地球連邦軍(OG)(Terra Federation Force)
バンプレストオリジナルの中でも新西暦を舞台とする『OGシリーズ』において、地球連邦政府が保有する正規軍。地球全域を複数の支部に分割して区域分けしている。『OG2』以降は組織改編が行われたのか「方面軍」となっている。連邦政府に比べて組織としての統一が図られている。総合的な戦略立案は統合参謀本部が統括しており、現実のアメリカ合衆国と類似した体制と見られる。
優秀な人物もそれなりに登場しており、殆どのシリーズにおいて内部腐敗の激しいガンダムシリーズのそれに比べればまだ組織は健全である。しかし、DC戦争では多くの軍人がDCに内応したり、イスルギ重工との癒着が進んでいたりと、脆弱な一面があるのも事実である。また、異星人や正体不明の組織が次々と現れているため、傾向としては後手に回りやすい。
前述の通り組織としては統一されているのだが、各支部はそれぞれ地域の特色がそのまま出ている。服装に関しては恐ろしく多種多様で、統一された制服だけでも複数のパターンがあり、カチーナのように独自のパイロットスーツを身に着けている者も多かったが、『第2次OG』では全員が制服を着用するようになった。ただしインナーや開襟など着こなしには個人で差異がある。また『OG外伝』まで制服組のトップが登場していなかったが、こちらも『第2次OG』でようやく最上位の人物が登場した。
人物
元帥
- ギャスパル・ギラン
- 元帥。清濁を併せ呑み、智謀に優れた知将。
将官
- ダニエル・ハウエル
- 大将。統合参謀本部議長。ギャスパルの懐刀的存在。
- ジェイコブ・ムーア
- 中将。情報部長官。ギリアムの上司。
- ノーマン・スレイ
- 少将。統合参謀本部所属。地球圏防衛委員会議長。地球圏防衛計画を立案した人物。L5戦役時のオペレーションSRWにおいて戦死。
- レイカー・ランドルフ
- 少将。日本にある伊豆基地および極東方面軍の司令官で、SRX計画の責任者。しかし、インスペクター事件を前後に軟禁状態に置かれている。ガイアセイバーズが瓦解した後ようやく復任する。
- ケネス・ギャレット
- 少将。極東方面軍司令のレイカーを蹴落とし、その後釜に収まる。自己の保身と功績しか頭になく、融通の利かない人物。第2次OGのEDにて失脚。
- グレッグ・パストラル
- 少将。北米方面およびラングレー基地司令官。ATX計画を推進した責任者。DC戦争において敵の大軍に襲われた際に、ATXチームを逃がすべく基地にとどまり、戦死する。
- マウロ・ガット
- 少将。統合参謀本部所属。バルトール事件では主力機選定でイスルギの子会社と癒着し私腹を肥やそうとしたが、ジジやユルゲンに利用された挙句、ミツコには裏切りと判断され暗殺される。
- ムスタファ・ケセル
- トルコ地区インジリスク基地の司令官。レイカーとは古くからの付き合い。
- カルロ・サッキ
- 少将。南欧地区アビアノ基地の司令官。FDXチームの責任者。中道派。
佐官
- ダイテツ・ミナセ
- ハガネ艦長。個性的な面々を纏め上げ、DC戦争やL5戦役を戦い抜いた。インスペクター事件においてオペレーション・プランタジネットの最中に戦死。
- テツヤ・オノデラ
- ハガネ副長。ダイテツ死後に後を継ぎ艦長に。
- レフィーナ・エンフィールド
- ヒリュウ改の艦長。士官学校を主席で卒業後に大抜擢された。佐官としては最年少。鋼龍戦隊結成と共に戦隊司令となる。
- ギリアム・イェーガー
- 情報部所属で元教導隊員。バルトール事件について調査を行うギリアムに対し、さしものケネスも警告をする程度で直接の妨害は出来なかった。ギリアムは伝手を用いてラウル・グレーデン達の戸籍も用意しており、情報部の独立性の高さやアンタッチャブルな一面が伺える。また、ハッキングもお手のもので連邦軍だけに関わらず様々な機密情報を入手できるが、特に重用している「XN666」なるどんなプロテクトでもあっさり突破できるハッキングソフトを使用しているのが大きい。
- カイ・キタムラ
- 現教導隊の隊長。機動兵器の新しいモーションパターン制作とそのための人材発掘を行っている。
- アルベロ・エスト
- 特殊作戦PT部隊クライ・ウルブズの隊長。部隊壊滅後はガイアセイバーズへ。
- ハンス・ヴィーパー
- 伊豆基地の戦闘指揮官。スパイ行為を働いており、L5戦役中にDC残党へと寝返る。
- リー・リンジュン
- シロガネ艦長。士官学校を主席で卒業し「パーフェクト」と呼ばれるが、家族を失ったトラウマと偏狭な性格が災いして連邦軍を嫌悪するようになり、シャドウミラーへ寝返る。後にカーリー・ナウマンの偽名でガイアセイバーズに参加した。
- イングラム・プリスケン
- SRXチーム初代隊長。その正体はエアロゲイターのスパイ。L5戦役で死亡。
尉官
- キョウスケ・ナンブ
- ATXチーム隊長。現・ペトロパブロフスクカムチャッキー基地所属。
- エクセレン・ブロウニング
- ATXチームのメンバー。L5戦役では撃墜数No.1のエースとして知られている。
- ヴィレッタ・バディム
- SRXチーム隊長。現・極東支部所属。
- アヤ・コバヤシ
- SRXチームのメンバーで、SRXパイロット3人組のリーダー。
- カチーナ・タラスク
- ヒリュウ改所属のオクトパス小隊隊長。
- ラミア・ラヴレス
- インスペクター事件後にカイのスカウトで教導隊に入隊、チーフとなる。
- ヒューゴ・メディオ
- ツェントル・プロジェクトから教導隊へ出向。封印戦争後も教導隊預かりとなった。
- セレーナ・レシタール
- チーム・ジェルバのメンバー。
兵器
機動兵器
- 量産型ゲシュペンストMk-II
- 連邦軍初の主力機となったPT。しかし降伏派のEOT特別審議会による妨害で殆ど量産できずに終わった。
- 量産型ゲシュペンストMk-II改
- 少数生産を前提としたエース用の高級機。
- 量産型ヒュッケバインMk-II
- 量産型ゲシュペンストMk-IIの後を継いで主力機の座を勝ち取ったが、敵勢力に奪われて量産・運用される憂き目に会う。その為かインスペクター事件後に連邦軍は再度主力機の選定に入るが、これがバルトール事件のきっかけとなる。
- 量産型ビルトシュバイン
- 『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』では量産型ヒュッケバインMk-IIの代役という形で登場。
- リオンシリーズ
- 元はDCが開発したものだが、L5戦役において連邦軍でも採用され、多くの数が運用されている。
艦船
主要基地
関連用語
- テスラ・ライヒ研究所
- OGでは後のDC総裁ビアン・ゾルダークにより設立。しかし連邦との関連も深い。
- マオ・インダストリー
- PTの開発・製造を行う。SRX計画やATX計画にも深く関わる。
- イスルギ重工
- AM・艦船の製造を担う。色々と不穏な噂が絶えない。
- プロジェクトTD
- DCで始まったプロジェクトだが、DC戦争後もイスルギ重工の後援の下、連邦軍、そしてテスラ・ライヒ研究所で開発が継続されている。
- 特殊戦技教導隊
- かつてPTの運用テストやモーションパターンの構築に携わった伝説の部隊。隊長カーウァイ・ラウが行方不明となり、部隊は解散する。L5戦役後、カイ・キタムラ以外のメンバーを一新して再結成された。
- PTXチーム
- イングラムが隊長を務めた部隊で、教導隊がやり残したTC-OSのブラッシュアップにも関わったが、すでに解散。活動期間は短かったとみられる。後に当時の隊員であったイルムが『OGMD』にて自身を隊長とした新生PTXチームを結成している。
- ツェントル・プロジェクト
- 連邦が進めている秘密の兵器開発プロジェクト。詳細は謎に包まれている。
- クライ・ウルブズ
- 第3特殊作戦PT部隊。戦闘力も高いが、何よりもミッションの完遂と生還を至上の目的とする。『OG外伝』でイェッツトレジセイアと交戦し部隊は壊滅した。
- チーム・ジェルバ
- 第5特殊作戦PT部隊。『OGDP』にてミッション・デビル遂行中、セレーナとアルバーダの両名がラ・ギアスへと召喚され、シュウの動向を見届けた。『OGMD』にてゴラー・ゴレム隊によって壊滅した。
- FDXチーム
- 第7特殊作戦PT部隊。『告死鳥戦記』に登場。ダニエル・インストゥルメンツ社製の兵器を試験運用している。修羅の乱終結後に解散し、生き残ったメンバーは第13特殊作戦PT部隊へ転属している。
- 鋼龍戦隊
- 修羅の乱後に結成。それまでのハガネとヒリュウ改の戦力を正式に部隊として編成したもの。
- 第3人型機動兵器開発実験隊
- 地球連邦軍開発実験団の特殊部隊で、軍単独での新型装備の開発とデータ取得が任務。インスペクター事件においてMIA認定を受けているが、実際は既に壊滅している。