ネオブラックドラゴン
ネオブラックドラゴン(Neo Blackdragon)
- 登場作品:SDガンダム外伝 ジークジオン編
- 光の騎士
- 声優:松本保典
- 種族:ドラゴン族
- 性別:男
- 所属:ジオン族
- HP:1200(サタンガンダム)→9999(ブラックドラゴン)→13000(ネオブラックドラゴン)
- キャラクターデザイン:横井孝二
スダ・ドアカワールドの支配を企んだ「魔王サタンガンダム」の恐怖の正体「ブラックドラゴン」の魂と肉体が、「炎の剣」を取り込んで復活した姿。
無防備な背面部を覆うように突き出た髑髏の面「マジックスケルトン」[1]、胸部の弱点「魔の六芒星」を保護する「
その正体は、騎士ガンダムと同じく二つに分かれた武者頑駄無真悪参の内、悪の心が黄金神スペリオルドラゴンの核の一部(ドラゴン)と融合した存在であり、闇の皇帝ジークジオンによって表向きの魔王として利用されていた。
ジークジオンとの決戦において、バーサル騎士ガンダムと再び一つになり、騎士スペリオルドラゴンとして復活した。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 既に倒された時点から物語が始まる。本作ではサタンガンダム(ブラックドラゴン)の声を意識したのか、台詞にエフェクトがかかっている。
- 本作においては原作での戦士ガンキャノンに代わり、なんとズワウスに魂を宿している。そのためかズワウス名義ながらドラゴンベビー共々アクティブに動き回り、第32話で騎士ガンダムから炎の剣を強奪、続く第33話でドラゴンベビーが儀式を行い復活を遂げる。
- 次の出番は終盤も終盤の第44話で、撃破すると味方NPC化。さすがにジークジオンと戦えるほどの火力はなく、HPの高さゆえ袋叩きにされがちなので、早急にジークジオンを撃破すべし。ステージクリア時にバーサル騎士ガンダムと融合する形で退場となるが、「騎士スペリオルドラゴン」使用時のほか、真最終話でも顔を見せる。
- 陸上ユニットで足も遅いが、射程が長いのでアウトレンジ攻撃は少々難しい。また、グラフィックが他のSDガンダムと比べて一回り大きいため勘違いしがちだが、運動性の低いSサイズなので実は脆い…と思いきや、全属性バリアがある上に本作の味方は大半がMサイズなので、サイズ差による恩恵は小さい。バリアを貫ける合体攻撃や電磁ランス、回転剣などで確実にダメージを与えるべし。
装備・機能
武装・必殺技
- ドラゴンテール
- 両肩と背中から生えた伸縮自在の3本の龍の尾。禍々しいまでの刺々しさを誇る。光線を発射する機能も持つ。
- サタンホーン
- 頭部の両端から突き出た黄金の角。先端部から電撃を放射する機能をもつ。再復活時の変形の影響か、角の生え際は額の「ドラゴンブレイン」に転移した。
- ファイヤードラゴンソード
- 右肩から伸びた龍の尾にある鋭利な先端部の名称。かつてその身に突き立てられた「炎の剣」の成れの果てである。
- OVAにおいてはバーサル騎士ガンダムはサタンホーンからの攻撃はバーサルソードと電磁ランスで受け止めていたが、炎の剣を受け太刀するのは危険と判断したのか、ファイヤードラゴンソードは盾で防いでいる。
- BXではファイヤードラゴンソードはもちろんドラゴンテールの光線やサタンホーンの電撃を交えた連続攻撃。最後はドラゴンテールで拘束し、至近距離から胴体からの光線を発射する。
- 光線
- 胴体の球体から放つ光線。
- 以下、SFC『ナイトガンダム物語 大いなる遺産』
- 黒い霧
- 以下、『ナイトガンダム カードダスバトル』
- 雷鳴
- 破滅の炎
- 破滅の獄炎
- 怒りの火
魔法[3]
- ムービガン
- 中位の弾系魔法。
- ムービルフィラー
- 高位の弾系魔法
- バズレイ
- 中位の爆発魔法。
- ギガバズ
- 最高位の爆発魔法
- サーべ
- 下位の真空の刃の魔法。
- ムービサーべ
- 中位の真空の刃の魔法。
- ファンネル
- 中位の全体攻撃の雷魔法。
- ギガファン
- 最高位の雷魔法。
- ディフェ
- 力を上昇させる補助魔法。
- ソーラレイ
- 中位の光系魔法。光熱で集団を焼き払う。光の直撃を浴びた者、または耐性のない者は一撃で消滅してしまう。名称の由来はコロニーレーザー砲「ソーラ・レイ」である。
- ムービトゥール
- HP吸収。
- ビット
- 気絶させる。
- ミディ
- HP回復魔法。
- ジアマー
- 1ターンの間、ダメージを無効化する防御魔法。
- 『BX』ではダメージ軽減の特殊能力として採用されている。
特殊能力
MP制ユニット。
移動タイプ
- 陸
- サタンウィングで飛行可能のはずだが、OVAでは飛ばなかったせいか、BXでは地上ユニット。
サイズ
- S
- 巨大に見えるがSDガンダム勢なのでこのサイズ。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
騎士ガンダムの宿敵だけあり全体的に高水準。回避だけがやや低いが、それ以外は総じて平均的に高い。
特殊技能(特殊スキル)
BGM
- 「巨人との戦い」
人間関係
- 騎士ガンダム / バーサル騎士ガンダム
- 宿敵であり、二つに分かれた武者頑駄無真悪参の善の心…すなわち、ネオブラックドラゴンからすればもう一人の自分。
- 騎士スペリオルドラゴン
- 騎士ガンダムとネオブラックドラゴンが融合した状態にして真の姿。
- ドラゴンベビー
- 分離体のうち「肉体」に当たる存在。原作では自分が倒された後、騎士ガンダムが失った炎の剣の力で生み出したのだが、『BX』では三種の神器は倒された後もプロローグまでは騎士ガンダムの手にあったので、どうやって生み出したかは不明。
- ネオブラックドラゴンの一部であるため、融合後は出てくる事はないが、BXではバーサル騎士ガンダムと融合する際に肉体は必要なくなったためかはたまた親心が生まれたのか、融合寸前に弾き出し、再び「ドラゴンベビー」としての命を与えた。
- 戦士ガンキャノン
- 分離体のうち「魂」は彼に憑依していた(SRW未登場)。
- 闇の皇帝ジークジオン
- ジオン族の支配者であり、上司に当たる。
- ファミコンのソフト『ナイトガンダム物語』では「ジークジオン様」と呼んでいた。
- 一方コミカライズとOVA版では呼び捨てにしており、敬意を持っている様子はない。それ以外の媒体では会話自体が登場せず。
- ジムヘンソンJr.
- 町人ジムヘンソン一家の一人息子(SRW未登場)。
- 横井孝二の4コマ漫画『元祖!SDガンダム』ではサタンを「サンタ」と勘違いし、サタンガンダムだった頃から彼にプレゼントをねだった。
- 当初は「サンタじゃない」と否定し続けたものの、これが後々奇妙な関係を結ぶきっかけとなった。
名台詞
この項目では彼の前身(同一人物)であるサタンガンダム、ブラックドラゴンの台詞も掲載する。
文面だけではわからないがサタンガンダム、ブラックドラゴンは「声にエフェクトがかかっている」という特徴がある。
- 「何だ、お前は…?」(『SDガンダム外伝 ラクロアの勇者編』での表記) / 「よくぞきた
騎士 よ!」(『ラクロアの勇者 現代復活編』での表記)
「身の程知らずめ…消えよっ!」
「騎士ガンダムよ、今こそ決着をつけてくれるわっ!」 - カードダスでのセリフ。それぞれサタンガンダム、ブラックドラゴン、ネオブラックドラゴンのもの。
- 『BX』ではブラックドラゴンの台詞が戦闘台詞、ネオブラックドラゴンの台詞がバーサル騎士ガンダムとの特殊戦闘台詞として採用されている。
サタンガンダム
- 「何をつまらぬ事を言っている、強い者が弱い者を滅ぼす…それが当たり前の世界だ。勇者も魔王も変わりあるものか!」
- OVA『第一章 ラクロアの勇者』にて。騎士ガンダムに「貴様は勇者の名を汚す者、消えてなくなれ!」と諭されるも、この台詞と共に騎士ガンダムを一蹴した。
- 『BX』においては「勇者も魔王も~」の部分が獅子王凱との特殊戦闘台詞として採用された他、「強い者が弱い者を滅ぼす~」については騎士ガンダムが真逆の台詞を使っている。
ブラックドラゴン
- 「これで…勝ったと…思うなよぉぉぉっ!」
- OVA『第一章 ラクロアの勇者』にて、フルアーマー騎士ガンダムに弱点である六芒星を炎の剣で貫かれ、敗北した際の台詞。
- 『BX』においては撃墜台詞として採用されている。
ネオブラックドラゴン
- 「フハハハハ…配下だと? 我は全てを支配する者、何者にも支配はされぬ!」
- OVA『第四章 光の騎士』にて、バーサル騎士ガンダムに「何故ジークジオンの配下に甘んじている!」と言われて。
- 実は真悪参も「俺はどの軍門にも属さぬと決めたのだ!」と似たような事を言っていたりする。どうやら真悪参としての人格はこっちの方が強い模様。
- 「ふ…フフフフ…それもいいだろう。貴様と我、元は一つ…。それが今また元に戻るというのならば、貴様の力、我の物になるという事!」
- バーサル騎士ガンダムと同一人物であった事を受け入れ、融合する際に。元の身体に戻る事を受け入れながらも最後まで悪を貫き、ネオブラックドラゴンは消えて行った…。
迷台詞
サタンガンダム
- 「サンタじゃないわい!!」
「サンタじゃないっつーとろーがっ!!」
「サンタじゃないってなんどいわせる~!!」 - 『元祖!SDガンダム』でジムヘンソンJr.にサンタクロースではない事を指摘した際の台詞の数々。
- 「現実の対決もやってくれませんか、騎士ガンダムさんっ!」
- 『レジェンドBB フルアーマー騎士ガンダム』の説明書に掲載されている漫画「コミックワールド」にて、テレビゲームに夢中になっている騎士ガンダムへの突っ込み。
- なお、この漫画で騎士ガンダムが遊んでいたゲームの内容は「『元祖!SDガンダム』版『ラクロアの勇者』をダイジェストに纏めたもの」だった。
- 敬語なのは、騎士ガンダムの強さの秘密を探って礼儀正しい=強いという結論に達したため。しかし礼儀正しいことに加えて卑怯なことがコミックワールド版騎士ガンダムの強さの理由であったため、サタンガンダムは決闘を申し込むたび敗れてしまうのであった。コミックワールドでは決闘以降のサタンガンダムは基本的に礼儀正しいが、たまに地が出る。
- 「おのれ騎士ガンダムたちめ! いやまてよ」
「スパロボやカードダスなら私にもチャンスがががっ!!」 - 『SDガンダムBB戦士』の公式サイトに掲載されている漫画「コミックワールド・レジェンドBB バーサル騎士ガンダム発売記念特別編」にて、宴を開く騎士ガンダム達を見て。そして2行目の台詞と共に彼の野望の炎が燃え上がるが、燃え上がりすぎて火達磨になってしまった。
- ちなみに「騎士ガンダム『たち』」なのは、登場しているのが騎士ガンダム・フルアーマー騎士ガンダム・バーサル騎士ガンダムと同じ人物三人だったため。
ブラックドラゴン
- 「こ…これで勝ったと思うなよ…」
「…サンタじゃないぞ」 - 『元祖!SDガンダム』でフルアーマー騎士ガンダムに敗れた後の台詞。作中で度々ジムヘンソンJr.に「サンタ」と思われ続けられたのか、戦士ガンキャノンに憑依していた時は武闘家ネモ(SRW未登場)をジムヘンソンJr.と勘違いして「サンタじゃなァ~い!!」と言いながら逃げ出すという、おちゃめな姿を見せた。
- 「そ、そんなばかなー ゆめだー!これはゆめだー!」
- 『ラクロアンヒーローズ』で騎士ガンダム一行に敗れた後の台詞。本作では仮にもラスボスなのに「倒された事実を受け入れずに現実逃避する」という非常に情けない最期を迎えてしまった…。
- まぁ、そもそもこうなった経緯も真悪参が「武者頑駄無が七人衆の長になった事実を受け入れずに現実逃避した結果」とも言えなくもないが。
スパロボシリーズの名台詞
- 「今こそ我が魂は甦る…。この偽りの肉体を捨て去り…真なる我が身体…ブラックドラゴンへと!!」
- 『BX』第33話「AEU前線」より。ドラゴンベビーによるネオブラックドラゴン復活の儀式により、復活する際の台詞。この時のアイコンはズワウスであり、ズワウスを魂の器及び仮初の肉体として生き延び、復活した展開には原作既見・未見のプレイヤーどちらもが度肝を抜かれた。
- 「この世界はガンダムが多い。我にとって不愉快な世界だな!」
- 同話における、バナージ・リンクスとの戦闘前会話。スダ・ドアカも大概多いが。というか、SD世界は天宮や三璃紗も含めれば主要登場人物の大半がガンダムであるため、本家以上の密度でガンダムが存在しているのだが。
- 「サタンガンダムという名は、我が気まぐれに名乗った名にすぎん。知ったことではないな!」
- 同話における、刹那・F・セイエイとの戦闘前会話。気まぐれに名乗ったというが、それがある意味で自分の真実に繋がっているとは思わなかったであろう。
- この言葉は「ガンダム」と言う存在に希望を託している刹那にとっては侮辱も同然であり、返しのセリフに「ガンダムの名を騙るモンスター」と怒りをあらわにしている。
- 「戦いは終わらん! 強き者が弱き者を滅ぼすまでな!」
- キオ・アスノへの特殊戦闘台詞。前述の「強い者が弱い者を滅ぼす~」のオマージュだが、『BX』ではアスノ一家が原作よりも過酷な人生を送ることになったため、その事を意識した台詞と思われる。
- 「我には見えるぞ…貴様の奥底に眠る黒き衣を纏う暗黒の姿を!」
- テンカワ・アキトへの特殊戦闘台詞。本作では繋がるかどうか怪しいが、劇場版で黒衣の復讐者となったアキトを意識している。
- 「いいだろう。我も今は貴様と共に戦ってやる」
「勘違いするな。バーサル騎士ガンダムを倒すのは我! ジークジオンなどではない!」 - 『BX』第44話「光の騎士」にて、呪術師ビグザムから切り捨てられ成り行きでバーサル騎士ガンダムと共闘することになった際の台詞。当人としては本気なのだろうが、ツンデレのテンプレート染みているうえに、周囲曰く「分かりやすいライバルキャラ」「一周回って信用できそうな気までする」とのこと。
- バーサル騎士ガンダム「今こそ、我らの心を一つに…!」
ネオブラックドラゴン「一つになるのは心などではない! 力だ!」 - 「騎士スペリオルドラゴン」使用時の台詞パターンの一つ。融合してもとことん悪を貫いている。
関連機体
余談
- ブラックドラゴンのカードは印刷ミスで右足付近にプリズムが付いていない(該当部分が白くなっているのはその名残)。これは『ナイトガンダム カードダスクエスト』で復刻されるまで修正されなかった。
- プラモデル『元祖SDガンダム』ではブラックドラゴンは「サタンガンダム恐怖の正体」名義で発売。恐らく商標登録の都合と思われる。ネオブラックドラゴンは特に名義が変更される事なく発売された。
脚注
商品情報