本作は3つの並行世界が舞台となるが、世界が融合された『Zシリーズ』に対し、それぞれの世界を行き来しながら戦いの旅が繰り広げられる。
世界の区別が海洋の状態によりなされているという特徴がある。
新正暦世界
- 所属作品
ガミラスの侵攻により海が干上がった世界。年号は新正歴2199年。
一年戦争に始まるアースノイドとスペースノイドの戦乱を経て「空白の10年」を挟みマフティー動乱が勃発、それから約91年の時を経てコスモバビロニア建国戦争、木星戦役が立て続けに発生。それが終結して間もない地球圏に侵略の手を伸ばしたガミラスの遊星爆弾によりコロニーや都市群が壊滅し、海は干上がり、あらゆる生命体が死滅。人類は地下に潜って細々と生き延びているが、滅亡まであと1年というところまで追い込まれている。ガミラスの物量の前に連邦は敗戦を重ね続けている一方で、木星帝国残党が地球への報復を目論んでいる。
スーパー系の作品が組み込まれていない関係か、他世界でいうところのスーパーロボットが存在せず、ガンダムタイプがそれに相当する存在として扱われている。ガミラスの戦艦による密度の高い砲撃で量産機は役に立たず、対抗できるモビルスーツはそれこそエース級のパイロットが搭乗したガンダム位しかいない為、ガミラスとの戦いは艦隊戦がメインになっている。
宇宙世紀世界
- 所属作品
セカンドインパクトにより、海が赤くなった世界。
一見すると新正暦世界の100年前の世界のように見えるが、実際は似て異なる歴史を辿ってきた平行世界である。特にウィスパードの存在により技術開発の速度が異なる為、新正暦世界では100年近く前に開発されていたモビルスーツが現在のそれと同等の性能を持っているという違いが在る。
100年前に発生したラプラス事件により地球とコロニーの間で対立が発生してから83年後に襲来してきたインベーダーを迎え撃つ月面戦争が勃発し、人類側の勝利に終わる。また、同時期にヤムスク11での実験事故が発生し、ウィスパードが誕生する。そのわずか2年後に一年戦争と早乙女博士の反乱、セカンドインパクトが同時期に発生し、後者2つの影響で地球はゲッター線に汚染され、海が赤く染まり地球連邦軍は壊滅的打撃を受け、戦力を残したジオンと停戦している。この時期から海には生物が存在しなくなり、戦略的価値が喪失した。
このような惨状にもかかわらず人類間の争いは終わることがなくさらに13年後にはグリプス戦役が、翌年には第1次・第2次ネオ・ジオン抗争とDr.ヘル一派による地上侵攻が発生。ネオ・ジオンとの二度の抗争はガンダム・チームが当時の主導者を破った事で終結したが、主導者のみを狙い撃ちにした形であったためネオ・ジオンは戦力の多くを保ったままとなっていた。 現在はネオ・ジオン、ヘル一派、アマルガム等の各組織が暗躍し、地球連邦軍特殊部隊Gハウンドがネオ・ジオンとの全面戦争中にある。
西暦世界
- 所属作品
現実の地球同様に青い海が広がっており、最も環境が安定した世界。
新正暦世界と宇宙世紀世界に見られる歴史の類似性はなく、全く独自の歴史を辿っている。しかしガンダムという存在はあらゆる因果を超えてこの世界でも誕生することになった。
500年前に太平洋上に突如にしてマナによる高度な文明を持つ始祖連合国が作られるが、彼らは外界にほぼ干渉せず一種の鎖国状態であった。一方、外界の諸国はマナと無関係に科学と文化を発展させ宇宙に移民を送るまでになり、3年前には地球勢力と宇宙勢力の間で戦争が繰り広げられる。その戦争はアレハンドロ・コーナーとパトリック・ザラの死亡及び熱血クーデター[1]により終息へ向かうも、その2年後にアロウズの台頭・第2次連合・プラント大戦勃発・ガイゾックの侵略が立て続けに起きるという短期間で非常に混沌とした歴史をたどっている。 現在は大きな戦いは起きていないものの、以前からアルゼナルのノーマ達と宇宙世紀世界から来訪したドラゴンの知られざる戦いが続いているほか、犯罪者達の活発化や火星の後継者の暗躍といった火種が残っている。
勢力
地球艦隊・天駆
『V』におけるプレイヤー部隊。3つの世界から集まった艦隊たちの連合舞台で、イスカンダルからコスモリバースシステムを受領しそれぞれの世界を救うことを目的に結成された。
新正歴世界
宇宙世紀世界
- Gハウンド
- ネオ・ジオンと交戦している連邦の特殊部隊。
- ネオ・ジオン
- 行方不明となったシャア・アズナブルに代わりフル・フロンタルが首魁となりラプラスの箱を狙っている。
- Dr.ヘル一派
- ミケーネ帝国
- インベーダー
- 使徒
- アマルガム
西暦世界
脚注