ヤミノリウスIII世
ヤミノリウスIII世(Yaminorius The 3rd)
- 登場作品:元気爆発ガンバルガー
- 声優:曽我部和恭(原作)、関口英司(『サンライズ英雄譚』代役)
- 種族:人間型魔界獣
- 性別:男
- 年齢:推定25歳
- 身長:225cm
- 体重:21kg
- 体形:気分や日によって変化
- 趣味:料理、散歩
- 特技:モップでの掃除
- 好物:(人間界の)日本酒
- 出身:大魔界
- 所属:大魔界→ガンバーチーム
- 職業:魔導士
地球を大魔界へと変える為に暗黒魔王ゴクアークが送り込んだ大魔界一の魔導士。彼自身も魔界獣の一種である。大魔界一の魔導士の名に相応しく実力、魔力共に高く万能。青空小学校の理科準備室にある骨格標本を依代としており、活動の際には理科室の備品や暗幕を取り込んで実体化する。地球の清浄な大気が苦手な為、大魔界の成分を満たしたフラスコを頭から被っている。人間の食べ物も苦手だが、酒(日本酒)は大好物。町に潜入する時は「レーナ・ニンゲンニ」の呪文でジャーナリストの『闇野響史』に変身するが、一度だけバスガイドの『闇野龍子』に変装した。
魔界獣辞典から魔界獣を召喚し、様々な手段で青空町を混乱に陥れてゴクアークの封印を解こうとするが、緊張感が無く三枚目で憎めない。ドジを踏むことも多く、自身が召喚した魔界獣からも完全にナメられており、被害に遭うことも多い。ちなみに、青空町の住民からは「ただの迷惑なおじさん」としか認識されておらず、町に普通に馴染んでいる。また、監視者も居ないのに律儀に大魔界の法律を守っていたり、一人っきりであることに寂しさを感じたりと、妙に生真面目で人間くさい。原作EDテーマの「ガンバー体操」によると、実はヒーローをやりたかったらしい。また、地球が大魔界となった暁には人間達を従えさせる為に、人間に危害は加えても「命を奪う」行為はしていない。記憶を失って闇野響史の姿で彷徨っていた時にはまっとうで非常に礼儀正しい好青年であり、立花亜衣子に想いを寄せられる結果となった。
復活を果たした魔王ゴクアークとガンバルガーが戦った際には、これまでの恨みを晴らすためとばかりにゴクアークに加勢する。しかしそれがことごとく裏目に出てしまい、ゴクアークの足を引っ張ってガンバーチームに勝機を与えてしまう。その後、敗北した魔王の魂が電柱に引っかかっているのを発見し、自らの体内に取り込むことでゴクアーク再復活を目論む。それを取り込んだ結果、人間界の物体に魔力を注ぎ込み『超魔界獣』を生み出せるようになる。
魔王サイアークと魔王レツアークの存在を知って封印から解放し、その結果魔王ゴクアークの完全復活を成し遂げたが、ゴクアーク敗北の責任を取らされ切り捨てられる。そして三大魔王の目的が『地球の大魔界化』でなく『地球の破壊』へと変わった事に反発。さらに自分を想う亜衣子の気持ちに打たれ、遂に造反しガンバーチームに協力する。原作では藤兵衛と共にガンバルガーにサブパイロットとして搭乗した。
三大魔王の消滅後はガンバーチームの戦いぶりを称え、「もうお前達にこの姿を見せることはないだろう」と言い残し青空町から姿を消すが、エピローグで人間「闇野響史」として再び亜衣子の前に姿を見せた。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦NEO
- 初登場作品。原作どおり地上を大魔界にするために奔走するが、ストーリー中盤でイオニアと共にアースティアに飛ばされてしまう。地球に戻った後はイオニアの戦力に対抗するためにジャーク帝国のベルゼブと同盟を結ぶが、ジャーク帝国壊滅後は再び単独で活動するように。原作ではドジを踏んだりすることも多いが、今作ではアークダーマを自分の手駒にするなど狡猾な策士の一面が強く、かなり悪役らしくなっている。本作では超魔界獣を最初から呼び出せるようになっている。エンディングでは正義のジャーナリストとして今までの戦いを取材し記事に纏めようとしていた。
- 作中出番は多いのだが、声優の曽我部氏が故人である事、またベルゼブらと違い直接的な戦闘要員でないこともあり、終始NPC扱いで代役による音声収録は行われていない。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 亜衣子先生と共にコネクト・フォースに参加するガンバーチームの見送りに登場。原作終了後設定だが、「闇野響史」ではなくヤミノリウスの恰好であった。
人間関係
他作品との人間関係
名(迷)台詞
- 「ゾイワコ、ノイワコ、マカイヤ、ゾイワコ。暗く果てない魔界の地より今こそ出でよ我が前に。ハズラム、サライヤ~!」
- 動物魔界獣辞典から魔界獣を召喚する呪文。
- 「私か…? 私こそは邪悪なりしヤミノ……はっ…くっ!」
「あ、いや……じゃなり……あの……やみの……」 - 3話。初めて人間の姿に変身して虎太郎たちの前に現れ、名前を聞かれてうっかり素性をバラしそうになった際の台詞。
- この言葉を曲解した千夏によって、『ジャーナリストの闇野さん』という肩書きが作られてしまった。
- 「ハハハハハハハハハハ! イェーイ! かったるい作戦なんかいちいち考えてられっか!」
「電気ウナギ魔界獣よ! 構わないからそこいらの連中を片っ端からビリビリ野郎にしてしまえ~!!」
「イェーイ! のってるかい!?」
「イェーイ! 燃えるぜ! 魔界獣、いっちょ闇の力でパァーッといってみようか! パァーッとね!!」
「魔界獣よ! 今こそ闇の力を解き放てぇ!! イェーイ!!!」 - 11話。電気ウナギ魔界獣にビリビリ人間にされてしまい、ハイテンションになってしまった時の台詞。しかし、台詞の割にはイントネーションは普段と全然変わっていない。
- 「さすが、ゴクアーク様! 私もお手伝いしちゃおーっと」
- 22話にて、ゴクアークを援護するため、電撃で援護攻撃するも。出力アップした結果、ゴクアークまで感電し、ガンバルガーに反撃のチャンスを作ってしまう。
- 「はぁ、そ、そうだ。ここで逃げたら余計怒られてしまう。何かないか…」
- 上記の直後、再び援護攻撃するが、またも足を引っ張る結果に・・・。そのやり方とは望遠鏡を巨大な虫眼鏡に変えて、熱線を集めて虎太郎だけを攻撃するという、実に耳っちいやり方であった。光線が剣に反射し、再びゴクアークの足を引っ張る。何となく、この段階から彼の運命は決まっていたように見える。
- 「負けるもんか、元気爆発だっ!!」
- 30話。超魔界獣レンズドンを応援した際の台詞だが、どちらかといえばガンバーチームが言うべき台詞である。
- 「こう寒くてはやっておれんな~、今日はもう家帰って寝ようかな~」
- 地球を大魔界にする使命も、秋の冷たい風の前には些細なことのようだ。なお、終盤で彼は公園で新聞紙を布団代わりにして寝ているのだが、家は何処にあるのだろうか?
- 「た、食べたい! 魔界牛のステーキ! 魔界名物『針の山』!! そして……魔界鍋……!」
- 26話。とあるレストランに忍び込んだ時にのセリフ。人間用の料理は口に合わないようで、故郷の味を味わいたくなり、魔界獣を生み出した。
- なお、ステーキは紫色の毒々しい色で、針の山は饅頭の上に鋭利な刃物がどっさりと乗っかり、魔界鍋に至っては質の悪い闇鍋のようである。
- 「全く。何が魔界料理人だ・・・!」
- 生み出した魔界獣に魔界鍋を作らしたのだが、蛙と蝙蝠を間違えた結果不味くなったそうだ。正直、おぞましい色なので人間の目からしたら対して変わりはなさそうだが…種としての味覚の違いかもしれない。
- ちなみに、まだ未完成なのに「ケチケチするな」と勝手に食べたり、小皿に取らないで直接レンゲですくったりと、お行儀は悪い。
- 「くぅ~、くやしい、くやしい~!! こうなったら憂さ晴らしに魔界獣を生み出してくれるぅ!!」
- 36話。未だ独身であることを嘆いていたところに、いちゃつくカップルの「この幸せを誰かに分けてあげたい」という発言を耳にして逆上。魔界獣に命じてカップルを十人ずつに増殖させるが、当の本人達には混乱するどころか喜ばれてしまい逆効果となってしまった。
- なおこの時に限らず、地球の大魔界化のためではなく些細な私欲の為に超魔界獣を生み出す職権乱用行為が度々見られる。
- 「ほ~これは中々・・・。」
- 正月に初めて日本酒を飲んだ時の感想。この後一升瓶を一気飲みし、しかも「よーしもう一本!」と完全に好物になったらしい。
- 「う~んいい気持ちだ、今日はもう帰って寝てしまうかな!」
- 闇野の姿で出歩いた際、振る舞い酒をもらって泥酔して上機嫌になり、何もせずに帰ろうとした。結果的にはこのあと超魔界獣を生み出して一働きするものの、下手をすれば本当に何もせず帰っていた可能性が高い。
- まぁ、人間界の食べ物はいずれも口に合わないようで、初めて人間界で美味いと思える物を味わえた結果、かもしれない。
- 「あじゃば~」
- 41話で亜衣子先生に正体を明かした際。あじゃぱーとは驚きと困惑を同時に表す感嘆詞だが、『聖闘士星矢』で蟹座のデスマスクが龍星座の紫龍に倒された際の断末魔としても知られている。余談だがヤミノリウスの声を担当した曽我部氏は同作で双子座のサガ・カノンを演じていた。
- 「人間などに想いを寄せられるとは、私も堕ちたものだ……こんな物、こうしてくれるわ! フフフフ……」
- 前述の直後、亜衣子先生の宝物だった闇野とのツーショット写真を破り捨てての台詞。表情もいつになく悪い感じになっており、まさに悪役らしい行動ではあるが……
- 「ん? お、おいちょっと! 嫌だなあ…そんなに泣いちゃったりして! …おーい、泣くなってば! うわー!! うるさいもう知らん!! …ふーんだ。」
- 前述の行動の結果、あまりのショックに泣きじゃくる亜衣子先生を前にして。目の前で泣かれて思わず慌てふためく辺りが、冷徹な悪役に徹しきれていない証拠であると共に、親しみやすさも伺える。だが、この行為がガンバーチームの逆鱗に触れることになる。
- 「大魔王にも見捨てられ、地上を魔界に変える夢も消え去った。もはやこれまで!好きにするがいい!」
- 「違う!大魔王に命令されたからではない!私は私の意思でやったのだ! 大魔王など関係ないわ! 私は大魔界の魔導士・ヤミノリウスだ~!」
- 46話。三大魔王が敗れた後、青空町民から糾弾され潔く罰を受けようとするのだが、亜衣子先生の説得を受けた青空町民に許されてしまう。大魔王の忠実な部下として尽くしてきたヤミノリウスには受け入れられずに逃げ去ってしまう。
- 「違う。断じて違う…。私が望んでいたのは破壊ではない…。この世界を消し去る事などではない!」
- 「いいえ、やめません!我らが望んでいたのは地球の破壊ではなく大魔界に変える事だったはず。地球を消し去ってしまっては、それは叶いません!ゴクアーク様こそこのような事はおやめください!」
- 「…私は、良い人などではない! だが、この地球を壊させはしない!」
- 最終回、復活した魔王ゴクアークが地球をバラバラに破壊。裂け目から転落する亜衣子先生を救ったのはヤミノリウスだった。地球を容赦なく破壊するゴクアークの行為に愕然としたヤミノリウスはゴクアークと袂を分かち、地球を自分の魔力で繋ぎ止めようとするのだが、激高したゴクアークから攻撃を受けてしまう…。魔法を良い事に使っているためか、魔力の色がそれまでの黒から白に変わっている。
- 「すべては終わった…。大魔界の魔導士ヤミノリウスは、今日を最後に姿を消す。もうお前たちの前にこの姿を現すことはないだろう。」
- 「さらばだ、ガンバーチーム。本当に見事な戦いぶりだったぞ!」
- 魔王ゴクアークを倒した後。引き留める亜衣子先生の声を振り払うように、ガンバーチームを称賛する言葉を残して青空町を去っていく。
スパロボシリーズの名台詞
- 「貴様、偉大な魔法使いであるこの私によくもこのような仕打ちを・・・!」
「くっ、覚えてるがいい! この借りは必ず返してくれるぞ!」 - アンプと口論した時の台詞。
- 「あー、おほん。そこの方、少しよろしいでしょうか?」
亜衣子先生「…! あ、あなたは…!」
「先の戦いを振り返って少しインタビューをしたいのだが」
「正義のジャーナリストとしてな」
亜衣子先生「闇野さん…」 - 『NEO』のEDより。世界が平和になり、全てが元の生活になったが、悲しみに暮れる亜衣子先生の前に現れた際の台詞。原作ではEDでのみの再会であったが、『NEO』では前述の通りジャーナリストとして生きる道を選んだ。