新世紀エヴァンゲリオン 劇場版

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概要

スパロボにおいてエヴァ劇場版といった場合は以下の二作を指す(より厳密に言えば後者のみ)。『新劇場版』は一般的にも『新劇場版』『新訳』などの表現が用いられており、本項の劇場版とは区別されている。

作品名 上映日
新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生 1997年3月15日
新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に 1997年7月19日

TV版最終話である第弐拾伍話と最終話はそれまでの作劇から一転、突如シンジ達の精神世界の描写となり、ある種の「現実逃避」に等しい結末から、賛否両論を巻き起こした(その原因・解釈については諸説ある)。
映画版は批判的意見も多かったこの二話に対して「もう一つの最終話」として製作されたものであったが、製作の遅れから二部に分けての公開となり、前者は1話~24話の再編集と25話(Air)冒頭のみ、後者において新たなる最終話としての25話・26話(まごころを、君に)が公開されることとなった。

25話・26話の基本プロットはTV版と同じものから起こされ、ほぼ同じものを示した内容を描き方を大きく変えたものとなっている。しかし、登場キャラクターの殆どが死亡するという壮絶過ぎる展開で、殆ど救われない結末ながらも、現在でも多くのエヴァファンから高評価されている作品であるのも確かで、ファンの多くからは「劇場版の本作こそがエヴァンゲリオンの真の完結編に相応しい」と支持されている。

なお『Air/まごころを、君に』は、興行成績24.7億円(当時は「配給収入」表記で14.5億円)で、SRWに参戦しているロボットアニメ劇場用作品において、史上最高記録をマークしていたが、それを大きく上回る『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の参戦に伴い取って代わられる事となった。

余談だが『DEATH & REBIRTH シト新生』公開時、一部の劇場で上映前に『スーパーロボット大戦F』のCMスポットが流されている。

内容があまりにも生々しく過激である為に(冒頭シーン、戦略自衛隊によるNERV職員の虐殺シーン等)、地上波では放送されず、WOWOWの衛星放送ぐらいでしかTV放映がされていない。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

綾波レイ(巨大化)
第2使徒リリスと融合し、巨大化した綾波。スパロボ劇中では判り難いが、原作ではゲンドウの手に移植された第1使徒アダムも取り込んでいるため、既にアダムとリリスの「禁断の融合」は果たされた形となっている。そして純粋にシンジの願いを叶えるモノへと成り得ていた。

その他は基本的に『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物と同様。

(当然ながら、『新世紀エヴァンゲリオン』1話~24話で既に死亡した人物は登場しない)

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

EVA量産機
陸上型と飛行型が登場。
量産機を動かしていたダミープラグ渚カヲルのデータを基としたものと言われている。なお、スパロボにおいてはαシリーズでは甲児に、MXではケーンに、「ウナギ」と言われている。
EVA初号機
悪魔バージョン、ヨリシロバージョンが登場。

登場作と扱われ方

スーパーロボット大戦α
作品終盤で丸2話(63話「終わりの始まり」64話「Air」)を割いて『Air』の展開が再現される。特にαではEVAが物語の中核に据えられていたこともあり、真ゲッターライディーンマジンカイザーが駆けつけるなどを交えての豪華な演出がなされた。尚、これ以降スパロボ参戦の量産機はろくな目にあっていない。
スーパーロボット大戦Scramble Commander
EVA量産機が敵として登場。ソーディアンが巡った並行世界の中に、量産機が既に配備されていた世界が存在した模様。
スーパーロボット大戦MX
αでも再現が見られた『Air』の他、本作で中核を占める『ラーゼフォン』のクライマックスシーンと絡んで「まごころを、君に」のエピソードも再現。巨大綾波が初登場し、弐神には2体の真聖ラーゼフォンと共に「羽の生えた神様が3人」と称された。今回はロムの口上、ドラグナー強制出撃とまた豪華な演出がされた。しかし、やはり量産機はろくな目にあってない。
第3次スーパーロボット大戦α
『まごころを、君に』をほぼ完全な形で再現。DC版αの追加シナリオのエヴァ完結編がPSシリーズのαシリーズで再現されるのは本作のみ。初号機が生命の樹に還元され、A.T.フィールドが消滅する直前の段階にまで至った。今回は量産機はかなりいい扱いがなされている。

なお、補完の際に使われた楽曲『Komm susser Tod(注:susserの「u」の部分はアルファベットの「u」ではないがここでは代用とした)』が初めてスパロボで採用された。

余談

この旧劇場版では、シンジがある「最低」な行為によって自己嫌悪に陥るシーンがあるのだが(おおよそ直接の描写ではない)、このシーンにあたってシンジ役である緒方恵美氏はこのシーンの男であるシンジの心情が女性の視点からはイマイチわかりづらく演技が難しかった為、男性であり父ゲンドウ役の立木文彦氏からアドバイスを受けて行ったという。 なお、このシーンはスパロボでは再現されていない(むしろできない)。また、漫画版では存在しない。

TV版をビデオソフトにされた物にも、25話・26話も収録されているがラストの「終劇」が「完」になっている等、劇場版との差異がある。

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