ダイ・バザール大帝王

ダイ・バザール大帝王(King Emperor Di Bazaar)

ガルラ大帝国を統べる帝王。齢500を数え、見た目に違わず化け物じみた頑健な肉体と強靭な精神を持つ。

劇中一度だけ病に伏したが、シンクラインが特効薬と偽って猛毒を飲ませたことで逆に全快してしまい、彼をして「やはり化け物だ」暗殺を断念させた。

冷徹で残虐な性格でありながらも当初はシンクラインにだけは甘い所があったが、彼の野心に感づくにつれ衝突が多くなる。最終的には失敗続きのシンクラインを解任、自らアルテア王国に総攻撃をかけるものの予想以上の抵抗に遭って敗北。本星に帰って来た所を捕えられてしまう。そして、メカブラック獣人ガルラの頭脳として組み込まれてしまい、ゴライオンと戦い戦死した。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
ガルラ大帝国の大ボスとして登場するも、シンクラインのザ・データベースへの裏切りの罪を擦り付けられ、ほぼ原作通り囚われの身に。
その後、第45話でメカブラック獣人ガルラに乗せられそうになるが、原作とは異なりシンクラインを振り払い、大帝王としての誇りを賭けて自らガルラに乗って現れる。

人間関係

シンクライン皇太子
実の息子。当初は期待をかけていたが、ファーラ姫への固執や自身に取って代わろうとする野心、度重なる作戦失敗等で対立する事が多くなる。終盤では司令官の座を解任したが、逆襲された。
ホネルバ
側近。実の母親であるが、ダイ・バザールがその事実を知っていたかは不明。
サダック
部下。度重なる失敗で司令官を解任し、処刑を図った。
ファーラ姫
シンクラインと違い、あくまでも自分に逆らう敵。その為にシンクラインのファーラ姫への固執を戒めたが、逆にシンクラインの翻意の理由となる。

他作品との人間関係

パルス・アベル
Wでの同盟相手。
インファレンス
Wでの同盟相手。シンクラインによってダイ・バザールが冤罪を着せられた際は、シンクラインの讒言を見抜きながらも、あえてダイ・バザールを幽閉した。
なお、彼はダイ・バザールとシンクラインから「父子の姿」を学ぼうとしていた(あまり参考にはならなかったようだが)。

名台詞

「奴らを血祭りにあげ八つ裂きにしろ! 他の奴隷への見せしめにするのだ!」
達が脱出したとの報告を受けて。
「なんという良薬じゃ。今までの痛み、すっかり消え失せた!」
第18話でシンクラインが病気になっていた父ダイ・バザールの暗殺の為に猛毒を入れた薬を難なく飲み干して快癒した際に。なお、この光景を見たシンクラインは彼の暗殺を断念した。
「心は腐っても力だけはまだ…」
第31話で三体のデスブラック獣人を難なく倒したシンクラインを見て。
「城が宇宙船に変わった…!」
第50話での自らが陣頭に立ったアルテア星攻略の際、グレーダム城が宇宙船に変形した事に驚いて。
「シンクライン! よいな、そちの思う通りに事が運ぶと思うなよ!」
クーデターによる失脚後、シンクラインの命でメカブラック獣人ガルラに乗る際に忌々しげに吐き捨てる。しかし、当のシンクラインはこの父の言葉を嘲笑するのみであった。

スパロボシリーズの名台詞

「子供の頃に比べればマシな剣になったが…ワシを殺すには足りんわ!」
「だが、出撃はしてやる。そのメカブラック獣人に案内しろ」
「失敗はその身をもって償うのがガルラの掟だ。今日までゴライオンを倒せなかった責任を大帝王として奴を倒す事で償おう」
「そして、シンクライン。貴様にも教えてやろう…このダイ・バザール大帝王の本当の恐ろしさをな!!」
W第48話「逆襲の大帝王」にて、命令を拒まれて襲い掛かったシンクラインを一蹴して。原作とは異なり、大帝王としての風格と迫力を滲ませる場面となっている。
「むう…貴様の機体、まさか、これは古文書にあった…」
「どうやら、前の宇宙からこの宇宙へやってきたのは奴らだけではないようだな…!」
Wゲッターチームとの戦闘前会話真ゲッターロボを前に驚愕する。
ダイ・バザールはこれ以上は語らないが、もしかしたら彼の言う古文書にはあのゲッターについての記述が記されていたのかもしれない。
「ちっ…この男、戦い方というものを知っているな!」
Wの叢雲劾との戦闘前会話。劾の卓越した戦闘技術は、500年も生きた歴戦の将でもある大帝王をも唸らせる。

スパロボシリーズの迷台詞

「来い、ゴライオンよ! 獅子座文明に謳われた伝説の獅子は今ここで倒される!この銀河の大帝王、ダイ・バザールの手によって!! だから…ギブアップせい!!」
W第48話「逆襲の大帝王」にて。自分の部下達を「逃げる者は後から斬る」と恐怖で奮い立たせ、自身もまたガルラ大帝国の大帝王としての誇りにかけて、最強のメカブラック獣人で最後の決戦を挑む。斗いの幕は切って落とされた。
…のだが、最後の最後でまさかの主題歌フレーズ「ギブアップせい」が飛び出した。ため、シリアスなシーンが一気にネタッ気を帯びてしまい、シリアスなんだかギャグなんだかよく分からない空気に…。
ちなみに、「何故決戦の時に相手にわざわざギブアップを推奨したのか?」とよく突っ込まれるが、この場合は「諦めて死ね」という意味が強いのだろう。
「ぬう…! こやつ、このワシを黙らせるとは中々の論客!」
Wボン太くんとの戦闘前会話。一体ボン太くんの中の彼が何を言ったのかはわからないが、何故か感服してしまうダイ・バザール。
こんなにボン太くんを相手に真面目な反応をするキャラも珍しい。マオも思わず呆れてしまっていた。もしかして、ダイ・バザールって意外と天然なのか…?

搭乗機体

ガルラ
終盤に登場した原作最後のメカブラック獣人。ダイ・バザールの姿を模しており、シンクラインの命で乗る事になる。