機神咆吼デモンベイン

2013年3月3日 (日) 11:58時点におけるG-7 (トーク | 投稿記録)による版
  • 2006年5月18日 ~ 8月17日(WOWOW) 全12話
  • 2003年4月25日 PCゲーム『斬魔大聖デモンベイン』発売
  • 2004年7月1日 PS2ゲーム『機神咆吼デモンベイン』発売
  • 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦UX(2013年予定)

概要

ニトロプラスより発売されている成人向けPCゲーム『斬魔大聖デモンベイン』(正確に言うと最初の文字は斬の下部に天と書く)並びにそれを移植した全年齢向けPS2版『機神咆吼デモンベイン』を原作とするテレビアニメ。巨大ロボットはもちろん、変身ヒーローやクトゥルフ神話をモチーフにしたモンスターが戦う。

ストーリーは概ねゲーム版におけるルートの一つ(いわゆるアルルート)に準拠している。

なお、アニメ版名義とはいえアダルトゲームからの参戦は事実上本作が初となる(ただし、原作が成年向けである作品は『ゼオライマー』『イクサー』といった前例がある)。
ちなみに、続編であるPCゲーム『機神飛翔デモンベイン(SRW未参戦)』は15歳以上推奨とレーティングが下げられている。

ストーリー

科学と共に魔術理論が進歩し、急激に発展を遂げた世界。その世界の中心とも称される大都市「アーカムシティ」は、魔術犯罪結社「ブラックロッジ」に脅かされていた。
だがブラックロッジに対抗するため、覇道財閥は一体の巨大ロボット――「デモンベイン」を開発していた。

デモンベインの起動に必要な「力ある魔導書」の捜索を依頼された私立探偵・大十字九郎は、ブラックロッジに追われる一人の少女と出会う。
その少女こそが力ある魔導書、「アル・アジフ」そのものだった。
アルを巡る逃走劇に巻き込まれた九郎は、偶然発見したデモンベインにアルと共に乗り込む。
その瞬間からアーカムシティの、ひいては世界の命運を賭けた戦いの幕が切って落とされたのであった。

登場人物

大十字探偵事務所

大十字九郎
主人公。アーカムシティに住む三流私立探偵。デモンベインのパイロットとしてブラックロッジとの戦いに身を投じる。
アル・アジフ
幼い少女の姿をしているが、正体は魔導書「ネクロノミコン」の化身。九郎と契約を結び、共に戦う。

覇道財閥

覇道瑠璃
覇道財閥の当主である少女。当初は勝手にアルと契約してデモンベインを駆る形となった九郎を快く思っていなかったが、徐々に信頼関係を築いていく。
ウィンフィールド
瑠璃に仕える執事。執事としても優秀だが、常人にして魔術師並の戦闘力の持ち主でもある。

ブラックロッジ

カリグラ
ブラックロッジ幹部魔術師「アンチクロス」のひとり。骸骨のような覆面をつけたレスラーのような大男で、普段は無口で物静かだが、キレると手がつけられない。
魔導書「水神クタアト」と契約している。
ドクター・ウェスト
ブラックロッジの破壊メカ制作担当。自称一億年に一人の大天才。
事実、デモンベインのコピーロボットを数日で作り上げたり、自我を持つ人造人間を開発したりと大天才と言うにふさわしい頭脳を持っているが、その言動が常軌を逸しているマッドサイエンティスト。
九郎達のことを一方的にライバル視し、なにかと突っかかってくる。本作のコメディリリーフで、ある意味のジョーカー。
エルザ
ドクター・ウェストが製作したアンドロイド。容姿は人間に限りなく近く、しかも自我を持っている。しかし語尾に「~ロボ」と付ける。
戦闘能力は高いが、製作者同様性格には非常に問題あり。

登場メカ鬼械神

覇道財閥

デモンベイン
高位の魔導書によって招喚される神の模造品「鬼械神(デウス・マキナ)」を基に作られた巨大兵器。
覇道財閥の前総帥である覇道鋼造が鬼械神を模造して制作した存在であるため、鬼械神とロボットの中間の存在と言える。

ブラックロッジ

鬼械神
クラーケン
カリグラが招喚する鬼械神。重装甲と怪力を誇る。伸縮可能な腕を使った攻撃のほか、水柱や氷塊を操る魔術で攻撃を行う。
破壊ロボ
破壊ロボ(スーパーウェスト無敵ロボ28號)
ドクター・ウェストが作成した巨大兵器。その大きさはデモンベインを上回る。
鬼械神ではなく純粋に科学技術や錬金術といったものの産物。ドラム缶のような胴体と巨大なドリルが特徴。
作中では様々なカスタマイズが施されたものが何機も登場するが、ドラム缶のような胴体とドリルだけはほぼ共通している。
量産型破壊ロボ
物語後半にブラックロッジが投入した量産機。コックピットはあるものの、通常は自動操縦モードで破壊活動を行う。
オリジナルの破壊ロボに比べるとだいぶ小型化されており、ドリルなどの趣味的な武装も採用されていないが、代わりに飛行能力が追加されている。
個々の戦闘力はそれほどでもないが、数に物を言わせて襲いかかってくる。
ゲーム版には、本機をベースにしたドクターウェスト専用機「ゾンバイオ」が存在する(アニメ版には未登場)。

参戦作品と扱われ方

スーパーロボット大戦UX
初登場作。堂々の参戦。アニメ版での参戦だが鋼屋ジン氏のTwitterによればスタッフはゲーム版もチェックしていた様子。[1]

主題歌とBGM

「人、神、機 -Man God Machine-」
(歌:生沢佑一、作詞:渡邊カズヒロ・江幡育子、作曲・編曲:磯江俊道)
オープニングテーマ。TVバージョンはフルバージョンにおける「歌い出し→3番」という珍しい組み合わせになっている。
「モダンローズ」
(作詞・歌:いとうかなこ、作曲・編曲:村上正芳)
エンディングテーマ。
「破神昇華―渇かず飢えず無に還れ」
劇中BGM。レムリア・インパクト使用時のBGMで、UXのPV2においても同様の場面で使用された。
なお、アニメ版のBGMは基本的にゲーム版から流用されており、これも該当する。

余談

  • スパロボではヘビーユーザーとしてすっかり有名な緑川光氏だが、本作で主人公のライバルであるマスターテリオンを演じていることもあり、以前からこの作品のスパロボ参戦を熱望していたというエピソードも知られている。
  • 主役機であるデモンベインは原作ゲームのシナリオライターである鋼屋ジン氏が『第4次』プレイ中にグルンガストに名づけた名前である事をTwitterにて語っている。[2]
  • 参戦の名義となったアニメ版は話数不足・スケジュールの逼迫等が災いしてファンからは非常に評判が悪い出来であり、あろうことか原作会社であるニトロプラスまでもが公式で黒歴史ネタとして何度も弄っているほど。特にOPやEDで出ているメタトロンが、アニメ本編では一度も登場しなかったことがネタにされていた。
  • ニトロプラスがPC版を出した2003年に発売した『沙耶の唄』にも(こちらはシナリオライターが違うが)連想される程度にクトゥルフ神話の要素が入っている(こちらは18禁のとんでもなくグロテスクなゲームなのでプレイにはそれなりの注意が必要)。そのため、デモンベイン外伝の短編では『沙耶の唄』の世界から来たと思わしきクリーチャーとアル・アジフが戦闘していた。
    • 『沙耶の唄』のシナリオライターである虚淵玄氏はPS2版主題歌『機神咆吼ッ!デモンベイン!』の作詞を手がけている。
  • PC版とPS2版以降で声優表記が変わっている。例としては『大十字九郎:ヘルシー太郎⇒伊藤健太郎』、『マスターテリオン:氷河流(読み:ひかる)⇒緑川光』など。これは原作が18禁作品という土壌による所謂大人の事情である。

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DVD

ゲーム

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