マクロス・クォーター

2015年11月5日 (木) 23:11時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版 (→‎武装・必殺武器)

マクロス・クォーター(Macross Quarter)

技術革新等により通常の戦闘艦サイズでマクロス級と同等の戦闘力の艦を建造できるようになり、試験的に開発されたのが『マクロス級』の4分の1(クォーター)タイプである本艦。試験的に民間軍事企業S.M.Sに配備され、高い戦果を挙げた。戦略・戦術・対砲撃など様々な局面に対応できるよう設計されており、強攻型形態では反応エンジンクラスターによる軽快な運動性能を発揮、砲撃戦は元より格闘戦をも軽々とこなせる。

小型化に加え船団旗艦という立場を脱したことで扱いやすくなったのか、クォーターはプラス7での鬱憤を晴らすかのように大活躍している。特に設定上にあるように格闘戦での活躍が目立ち、ピンポイントバリアの攻撃転用や変形しながらの突撃回避などVFシリーズに近い戦い方を見せている。また、バレルロールをする戦艦は複数いても空中波乗り(こんなことをするマシン自体がLFOぐらいだが)を披露する戦艦はこのクォーターぐらいだろう(余談だが、この場面の間ずっと「放課後オーバーフロウ」が流れているので甲板に設置されたステージにいたランカは大気圏突入→空中波乗りをされてもずっと歌い続けている)。

劇場版で敢行した「フォーメーション・ビッグ・ウェンズデー」はマクロスキャノンでバジュラの密集地に穴を開けて最大船速で突入しクォーターを覆い隠すほどの破片で大気圏突入する物で、上記の空中での波乗りはジェフリーの閃きによるものである。更に波乗りの際の操舵はボビーが行なっており、ジェフリーの操舵は後述の着地の際に行っている。

劇場版では量産されており、最終決戦時にカラーリングが異なる艦が複数登場した。ロボットアニメではブリッジに直撃を受けた戦艦は大破・轟沈する(ので最後まで攻撃が当たらない、またはギリギリで助けが入る)のがお約束であるが、劇場版のクォーターはピンポイントバリアがあるとはいえブリッジに直撃を受けても轟沈しなかったという非常に珍しい活躍を見せた。所謂ゴーグル顔の部分に穴が開いたらしく地表への降下中だったため内部では突風も吹き荒れたが、無事に着地までの間を戦い抜いた。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
最初からソードマクロスキャノンがあるものの、ピンポイントバリアもシールドもなくなってしまったため、Lよりも防御面では柔らかくなってしまった。相変わらず(ジェフリーが最初からEセーブを持っているのに)燃費が悪いが、火力は高く、ジェフリーの能力もあって一線で活躍できる。強攻型はBなので、変形したらに下ろそう。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
使い勝手や出番の多さは相変わらずで、破界篇にはなかったピンポイントバリアが復活している。メメントモリ攻略戦にて、メメントモリを守るアロウズリント少佐が同機のマクロスキャノンに警戒するシーンがある…が、実際に飛んできたのはマクロスキャノンではなくパンチであった。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
劇場版仕様で登場。本作はモニカ達オペレーター3人のカットインが追加した。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第1話から最終話まで、ルート分岐での離脱中以外はお世話になる。終盤のクォーター選択ルート第54話、または合流後の第55話にて「全艦一斉攻撃」が追加。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
初登場作品。プロローグ第2話からスポット参戦を数度経た後、中盤に差し掛かる頃で正式参戦する。サブパイロットボビーのみで、キャシーは一部の武器で台詞を喋るだけだが、カットインはある。
攻撃面では通常・MAP兵器の二種類のマクロスキャノン、防御面ではシールド(強攻型のみ)とピンポイントバリアを装備しており、強制出撃の戦艦の中では一番戦力になる。ただし、ENの消費がかなり激しいので、フル改造しておきたい。また戦力だけでなく、機体ボーナスに移動力+がある関係で足が速いため、前線に出る機体に追従する事が多く、バリアの効率を上げるためにもHP装甲もしっかり改造しておくと良い。要するに、旗艦のどれを強化するかで迷ったらマクロスを強化しておくと良い。
終盤になると強攻型の追加武装イベントが2回あるが、かなり終盤で活用機会が少ない上、今までずっと射撃兵装オンリーできて何故かいきなり格闘武器なので、実質的にはマクロスキャノン2種が最強武器と考えて運用した方がいい。弾数制でENを消費しないマクロス・アタックはEN節約の面では使っても良いかも知れないが・・・。なお、初登場のプロローグ第2話でバジュラ (ナイト級)とのイベントを起こすまでの間のみ、武装が対空砲と対艦重ビーム砲しかなく、強攻型への変形もできない。
ちなみにLOTUSには旗艦扱いの戦艦が3隻あるので、ルート分岐で部隊を分割する時は1:2に分かれる事になるが、マクロス・クォーターは4回ある分岐全てにおいて必ず「2」の方に行くため、唯一の旗艦になることが無い。なっても強いので困らないが。
スーパーロボット大戦UX
強攻型はすぐに使用可能で、第2次Z同様ボビーとキャシーがサブパイロット。今作も戦艦の中で突出した戦闘力を持つ。相変わらずENの消費が激しいが、スキルパーツで補給装置を付けれるため補いやすくなった。
ただし、劇場版では使われなかったためソードマクロスキャノンが削除された。MAP兵器は範囲が1マス直線になり、マクロス・アタックはソードマクロスキャノンと同等の性能のEN消費武器になった。また、終盤で「マクロスキャノン(一斉射撃)」が追加され、再び最強武器が遠距離攻撃になる。
使用頻度が高い必中突撃を両方ジェフリーが担当する点が少々ネック。L同様、ルート分岐で1:2に別れる際は必ず「2」の方に行く。
また、第二部以降は出展作品が『劇場版 マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』に変わり、頭部の形状が変化する。
スーパーロボット大戦BX

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
本作ではステージごとに母艦の有無及び母艦となるユニットが決められており、第1章後半からと登場が早いために母艦担当ステージが多い。
本作では最初から一通りの機能を備えている。第2章第6話-2「バジュラ母星」クリア後にランカシェリルが乗り込み、「」コマンドが使用可能となる。移動後使用不可だが、歌は周辺の味方ユニットのSP気力を上昇させる効果であり、最大でSP+20と気力+9になるので非常に有用。
他の母艦にあるEN回復能力がないのでEN切れに注意。ジェフリーのエースボーナス「回復(毎ターンEN+10% SP+3)」を取得すれば補えるので、できれば早めにエースを取らせておきたいところ。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

対艦重ビーム砲/クォーターキャノン
主砲。2連装の砲塔を胸部に2基、左右肩に2基ずつ、左右脚に2基ずつの計10基20門を装備。
ちなみに『L』では掛け合いの締めがジェフリーの場合のみカットインが入る。
『UX』では「クォーターキャノン」名義。対艦重ビーム砲の名前が違うだけだが、威力は何故か高くなっており、MAP兵器版バスターキャノンより高い。
バスターキャノン/マクロスキャノン「重量子反応砲」
艦首に装着された三つの砲門を持つバスターキャノン。重量子反応砲モード(通称:マクロスキャノン)は従来のマクロスキャノンと同等の威力を持ち、ガトリングガンのようにビーム弾を連射するモードもある。強攻型への変形時には右腕に保持される。
携帯機シリーズでは要塞艦型の時に撃つと威力の低いバスターキャノン、強攻型の時に撃つと威力の高いマクロスキャノンと分かれており、それぞれにMAP兵器版と通常版があった。バスター/マクロスキャノンの通常版・MAP兵器版全てにサイズ差補正無視効果があったので、これを主力とするマクロス・クォーターはジェフリーにサイズ差補正無視を習得させなくても戦えた。『UX』ではバリア貫通効果までついたが、MAP兵器の幅が1マスに狭まってしまった。
『第2次Z破界篇・再世篇』では要塞艦型の時は通常版マクロスキャノンのみで、強攻型にバスターキャノン通常、マクロスキャノン通常/MAPが全てある。MAP兵器版バスターキャノンは無い。サイズ差補正無視効果があるのは、『再世篇』のMAP兵器版マクロスキャノンだけになってしまった。
『OE』では「対艦」と「ロックオン」を持っており射程も長いが、攻撃力はソードマクロスキャノンに譲る。また強攻型ではMAP攻撃になる他、通常武器のバスターキャノンが別個にあり、威力は劣るが「対宙」「ビーム兵器」特性のため宇宙戦では使いやすい。
バスターキャノン
スパロボでは威力の低い攻撃。『第2次Z』ではガトリングガンモードでビーム弾を連射する。
MAP兵器版も存在。
マクロスキャノン
スパロボでは威力の高い攻撃。
MAP兵器版も存在。

艦載機攻撃

対空砲
艦体各部に配備されたデストロイド・シャイアンII部隊による対空砲火。
『L』『BX』では命中低下の特殊効果を持つ。『BX』では攻撃力が大幅に増加。
『OE』では自機中心タイプのMAP攻撃。

必殺技

いずれも強攻型で使用。

マクロスアタック
左手の空母部分を相手に突き刺したのち、デストロイド・シャイアンII部隊を展開させ内部での一斉射撃を行う。原作ではバトル・ギャラクシーのマクロスキャノンを破壊した。
『L』では最強武器で弾数武器。サブパイロットではないキャシーカットインが入る武器。
『UX』では削除された『L』のソードマクロスキャノンとほぼ同じ性能のEN消費武器になった。
ソードマクロスキャノン
マクロスキャノンの砲身にピンポイントバリアをブレード状に展開し、斬りつける。
名前はスパロボオリジナル。『OE』では「対艦」と「対大型」の属性を持ち、大型戦艦相手には非常に高いダメージをたたき出せる(ただし、マクロス・クォーター自体6Lと上から二番目のサイズなので、よっぽどだが)。
現時点ではTV版参戦時のみの武装になっており、劇場版で参戦した場合はマクロスアタックに性能を渡し削除されている。

召喚攻撃

強攻型で使用。

マクロスキャノン(一斉射撃)/全艦一斉砲撃
クォーター級の連合艦隊を呼び出し、本クォーターが岩塊(残骸)に乗りサーフィンの動きをしながら着地、全艦同時にマクロスキャノンを一斉射撃する。原作では本クォーターはこの攻撃に参加しておらず(この時アイランド1に不時着しているためマクロスキャノンを使用することすら出来ない)、アルトバジュラクイーンに接近しているため中止するよう進言している。
スパロボではクォーター級の登場シーンに連動してVF-19 エクスカリバー改が一機乱入して来る。ウインドウには表示されないが、「行くぜ、カワイ子ちゃん!」という台詞と声からして、恐らくこの機体はVF-19ADVANCE イサムスペシャル
『UX』ではこの艦隊は「鉄のラインバレル」のルーベンス財団出資、『BX』では「巨神ゴーグ」のキャラであるGAIL会長の孫ロッドによって建造されたことになっている。クロスオーバーの多い作品ならではと言える。また、クォーターが岩塊に乗ると同時、ブリッジでサーファーの動きをするジェフリーカットインが入る。
『第3次Z天獄篇』では終盤で追加されるが、処理落ちする。こちらはマクロス7船団の呼びかけで各船団のクォーターが援護に来るという設定。また、砲撃に参加する機体にVB-6 ケーニッヒモンスターや他戦艦などが追加された。

特殊能力

搭載母艦
銃装備
撃ち落としを発動する。
盾装備
シールド防御を発動する。強攻型専用であり、左手に持つ甲板で防御する。
ピンポイントバリア
変形
強攻型へと変形する。
『OE』のみ。ランカシェリルが「トライアングラー」か「ライオン」を披露する。MAP兵器で、マクロス・クォーターを含めた範囲内の味方の気力SPが上昇する。
特に言及されていないが、ランカとシェリルの「トライアングラー」ということは、歌詞は原曲版ではなく「Fight on Stage」版なのだろうか。

移動タイプ

宇宙
飛行可能。

サイズ

2L
6Lまたは9
『OE』でのもの。

カスタムボーナス

機体搭載時の回復量が100%になる
第2次Z』で採用。
機体搭載時の回復量が100%になり、気力低下がなくなる
第3次Z』で採用。

機体ボーナス

L
  • 初期:HP+500
  • 5段階:HP+1000、移動力+1
  • 10段階:HP+1500、移動力+2
UX
  • 初期段階:HP+500、照準値+5
  • 第二段階:HP+750、照準値+10、装甲値+100
  • 第三段階:HP+1000、照準値+20、装甲値+125
  • 最終段階:HP+1500、照準値+30、装甲値+150、移動力+1
移動力は下がったものの、照準値と装甲のボーナスが追加され大幅に強化された。

機体BGM

「トライアングラー」
TV版OPテーマ。
「ノーザンクロス」
ソードマクロスキャノンのイベントでかかる。
「ライオン」
OEでマクロスキャノン、ソードマクロスキャノンのBGMに採用。

対決・名場面

ファースト・アタック
TV版第7話にて。強攻型を初披露。巨体に似合わない軽快な運動性を発揮した。
バトル・ギャラクシー
TV版最終話の最終決戦にて。バトル・ギャラクシーの懐に飛び込み、マクロスアタックでマクロスキャノンを破壊した。

関連機体

マクロス
大きさは4分の1だが戦闘能力は互角以上。
クレイジー・ホース
小説版サヨナラノツバサに登場する同型艦。イサム・ダイソンが所属している艦で、バジュラ本星での決戦時にフロンティア船団の救援に駆けつけている。SRW未登場。

余談

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