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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アルビオン]]の艦長で、[[軍階級|階級]]は大佐。良識ある紳士であると同時に軍人としても高い能力を持ち、最前線に立つ故に現状に対する危機意識も高い。
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[[アルビオン]]の艦長で、[[軍階級|階級]]は大佐。叩き上げの軍人としては珍しく良識ある紳士であると同時に軍人としても高い能力を持ち、最前線に立つ故に現状に対する危機意識も高い。
    
[[核ミサイル|核弾頭]]受領の為に立ち寄った[[トリントン基地]]で輸送中の[[ガンダム試作2号機]]を[[アナベル・ガトー]]に強奪され、以降は[[デラーズ・フリート]]の追撃任務に就く。
 
[[核ミサイル|核弾頭]]受領の為に立ち寄った[[トリントン基地]]で輸送中の[[ガンダム試作2号機]]を[[アナベル・ガトー]]に強奪され、以降は[[デラーズ・フリート]]の追撃任務に就く。
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[[デラーズ紛争]]終結後、後ろ盾であった[[ジョン・コーウェン]]中将が[[ジャミトフ・ハイマン]]らによって失脚し、シナプスも作戦中の命令違反の罪を問われ、極刑が下された。
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部下からの信頼も厚く、素行の悪いベテランパイロットにも時間をおいて指揮官として信用を置かれるほど。
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=== キャラクターの総評 ===
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一方で政治的な立ち回りには疎く、対立派閥の有力者からはコーウェン共々目障りな存在として認知されており、しばしば皮肉を言われる場面がある。
先述にもあるように決して無能ではなく、むしろ[[地球連邦軍]]においては良識的かつ有能な軍人なのだが、『0083』劇中においてはやる事なす事が大分裏目に出てしまっている。
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だがそもそも彼らを軽く見る連邦軍の上層部からいろいろと押し付けられ、かつ彼も口にした軍閥政治に思いっきり巻き込まれた感は否めない。よく批判される試作2号機の奪還失敗も、アフリカ地帯の時点でクルーが愚痴る程に探索の負担をほぼ一手に担わされている。というよりもハブられていることが裏目に出た原因として大きい。
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[[デラーズ紛争]]終結後、後ろ盾であった[[ジョン・コーウェン]]中将が[[ジャミトフ・ハイマン]]らによって失脚し、シナプスも作戦中の命令違反の罪を問われ、極刑が下された。
シナプス自身は自分達だけが出撃しているわけではないとフォローを入れているが、すぐパサロフ大尉から「全てコーウェン中将の息のかかった部隊」と愚痴が漏れたように、軍もコーウェンに対して連携を取ろうとしたり協力をする素振りがないことが見て取れる。
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連携が取れていれば星の屑は間違いなく変に手を込ませることなく解決したはずであるので明らかにこの点は軍の怠慢であり、アルビオン隊とコーウェンを拘束するかほかの派閥の部隊の一員として扱うべきだった。
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そもそも、2号機強奪の原因として、核搭載のMSの警備を疎かにしていたのは事実であり警備員すら常駐させていなかった為、殆ど自業自得である。トリントン基地の警備も酷いが艦内の警備は艦長の責任である。<ref>脚本の都合もあるのだろうが、「偽造の身分証を用意する」「毒ガスや麻酔銃などで警備を無力化してから強行突破する」「先に基地の外にいる部隊に攻撃してもらってその混乱につけこむ」等等、脚本的にシナプスの株を落とさない手段はいくらでもあった。</ref>
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ワイアットとシーマ艦隊の密会を妨害したことも、上官に確認も取らずに出撃をしたという事なので擁護が難しい。そもそもバーミンガムの方が近い以上バーミンガムが救援を要せ薄るべきであり、勝手に行くのは越権行動といえる。発光信号のモールス信号であれば数秒で終わるので、予め状況の説明を求めるべきであった<ref>状況に確信を持てる判断材料はなかったが、逆にそれは確認をして判断材料を求めるべき状況でもある。</ref>。ワイアットがシーマ艦隊を攻撃せざるを得なかったのはシナプスの判断ミスが大きな原因である。<ref>即行動しないとMSを発見したシーマ艦隊に攻撃される危険性があり。非常に危険な状態であった。</ref>
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アルビオン隊の行動は「怪しい船が見つかったので出撃した」というもので「連邦旗艦であるバーミンガムが不審船を見つけていない筈がない」という当たり前の事を無視して行っている暴走行為である。融通の利かないどころか狂犬と言っていい。
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ワイアットはこのシナプスの行動に対して「盛った<ref>動物に使う言葉である、このような場合、人間には「早まった」を使うべき。</ref>バカ」とこれ以上なく罵っている。<ref>核攻撃を防ぐ重要な取引の前に予測不可能な暴走されたため怒るのも無理はない。</ref>
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こうして見ると救援を志願したアルビオンに対するヘボンの叱責もワイアットの部下だったことを考えると当然と言えるものである。
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元からアルビオンに搬入されてた1号機を突如現れたコウに任せるのも危険である、彼がガトーの仲間であれば二機とも奪われていた可能性があった。
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最終盤で[[コロニー落とし]]を阻止する為とはいえ「軍の最高機密兵器となる[[ガンダム試作3号機]]を強奪する」という守秘義務の大いなる逸脱は、軍法上では致命的であった。どころかむしろ、『アルビオン隊が友軍の行動を阻害した事』が阻止失敗や連邦艦隊壊滅の大きな一因となってしまっており、'''利敵行為・戦犯扱いされてもおかしくない'''(特に内通者かつ終盤に連邦軍へ味方したシーマを「私情で攻撃・撃墜」した事は戦略上一切のメリットが無く、最大の失態と言っても良い)。しかもそこまでしておいて、肝心のコロニー落としの阻止には失敗してしまったので、功罪相償うと言う訳にもいかない。
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このように、物語前半では警備員を置かなかったことやワイアットとの通信を怠けた事、物語後半では命令無視による度重なる無許可戦闘や軍法違反を繰り返した件に関しては、'''「艦を私物化している」'''と指摘されても反論は難しく、シナプスの極刑は「妥当な判決」という事になってしまうのである<ref>[[小説|小説版]]『0083』では「[[コウ・ウラキ|コウ]]の懲役1年は罪状から見れば軽過ぎると指摘されている反面、シナプスの判決は罪状通りの厳しいものとなった」と記述されており、ある種の妥当性が垣間見れる。ただし、同時にこの裁判の判決は当初より決められており、'''裁判は「茶番」であるとも明言されている'''ため、コウの罪状もシナプスに着せられているとの推察も可能である。</ref>。もちろんその上で、その「妥当な判決」が下された理由に上層部の政争が関わっている(コーウェンが失脚していなければ罪の減免もあり得た)事は間違いないと思われるが。
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ただし、「艦長であればその感情を抑えるのが仕事」という前提はあれど、アルビオンクルーのほとんどがシナプスの行動を批判せず、概ねその独断に同調していたこともまた事実である(つまりシナプスの命令ではあったが反発の形跡はないどころか自然に受け入れている)。最終盤におけるアルビオンは完全に家族的な関係ができあがっており、そういった中で家族の中核の一人であったサウス・バニング大尉を戦死させるに至った張本人と共闘せよという命令を受け入れづらいのもまた事実であり、それに対するフォローが一切ないというのもそれはそれで問題ではある。(ただこれは'''状況があそこまで差し迫っていなければまだ通る話レベルのこと'''だが)よって私物化と批判されている一方、部隊全体の感情としてシーマ艦隊との共闘を素直に受け入れるのも難しい状況だった。
      
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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