玉城真一郎
玉城真一郎(Shinichirou Tamaki)
- 登場作品
- 声優:田中一成
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 年齢:24歳
- 生年月日:皇暦1993年3月3日
- 所属:レジスタンス扇グループ→黒の騎士団
- 役職:構成員(扇グループ)→団員(黒の騎士団)→幹部→第二特務隊隊長
- キャラクターデザイン:CLAMP(原案)、木村貴宏
黒の騎士団のメンバーの一人。激情家かつお調子者な性格であり過激な言動も多く、トラブルメーカーになる事も少なくない。一方で仲間思いの一面も持ち併せている。
騎士団成長期は漠然とだが幹部になり、後半からは第二特務隊を率いて、首席補佐官である扇要の内務・立法活動を支援する。ただしその実態は雑用係に等しい。劇中での任務も、カレン率いるゼロ番隊や杉山率いる第一特務隊の支援ばかりで、玉城が主体となった作戦行動はあまりない。
『R2』においてはゼロからの評価は(他のメンバーが170から270までと高評価なのに対して)総合能力値40と最低レベルである事が判明し、KMFで出撃するたびに撃墜されるようになるなどギャグキャラ化が進行していった(その一方で当初よりも言動が丸くなっており、トラブルメーカーからムードメーカーになったとも言えなくもない)。それでもギアスで特攻命令を下されたりしていないので、友人のような感覚である可能性がある。
レジスタンス活動の動機は個人的な利益と栄達のため。こんな人物だが、実は日本が占領されるまでは官僚になるのが夢であった。また、活動動機にはリフレインに溺れないようにする為、という玉城なりの重い意味合いが込められてもいる。 ドラマCDの後日談で、R2の第17話「土の味」を茶化したような掛け合いを扇とするが、結局は金が欲しいだけであった。
ちなみに、『R2』の彼のキャラクターソングである、『ロンリーロード 玉城!』の歌詞によると、散々な少年時代を送っていたようである。まず、小学生の時のあだ名は6年間『たまきん』で、修学旅行ではみんなから枕投げの標的にされた。 中学では女の子にいい所を見せるべく、雨の日に捨てられている子犬を拾ったら、女の子に誤解されて『やめて、犬が可哀想!』と言われ、高校では政治家を目指して必死に勉強したのに報われず、『自分の頭のメモリー容量は2ビットぐらいしかないみたいだ』と自嘲し、努力を放棄してしまった事が描かれている。 コメディー色の強い歌だが、彼がレジスタンス活動に身を投じるに至った経緯が描かれている。何をやっても上手く行かず、人生の一発逆転を賭けてレジスタンス活動をする事を決めた、という事が分かる。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作。担当声優の田中一成氏は『OGs』などで一般兵役を経て当作品が初のネームド参加。機体は弱いが、強運を持ち比較的低レベルで幸運を覚えるため資金稼ぎは出来る。補給でレベルを上げやすいのも良い。ある意味今作最高の脱力使いであり、各作品の大ボスとの決戦時にマグロまんやおやつを頬張りつつ脱力させるのが一番の見せ場。他にも、期待を覚えるので、脱力が必要無いときにも役に立つ。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- あまりにステータスが低すぎるためか、プロローグ以降は斑鳩のサブパイロットに降格。破界篇同様、精神コマンドによるサポートが主な活躍。マリナやビューナスAにまで鼻の下を伸ばすなど、以前にも増して美女に弱いお調子者的な側面が強調されている。
- クリア後は、(おそらくコネなどでなれたのだろうが)官僚にはならず、原作同様に喫茶店のマスターになった事が語られている。実は叫ぶ顔グラが追加されているのだが、本編中一度も使われない。同じような例ではリヒティがいるが、出番そのものが少ない彼と違い、玉城はメインメンバーである。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
原作でゼロにもザコ扱いされただけあり、戦闘能力は自軍全体でも最低クラス。その低さは大して能力が高いわけでもないゼロにすら格闘以外の全てで負けているほど。その格闘も高いわけではないので、能力的に取り得と言える部分はほぼ無いと言っていい。そのせいなのかどうなのか、再世篇ではサブパイロットに。
精神コマンド
- 第2次Z破界篇
- ひらめき、根性、幸運、必中、脱力、期待
- 戦闘能力とは打って変わって非常に優秀な精神サポート要員。金欠気味の序盤~中盤は幸運が、終盤は破格のSP消費30の脱力が光る。期待も消費60と悪くない。自衛手段としてひらめきもあるのでマップ兵器空撃ち要員にしてもよい。
- 第2次Z再世篇
- 幸運、必中、脱力、期待
- ひらめきと根性がなくなった。玉城自身のSPは扇のエースボーナスを加味してもレベル50で121と多くなく、脱力の消費も50に上がっているため、結果的にみるとサポート能力が下がっている。
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z破界篇
- 強運、援護攻撃L2、闘争心
- 原作で幾度となく撃墜されても死ななかった彼らしく、強運を持つ。パイロット・乗機ともに戦闘能力に乏しいので、補給スキルを最優先に、残りはダッシュなどサポート能力を高められる技能を優先して後方支援に徹しよう。周回プレイの際は、強運も上書き候補に入る。
エースボーナス
パイロットBGM
- 「Previous Notice」
- 次回予告などで流れる劇中BGM。
人間関係
- 紅月カレン
- レジスタンス時代からの仲間。年上の扇には「さん」付けしているカレンだが、同じ年上相手でも玉城は呼び捨てである。
- 扇要、南佳高
- レジスタンス時代からの仲間。黒の騎士団拡張後は扇が首席補佐官、南が副官、つまり職制上は上司となる。
- 杉山賢人
- レジスタンス時代からの仲間。黒の騎士団拡張後は、杉山が率いる第一特務隊の支援が主な仕事となる。
- ゼロ(ルルーシュ・ランペルージ)
- 当初は不審な点の多すぎるゼロを快く思っていなかったが、徐々に彼を信用するようになる。
- 『R2』においては親友を自称するようになり、R2終盤でゼロが失脚した際はその裏切りを本気で悲しんでいた。その一方で、ゼロからの玉城の評価はかなり低めである。
- C.C.
- 彼女を『ゼロの愛人』として見ている。馬鹿にしあっている犬猿の仲。
- 枢木スザク
- 彼を『日本の裏切り者』として見ている。実際街中で遭遇した時は因縁を吹っ掛けた。
- また、戦場においては何度も彼に戦いを挑むが、その度に撃墜される。…とはいえ、スザクのようなエースを相手にして必ず生還するのだから大したものである。
他作品との人間関係
リアル系
- バニラ・バートラー
- 第2次Z 破界篇では武器の取引などで顔を合わせており、ケンカ友達的な存在。取引の際は玉城のいい加減な性格に付け込んで、かなり高値で売り付けていたらしい。
- グレゴルー・ガロッシュ、バイマン・ハガード、ムーザ・メリメ
- 第2次Z 破界篇では本懐を成し遂げた彼らに「安い給料でコキ使ってやるぜ」と「黒の騎士団」への加入を勧める。もっとも彼らが仮に加入したら、立場が逆転しそうだが。
- ワイズマン
- ワイズマンショックの後に様付けするほど持ち上げるが、すぐに呼び捨てに戻る。
ガンダムシリーズ
- 刹那・F・セイエイ
- 彼に黒の騎士団の行為が正しいかを問われ、怒りを露にする場面がある。
- ロックオン・ストラトス
- 特に絡みはないが、C.C.に関しては玉城と同様の見解を持った。
- 余談だが、玉城とロックオン(および彼の双子の弟)の誕生日は同じ(3月3日)だったりする。
スーパー系
バンプレストオリジナル
名(迷)台詞
第一期
- 「だからさっさと声明を出せばよかったんだ! 俺たちの手柄になっていたのによ!」
- クロヴィス暗殺のニュースが流れた後、この言葉を扇にぶつける。
- 手柄といっても皇族を暗殺した挙句、有能なリーダーもいないのではブリタニアに追われたらひとたまりもないと思われるのだがそこらは考慮しているとは思えない。
- 「俺は賛成だ、ゼロに」
- 日本建国を発案したゼロにみんなが不安を覚える中、玉城が初めて明示したゼロへの賛同の意。
- かつての夢を叶える機会の再来がかかっている上、この時点で完全にゼロに傾倒していたので、一人だけゼロのやり方を迷うことなく全面肯定した。
- 「何が平等だ! 行政特区だ! よくも俺たちを騙し討ちにしたな! 絶対に許さないからな!」
- 日本人虐殺事件の後、式典会場に取り残された老齢のブリタニア政府関係者を散々殴りつけて、上記の台詞を叫ぶ。
- 玉城は純粋に怒りをぶつけているが、事の真相はギアスの暴走によるユフィの変貌と殺害に酔ってしまった軍人たちの暴走が原因のため、上記のブリタニア人は完全にとばっちりを喰らった形である。
R2
- 「いや、カレンのことは俺も心配してるよ。でもよ、そんな時だから俺の肩書きがよ。ヒラのまんまじゃ後輩にも示しがよ……」
「ったく! 何かあるとすぐに別の用事作りやがって!」 - 第11話にて。自分の待遇について何かしらの待遇を求める…が、ゼロからは袖にされた。
- 「ゼロはどこで戦っているんだ!? 俺の親友はよ!!」
- 第18話、第二次トウキョウ決戦にてゼロを救出しに向かおうとするが機体が見つからず苛立つ。なお、当のゼロは玉城のすぐ傍(画面右上)で戦っていたり。
- 「くっそおぉぉ!! なんで俺はいっつもおおお!!」
- 同話、援護射撃をするがあっさり撃墜。『R2』での玉城はどうもこういう場面が目立つ。
- 「駒だったってのかよ……! くっそおおおお!!」
- 第19話。ゼロの正体が暴かれ、メンバーが次々と見限る中、玉置は最後までゼロを信じていた。しかし、彼もとうとう……。
- 「俺だってさ、親友だと思っていたよ。好きだったんだよ、あいつが!」
- 第20話。扇たちの会話に挟んで。涙ぐんでいる辺り、ゼロの事を信じていたかったのは本当の様子。
- 「そうか! やっぱりあいつは悪人か!」
- 第22話。ブリタニアの超合集国への参加が事実上の乗っ取りである事を知った時の台詞。それまでルルーシュのやり方を「正義の味方」と称していたが乗っ取りの事実を知るとあっさりと手のひらを返したようにルルーシュを否定した。
- 銃口を突き付けて追い出しておきながら、エリア解放などの政策を評して「自分たちの味方」と調子のいいことを言った後の二転三転のため、ラクシャータに思い切り馬鹿にされている。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
破界篇
- 「でも、俺見たぜ! ゼロが徹夜でスパロボやってんのを!」
- 中断メッセージにおいての珍言。24時間徹夜プレイを敢行しようとして扇とカレンに諌められた際に発した。
- 本人は気にしていないが、『ゼロが』という以上、あの仮面と衣装を着用した状態で、徹夜でスパロボをしていたという事になり……とてもシュールな光景であった事が伺える。
- 「んだよ、お前は! ちょっと前までゼロやカレンに突っかかっていたくせによ!」
- 先ほどまでゼロとカレンと対立していたが、後の戦闘で彼等を認めたカミナに対してのツッコミ。
- 「お前よぉ! 何で今まで黙ってたんだよ!? 天下のレッドショルダーだってによ!」
- キリコが元レッドショルダーであることを知って「何故それを言わなかったのか」と問い詰めたが、当の本人からは「聞かれなかったからだ」と当たり前の様に言われてしまった。
再世篇
- 「ど、度肝を抜かれて何も言えなかったぜ…!」
- 安慶基地の収監所で、異様な出で立ちに身を固めたブシドーを目の当たりにして呆気に取られる。
- 「おうよ! 今の俺は解き放たれた獣みたいなもんだ!」
- 収監所からの脱獄に成功した事でイキがる様を、トロワから「囚われの身であったのにそれだけ活力に溢れているのは賞賛に値する」と皮肉交じりに称賛されての返答。
- 直後にそのトロワから「ケダモノの間違いでなければ、いいがな」と更なる皮肉を浴びせられるが、当人は気付いていなかった。
- 「いったい何のためにだ!? この地球を手に入れるのにあんな女の子に意味があんのかよ!」
「見た目は普通の女の子なんですっかり忘れてたぜ!」 - エウレカがファイヤバグに誘拐されたと聞いた時の台詞。前半の台詞の後にC.C.にエウレカがイマージュの情報端末である事を告げられて後半の台詞を返した。
- この台詞から、玉城はエウレカをイマージュの端末という色眼鏡をかけず、普通の女の子だと受け取っていた事が伺える。
- 「だがよ…! 黒の騎士団のリーダーは、やっぱりゼロだぜ!」
「な、馴れ馴れしく名前で呼んでんじゃねえよ! 仮面を被っていないお前は俺達の…世界の敵なんだからよ!」 - 「ゼロレクイエム」完遂後、プトレマイオス2に収容されたゼロことルルーシュと対面し、彼への怒りを未だ捨てきれぬ扇とは対照的に変わらぬ友情を示す。
- 玉城の発言に、ルルーシュは幾らか救われたような表情を見せていた。
- 「そういうことだ、お前ら! 黒の騎士団のリーダーは、今までと変わらずゼロだ!」
- その残留ルート版がこちら。反発していたのを扇に宥められ、ルルーシュからもしもの時の介錯を頼まれ、素早く気持ちを切り替える。
この際エスターから「変わり身の早いやつ」と突っ込まれたが、クロウは「気持ちの切り替えの上手い奴」とフォローした。 - 「うるせえよ、戦闘マニア! こっちだって腹を括って、ここにいるんだ!」
- 最終話における扇のガイオウとの戦闘前会話にて。
- 「見たかよ、扇! 俺の腕を!」
- イカルガ回避時の台詞。直後に扇から「お前が操縦してるわけじゃないだろう」とツッコまれる。
単独作品
搭乗機体
余談
- 『R2』エピローグにて、玉城が始めた喫茶店の中には開店祝いの寄せ書きがあるが、その中には田中氏の寄せ書きもある。ちなみに、その内容は「男前の玉城さんへ」である。