦政府。
概要
1stシーズンエピローグから登場。
ソレスタルビーイングの武力介入による影響により誕生した国連加盟国を統合して西暦2311年に誕生した全地球規模国家。統合前の三大国家群(ユニオン、人類革新連盟、AEU)が所持していた3基の軌道エレベーターをそのまま受け継いでいる他、擬似太陽炉などの最新技術をすべて独占している。大統領官邸は、ユニオン大統領官邸であったホワイトハウスが使われており、地球連邦政府最高議会もユニオン領内にある。
なお、発展国と途上国の経済格差は解消しておらず、アザディスタン王国を始めとする一部中東国家等には連邦加盟と太陽光エネルギー供給条件に石油産業の引渡しを要求したため、連加盟を拒否されるなど、非加盟国は多数存在する。
正規軍のほか、西暦2310年に起きたフォン・スパーク(SRW未登場)による大規模テロを切っ掛けとして、独立治安維持部隊アロウズが編成されている。 しかし、その後は反連邦国家の領域で数万人単位の虐殺を行った上に情報を全て揉み消したり、制圧した反連邦国家の住民対立解消と称して片方の派閥の住民全てを強引にコロニーへ疎開させようと企むなど、次第に暴走。 本編中でも真の黒幕である「イノベイター」の指示を受け、アロウズにアザディスタン王国を焼き払い臨時政府を設立する、メメントモリでスイール王国首都破壊、リチエラ王国軍事基地破壊、連邦軍クーデター派に制圧された軌道エレベーター「アフリカタワー(旧ラ・トゥール)」を6万人の連邦市民諸共倒壊させるなどの暴挙を承認し、情報統制まで行った。
しかし、最終決戦でアロウズとイノベノター勢力がソレスタルビーイングに敗北し、ヴェータを失うとこれらの暴挙は白日の下に曝され、穏健派が政権を担うことになる。小説版では凄まじい騒動に発展したようで、連邦政府は敵対勢力はおろか連邦市民からも凄まじいバッシングに曝され、即座の大統領を含む連邦政府全閣僚即時リコールと連邦議会の即時解散するまでなっている。
2ndシーズンエピローグで穏健派政権が誕生し、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』でも、その政権が継続されている。地球連邦軍という他の軍事組織を圧倒する軍事力を背景に宥和政策と軍縮を行い、漸進的かつ穏健な世界の統合を進めている。だが、その姿勢ゆえに甘く見られることもあり、劇中でもコロニー公社が特使であるマリナ・イスマイールの暗殺を謀られている。
この地球連邦軍に比肩する軍事組織が無いからこそ可能であった宥和政策であるが、ELSという予期せぬ「外敵」相手にはそれが仇となってしまう。ELSへの対応が議題となった地球連邦最高議会では、急進派だった前政権に近いと思われる議員たち(改革派)が、市民を守る為に軍備増強による防衛を訴える一方で、現政権の宥和政策を支持する議員たち(保守派)が、宥和政策の頓挫を恐れてそれに抵抗し、ELSの脅威を過小評価するなど皮肉な事態となり、議会は泥仕合の様相を呈していた。
ただし、その一方で、ELSの存在を知った際の地球連邦政府の対応は迅速なものであった。すなわち、ELSの解析作業の他に、ELSに関する情報を徹底的に管理することによって、市民の動揺を防いでいる。そして、ELSの地球到達が確定した時の対応もまた素早く、報告から12時間後には市民の避難が開始できるように手配している。
登場作品
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 劇場版初参戦作品。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦V
- 西暦世界における統一政体。3年前に『00』1期、『SEED』、『TV版ナデシコ』の戦いを経て国連から体制を改めた。
単独作品
人物
- 初代地球連邦大統領
- 元は国連事務総長を務めた黒人男性。リボンズ・アルマークと結託し、急進的な統一を進め、圧倒的かつ手段を選ばない軍事力でのもとでの恒久和平を目指す。
- 第二代地球連邦大統領
- 女性。宥和政策によって穏健的に統一を進めていく。ELS襲来事件に対しては、冷静沈着な態度で臨んでいる。