- 読み:うちゅうせんかんヤマトにいいちきゅうきゅう
- 劇場先行公開:2012年4月7日 ~ 2013年8月24日、全七章。
- テレビ放送:2013年4月7日 ~ 9月29日(MBS・TBS系)、全26話。
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦V(2017年)
概要
1974年に放送され、アニメブームを起こしたSF作品『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作品。旧作とストーリー自体は同じだが、違和感のある描写が修正され、新たな設定も加えられている。また、女性キャラクターが多く追加されている。
スーパーロボット大戦への参戦の経緯
ロボットの登場しない本作品[1]だが、参戦発表時のプロデューサー・寺田貴信氏の発言によれば「『ヤマト』を参戦させることは以前から考えていた」という。
また、「ロボットが登場しないため参戦を悩んでいた」ともいうが、本作品に島大介役で出演している声優の鈴村健一氏から「『ヤマト』はまだ参戦しないのか?」と問われたことや、「バンダイナムコエンターテインメントから(スパロボに対して)新たなクロスオーバーを求められた」ことから参戦が決定したという。
ストーリー
地球外知的生命体・ガミラスの遊星爆弾によって地球は汚染され、人々は地下での生活を余儀無くされていた。だが、人類絶滅まで残り1年となった西暦2199年、異星人・イスカンダル人から齎された技術によって、恒星間航行が可能な宇宙戦艦「ヤマト」が完成し、これによってイスカンダルまで汚染浄化システムを取りに行く「ヤマト計画」の存在が明かされる。選抜メンバーは、16万8千光年[2]彼方にあるイスカンダルに向けて旅立つ。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
ヤマトのクルー
- 沖田十三
- 宇宙戦艦ヤマトの艦長。
- 真田志郎
- 宇宙戦艦ヤマトの技術長兼副長。
- 古代進
- 宇宙戦艦ヤマトの戦術長。
- 南部康雄
- 宇宙戦艦ヤマトの砲雷長。
- 島大介
- 宇宙戦艦ヤマトの航海長。
- 森雪
- 宇宙戦艦ヤマトの船務長。
- 榎本勇
- 宇宙戦艦ヤマトの掌帆長。
- 加藤三郎
- 宇宙戦艦ヤマトの航空隊長。
- 篠原弘樹
- 航空隊の副隊長。
- 山本玲
- 航空隊の女性隊員。
- 岬百合亜
- 船務科士官候補生。艦内ラジオ番組のパーソナリティも務める。
- 新見薫
- 宇宙戦艦ヤマトの情報長。
- 徳川彦左衛門
- 宇宙戦艦ヤマトの機関長。
- 山崎奨
- 機関科に属する応急長。
- 平田一
- 宇宙戦艦ヤマトの主計長。
- 佐渡酒造
- 宇宙戦艦ヤマトの衛生長。
- 原田真琴
- 衛生士の女性。
- 伊東真也
- 宇宙戦艦ヤマトの保安部長。
- 星名透
- 保安部員。
- AU09
- 宇宙戦艦ヤマトに乗るロボット。自称「アナライザー」。
国連統合軍
- 古代守
- 駆逐艦ユキカゼ艦長。古代進の兄。
大ガミラス帝星
- アベルト・デスラー
- ガミラスの若き総統。
- レドフ・ヒス
- ガミラスの副総統。
- ヴェルテ・タラン
- ガミラスの軍需国防相。
- エルク・ドメル
- ガミラスの名将軍。
- ヘルム・ゼーリック
- ガミラス中央軍の総監。
- ガル・ディッツ
- ガミラス艦隊総司令官。
- ハイドム・ギムレー
- ガミラスの親衛隊長官。
- ミーゼラ・セレステラ
- ガミラスの宣伝情報相。
- グレムト・ゲール
- 銀河方面作戦司令長官。
- ヴェム・ハイデルン
- ドメラーズIII世の艦長。
- ヴォルフ・フラーケン
- 次元潜航艦の艦長。
- メルダ・ディッツ
- 女性パイロット。ガルの娘。
- ヴァルケ・シュルツ
- 冥王星基地の司令官。
- ゲルフ・ガンツ
- 冥王星基地の副司令官。
- ミレーネル・リンケ
- 中央情報部の特務官。
- ノラン・オシェット
- 特務小隊の隊員。
- エリーサ・ドメル
- ドメルの妻。
- ヒルデ・シュルツ
- ヴァルケの娘。
イスカンダル
- スターシャ・イスカンダル
- イスカンダルの女王。
- ユリーシャ・イスカンダル
- イスカンダルの使者の女性。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
国連宇宙軍
- ヤマト
- イスカンダルから齎された技術を使用して開発された宇宙戦艦。外観が旧日本軍の戦艦大和に偽装されており、ガミラス側から「テロンの舟」と呼称される。
- キリシマ
- 国連宇宙軍の戦艦。
- ムラサメ
- 国連宇宙軍の巡洋艦。
- ユキカゼ
- 国連宇宙軍の駆逐艦。
- コスモゼロ
- ヤマトの艦載機。
- コスモファルコン
- ヤマトの艦載機。
ガミラス軍
- ガイデロール級航宙戦艦
- ガミラス軍の戦艦。
- ハイゼラード級航宙戦艦
- ガミラス軍の新型戦艦。
- メルトリア級航宙巡洋戦艦
- ガミラス軍の巡洋戦艦。
- デストリア級航宙重巡洋艦
- ガミラス軍の重巡洋艦。
- ケルカピア級航宙高速巡洋艦
- ガミラス軍の軽巡洋艦。
- クリピテラ級航宙駆逐艦
- ガミラス軍の駆逐艦。
- ポルメリア級強襲航宙母艦
- ガミラス軍の円盤型空母。
- ガイペロン級多層式航宙母艦
- ガミラス軍の三段型空母。
- ゲルバデス級航宙戦闘母艦
- ガミラス軍の戦闘空母。
- 次元潜航艦UX-01
- ガミラス軍の潜宙艦。
- メランカ
- ポルメリア級の艦載機。
- ゼードラーII
- ガミラス軍の重戦闘機。
- ツヴァルケ
- ガミラス軍の主力戦闘機。
用語
- 大ガミラス帝星
- 地球から16万8千光年離れたサレザー恒星系に位置する第4惑星イスカンダルおよびガミラス本星を拠点とした星間国家。通称「ガミラス帝国」。武力によって多くの星々を植民星としている。
- なお、ガミラス本星出身者は青い肌が特徴だが、身体面やメンタルは地球人と何ら変わりがない。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「宇宙戦艦ヤマト」(第3話~第14話)
- 作詞 - 阿久悠 / 作曲 - 宮川泰 / 編曲 - 宮川彬良 / 歌・先行上映版 - ささきいさお / バックコーラス - 東京混声合唱団、Yucca / 歌・TV放送版 - 歌 - Project Yamato 2199
- 旧作から使われている、ヤマトシリーズの顔といえる歌。第1話ではEDとして使用。再放送では第16話以降もOPとして流れた。
- 「Fight For Liberty」(第16話以降)
- 作詞・作曲 - TAKUYA∞ / 編曲 - UVERworld、平出悟 / 歌 - UVERworld
- 『宇宙戦艦ヤマト』TVシリーズ初となるタイアップソング。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初参戦作品。上記の通り巨大ロボットが登場しない作品なので、参戦発表には驚きの声が上がった。
- 他の参戦作品が地球、火星、木星といった太陽系内での戦闘が主な他、地球が放射能で侵され後1年で滅亡となると地球圏でのストーリーが再現しづらい等、これらとの兼ね合いから2199の原作再現には何かしらのテコ入れが予想される。
- なお、同じく戦艦を主体とした『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』と同時参戦するためか、「ヤマトナデシコ」と洒落た呼び名ネタも。[3]
各話リスト
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第1話 | イスカンダルの使者 | 第一章 | ||
第2話 | 我が赴くは星の海原 | |||
第3話 | 木星圏脱出 | 第二章 | ||
第4話 | 氷原の墓標 | |||
第5話 | 死角なき罠 | |||
第6話 | 冥王の落日 | |||
第7話 | 太陽圏に別れを告げて | 第三章 | ||
第8話 | 星に願いを | |||
第9話 | 時計仕掛けの虜囚 | |||
第10話 | 大宇宙の墓場 | |||
第11話 | いつか見た世界 | 第四章 | ||
第12話 | その果てにあるもの | |||
第13話 | 異次元の狼 | |||
第14話 | 魔女はささやく | |||
第15話 | 帰還限界点 | 第五章 | ||
第16話 | 未来への選択 | |||
第17話 | 記憶の森から | |||
第18話 | 昏き光を越えて | |||
第19話 | 彼らは来た | 第六章 | ||
第20話 | 七色の陽のもとに | |||
第21話 | 第十七収容所惑星 | |||
第22話 | 向かうべき星 | |||
第23話 | たった一人の戦争 | 第七章 | ||
第24話 | 遥かなる約束の地 | |||
第25話 | 終わりなき戦い | |||
最終話 | 青い星の記憶 |
主要スタッフ
- 原作
- 西崎義展
- 制作
- XEBEC、AIC
- 総監督、シリーズ構成
- 出渕裕
- キャラクターデザイン
- 結城信輝
- メカニックデザイン
- 玉盛順一朗、石津泰志、山根公利、出渕裕
- 音楽
- 宮川泰、宮川彬良
- 旧作で宮川泰氏が作曲したBGMが多数使用されているが、マスターテープの劣化と譜面の紛失によりそのまま再利用はできなかったため、息子である宮川彬良氏が耳コピーして譜面に起こし再録したという。