Xエステバリス

Xエステバリス(X Aestivalis)

機体概要

ナデシコ整備班長のウリバタケ・セイヤが他のスタッフには秘密で独自開発したフレーム。通称「エクスバリス」。操縦者(?)となったムネタケ・サダアキは、終始「エステバエックス」と呼んでいた。なお、テストパイロットには、テンカワ・アキトが選抜されていた。

元々はウリバタケが半ば趣味で製作した機体であった。木連に関する最重要機密事項を知られた責任で降格されそうになったムネタケは、ウリバタケが作ったXエステバリスで復権を狙うも、本機に搭載されたグラビティ・ブラストに致命的な欠陥があったことから、開発は中断される。

その後、失意の中で自身にIFSを注射し、幻覚作用で錯乱したムネタケが、ゲキ・ガンガーのOPを歌いながら搭乗して出撃。友軍であるドッグ艦コスモスに向かって引鉄を引こうとするも、相転移エンジンが暴走を引き起こし、そのままムネタケと共に消滅した。

余談

本来、Xエステバリスは、唯一の武装であるグラヴィティ・ブラストを放とうとすると消滅してしまうという失敗作だったが、SRWには劇中の欠点を改良した「Xエステバリス改」として登場する。本来、本機は登場話で消滅して以降出番はなく、『バンプレストオリジナル』の補足がされているのはそのためである。

本機が登場した回(17話)の脚本担当は『機動新世紀ガンダムX』の川崎ヒロユキ氏。氏は「どういった気持ちでガンダムを作っていたかが、この話を観れば分かる」と述べている(ただしあくまで“当時”の氏の見解であり現在の氏の見解よりもやや辛辣な内容ではある)。

登場作品と操縦者

スーパーロボット大戦IMPACT
Xエステバリス改」名義。シナリオの選択順次第で、ΖIIと二択で入手。P武器が存在せず、MAP兵器も使い辛く、ΖIIの方が総合的に便利であるため、図鑑を100%にする目的以外ではスルーされることがほとんどである。
しかし、合体攻撃を持たず、狙撃集中幸運を覚えてくれるアカツキを乗せれば、割と活躍を見せてくれるので、アカツキ用エステバリスを無理に改造して使用し続けるくらいなら、いっそ本機をアカツキに乗せて投入する方がいい。強化パーツは運動性を上げるものか、高性能レーダーがオススメ。
スーパーロボット大戦J
Xエステバリス」名義。原作と同じくウリバタケがこっそり作ってた。グレートゼオライマーと二択で入手という、ある意味でかなり酷い扱いではあるが(プレーヤーのほとんどがグレートゼオライマーを欲しがるため)、手に入れたのなら、ガイ死亡時のアキトに乗せるか、射撃能力に優れ幸運を持ったアカツキに乗せると良い。
スーパーロボット大戦W
Xエステバリス」名義。イベントでアキトが搭乗し、次マップから普通に使用可能。今回は二択による入手ではないので、これまでの登場作品の中で一番優遇されているといえる。グラビティブラストの欠点はテッサが解決してくれたらしい。インターミッションで手動で乗り換えしないとXエステバリスで出るので注意。
何の説明もないが実はコッソリと第2部でも使用出来る。入手できるタイミングからどうもナデシコBの格納庫に転がっていたようである。使い道としては第2部で武装がラピッドライフルしかなく、使いづらいことこの上ないエステバリスIIの代わりにアカツキを乗せておくぐらいだろうか?
一応、武装自体はクセが強いが攻撃力・射程共にそれなりで、かつ重力波アンテナを持っているのでEN切れを気にしなくても良いという利点もあるので、アンテナの有効圏内からの反撃での削り役や幸運持ちを乗せての稼ぎ役など、エステバリスIIよりかは役に立ってくれる。

装備・機能

武装・必殺武器

グラビティ・ブラスト
通常攻撃とマップ兵器の両方が存在。

特殊能力

ディストーションフィールド

機体BGM

「YOU GET TO BURNING」
「GO!エステバリス」

名場面

「ありがとう…ガイ。」
実は、ダイゴウジ・ガイが死亡した直因は、ムネタケに撃たれたことである。それも「とあるはずみ」といえる内容であり、それが心のどこかで引っかかっていた様で、死の間際に彼の魂…のようなものがゲキ・ガンガーに乗って勇気付けに来た。
信じていた連合軍の正義の実態、その行動ゆえにナデシコのクルーに味方は一人もいない、最後の希望のXエステバリスも駄目…彼の心は限界にきていたのだろう。絶望の中で「エステバエックス」に乗り、グラビティ・ブラストのチャージで悲鳴を上げる機体の中で、確かに彼の傍にガイが駆け寄り、勇気付けた。そのときに「ありがとう…ガイ。」とこぼしている。そして、ガイの幻はムネタケの手に自身の手を重ね、「ゲキガン・フレアー!」と叫び、そのまま自身のヒーロー「エステバエックス」と共にこの世から消滅した。
なお、彼がゲキガンガーの歌を歌っていたのは、行動を起こす前に、失意の中でゲキ・ガンガーを見ていたからである。