差分
→グ=ランドン・ゴーツ(Gu Landon Gorz)
フューリア聖騎士団の総代騎士であり、騎士団を束ねる存在。その威厳ある姿と言動から、部下達の信望は厚い。
フューリア聖騎士団の総代騎士であり、騎士団を束ねる存在。その威厳ある姿と言動から、部下達の信望は厚い。
本来は決断力や使命感、責任感のある人物であったようだが、かつての太古の内戦において、数多くの同胞を失った事が彼の大きなトラウマとなってしまっており、更にはその原因を作った裏切り者達も既にこの世にいない事で、その内にある憤りや憎しみをぶつけられないジレンマに苛まれていた。フー=ルーらを使って地球人同士の争いを激化させ自滅を狙った一件を見るに、元々はそれなりに戦略眼のある人物だったのだろう。
先に死を迎えた者達に報いるため、地球を手にして繁栄を取り戻す事を目論む事になるが、騎士[[エ=セルダ・シューン|エ=セルダ]]の裏切りによって計画が綻び始めると、被造物と侮っていた地球人類の前に思うに任せぬ情勢となり、グ=ランドンは次第に焦燥を募らせるようになっていく。遂には[[ガウ・ラ=フューリア]]中枢部の最終決戦で劣勢に陥ると、ステイシス・ベッドで眠りについている同胞達の生命力を自分の搭乗機[[ズィー=ガディン]]へ送り込むという、目的と手段を転倒させた行動をとるなど、完全に正気を失ってしまった。
グ=ランドンがもし地球人をフューリーと対等な存在として認めることができていたら、不如意な現実とも正気を失わずに向き合うことができたかもしれない。しかし彼はその威厳の裏にある傲岸さゆえか、最後まで地球人をフューリーによる被造物としてしか見ようとしなかった。また、グ=ランドンと同様にフューリーで起こった内乱を経験した世代は、既にこの世を去ったか、あるいはステイシス・ベッドで眠り続けていたらしく([[アル=ヴァン・ランクス|アル=ヴァン]]や[[シャナ=ミア・エテルナ・フューラ|シャナ=ミア]]は、「内乱」終結後に生まれた世代)、その内に秘めた苦悩を理解してくれる者がいなかったのも、悲劇に繋がった要因ともいえる。</br>
最期は狂乱の果てに、主人公達や反旗を翻したアル=ヴァンらに討たれるも、ようやく過去の苦しみから解放されたグ=ランドンは、ヴォーダの闇を垣間見ながら永遠の眠りにつくのであった。
多くの人が思ったかもしれないが、[[グランゾン|あの機体]]と名前が似ていてややこしいものの、無論何の関係もない。
多くの人が思ったかもしれないが、[[グランゾン|あの機体]]と名前が似ていてややこしいものの、無論何の関係もない。