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| *キャラクターデザイン:河野さち子(リファイン) | | *キャラクターデザイン:河野さち子(リファイン) |
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− | 『[[魔装機神シリーズ]]』に登場する[[マサキ・アンドー]]の[[ライバル]]にして敵役。漢字名は'''白河愁'''。本名は'''クリストフ・グラン・マクソード'''。地底世界[[ラ・ギアス]]の主要国家[[神聖ラングラン王国]]の大公カイオンの家に生まれた大公子。母である白河美咲は地球出身の日本人で、「白河愁」という日本人名は母から贈られたプライベートネーム(私式名称)。王位継承者の一人だったが、幼少期(10歳頃)に起きたある事件がもとで破壊神[[サーヴァ・ヴォルクルス]]と契約。その信徒となってしまった。破壊神の下僕となることはラ・ギアスでは大罪行為であり、事実が知れ渡ってからは「背教者クリストフ」と呼ばれ恐れられている。その能力の高さからヴォルクルスには強い執着を持たれており、「死後復活」で契約という名の呪縛から解放されたいまもなお付け狙われている。<br /> | + | 『[[魔装機神シリーズ]]』に登場する[[マサキ・アンドー]]の[[ライバル]]にして敵役。漢字名は'''白河愁'''。本名は'''クリストフ・グラン・マクソード'''。地底世界[[ラ・ギアス]]の主要国家[[神聖ラングラン王国]]の大公カイオンの家に生まれた大公子。 |
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| + | == 人物 == |
| + | === 経歴 === |
| + | 母である白河美咲は地球出身の日本人で、「白河愁」という日本人名は母から贈られたプライベートネーム(私式名称)。王位継承者の一人だったが、幼少期(10歳頃)に起きたある事件がもとで破壊神[[サーヴァ・ヴォルクルス]]と契約。その信徒となってしまった。破壊神の下僕となることはラ・ギアスでは大罪行為であり、事実が知れ渡ってからは「背教者クリストフ」と呼ばれ恐れられている。その能力の高さからヴォルクルスには強い執着を持たれており、「死後復活」で契約という名の呪縛から解放されたいまもなお付け狙われている。<br /> |
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| + | === 性格 === |
| 初登場した『第2次スーパーロボット大戦』では「武装機甲士グランゾン」という架空のアニメ作品からの参戦という設定になっていた。そのタイトルどおりに彼の人格は白衣をまとった貴公子然としたキャラクター。本来の性格は穏やかだというが、洗脳が解けても丁寧な口調の自信家としての一面は抜けてないので、あまりそうは見えない。その口調は慇懃無礼で、尊大かつ不遜。「自分の自由」を最大の関心時と発言してはばからないため、一見他者全てを見下しているような印象を受けるが、真に実力を認めた者、例えば[[ビアン・ゾルダーク]]や[[ゼオルート・ザン・ゼノサキス]]等に対しては心からの敬意を示すこともある。また、マサキほど極端ではないが感情が表に出るタイプであり、基本的な態度は変わらないものの、口調や表情がわかりやすく変化している。<br /> | | 初登場した『第2次スーパーロボット大戦』では「武装機甲士グランゾン」という架空のアニメ作品からの参戦という設定になっていた。そのタイトルどおりに彼の人格は白衣をまとった貴公子然としたキャラクター。本来の性格は穏やかだというが、洗脳が解けても丁寧な口調の自信家としての一面は抜けてないので、あまりそうは見えない。その口調は慇懃無礼で、尊大かつ不遜。「自分の自由」を最大の関心時と発言してはばからないため、一見他者全てを見下しているような印象を受けるが、真に実力を認めた者、例えば[[ビアン・ゾルダーク]]や[[ゼオルート・ザン・ゼノサキス]]等に対しては心からの敬意を示すこともある。また、マサキほど極端ではないが感情が表に出るタイプであり、基本的な態度は変わらないものの、口調や表情がわかりやすく変化している。<br /> |
| 若くして10に及ぶ博士号を持つ天才科学者で、地上では科学を、[[ラ・ギアス]]では練金学を極めた。[[魔装機神]]と互角の力を持つ高性能ロボット・[[グランゾン]]の基本設計および、OS・特殊装備の開発を行い、自らパイロットも兼ねている。文弱の徒ではなく武芸にも精通しており、得手は剣(流派はラ・ギアスの[[神祇無窮流]])。魔法(魔術)の行使も一流で、『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス|ヒーロー戦記]]』では、催眠術により[[マ・クベ]]の精神を半酩酊状態(廃人)に追いやったことがある。 | | 若くして10に及ぶ博士号を持つ天才科学者で、地上では科学を、[[ラ・ギアス]]では練金学を極めた。[[魔装機神]]と互角の力を持つ高性能ロボット・[[グランゾン]]の基本設計および、OS・特殊装備の開発を行い、自らパイロットも兼ねている。文弱の徒ではなく武芸にも精通しており、得手は剣(流派はラ・ギアスの[[神祇無窮流]])。魔法(魔術)の行使も一流で、『[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス|ヒーロー戦記]]』では、催眠術により[[マ・クベ]]の精神を半酩酊状態(廃人)に追いやったことがある。 |
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| === [[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]第一章 === | | === [[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]第一章 === |
− | 本編が開始される二年ほど前、シュウがラングランを離れて地上(地球)に出向いていたことが断片的に語られる(OGシリーズでは「2年近く前から」を「しばらく前」にぼかしている)。外務卿グラムと中将ラフィットの会話を偶然耳にしたテリウス王子は従兄の地上での活動をラングラン政府からの密命によるものであると推測している。実態は不明だが、[[テュッティ・ノールバック]]と面識を得ているところからも、地上とラ・ギアスを行き来しつつ密かに自らの目的を満たす活動に従事していたことは想像に難くない。地上人であるマサキとシモーヌの二人がで初めてシュウと出会った際には、「どこかで見たことがある」と既視感を感じる場面があるのだが、詳しくは触れられていない。 | + | 本編が開始される二年ほど前、シュウがラングランを離れて地上(地球)に出向いていたことが断片的に語られる(OGシリーズでは「2年近く前から」を「しばらく前」にぼかしている)。外務卿グラムと中将ラフィットの会話を偶然耳にしたテリウス王子は従兄の地上での活動をラングラン政府からの密命によるものであると推測している。実態は不明だが、[[テュッティ・ノールバック|テュッティ]]と面識を得ているところからも、地上とラ・ギアスを行き来しつつ密かに自らの目的を満たす活動に従事していたことは想像に難くない。地上人であるマサキとシモーヌの二人がで初めてシュウと出会った際には、「どこかで見たことがある」と既視感を感じる場面があるのだが、詳しくは触れられていない。 |
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| 地上人側では、のちに[[ディバイン・クルセイダーズ]](DC)総帥となる[[ビアン・ゾルダーク]]博士に心酔しており、博士に対して見返りを求めぬ協力を約束。ラ・ギアスで開発された敵味方識別兵器「サイフラッシュ」のデータまで提供している。東京近郊に出現した魔装機神サイバスターの操者[[マサキ・アンドー]]と運命的な出会いを果たしたのは、[[グランゾン]]の開発と試験運用に関与していた頃の出来事である。なお、起動するサイバスターを観察した後、「やはり私では無理だったようですね」と呟いているため、操者が決まっていない頃の[[サイバスター]]をサフィーネ達に命じて強奪しようとした首謀者がシュウであったことがこの場面で判明する。 | | 地上人側では、のちに[[ディバイン・クルセイダーズ]](DC)総帥となる[[ビアン・ゾルダーク]]博士に心酔しており、博士に対して見返りを求めぬ協力を約束。ラ・ギアスで開発された敵味方識別兵器「サイフラッシュ」のデータまで提供している。東京近郊に出現した魔装機神サイバスターの操者[[マサキ・アンドー]]と運命的な出会いを果たしたのは、[[グランゾン]]の開発と試験運用に関与していた頃の出来事である。なお、起動するサイバスターを観察した後、「やはり私では無理だったようですね」と呟いているため、操者が決まっていない頃の[[サイバスター]]をサフィーネ達に命じて強奪しようとした首謀者がシュウであったことがこの場面で判明する。 |
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| === [[南極事件]]~[[インスペクター事件]]/[[修羅の乱]](『[[第2次]]』『[[第3次]]』『[[OG]]』『[[OG外伝]]』) === | | === [[南極事件]]~[[インスペクター事件]]/[[修羅の乱]](『[[第2次]]』『[[第3次]]』『[[OG]]』『[[OG外伝]]』) === |
− | ヴォルクルスとの契約後のシュウは、自身の精神が序々にヴォルクルスに支配されつつある状態であり、いつか自分の自由意志がなくなるのではないかと恐れ続けていた。加担した『[[DC]]』が壊滅した後は独自の行動を取りながらも、自らを殺せる能力を持つ者を探し続け、最終的に正義のスーパーロボット軍団に対して自ら敵対行動を取り、討たせるよう仕向ける。スーパーロボット軍団との戦いは「ヴォルクルス復活のための生贄に相応しい魂を大量に用意する」という意味でヴォルクルスの意思に沿ったものでもあったため、シュウは手加減せずに[[ネオ・グランゾン]]にて全力で挑み、そして敗れた。公式設定で、介錯をつとめた相手は[[サイバスター]]とマサキに定められている。 | + | ヴォルクルスとの契約後のシュウは、自身の精神が序々にヴォルクルスに支配されつつある状態であり、いつか自分の自由意志がなくなるのではないかと恐れ続けていた。加担した『[[DC]]』が壊滅した後は独自の行動を取りながらも、自らを殺せる能力を持つ者を探し続け、最終的に正義のスーパーロボット軍団(OGでは[[鋼龍戦隊]])に対して自ら敵対行動を取り、討たせるよう仕向ける。スーパーロボット軍団との戦いは「ヴォルクルス復活のための生贄に相応しい魂を大量に用意する」という意味でヴォルクルスの意思に沿ったものでもあったため、シュウは手加減せずに[[ネオ・グランゾン]]にて全力で挑み、そして敗れた。公式設定で、介錯をつとめた相手は[[サイバスター]]とマサキに定められている。 |
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| ==== [[αシリーズ]](『[[α]]』『[[α外伝]]』) ==== | | ==== [[αシリーズ]](『[[α]]』『[[α外伝]]』) ==== |
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| [[ルオゾール・ゾラン・ロイエル|ルオゾール]]の蘇生術により現世に帰還。しかし、ルオゾールの蘇生術が完全ではなかったため、蘇生時に記憶の一部を失ってしまう。ただこれが幸いし、ヴォルクルスとの契約に関する部分も失われたため、結果的にヴォルクルスの羈絏から逃れることになる。その後、ルオゾールを追い落として、復讐のために自ら復活させたヴォルクルスと対峙。再度洗礼を授けようと迫るヴォルクルスの思念の撃退に成功。神に背いたことで「ヴォルクルス教団」からも'''背教者クリストフ'''の異名を与えられることになる。 | | [[ルオゾール・ゾラン・ロイエル|ルオゾール]]の蘇生術により現世に帰還。しかし、ルオゾールの蘇生術が完全ではなかったため、蘇生時に記憶の一部を失ってしまう。ただこれが幸いし、ヴォルクルスとの契約に関する部分も失われたため、結果的にヴォルクルスの羈絏から逃れることになる。その後、ルオゾールを追い落として、復讐のために自ら復活させたヴォルクルスと対峙。再度洗礼を授けようと迫るヴォルクルスの思念の撃退に成功。神に背いたことで「ヴォルクルス教団」からも'''背教者クリストフ'''の異名を与えられることになる。 |
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− | なお、蘇生後のシュウの肉体は本来の人間のものではない可能性が高い(蘇生術といってもそれはヴォルクルスの邪力によるもので、[[アマンダラ・カマンダラ|ある人物]]は「貴様、ただの人間でないな?」と、シュウの肉体が普通の人間と異なることを示唆している)。 | + | なお、蘇生後のシュウの肉体は本来の人間のものではない可能性が高い(蘇生術といってもそれはヴォルクルスの邪力によるもので、[[アマンダラ・カマンダラ|アマンダラ]]は「貴様、ただの人間でないな?」と、シュウの肉体が普通の人間と異なることを示唆している)。 |
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| [[OGシリーズ]]においては、彼がヴォルクルスに操られていた頃に行った悪事や『DC』に所属していた頃の活動とそれらに伴う被害、自分の自由のために他人を利用する事について後悔している素振りをみせたことは(少なくとも表向きには)一切ない。しかし、自分のせいで親を失ったプレシアやセニアの事を気にかけていることのほかに、結果的に利用した形になってしまったフェイルについて「苦しまずに死ぬ事が出来たのでしょうか」と黙祷する場面、そしてシュウに恋人を殺されながらも最後に「見逃した」アルバーダにただ一言の礼を述べて去る姿などを挿入しており、贖罪に苦しむ彼の繊細かつ複雑な内面が随所で描かれている。 | | [[OGシリーズ]]においては、彼がヴォルクルスに操られていた頃に行った悪事や『DC』に所属していた頃の活動とそれらに伴う被害、自分の自由のために他人を利用する事について後悔している素振りをみせたことは(少なくとも表向きには)一切ない。しかし、自分のせいで親を失ったプレシアやセニアの事を気にかけていることのほかに、結果的に利用した形になってしまったフェイルについて「苦しまずに死ぬ事が出来たのでしょうか」と黙祷する場面、そしてシュウに恋人を殺されながらも最後に「見逃した」アルバーダにただ一言の礼を述べて去る姿などを挿入しており、贖罪に苦しむ彼の繊細かつ複雑な内面が随所で描かれている。 |