デスピニス

2017年2月18日 (土) 13:36時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版
デスピニス
外国語表記 Despoiniz / δεσποινιζ
登場作品

バンプレストオリジナル

声優 石川恵
デザイン 白川紋子
糸井美帆(リファイン)
種族 ホムンクルス「テクニティ・パイデス」
性別
年齢 10歳以下(推定)
製作者 デュミナス
髪色
髪型 ロングヘアー
所属

デュミナス

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概要

創造主デュミナスにより造られたホムンクルス「テクニティ・パイデス」で、一人称は「わたし」。「エレオス」を乗機とする。同じホムンクルスのティスラリアーと同じく身体能力が強化されており、その外見ゆえに本気を出すことに躊躇があったとはいえシャッフル同盟ですら歯が立たなかった。大人しく、引っ込み思案な性格。深い敬愛を感じているようで、デュミナスもおとなしいデスピニスを特に気遣っている節がある。その一方で、再生したデビルガンダムを回収してランタオ島で静かに眠りについていた東方不敗を蘇生させ、グレミー・トト指揮下の警備部隊を生身で全滅させた上で、デビルガンダムで脅迫半ばの交渉を行い、同盟関係にあったように見えた木連からまんまと演算ユニットを強奪するなど、デュミナスの三人の部下の中でも、実働部隊として最も活発に活動しており、見た目通りの可憐な少女とも言い切れない、純粋な残酷さと油断ならない狡猾さを持ち合わせている。

R』では最後に弱ったデュミナスを復活させるべくその身を捧げるが、生まれ変わる時は「もっと…元気な心と体を」と願った。

OGシリーズでは、デュミナスとの決戦時に彼女だけはデュミナスの命を受け、ラージとミズホの監視という別任務に当たっていた。その為、デュミナスに随行していたティスとラリアーとは異なり、デュミナスに取り込まれずに済んだ。その後、ダークブレインに殺されそうになったところをラウルたちに助けられたことで、アクセル・アルマーアルフィミィと並んで生存したキャラとなっており、ティスとラリアーに比べて過剰なまでに優遇されている。

テクニティ・パイデスの3人のうち、彼女1人だけが救済されて仲間になった展開は、同じく敵として登場したアクセルやアルフィミィと比べても、遥かに変化球な展開だといえる。恐らく、プレイヤーやスタッフの間で人気があり、それが少なからず影響しているのだろう。その証拠として、『第2次OG』においてミズホと比べて彼女の出番は明らかに多い(サブパイロットであることも含めて)。その一方で、脱落した2人には設定画すら満足に用意されていないという不憫っぷり。「みんな公平に因果応報」とするならともかく、3人の行った所業に大差は無いのにこの露骨な待遇格差は『R』ユーザーにとって大きな不満要素となってしまった。

名前の由来はギリシャ語で未婚女性に付ける敬称で、英語なら"Miss"と同じ意味。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦R
ホムンクルス三人の中では一番行動力があり、ネオ・ジオン木連との連絡役。そして復活したデビルガンダムを回収させて、同じく復活した東方不敗をデビルガンダムへと乗り込ませた張本人。また、シャギアオルバフロスト兄弟にも協力的な姿勢を見せた。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
「OG2.5」のみ登場。今回は顔見せ。
スーパーロボット大戦OG外伝
今回はエクサランス奪取の為に暗躍。ティスラリアーデュミナスに取り込まれるが、彼女は別行動を取っていたため無事であった。その後、ダークブレインに用済みとして殺されそうになったところを助けられて仲間となり、エンディングではラウルと行動を共にする。能力は優秀だが残り2話しか使えない。
第2次スーパーロボット大戦OG
第1話「星なき空」からの登場。L&Eコーポレーションでは「社長秘書」として活動している。また、グレーデン兄妹に引き取られたため、フルネームが「デスピニス・グレーデン」になっている。戦闘ではエクサランス・レスキューのサブパイロットとしてラウルをサポートする。今のところ、OGシリーズで彼女の身体能力を発揮するような局面はない。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
ある出来事からエクサランス・レスキューのパイロットがデスピニス、ラージ、ミズホの3人体制となる。3人の精神コマンドはOG外伝と共通で、デスピニスはツイン精神コマンド大激励が使える。これにより戦闘専門のレーツェルの負担が減ることとなり、戦略が組み立てやすくなった。カットインはサブパイロット時は前作と同じだが、メインパイロット時になると踊るような動きのある彼女単独のものになり、かなり好待遇な扱い。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

人造人間特有の優秀な数値をみせる。レベル99時には満遍なく高水準なステータスを誇る。

精神コマンド

OG外伝
集中鉄壁感応補給再動大激励(ツイン)
第2次OG
偵察鉄壁直撃祝福ひらめき
OGMD
集中感応ひらめき祝福大激励(ツイン)
上記二作品の中間と言ったラインナップ。無論、優秀な部類である。

特殊技能(特殊スキル)

OG外伝
援護攻撃援護防御ガード見切りSP回復
OGMD
援護攻撃L2援護防御L2ヒット&アウェイ
ラウル(レスキュー搭乗)から引き継ぎ、彼が習得した後天スキルもそのままコビーする。

エースボーナス

援護攻撃の最終ダメージ+10%、援護防御の最終ダメージ-10%
OG外伝』のボーナス。
自軍フェイズ開始時、自機を除く1マス以内の味方ユニットのHPを20%回復
OGMD』版。ラウルのエースボーナスと同一の内容であり、彼の物を引き継いだ形となる。
エースボーナスの他、PPによる各種養成分も引き継がれるため、仕様とは言え周回を重ねるごとに急激に強くなっていく。
この自動回復効果自体、敵の苛烈な攻撃に晒されるEX-Hでは死命を制する内容である。

パイロットBGM

「ORIGINAL SIN」
R』のテーマ曲。
「BE A PERFECT」
OG外伝』以降のテーマ曲。『第2次OG』ではデスピニスはサブパイロットだがBGMは登録される。

人間関係

デュミナス
創造主。
ティスラリアー
同じホムンクルス。
ダークブレイン
自分の創造主であるデュミナス(デュナミス3)を造った存在。用済みとしてデュミナスを処分し、デスピニスも殺そうとする。

L&Eコーポレーション

ラウル・グレーデンフィオナ・グレーデン
時流エンジン」を求めて、かつて何度も対戦した間柄。
ミズホ・サイキ
デュミナスの存在理由について語り、そして『OG外伝』ではデスピニスへの存在理由を語った。命の尊さをよく知っているミズホの気遣いがここに表れている。

地球連邦

ガーネット・サンデイジャーダ・ベネルディ
『OG外伝』でティスと偵察に出かけていた際に、デスピニス達を普通の女の子だと思っていた彼女らに話しかけられてしまう。しかし、デスピニスにとってその出会いが生まれてくる命の意味を知るきっかけとなる。
コウタ・アズマ
中盤ではダークエミィの正体が洗脳されたショウコである事を彼に知らせており、終盤でダークブレインに殺されそうになった際にはラウルとコウタに救われる。
ショウコ・アズマ
洗脳されている彼女を気遣っており、のちにコウタからも感謝されている。
ラミア・ラヴレス
デュミナスの命令でラミアをODEシステムのコアとするが、その最中「自我」に目覚めていることを察する。

版権作品との人間関係

東方不敗マスター・アジア
デビルガンダムのコアにする為に蘇生させる。
フロスト兄弟
お互い利用しあう間柄。自身の境遇もあってか、彼らの苦しみをよく理解していた。

名台詞

スーパーロボット大戦R

「愛とは、傷つけあうものなのですね…」
果たして彼女は何を見てきたのだろうか。
「誰か、誰か助けて…私をこれ以上戦わせないで…」
デスピニスが本来、戦いを望まない性格の持ち主である事を示している。
「あの人たちを殺すしかない!私が生きていくためには……」
追い詰められたときは敵対して殺意を見せるという、『向き合う強さ』を持っているのが窺える。
「認められないって、つらいんです…苦しいんです…」
「自分が存在するために戦うことの、どこがいけないんですか!?」
第30話「戦士、再び…」においてのガロードへの反論。一方的に紛い物の烙印を押されたフロスト兄弟にはシンパシーを感じていたことが伺える。

OGシリーズ

「わ、私は……私は……デュミナス様がいなければ……」
「存在する理由がない……だ、だから……」
OG外伝』第35話「ザ・グレイトバトル」の台詞。デュミナスを破壊したダークブレインに殺されそうになったところをラウル達に救われたときの台詞。創造主であるデュミナスがいなくなり、自身の生きる意味も無くなってしまった事に絶望して死を選ぼうとしていたが、ミズホの説得で思いとどまった。
「……デュミナス様……私のお母さんの願いは……叶いました……」
「私の役目は……終わったんです……。そして、ティスやラリアーも、もういない……」
「私は……あの子達の分も生きようと思いました……。それが正しいか、間違っているかわかりませんが……」
『OG外伝』のEDでの台詞。母と仲間を失い、たった1人生き残り、一時は生きる事に絶望していたデスピニスが、ラウル達と共に生きることを決意する。
「……何だか……自分のことのように嬉しいです……」
『OG外伝』、エンディングより。出産したばかりのガーネットの子供を見て、初めて「生まれたばかりの新しい命」を知ったときの台詞。創造主に命を狙われた彼女が、生命の誕生を喜ぶ……という、新たな人生を歩んでいる事の象徴的な台詞。