差分
編集の要約なし
*定価:7,980円
*定価:7,980円
*前:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]](PS2)
*前:[[スーパーロボット大戦Scramble Commander]](PS2)
*次:[[スーパーロボット大戦GC]](GC)
*次:[[スーパーロボット大戦GC]](GC)
== 概要 ==
独自設定のスーパーロボット大戦シリーズのひとつで、携帯機作品のエッセンスを据え置き機へ多分に取り入れた作品。全体的にスパロボ初心者を意識した作りが目立ち、難易度は低めに設定されている。スパロボの売りとなった2D戦闘[[アニメーション]]も、より完成度を高めた。
独自設定のスーパーロボット大戦シリーズのひとつで、携帯機作品のエッセンスを据え置き機へ多分に取り入れた作品。全体的にスパロボ初心者を意識した作りが目立ち、難易度は低めに設定されている。スパロボの売りとなった2D戦闘[[アニメーション]]も、より完成度を高めた。
後に、[[プレイステーション・ポータブル]]([[PSP]])へ『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]』として移植された。
後に、[[プレイステーション・ポータブル]]([[PSP]])へ『[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]』として移植された。
==新システム==
== 新システム ==
;[[お気に入り]]:ゲーム開始時に好みの1作品を選ぶ事が出来、その作品のユニット全機が[[改造]]上限を2段階引き上げられ、全パイロットの獲得[[経験値]]と[[資金]]が1.5倍になる。パイロットと機体の[[登場作品]]が一致しなかったり、パイロットや機体の数が少なかったり、登場時期が遅い、もしくは離脱する時期があって安定して使えない作品では恩恵を受けづらい。[[スーパーロボット大戦J]]以後の採用作品では、この不公平さを一部緩和するよう変更が加えられており、『機体・パイロットの数と補正率が反比例する』という仕様になっている。
;[[お気に入り]]:ゲーム開始時に好みの1作品を選ぶ事が出来、その作品のユニット全機が[[改造]]上限を2段階引き上げられ、全パイロットの獲得[[経験値]]と[[資金]]が1.5倍になる。パイロットと機体の[[登場作品]]が一致しなかったり、パイロットや機体の数が少なかったり、登場時期が遅い、もしくは離脱する時期があって安定して使えない作品では恩恵を受けづらい。[[スーパーロボット大戦J]]以後の採用作品では、この不公平さを一部緩和するよう変更が加えられており、『機体・パイロットの数と補正率が反比例する』という仕様になっている。
;[[支援攻撃]]:隣接した他のユニットから、支援属性の武器による攻撃を受ける事が出来る。技能自体は第2次αで既に登場しているものの、MX用にシステムが新しく作り直され、全く別物の技能となった。
;[[支援攻撃]]:隣接した他のユニットから、支援属性の武器による攻撃を受ける事が出来る。技能自体は第2次αで既に登場しているものの、MX用にシステムが新しく作り直され、全く別物の技能となった。
;[[ダブルアタック]]:W属性の武器により、[[射程]]内の2機の敵機を同時に攻撃できる。該当するのは、弾数制の[[射撃]]武器が多い。後に[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]]や[[スーパーロボット大戦OG外伝]]でも採用された。
;[[ダブルアタック]]:W属性の武器により、[[射程]]内の2機の敵機を同時に攻撃できる。該当するのは、弾数制の[[射撃]]武器が多い。後に[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]]や[[スーパーロボット大戦OG外伝]]でも採用された。
==既存システムと主な変更点==
== 既存システムと主な変更点 ==
;ユニット編成:先述の通り、単機出撃制に戻された。これにより、[[インターミッション]]で小隊編成を考える手間は省けている。
;ユニット編成:先述の通り、単機出撃制に戻された。これにより、[[インターミッション]]で小隊編成を考える手間は省けている。
;[[改造]]:武器は一括改造制。本作では、武器の[[命中]]率や[[クリティカル]]率も改造可能になっている。また、GBA版の[[A]]や[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]同様に[[シールド防御|シールド]]も改造可能。シールドはIMPACT同様の回数制。
;[[改造]]:武器は一括改造制。本作では、武器の[[命中]]率や[[クリティカル]]率も改造可能になっている。また、GBA版の[[A]]や[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]同様に[[シールド防御|シールド]]も改造可能。シールドはIMPACT同様の回数制。
;[[熟練度]]、[[ショップ]]:本作では不採用。
;[[熟練度]]、[[ショップ]]:本作では不採用。
==難易度==
== 難易度 ==
前々作のIMPACTが難易度や読み込み時間の遅さなど、様々な調整の不備でプレイヤーにストレスを与える作品になってしまった反省から、難易度は大幅に下げられた。[[熟練度]]が存在しないので、プレイヤー自身のペースでプレイ可能。
前々作のIMPACTが難易度や読み込み時間の遅さなど、様々な調整の不備でプレイヤーにストレスを与える作品になってしまった反省から、難易度は大幅に下げられた。[[熟練度]]が存在しないので、プレイヤー自身のペースでプレイ可能。
EWACを自在に使いこなすプレイヤーは『被弾しないからリアル系の方が強い』という結論に、EWACに頼らないプレイヤーは『堅いからスーパー系の方が強い』という結論に辿り着くだろう。そして、どちらのプレイヤーも納得できる共通の結論として、[[EWAC]]を活かしたフォーメーションを意識せず、運動性の改造段階も自軍に劣るリアル系の敵ユニットが弱いと言える。
EWACを自在に使いこなすプレイヤーは『被弾しないからリアル系の方が強い』という結論に、EWACに頼らないプレイヤーは『堅いからスーパー系の方が強い』という結論に辿り着くだろう。そして、どちらのプレイヤーも納得できる共通の結論として、[[EWAC]]を活かしたフォーメーションを意識せず、運動性の改造段階も自軍に劣るリアル系の敵ユニットが弱いと言える。
===終盤の強敵対策===
=== 終盤の強敵対策 ===
難易度が低いゲームとして知られているが、終盤戦では難易度の高い敵が用意されている。一つがボスユニットとして登場した[[螺旋城]]が複数登場、その次の次シナリオが複数の[[EVA量産機]]である。攻撃力・HPの高さからまともに戦うと味方は危険に追い込まれる。幸いこれらの敵は複数で固まって進行するため、[[エネミーフェイズ]]で[[精神コマンド]][[鉄壁]]をかけ、[[プレイヤーフェイズ]]で[[天のゼオライマー]]の[[マップ兵器]]「メイオウ攻撃」が切り札となる。更に[[期待]]と[[補給]]の支援が完璧ならメイオウ攻撃連発でこれらの敵を掃討すること可能。
難易度が低いゲームとして知られているが、終盤戦では難易度の高い敵が用意されている。一つがボスユニットとして登場した[[螺旋城]]が複数登場、その次の次シナリオが複数の[[EVA量産機]]である。攻撃力・HPの高さからまともに戦うと味方は危険に追い込まれる。幸いこれらの敵は複数で固まって進行するため、[[エネミーフェイズ]]で[[精神コマンド]][[鉄壁]]をかけ、[[プレイヤーフェイズ]]で[[天のゼオライマー]]の[[マップ兵器]]「メイオウ攻撃」が切り札となる。更に[[期待]]と[[補給]]の支援が完璧ならメイオウ攻撃連発でこれらの敵を掃討すること可能。
==演出面==
== 演出面 ==
戦闘[[アニメーション]]はほとんど一新された。特に、戦闘時にHP・EN表示部分や台詞窓を非表示とし、更に敵味方の攻撃切り替え効果を円滑に行う事で、より臨場感溢れる戦闘シーンの演出がなされている。
戦闘[[アニメーション]]はほとんど一新された。特に、戦闘時にHP・EN表示部分や台詞窓を非表示とし、更に敵味方の攻撃切り替え効果を円滑に行う事で、より臨場感溢れる戦闘シーンの演出がなされている。
[[BGM]]のうち、マップ・イベント曲の多くはIMPACTからのアレンジになっており、音質は大幅に向上している。曲自体の質も近年のスパロボの中ではトップクラスで、再現度の非常に高い『[[機動戦士Ζガンダム]]』の「敵機襲来〜モビルスーツ戦」や『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「最強の証~キング・オブ・ハート」、弦楽器を中心とした大胆な編曲で透明感を持たせた『[[ラーゼフォン]]』の「ヘミソフィア」など枚挙に暇がない。PS2の音源でも担当者の力量次第で良質なBGMが作れるのだという証左となっている。
[[BGM]]のうち、マップ・イベント曲の多くはIMPACTからのアレンジになっており、音質は大幅に向上している。曲自体の質も近年のスパロボの中ではトップクラスで、再現度の非常に高い『[[機動戦士Ζガンダム]]』の「敵機襲来〜モビルスーツ戦」や『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の「最強の証~キング・オブ・ハート」、弦楽器を中心とした大胆な編曲で透明感を持たせた『[[ラーゼフォン]]』の「ヘミソフィア」など枚挙に暇がない。PS2の音源でも担当者の力量次第で良質なBGMが作れるのだという証左となっている。
==話題==
== 話題 ==
*CMについては、発表時Ver.は[[ロム・ストール]]役の井上和彦のナレーションによるオーソドックスなスタイルのもの。
*CMについては、発表時Ver.は[[ロム・ストール]]役の井上和彦のナレーションによるオーソドックスなスタイルのもの。
**発売後Ver.は「'''[[スヴァロボ・ドヴァイスキー]]'''('''スパロボ大好き'''のもじり)」なる架空の体操選手が「MX」を象った体操演技を披露するという内容の実写CMであり、歴代でも異彩を放つものとなっている。実況は杉本清で、解説役として寺田プロデューサーも出演している。PSP版のCMでは「帰ってきたスヴァロボ・ドヴァイスキー!」として再登場した。
**発売後Ver.は「'''スヴァロボ・ドヴァイスキー'''('''スパロボ大好き'''のもじり)」なる架空の体操選手が「MX」を象った体操演技を披露するという内容の実写CMであり、歴代でも異彩を放つものとなっている。実況は杉本清で、解説役として寺田プロデューサーも出演している。PSP版のCMでは「帰ってきたスヴァロボ・ドヴァイスキー!」として再登場した。
*予約購入特典として、各参戦作品の原作アニメの名場面を収録したスペシャルDVD『Super Robot Wars MX Ultimate Giga Disc(アルティメットギガディスク)』が配布された。
*予約購入特典として、各参戦作品の原作アニメの名場面を収録したスペシャルDVD『Super Robot Wars MX Ultimate Giga Disc(アルティメットギガディスク)』が配布された。
*本作で『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』から[[スーパーファミコン]]版『魔装機神』を除いて音声付きのスパロボシリーズ(ゲーム版OGシリーズは[[MX]]当時は[[ゲームボーイアドバンス]]で発売をしていた。)にレギュラー出演をしていた神谷明氏が次作の『[[スーパーロボット大戦GC]]』で出演をしなかった為、本作まで音声付きのスパロボシリーズにレギュラー出演をしていた。
*本作で『[[第4次スーパーロボット大戦S]]』から[[スーパーファミコン]]版『魔装機神』を除いて音声付きのスパロボシリーズ(ゲーム版OGシリーズは[[MX]]当時は[[ゲームボーイアドバンス]]で発売をしていた。)にレギュラー出演をしていた神谷明氏が次作の『[[スーパーロボット大戦GC]]』で出演をしなかった為、本作まで音声付きのスパロボシリーズにレギュラー出演をしていた。
*『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』、『[[機動戦艦ナデシコ]]』、『[[GEAR戦士電童|GEAR戦士電童(TV)]]』のテレビ東京系列の平成ロボットアニメの3系統が初めて初共演となり、特に新世代の人にとってはかなりの話題を呼んだ。
*『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』、『[[機動戦艦ナデシコ]]』、『[[GEAR戦士電童|GEAR戦士電童(TV)]]』のテレビ東京系列の平成ロボットアニメの3系統が初めて初共演となり、特に新世代の人にとってはかなりの話題を呼んだ。
*[[第3次スーパーロボット大戦α]]において、[[渚カヲル]]の口からMXの世界のその後と思しき話が語られるのだが、その結末は'''結局、MXの世界が消滅した'''という衝撃的なものだった。ただし、MXに似た世界という可能性もある。
*[[第3次スーパーロボット大戦α]]において、[[渚カヲル]]の口からMXの世界のその後と思しき話が語られるのだが、その結末は'''結局、MXの世界が消滅した'''という衝撃的なものだった。ただし、MXに似た世界という可能性もある。
*本作のPVのうち後期に発表されたものは、各機体の必殺技がふんだんに盛り込まれており、ネタバレPVとして有名。これは発売日が2カ月延期されたため、やむなく公開したとのこと。
*本作のPVのうち後期に発表されたものは、各機体の必殺技がふんだんに盛り込まれており、ネタバレPVとして有名。これは発売日が2カ月延期されたため、やむなく公開したとのこと。
*若年層ユーザーに配慮したのか、一部のテキストで「き弁(詭弁)」「どう喝(恫喝)」など、さほど難解でもない語句が平仮名を交えて表記されている。
*若年層ユーザーに配慮したのか、一部のテキストで「き弁(詭弁)」「どう喝(恫喝)」など、さほど難解でもない語句が平仮名を交えて表記されている。
*双葉社の攻略本では、無育成・無改造・味方を撃墜されずにクリア、というやりこみが完遂された。
*双葉社の攻略本では、無育成・無改造・味方を撃墜されずにクリア、というやりこみが完遂された。
*2011年1月に中東カタールで開催されたサッカー選手権「アジアカップ」の準決勝戦と決勝戦では、日本代表の勝利BGMとして本作の主題歌である「VICTORY」が使用された。
*2011年1月に中東カタールで開催されたサッカー選手権「アジアカップ」の準決勝戦と決勝戦では、日本代表の勝利BGMとして本作の主題歌である「VICTORY」が使用された。
==[[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]]==
== [[スーパーロボット大戦MX PORTABLE]] ==
*発売日:2005年12月29日
*発売日:2005年12月29日
*機種:[[プレイステーション・ポータブル]]
*機種:[[プレイステーション・ポータブル]]
MXの移植作で、PSP初のスパロボでもある。シナリオが追加(一部変更)され、お気に入りを3作品まで選択可能になった。ロード時間が長く、反応が遅いなど、ファンからの評判は悪い。雑誌『ゲーム批評』でも評価は芳しくなかった。
MXの移植作で、PSP初のスパロボでもある。シナリオが追加(一部変更)され、お気に入りを3作品まで選択可能になった。ロード時間が長く、反応が遅いなど、ファンからの評判は悪い。雑誌『ゲーム批評』でも評価は芳しくなかった。
==登場作品==
== 登場作品 ==
新規参戦は★の2作品。☆は据え置き初参戦作品。
新規参戦は★の2作品。☆は据え置き初参戦作品。
*[[機動戦士Ζガンダム]]
*[[機動戦士Ζガンダム]]
他、『[[ゲッターロボ]]』と『[[機動戦艦ナデシコ]]』については、一部機体が登場するに留まっている。
他、『[[ゲッターロボ]]』と『[[機動戦艦ナデシコ]]』については、一部機体が登場するに留まっている。
==世界観==
== 世界観 ==
[[世界観/MX]]を参照。
[[世界観/MX]]を参照。
==[[バンプレストオリジナル]]==
== [[バンプレストオリジナル]] ==
[[OGシリーズ]]では『[[スーパーロボット大戦OG外伝]]』にて無事初出演を果たした。(尤も、事前情報などは一切なし)。『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』に本格参戦予定。
[[OGシリーズ]]では『[[スーパーロボット大戦OG外伝]]』にて無事初出演を果たした。(尤も、事前情報などは一切なし)。『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』に本格参戦予定。
===登場メカ(オリジナル)===
=== 登場メカ(オリジナル) ===
====主人公機====
==== 主人公機 ====
リアル系の[[サーベラス]]と、スーパー系の[[ガルムレイド]]のどちらかを選択する。どちらを選択するかによってヒューゴの[[精神コマンド]]や、ヒューゴとアクアの初期ステータス、[[特殊技能]]が若干変化する。
リアル系の[[サーベラス]]と、スーパー系の[[ガルムレイド]]のどちらかを選択する。どちらを選択するかによってヒューゴの[[精神コマンド]]や、ヒューゴとアクアの初期ステータス、[[特殊技能]]が若干変化する。
後継機ではアクアがメインパイロットとして使用可能になる。[[ガルムレイド・ブレイズ]]、[[サーベラス・イグナイト]]のどちらも[[変形]]可能。ヒューゴはG、アクアはSでメインを務める。
後継機ではアクアがメインパイロットとして使用可能になる。[[ガルムレイド・ブレイズ]]、[[サーベラス・イグナイト]]のどちらも[[変形]]可能。ヒューゴはG、アクアはSでメインを務める。
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*[[ラズムナニウム]]
*[[ラズムナニウム]]
*[[MODEL-X]]
*[[MODEL-X]]
*[[DFCスーツ]]
*DFCスーツ
*[[TEエンジン]]
*[[TEエンジン]]
*TEアブゾーバー
*TEアブゾーバー