相葉昴治

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相葉昴治
読み あいば こうじ
外国語表記 Kouzi Aiba
登場作品 無限のリヴァイアス
声優 白鳥哲
デザイン 平井久司
種族 人間
性別
生年月日 2209年4月5日
年齢 16歳
出身 地球
身長 170.5 cm
血液型 O型
所属 リーベ・デルタ第二操船課専攻
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概要

無限のリヴァイアス』の主人公

第二種航宙士免許取得の為リーベ・デルタにやって来た少年。

基本的には暴力を嫌い、温厚で忍耐強く、誰とでも仲良くなる柔軟性で揉め事を調停することを得意としている。成績自体は普通だが、判断力に優れる一面もある。その一方、優柔不断な面や、確固たる自分を打ち出せないことから正論に縋ることも多く、忍耐強さに関しても、ストレスを溜め込んだことで爆発してしまうこともある。幼い頃は、やんちゃな性格で、弟・祐希をリードしていた。3年前の祐希との喧嘩で右肩を負傷し、傷跡が残っている[1]

リヴァイアス内では、雑用(第一次ツヴァイ政権)→ブリッジクルー(ブルー政権)→リフト艦クルー(第二次ツヴァイ政権)→雑用(イクミ政権)と政権ごとに職場が変わっていき、リフト艦クルーにおいては、「ブリッジとリフト艦のパイプ役」として派遣されたが、ブリッジ側のツヴァイは弱体化していたことから、昴治もパイプ役として機能できなかった。

ファイナ・S・篠崎と恋仲になっていくが、彼女の思想についていけなくなり、破局。その後、蓬仙あおいを支える中で彼女への恋心を自覚する。

尾瀬イクミが独裁者と化し、彼を隠れ蓑としたシュタイン・ヘイガーの手でEランクに隔離されながらも脱出し、イクミに独裁政権の中止を訴えるが、聞き入れられず、エアーズ・ブルーから託されたニードルガンを奪われ、それを手にしたイクミにより、瀕死の重傷を負う。Eランクの仲間たちのおかげで一命を取り留めた後、リヴァイアス内の歪みにケジメをつける為、イクミに殺されることも承知の上で投降を訴え、その覚悟は現場に居合わせた人間たちに大きな影響を与えた。

事件後、イクミに撃たれた右肩は後遺症により、肩から上に上がらなくなったが、あおいと正式に付き合い始め、祐希との仲も改善していった。

矩継真琴がリヴァイアスへの再乗艦を依頼しに来た際には、不自由になった右腕で殴り飛ばしながらも再乗艦を決意する。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。ユニット化はされていないが、イベント「じぶんらしくあるために」では原作終盤同様作業艇に乗り込む。「信じる心」では、マーダル軍で強制労働させられながらも希望を失わず、裏切り行為を行ったイクミへの信頼も見せる。

人間関係

家族

相葉祐希
一つ違いの弟。本編の3年前の喧嘩から険悪となり、顔を合わせれば衝突し合う関係となり、何度も殴られている。最終的には、「祐希の父親代わりになろうとしていたことは、返って、祐希に失礼だった」ことに気づいたこともあり、リヴァイアス事件後、ケンカはしなくなった程度には改善。
相葉律子
母親。兄弟が幼い頃に離婚したため、女手一つで育てられた。昴治に対して過保護な面があり、それから逃れることが昴治のリーベ・デルタ入学の一つの理由になっている。
父親
実父。幼い頃に離婚したが、昴治は弟と母に内緒で、密かに会っていることが、小説版で語られた。

ガールフレンド

蓬仙あおい
幼馴染み。相葉律子からの頼みもあり、リーベ・デルタについてきて昴治の世話を焼く。しかし、彼女との恋愛感情が兄弟の不仲の一因でもある。
ファイナ・S・篠崎
リーベ・デルタ脱出時に昴治に救われ、一時恋仲になるが…
耶麻沢ケイコ
3年前に付きあっていた少女。祐希に横取りされるが、昴治は怒るどころか苦笑いをしたのみでこの一件も祐希の胸中にわだかまっている。
和泉こずえ
イクミのポイントフリーに依存するようになった彼女を注意するが届かなかった。その後、こずえに見殺しにされかける。

チームメイト

尾瀬イクミ
リーベ・デルタ時代からのルームメイト。仲は良いが、人命に関する考えで対立することも。ニードルガンで重傷を負わされるが、それにより、イクミを命懸けで説得する覚悟に繋がり、事件後、報復もせず、彼を許す。
ニックス・チャイプラパット
リヴァイアス内で同じグループに所属。彼から格下に見られてはいるものの仲自体は悪くない。
雅明弘
リヴァイアス内で同じグループに所属。性格面も近いことから仲は良好だったが、艦内が不穏になる中で「僕達みたいなタイプは、おとなしくしておいたほうが良い」と諦観じみた忠告を受けた際は彼に対して苛立ちを示し、以降は疎遠となる。事件後、昴治に感化された明弘は変わる決意を込めた手紙を昴治に送っている。

ツヴァイ

ユイリィ・バハナ
ツヴァイのサブリーダー。似た性質を持つ者同士。交流は少なかったが、互いに共感し合う部分も多かったのか、ある種の信頼関係を築いていた。
シュタイン・ヘイガー
彼の手でEランクに落とされて隔離された上、見殺しにまでされるが、切り捨て行為を暴いたことで失脚させる。とはいえ、ヘイガーに対しては、怒りながらも憐みを抱いたらしく、ヘイガーが祐希に殴られそうになった際には制止している。

チームブルー

エアーズ・ブルー
チームブルーのリーダー。彼に目をかけられ、ブリッジクルーとなる。失脚・逃亡中のブルーを匿い、ニードルガンを託される。
クリフ・ケイ
チームブルーのメンバー。イクミの手で瀕死の重傷を負わされた際、彼女(?)の処置によって一命を取り留める。

他グループ

カレン・ルシオラ
祐希に好意を抱く彼女からは「お兄さん」と呼ばれている。また、こずえ事件後の昴治は、カレンから「やりたいことに優先順位を付けて、努力しなくても覚悟を決めれば、大抵のことはできる」という助言を送られ、その助言は昴治の覚悟に繋がる。
ナタリー・シーン
不良に絡まれていた彼女を機転を利かせて助け、親睦会にも加える。尚、これらの出来事は、アニメ本編ではなく、ドラマCDで語られた。

スフィクス

ネーヤ
リヴァイアス乗艦直後から彼女を目撃しており、自己紹介も交わす等、多く接触している。

軌道保安庁

矩継真琴
リヴァイアス乗組員を救助してくれたが、リヴァイアス再乗艦を頼みに来た際には、大人たちの身勝手さを許せず、殴り飛ばしている。尚、矩継も昴治と似た雰囲気を持つ。

名台詞

「俺達には、救いなんかいらない」
無限のリヴァイアス』のキャッチフレーズで、新番組予告で発言。「救助」と「救い」を別物と考えれば、その意味が分かってくる。
「なんなんだよ、もう」
窮地に立った際の口癖。何通りかの声色があり、悲哀・諦観・怒号がある。
「あのさ、思うんだけど、ゲドゥルトの気流に乗って流されれば、敵から、逃げられると思うんだけど」
「時間はかかるけど、一番安全な方法だと思うんだ」
sere7(第7話)より。リヴァイアスのブリッジがチームブルーに占拠され、一触即発の状態の時に言った台詞。その後、ヘイガーがその方法による可能性を示し、チームブルーも納得した。
昴治の揉め事に対する強さを発揮した場面である。
「そうするのが正しいと思ったから」
sere19(第19話)より。逃亡中のブルーを匿った際、ブルーから「裏切者の自分をなぜ助けるのか?」と問われて。
彼が語る「正論」が通じなくなってきた異常な状況下、それでもなお昴治は「普通であること」を貫こうとする。その心の在り様に興味を持ったブルーは、自身が持っていた武器――かつて工作員から奪っていたニードルガンを昴治へと託す。
「泣きたい時に泣かないことも必要だって俺は思う、うまく言えないけど、そういうことなんだ、俺は今笑いたい、笑いたいんだ」
同上。昴治やあおいのグループを含めたリヴァイアスの艦内が混沌に飲まれていく中、ネーヤに「泣きたいなら泣けばいいのに」と言われた際の台詞。この後昴治はネーヤと自己紹介を交わし、あおいのグループの部屋に戻るが…
「最初は事故だったかもしれない。でも、あんたらは、途中から俺たちを放っておいたんだろ。しかも、戦闘まで仕掛けて。皆が、どれだけ苦しんだと思ってんだ。どれだけのものを失ったと思ってんだ」
sere26(最終回)より。救助から半年後、リヴァイアス再起動のために当時の乗組員に再乗艦依頼をして回る矩継に対し、昴治は身勝手な大人たちに激怒。禁じ手にしている暴力も使った。また、殴った際の昴治は、イクミに撃たれたことで不自由になった右腕を使ったが、それは、「暴力を使うことへの対価」であり、大人に「リヴァイアス事件の傷」を分からせるためでもあったのだろう。

搭乗機体・関連機体

黒のリヴァイアス
ブルー政権時にブリッジのオペレーターを担当。
ヴァイタル・ガーダー・アインヴァルト
第2ツヴァイ政権時にリフト艦とブリッジのパイプ役を担当。
作業艇(名称不明)
二人乗りの作業艇。原作終盤ではこれに搭乗した。

余談

  • 群像劇の形式を取る『無限のリヴァイアス』の作風故に、「主人公でありながらロボットを操縦しない」「アバンでのモノローグを語った後の出番が殆ど無い回がある」等、ロボットアニメの主人公の中でも珍しい存在である。さらに登場人物中最も殴られた回数が多く、全話合わせると実に100発以上殴られている上、劇中で度々見せるヘタレた印象も相俟って、サンライズアニメ史上最弱の主人公と揶揄されてもいる。
    • 一方で、リヴァイアスのクルー達が大なり小なり狂気に駆られていく状況下において、昴治は己を保ち続け、最終盤では命懸けの行動を見せた事から、サンライズアニメ史上最強の主人公とも称されている。

脚注

  1. 「この傷が原因で、昴治の腕に背中が回らなくなりスポーツも制限されている」事が、小説版で語られている。