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== ゾイドの歴史 ==
== ゾイドの歴史 ==
[[ゾイド]]とは[[惑星Zi]](ズィー)に存在する金属生命体であり、野生の状態では「金属の骨格や外皮を持つ巨獣」のような生物である。古代ゾイド人がその制御に成功。ゾイドと共存する独自の文明が築かれていたようだが、永き歴史の中でその記憶は失われている。しかし古代の英知が失われた後でも、惑星Ziの住人たちはゾイドを家畜化して日常の生活を支えており、ゾイドと人類は常に深く関わりあっていた。
[[ゾイド]]とは古来から[[惑星Zi]](ズィー)に存在する金属生命体であり、野生の状態では「金属の骨格や外皮を持つ巨獣」のような生物である。古代ゾイド人がその制御に成功。ゾイドと共存する独自の文明が築かれていたようだが、永き歴史の中でその記憶は失われている。しかし古代の英知が失われた後でも、惑星Ziの住人たちはゾイドを家畜化して日常の生活を支えており、ゾイドと人類は常に深く関わりあっていた。
惑星Ziに産業革命が起こってからはゾイドのあり方が大きく変わった。「ゾイドにコックピットを取り付けてゾイドコアを制御し、ゾイドを操作する技術」が確立され、これによりゾイドの兵器化が急速に進む事となった。兵器化されたゾイドは「戦闘ゾイド」「戦闘機獣」「生体メカ」などとも呼ばれる。戦闘ゾイドには銃や剣といった兵装もつけられるようになったが、これらのオプションはコックピットに連動してるのでなく、ゾイドコアに連動する形でつけられているため、ゾイド自身の意思で動かすこともできる。
惑星Ziに産業革命が起こってからはゾイドのあり方が大きく変わった。「ゾイドにコックピットを取り付けてゾイドコアを制御し、ゾイドを操作する技術」が確立され、これによりゾイドの兵器化が急速に進む事となった。兵器化されたゾイドは「戦闘ゾイド」「戦闘機獣」「生体メカ」などとも呼ばれる。戦闘ゾイドには銃や剣といった兵装もつけられるようになったが、これらのオプションはコックピットに連動してるのでなく、ゾイドコアに連動する形でつけられているため、ゾイド自身の意思で動かすこともできる。
== ゾイドの生態 ==
== ゾイドの生態 ==
すべてのゾイドは'''ゾイドコア'''と呼ばれる器官を持つ。ゾイドコアはそれひとつが脳・心臓・生殖器などを司っている、いわばゾイドの「命」に等しい存在である。
すべてのゾイドは'''ゾイドコア'''と呼ばれる器官を持つ。ゾイドコアはそれひとつが脳・心臓・生殖器などを司っている、いわばゾイドの「命」に等しい存在である。
これは、惑星Ziの海洋に金属の成分が非常に多く、その環境に適応するための進化の帰結として、ゾイドコアに惑星Ziの海洋環境を再現し、外骨格を形成して捕食能力の確保と自分のコアを保護するという非常に特殊な生態を形成することとなった。
外骨格は行動するための後付けの器官にすぎず、ゾイドコアさえ無事なら自己再生する事が可能。実際、劇中ではムンベイのグスタフは自己修復能力を強化している。
ゾイドは野生の状態であっても、生体的な部分はゾイドコア以外に有していない。生まれたばかりの野生ゾイドはむきだしのゾイドコアの姿をしており、この状態でも動くことができるのだが、ゾイドコアそれぞれの自分の遺伝情報に刻まれた金属成分が多い場所(多くは水中)へ移動したのち周囲の金属成分を吸収し、代謝という形で金属の骨格や外皮を形成していく。これを繰り返すことで金属生命体としての野生ゾイドが誕生する。
ゾイドは野生の状態であっても、生体的な部分はゾイドコア以外に有していない。生まれたばかりの野生ゾイドはむきだしのゾイドコアの姿をしており、この状態でも動くことができるのだが、ゾイドコアそれぞれの自分の遺伝情報に刻まれた金属成分が多い場所(多くは水中)へ移動したのち周囲の金属成分を吸収し、代謝という形で金属の骨格や外皮を形成していく。これを繰り返すことで金属生命体としての野生ゾイドが誕生する。
野生ゾイドは他のゾイドのコアを捕食することで生存に必要な栄養を摂取する。即ちゾイドにとって生きることとは他のゾイドと戦うことであり、種族全体の特徴として極めて旺盛な闘争本能を持っている。そのため兵器との親和性は高く、人間の制御下に置かれて戦うことにも基本的には抵抗を示さない。
野生ゾイドは他のゾイドのコアを捕食することで生存に必要な栄養を摂取する。即ちゾイドにとって生きることとは他のゾイドと戦うことであり、種族全体の特徴として極めて旺盛な闘争本能を持っている。そのため兵器との親和性は高く、人間の制御下に置かれて戦うことにも基本的には抵抗を示さない。
戦闘用に改造されたゾイドはコアの捕食や生殖といった生物としての能力を失ってしまうため、一つの種類の戦闘用ゾイドを大量生産することは難しく、互いに敵のゾイドの特性に対抗する目的で開発された様々な種のゾイドが次々と戦線に投入されていった。<br />戦闘用ゾイドは、コックピットを通してゾイドコアに「指令」を与えることで操縦する。つまり、ゾイドの肉体を動かしているのはゾイド自身の意思である。ゾイドコアとコックピットは連結しているがゆえに、ゾイドたちはコックピットに乗り込んでいる人間の意思を敏感に感じ取ることができる。ゾイドたちは自分を操るパイロットが気に食わない場合は言うことを聞かない。パイロットの技量や精神状態がゾイドと合致していないとシステムフリーズを引き起こし、逆にお互いに強い信頼関係があればスペック以上の能力を引き出す事も可能である。<br />また、ゾイド間の食物連鎖の上位に位置する種、または厳しい自然環境を生き抜いてきた野生体ほどゾイドコアが発するエネルギーと闘争本能は高くなり、強力だが高コストで希少、さらに乗りこなすのが難しい戦闘用ゾイドとなる。<br />
戦闘用に改造されたゾイドはコアの捕食や生殖といった生物としての能力を失ってしまうため、一つの種類の戦闘用ゾイドを大量生産することは難しく、互いに敵のゾイドの特性に対抗する目的で開発された様々な種のゾイドが次々と戦線に投入されていった。<br />戦闘用ゾイドは、コックピットを通してゾイドコアに「指令」を与えることで操縦する。つまり、ゾイドの肉体を動かしているのはゾイド自身の意思である。ゾイドコアとコックピットは連結しているがゆえに、ゾイドたちはコックピットに乗り込んでいる人間の意思を敏感に感じ取ることができる。ゾイドたちは自分を操るパイロットが気に食わない場合は言うことを聞かない。パイロットの技量や精神状態がゾイドと合致していないとシステムフリーズを引き起こし、逆にお互いに強い信頼関係があればスペック以上の能力を引き出す事も可能である。<br />また、ゾイド間の食物連鎖の上位に位置する種、または厳しい自然環境を生き抜いてきた野生体ほどゾイドコアが発するエネルギーと闘争本能は高くなり、強力だが高コストで希少、さらに乗りこなすのが難しい戦闘用ゾイドとなる。(バトルストーリーにおける[[ブレードライガー]]や[[ライガーゼロ]]等)<br />
== 登場作品 ==
== 登場作品 ==
== ゾイドの基本的な種類 ==
== ゾイドの基本的な種類 ==
;ライガータイプ
;ライガータイプ
:主に[[主人公]]が乗るライオン型。ライオンだけに気位が高く獰猛で、乗り手に特殊な素質を求める機体も多い。[[主人公]]メカらしく潜在能力が高く、乗り換えはせずにパワーアップする事が多い。元々は帝国軍の開発した「サーベルタイガー」に苦戦した共和国軍が捕獲した機体を解析・開発して生み出された機体である。「タイガータイプ」と比べ、武装面では劣るが、高速戦闘や格闘戦に長けている。後に帝国軍も「ライガーゼロ」を開発したが、開発途中で共和国軍に奪われてしまい、実戦配備が遅れることとなった。「[[シールドライガー]]」系や「ライガーゼロ」系が有名で「[[ブレードライガー]]」は全アニメに登場(ジェネシスではOPアバンの影絵のみ)しており、「ライガーゼロ」は2作品続けて主人公の乗機となっている。
:主に[[主人公]]が乗るライオン型。ライオンだけに気位が高く獰猛で、乗り手に特殊な素質を求める機体も多い。[[主人公]]メカらしく潜在能力が高く、乗り換えはせずにパワーアップする事が多い。元々は帝国軍の開発した「サーベルタイガー」に苦戦した共和国軍が捕獲した機体を解析・開発して生み出された機体である。「タイガータイプ」と比べ、武装面では劣るが、高速戦闘や格闘戦に長けている。後に帝国軍も「ライガーゼロ」を開発したが、開発途中で共和国軍に奪われてしまい、実戦配備が遅れることとなった。「[[シールドライガー]]」系や「ライガーゼロ」系が有名で「[[ブレードライガー]]」は全アニメに登場(ジェネシスではOPアバンの影絵のみ)しており、「ライガーゼロ」は2作品続けて主人公の乗機となっている他、ジェネシスの時代も小説に兄妹のライガーゼロが登場している。
ちなみに「ライガー」はライオンと虎(タイガー)の混血種の事。サーベルタイガーの血(コンセプト)を取り込むという意味も含まれている。
;二足恐竜タイプ
;二足恐竜タイプ
:主に軍事利用に使われ戦闘力が基本ゾイドを凌駕する。気質が極めて凶暴でごく一部のエースパイロットでしか乗りこなせない機体が多い。格闘戦を得意とするものが多かったが、「[[デスザウラー]]」以降は格闘・射撃の両方得意とするものも増えている。なおライバルが乗り換える時に使用する事もある。ゾイド人気の火付け役となった「ゴジュラス」や「デスザウラー」、ライバルキャラの乗機となる事が多かった「ジェノザウラー」系などが有名。また、「バーサークフューラー」は2作品続けてライバルの乗機となっている。「アロザウラー」や「ゴッドカイザー」など中型のもの、「ゴドス」や「レブラプター」など小型のものも存在。大型のものは「ゾイドジェネシス」の時代ではほぼ絶滅している。
:主に軍事利用に使われ戦闘力が基本ゾイドを凌駕する。気質が極めて凶暴でごく一部のエースパイロットでしか乗りこなせない機体が多い。格闘戦を得意とするものが多かったが、「[[デスザウラー]]」以降は格闘・射撃の両方得意とするものも増えている。なおライバルが乗り換える時に使用する事もある。ゾイド人気の火付け役となった「ゴジュラス」や「デスザウラー」、ライバルキャラの乗機となる事が多かった「ジェノザウラー」系などが有名。また、「バーサークフューラー」は2作品続けてライバルの乗機となっている。「アロザウラー」や「ゴッドカイザー」など中型のもの、「ゴドス」や「レブラプター」など小型のものも存在。大型のものは「ゾイドジェネシス」の時代ではほぼ絶滅している。
現在判明しているゾイドの中で最強のゾイドである「キングゴジュラス」もこのカテゴリー。
余談だが、現実の二足歩行恐竜の解釈が如実に現れているカテゴリーでもある。主に「ゴジュラス」「デスザウラー」と「ジェノザウラー」以降。
;四足恐竜タイプ
;四足恐竜タイプ
:こちらは二足型に比べやや戦闘力は劣るものが多いが、比較的扱いやすく、またその性質から砲撃戦用・支援用が多い。突撃戦用の機体も存在する。「レッドホーン」や「ゴルドス」が代表種。中には「ウルトラザウルス」や「マッドサンダー」のような超大型や決戦兵器タイプのものも存在する。二足歩行型同様、「ゾイドジェネシス」時代ではほぼ絶滅している。
:こちらは二足型に比べやや戦闘力は劣るものが多いが、比較的扱いやすく、またその性質から砲撃戦用・支援用が多い。突撃戦用の機体も存在する。「レッドホーン」や「ゴルドス」が代表種。中には「ウルトラザウルス」(アニメ版の個体はバトスト通常個体の10倍以上の大きさ)や「マッドサンダー」のような超大型や決戦兵器タイプのものも存在する。二足歩行型同様、「ゾイドジェネシス」時代ではほぼ絶滅している。
;ウルフタイプ
;ウルフタイプ
:「[[コマンドウルフ]]」を祖とする中型ゾイド。あらゆる任務に対応可能な汎用性が特徴で、アニメ作中では主に[[主人公]]の仲間ポジションでの登場が多く、主人公の先輩的存在のパイロットが使用する。元々は「シールドライガー」の僚機として開発された機体である。機体によって性格の差があるようで、実際のオオカミ同様にリーダーを据えた集団戦闘で本領を発揮する。類似タイプとして狐型の「シャドーフォックス」などがいる。
:「[[コマンドウルフ]]」を祖とする中型ゾイド。あらゆる任務に対応可能な汎用性が特徴で、アニメ作中では主に[[主人公]]の仲間ポジションでの登場が多く、主人公の先輩的存在のパイロットが使用する。元々は「シールドライガー」の僚機として開発された機体である。機体によって性格の差があるようで、実際のオオカミ同様にリーダーを据えた集団戦闘で本領を発揮する。類似タイプとして狐型の「シャドーフォックス」などがいる。
;飛行タイプ
;飛行タイプ
:基本的に空を制するのは翼竜タイプと昆虫タイプが多くむしろ鳥タイプは少ない。
:基本的に空を制するのは翼竜タイプと昆虫タイプが多くむしろ鳥タイプは少ない。
:翼竜型には「サラマンダー」「ストームソーダー」など、昆虫型には「サイカーチス」「ダブルソーダー」などが存在。
:翼竜型には帝国軍の「レドラー」や共和国軍の「プテラス」「サラマンダー」「ストームソーダー」など、昆虫型には「サイカーチス」「ダブルソーダー」などが存在。
:ドラゴンやペガサスをモチーフにした幻獣タイプも存在する。
:ドラゴンやペガサスをモチーフにした幻獣タイプも存在する。
;昆虫タイプ(飛行以外)
;昆虫タイプ(飛行以外)