グレース・マリア・フリード(Grace Maria Freed)
- 登場作品:UFOロボ グレンダイザー
- 声優:吉田理保子、吉田美保(スパロボ代役)
- 種族:フリード星人
- 性別:女
- 所属:宇宙科学研究所
- 年齢:14歳
- キャラクターデザイン:姫野美智(元デザイン)・荒木伸吾(デザイン修正)
宇門大介ことデューク・フリードの生き別れの妹でフリード星の王女。ドリルスペイザーのパイロット。当初はグレンダイザーを奪われたとの誤解と、兄であるデュークの生存を知らなかった為彼に襲いかかるも、兜甲児の介入により和解する。お姫様でありながらお転婆で活発な性格の持ち主で、バイクの腕前は甲児とも互角に競える程。
なお、姫野美智・荒木伸吾のデザインによる華やかな美少女キャラは当時高い人気を獲得し、大介の相手役であるヒロイン牧葉ひかる以上の地位を確立していた。マリアを除いて全キャラが小松原一男デザインの中、彼女だけが特別に姫野・荒木両氏のデザインとなっている。
スパロボシリーズにおいて
弓さやかや牧葉ひかる同様に補助系の精神コマンドが充実しているが、初期のシリーズでは甲児や鉄也の欠点であった宇宙適正が高く、特殊能力である超能力(予知能力)の補正もあってグレートマジンガー等に搭乗して主力になる事も。
原作の乗機はドリルスペイザーであるが、ドリルスペイザーが登場しない作品ではダブルスペイザー等の他のマジンガー系の機体がデフォルトになっている事も多く、デューク以外でグレンダイザーに唯一乗る事もできる。
原作同様に甲児と仲が良いが、原作で登場しなかった弓さやかが登場する為に甲児を巡って喧嘩になる事も多い。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。マリア・フリード表記。デュークの説得かデュークとの戦闘で仲間になる。ズメズメに乗っている。ひかる、桜野マリ(ライディーン)と共に、幸運、補給を持つ優秀なパイロットで、攻撃面においても熱血と必中が揃い、基礎的な能力の面においても穴は無い上、2回行動のレベルはひかると並んでレベル53と低く、さらにマジンガー系としては高い宇宙適正もあいまって終盤の宇宙戦では主力となり、補助の優秀なひかると併せて甲児と鉄也はマジンガーを取られてお留守番だった人も多いはず。
- スーパーロボット大戦EX
- マリア・フリード表記。剣鉄也が負傷した為、グレートマジンガーに乗って登場する。技量が甲児や鉄也等に劣るのが難点であるが、前作と同様に2回行動が早く、幸運がある為にそのままグレートマジンガーに乗っても活躍できる。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- マリア・フリード表記。ドリルスペイザーに乗ってくる。幸運・再動に加え、補給も覚える。マジンガー系ではやはり宇宙適応Aであるのが終盤の宇宙戦では心強いが、第3次やEX程能力が高い訳では無く、マジンガー系の機体は総じて宇宙適応が低い上にグレンダイザーが終盤のチーム分けで別チームに行ってしまうのでスペイザー要員としても生かしにくいのが難点。グレートマジンガーに搭乗させる場合は終盤の別行動前にあらかじめ乗り換えさせておきたいが、戦力のバランス等を考えるとビューナスAやダイアナンAに乗せる手もある。EDでフリード星に一度帰ったが、また地球に戻ってきた。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- マリア・グレース・フリード表記。小隊員として優秀。再び超能力技能を持つようになった。TFOの高い運動性と超能力が合わさり、MX同様に優秀なサポートをすることが可能。ただ、ルビーナが自軍に加わると大半のプレイヤーの判断でTFOを持っていかれる。ルビーナの精神コマンド、スキルの充実ぶりには流石のマリアも分が悪い。ただし、TFO自体がMX程には強くないため、耐久面で勝るドリルスペイザーに乗せていても小隊員としては十分機能する。信頼、加速、感応、絆を覚え、ひらめきによる最低限の自衛もできるため、小隊員としてはかなり良質な部類である。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 最初からいるが、しばらくは乗せる機体がない。確実に祝福を覚えるのでサポート要員として非常に優秀。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 同じ祝福係の弓さやかより能力が高いので、一軍にするならこちらで。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- ここから超能力ではなく予知能力持ちに。アフロダイAに乗る。追加のイベントにより第1部でもスポット参戦する。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 中盤に加入。マジンガー系の中では高めの射撃値をもつ。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- 感応を使える他、友情も少ない消費ポイントで使用できる。
- スーパーロボット大戦D
- 中盤に加入。甲児、さやかとの三角関係ネタが多い。
今回も超能力持ちだが、64の時程ぶっとんだ補正ではない上レベルも低め。ただし、わずかに攻撃力がアップする。またファイナルダイナミックスペシャルには参加できないが、今回はグレンダイザーにも乗り換え可能なのでフルメンバーでなければメインで活躍する余地もある。周回プレイにおいて、修理や補給でBPを稼いでいればパイロット養成によりデュークを上回る強さになる。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 超能力バグと宇宙適応Aのおかげでグレートか量産型グレートに乗せかえれば、これでもかと活躍する。更にファイナルダイナミックスペシャルにまで参加できるので鉄也の面目が丸つぶれである。
- スーパーロボット大戦MX
- 原作どおり、兄であるデュークの敵として現れるが、誤解が解けて仲間になる。本作ではドリルスペイザーが登場しないのでダブルスペイザーがデフォルトの乗機であるが、予知能力があるので、TFOに乗せると囮役として最適なキャラになる。
パイロットステータスの傾向
能力値
ステータスこそ高くはないが、初期のシリーズでは宇宙適正の高さがマジンガー系では貴重な存在であった。
精神コマンド
熱血・幸運を覚える作品が多いのが特徴で、マジンガーに乗せ替えても最低限の火力を期待できる。
- 第3次
- 幸運、必中、熱血、ド根性、愛、補給
- EX
- 必中、幸運、熱血、補給、激怒、愛
- 第4次
- 根性、集中、幸運、熱血、再動、補給
- リンクバトラー
- 補給、ひらめき、必中、根性、熱血、幸運
- 64
- 根性、ひらめき、幸運、熱血、必中、補給
- IMPACT
- 加速、応援、幸運、必中、熱血、鼓舞
- A
- 応援、ひらめき、必中、幸運、熱血、復活
- A PORTABLE
- 感応、ひらめき、必中、幸運、熱血、友情
- D
- 応援、加速、ひらめき、必中、熱血、幸運
- MX
- 集中、応援、幸運、感応、熱血、不屈
- Z
- ひらめき、信頼、感応、加速、絆
特殊技能(特殊スキル)
マリアと言ったら、マジンガー系で唯一超能力を所持している。
- 64
- 超能力L7
- IMPACT
- 予知能力、援護攻撃L5、援護防御L5
- A
- 底力L6
- A PORTABLE
- 底力L6、ヒット&アウェイ
- D
- 底力L6、超能力L4、援護攻撃L2、援護防御L2、コンボL2
- MX
- 予知能力、負けん気、援護防御L3、援護防御L3
小隊長能力
- Z
- 反撃時の攻撃力+20%
パイロットBGM
- 「とべ! グレンダイザー」
- OPテーマ。旧シリーズから使われている。近年では下記のBGMが使われることが増えてきていたが、『Z』にて再び採用された。
- 「宇宙の王者グレンダイザー」
- EDテーマ。『D』・『MX』・『A PORTABLE』にて採用。
人間関係
- デューク・フリード
- 兄。
- 兜甲児
- 友達以上彼氏未満、といったところか。原作ではさやかは登場していないので、当面のライバルもいない。だが、スパロボではばっちり対面するので大抵三角関係に陥る。年齢的には彼の方が年上なので、「ちゃん」付けで呼称される。
- ナイーダ
- 兄の幼馴染で、「未来の姉その1」。原作やスパロボでは競演したことがない。
- ルビーナ
- 兄の婚約者で、「未来の姉その2」。仇敵ベガ大王の娘でもある。
- 牧葉ひかる
- スペイザー乗り仲間で、「未来の姉その3」。
- ベガ大王
- 最大の仇敵。
- キリカ
- 当初は兄デュークを狙う敵。兄であるデュークを庇うマリアの姿を見て、亡き兄と自身を重ね合わせた事により改心し、マリアも彼女を助けようとするが…
- ケイン
- スパロボ未登場。フリード星が健在だった頃の幼馴染。
- 育ての祖父
- 元々はフリード星の家臣で、フリード星の滅亡の際に幼いマリアを連れ出して地球に逃れ、以後は祖父として彼女に互いの素性を明かさずに過ごしてきた。円盤獣の攻撃に巻き込まれて致命傷を負い、マリアに互いの素性を明かして死亡した。
他作品との人間関係
スーパー系
ダイナミック系
- 弓さやか
- 原作では対面していないが、スパロボでは恋のライバルとなる。両者の性格ゆえ、あまり陰険な争いは展開されない。桜多吾作の漫画版でも対面するが、こちらでは甲児に対する恋愛描写は描かれていない。
- 剣鉄也
- マジンガーチームの兄貴分。EXでは負傷した彼に代わってグレートマジンガーを操縦した。
- 流竜馬
- MXではダブルスペイザーで初出撃した際、彼からの指示に従ってぶっつけ本番で挑むグレンダイザーとの「コンビネーションクロス」を成功させる。
その他のスーパー系
- デビルサターン6
- MXでは彼にデューク・フリードの妹と啖呵を切り、「この子イジめると、きっと兄さんが出てきよるで!」と恐れさせる。
- ベガ、アルテア
- MXでは生き別れになった挙句、敵味方として戦っていた彼女たち兄妹の数奇な運命に、自身の境遇を重ね合わせていた。
- ロゼ
- Dでは彼女の破壊工作に利用されたため因縁ができる。彼女が投降した後は、回復するまで面倒を見ることになり、やがて打ち解けあった。
- 壇闘志也
- ZSPDでサンドマン杯にて共闘。
バンプレストオリジナル
- エクセレン・ブロウニング
- IMPACT第2部「宇宙激震篇」では同じロンド・ベル隊に所属している関係で、彼女のボケに何かとツッコミを入れる役どころを担う。
名台詞
- (甲児…)
- 最終回で地球を離れた直後に涙を流して彼を想って。
スパロボシリーズの名台詞
- 「じゃあ、あたしも宇門マリアね。言いにくいけど」
- IMPACT序盤、地球を第2の故郷とするが故に「宇門大介」を名乗るデュークに追従しての発言。まあ、あまりピンとこないのは確かだが。
- 「大丈夫よ、ロミナ姫。兄さんは女の人に嘘を吐けるほど、器用じゃないから」
- IMPACTでロンド・ベル隊との合流が遅れてしまった事を詫びるロミナ姫へ、励ましの言葉を掛けるデュークに追従して、兄の不器用さを語りつつロミナ姫を元気付ける。
- 「ここまで助けてもらっといて、何で渋るのよ!肝っ玉小さいわよ、艦長」
- IMPACTでロム達からの着艦許可の要請に、何故か躊躇するブライトを一喝した。
- 「…危険よ…兄さん…あいつよ…あいつは…良くない事を…地球に起こす…地球を…守るために…」
- アインストからの精神干渉を受けて発した台詞。不明瞭な言葉の羅列に困惑するロンド・ベル隊の前へ、アインストレジセイアが初めて姿を現す。
- 「悲願…?このまま地球にぶつかれば、貴方達の悲願は私達にとって悲劇になるのよ!」
- 「ディオレの間」での最終決戦に敗れ、ディラドの悲願が叶わなかった事を呪うケイムの言葉を聞き咎めての返答。
- 「あんなに素直じゃないのはお断り!」
- 好みの異性のタイプについて語った際、パイから「藤原みたいなのが好みなのかよ?」と訊ねられての発言。
- 「円盤獣の出来損ないみたいなのに、やられるもんですか!」
- バグの大群を一掃されながらも、依然としてロンド・ベル隊の実力を軽んじるカロッゾへの反論。
- 「甲児が望むのなら、ずーっとフリード星にいてもいいからね」
- MXより。放射能汚染が弱まり、環境が回復しつつあるフリード星へ甲児を招待する約束を交わす。この言葉に甲児は大はしゃぎするも、さやかの激怒を招く事に。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「もーっ! あったまにきたわ!! 純真な乙女をだますなんてなんてやつらなの!! 許さないからっ!! テッテーテキにブチノメス!!」
- 『第3次』「妹よ!」でデュークに説得され、DCに騙されてたことに気付いた時に叫んだ台詞。今ではまず見られないような荒々しい台詞で、甲児とデュークもドン引きしていた。
- 「人、それを楽観的…って言うんじゃない?」
- IMPACTで続々と現れる敵勢力の多さに辟易し、ロム達のような味方となってくれる存在の登場を期待するエクセレンへ、当の本人の決め台詞を模倣してツッコミを入れる。
- 「4体ぐらいまとめて合体したら、超獣王じゃなくて超獣の神様とかになるんじゃない?」
- 『MX(MX PORTABLE)』第34話(地上ルート)「騎士、炎の空より」。データウェポンに合体機能が備わっていた事を知って、今回未参戦の問題児軍団の愛機をネタにボケてみるが、当の銀河からは「ゾウもヒョウもワシもいない」と突っ込まれてしまう(ちなみに、ライオンはいる)。更に兄からもボケ潰しされ、結局話は広がらずに終わる。
余談
- 永井豪の漫画版は、マリアが登場する前の時点で未完に終わった為、未登場である。但し、永井氏の後任として漫画連載を引き継いだ岡崎優版には登場。
- アニメーター・うるし原智志が、自作イラストのモチーフに多用するキャラでもある。
- 漫画誌『チャンピオンRED』で連載されているリブート版『グレンダイザー・ギガ』では設定が変更され、表向きはリューク(旧作でのデューク)の姉で、実は王族護衛のためのアンドロイドという設定になっている。
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