差分
→余談
== 余談 ==
== 余談 ==
*公式ファンブック掲載のバトルストーリーではミドルネームが異なり、ルイーズ・'''エレナ'''・キャムフォードの名で登場している。また、設定もアニメとは少々異なっている。ちなみにこちらでは、ヘリック共和国前大統領(初代大統領)ヘリック2世・ムーロアの異母弟で、ゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの娘'''エレナ・ムーロア姫'''その人であり、同じくゼネバス皇帝の忘れ形見である[[ギュンター・プロイツェン]]と血縁関係にあり、ルイーズにとって奇しくも先の大戦時の元首同様に異母弟にあたる。
*公式ファンブック掲載のバトルストーリーではミドルネームが異なり、ルイーズ・'''エレナ'''・キャムフォードの名で登場している。また、設定もアニメとは少々異なっている。ちなみにこちらでは、ヘリック共和国前大統領(初代大統領)ヘリック2世・ムーロアの異母弟で、ゼネバス帝国皇帝ゼネバス・ムーロアの娘'''エレナ・ムーロア姫'''その人であり、同じくゼネバス皇帝の忘れ形見である[[ギュンター・プロイツェン]]と血縁関係にあり、奇しくも先の大戦時の元首同様に異母弟にあたる。
**この事をルイーズは「呪い」と評している。
*バトストでは、復興を後回しにして軍備増強を図る帝国に対し、先の大戦からの戦後復興と国力回復にいそしみ、対立が激しい東西民族(旧ゼネバス国民と共和国民)間の融和に努めるなど、'''当初は'''理想的な国家元首と描写されていた。
*バトストでは、復興を後回しにして軍備増強を図る帝国に対し、先の大戦からの戦後復興と国力回復にいそしみ、対立が激しい東西民族(旧ゼネバス国民と共和国民)間の融和に努めるなど、'''当初は'''理想的な国家元首と描写されていた。
**第2次大陸間戦争(西方大陸戦争)開始当初は、強大な国力と国民一丸となって対応し、最初期こそ苦戦したものの以降は優位に戦争を進めていた。しかし、第2次暗黒大陸戦争へと移行した大戦末期、ネオゼネバス帝国の再興と中央大陸への侵攻が行われると事態は一変、旧ゼネバス国民は挙ってネオゼネバスを支持。手を取り合い一丸となっていた筈の国民は、即バラバラになってしまう。旧ゼネバス国民にとって'''融和政策は民族浄化・同化政策と同義であり'''、自らの政策が彼らの心情を全く考えない自己満足であったと痛感する。そして同時に、旧ゼネバス国民が'''愛する故国と民族の尊厳を奪った共和国を心の底から憎んでいた'''事を知る。
**第2次大陸間戦争(西方大陸戦争)開始当初は、強大な国力と国民一丸となって対応し、最初期こそ苦戦したものの以降は優位に戦争を進めていた。しかし、第2次暗黒大陸戦争へと移行した大戦末期、ネオゼネバス帝国の再興と中央大陸への侵攻が行われると事態は一変、旧ゼネバス国民は挙ってネオゼネバスを支持。手を取り合い一丸となっていた筈の国民は、即バラバラになってしまう。旧ゼネバス国民にとって'''融和政策は民族浄化・同化政策と同義であり'''、自らの政策が彼らの心情を全く考えない自己満足であったと痛感する。そして同時に、旧ゼネバス国民が'''愛する故国と民族の尊厳を奪った共和国を心の底から憎んでいた'''事を知る。
**同時にエレナ姫と同一人物と断定され、'''自らの出自・民族籍を偽っていた'''事も判明する(読者に対してであり作中登場人物には判明していない)。結局、国民の融和を訴える大統領自身が、今の立場になる為に自らの出自を蔑み、多数派に媚び国民を欺いていた事になる。
**同時にルイーズ大統領が皇帝ゼネバスの娘・エレナ姫であった事が(読者に)判明する。嘗て、互いを「最愛の弟」「自慢の兄」と尊敬し愛していながら、殺し合いを止められなかったヘリック2世とゼネバスの因果からは逃れなれない事を知り、'''その運命を「呪い」と絶望する'''。
**これにより、ルイーズ大統領の心は完全に折れてしまい、一時は自らの出自を明かしプロイツェンとその息子ヴォルフと共同統治者になろうと考えに至るほどになる。しかし、今更国民が納得しないと理解し首都脱出を図る。セイバリオンの余白部分のコンテナに潜み脱出を試みるも、脱出後にコンテナ部分のハッチが開いており、外に投げ出されてしまっていた事が判明し、新型ゾイドの設計図を残し消息を絶った(公式には敵の追撃でコンテナ部分を損傷しハッチが開いた'''不慮の事故'''と言う事になっているが、大統領の心情を察するに或いは…)。
**これにより、ルイーズ大統領の心は完全に折れてしまい、一時は自らの出自を明かしプロイツェンとその息子ヴォルフと共同統治者になろうと考えに至るほどになる。しかし、今更国民が納得しないと理解し首都脱出を図る。セイバリオンの余白部分のコンテナに潜み脱出を試みるも、脱出後にコンテナ部分のハッチが開いており、外に投げ出されてしまっていた事が判明し、新型ゾイドの設計図を残し消息を絶った(公式には敵の追撃でコンテナ部分を損傷した際にハッチが開いてしまった'''不慮の事故'''と言う事になっているが、大統領の心情を察するに或いは…)。
***誤解なきように言うが、ルイーズ大統領が国民の和解と融和を望んでいたのは紛れもない事実である。前職の大統領で叔父であり育ての親であるヘリック2世も、その出自・経験が活かされ良き政治家になると期待していた。しかし、ヘリック2世も若き日に激しい民族差別を経験し、何より最愛の弟ゼネバスを追放した多数派民族の議会と議員たちを憎み軽蔑していた<ref>元々政策面などで違いはあったものの、兄弟仲は大変良好で、敵対国元首となり相見える事がなくなっても生涯変わることは無かった。どれ程かと言うと、ヘリック2世(晩婚で子宝に恵まれなかったに)に子供が産まれた際、ゼネバスは一時停戦し使者を送って祝福し、ヘリック2世も正式にそれを受諾し、ゼネバス帝国滅亡後の第1次暗黒大陸戦争の目的も表向き「中央大陸侵攻を狙う暗黒軍(ガイロス帝国の当時の名称)の排除」とされていたが、真の目的は「'''誘拐された皇帝ゼネバスの救出'''」とヘリック2世の私情が戦争理由であった程である。</ref><ref>当時の共和国議会で多数派を構成していた風民族を中心とする議員達は混血であるゼネバス(地民族との混血で、当時は共和国軍総司令)を嫌いゼネバスを陥れ追放した。政策面の違いも当初はヘリック2世が折れるつもりだった(ヘリック2世が折れる事でゼネバスにも考えを改めさせようとした)が、それを良しとしない議会はヘリック2世に無断でゼネバスを陥れ「国家反逆罪」で全ての役職を解任し追放した。議会の謀略に気付いたヘリック2世は、あえて謀略を容認し追放する事で弟ゼネバスを守る事にした(ゼネバスは兄の心情を理解し、解任と追放を甘んじて受け入れた)。そして、弟を陥れた議会と多数派民族議員を心の底から軽蔑し憎んだ</ref>。故に、彼らがゼネバスの娘など納得しないと理解してしたからこそ、彼女の出自を偽り自らの後継者にしたのである。だが、多数派民族の叔父に育てられ何不自由ない生活をした<ref>ゼネバス帝国時代は姫として、ガイロス帝国に誘拐された時は父ゼネバスの存命中は人質とはいえ客分として遇され、休戦協定で共和国に身柄を引き渡された後は事実上の大統領の娘として不自由ない生活をしている(叔父ヘリック2世が結果的に弟を救えなかった負い目から何不自由ない生活をさせた)</ref>事で、本当に救おうとしていた旧ゼネバス国民の考え心情を知る事ができなかったのは悲劇と言えるだろう。
**ルイーズの言葉に嘘・偽りは無く、国民の融和・和解を心の底から願っていたのは事実である。だが、ヘリック共和国を蝕む民族差別という名の癌細胞の前にはどうする事もできなかった。
***ルイーズの叔父であり育ての親でもある前大統領ヘリック2世には、自分よりも出来が良いと認める最愛の弟ゼネバスがいた。兄弟仲は大変良好であり、ヘリック2世が父王ヘリック1世のゾイドを無断で動かして事故を起こし大怪我を負った際、ゼネバスは「自分がやった事だ(兄は巻き添えを食らった)」と兄を庇った事があり、腹違いのy兄弟ながら大変に仲の良い兄弟であった。所が成人し、ヘリック2世が父王の跡を継ぎ国王から大統領に即位、ゼネバスが共和国総司令に就任すると、風向きが変化する。ヘリック2世の出身民族である風民族は、地民族の混血であるゼネバスを嫌い排除を画策、互いの側近(悪く言えば腰巾着)達が相手を中傷し、内政充実を主張するヘリック2世と外征を主張するゼネバスの政策面の対立が激しくなり、民族対立へと発展する。
****だが、政策面で対立があろうとも、兄弟は互いを尊重し歩み寄ろうとした。当初はヘリック2世が折れるつもりだった(ヘリック2世が折れる事でゼネバスにも考えを改めさせようとした)のだが、それを良しとしないヘリック2世を推す風民族を中心とする多数・主流派の議員達であった。議会はヘリック2世に無断でゼネバスを陥れ「国家反逆罪」で全ての役職を解任し追放を決定、議会の謀略に気付いたヘリック2世は、あえて謀略を容認し追放する事で弟ゼネバスを守る事にした(ゼネバスは兄の心情を理解し、解任と追放を甘んじて受け入れた)。そして、弟を陥れた議会と多数派民族議員を心の底から軽蔑し憎んだ。追放されたゼネバスは、母方の地民族に擁立される形で中央大陸西部を掌握しで皇帝として即位。結果、政策面の対立に過ぎなかった両者を敵対国元首と後戻りできない所まで追いつめてしまう。
****だが、敵対国元首となり相見える事がなくなっても、その兄弟仲は生涯変わることは無かった。ヘリック2世は80過ぎての晩婚であり子宝に恵まれなかった。そんな兄に待望の子供が産まれたと知ったゼネバスは、一時停戦すると外交使節団を派遣し祝福したのである(兄ヘリック2世が感激したのは言うまでもない)。そして、大戦末期にゼネバス帝国滅亡し第1次暗黒大陸戦争が始まると、ヘリック2世は「中央大陸侵攻を狙う暗黒軍(ガイロス帝国の当時の名称)の排除」を表向きの大義名分とし戦争を続けたが、真の目的は「'''誘拐された皇帝ゼネバスの救出'''」と私情が戦争理由であった程である。ヘリック2世は政策や戦争で追いつめられると「助けてくれゼネバス」と兄思いの出来の良かった弟に助けを求めていた。この様に互いに尊敬し信頼していたにも拘らず、背負うものができた彼らは殺し合いを止められず、戦争はなし崩し的に休戦(停止)し手を取り合うことのないまま没してしまう。
***この様な理由からヘリック2世は、多数派の風民族の蔓延る議会・議員たちがゼネバスの娘など納得しないと理解してしたからこそ、彼女の出自を偽り自らの後継者にしたのである。だが、結果的に本当に救おうとしていた旧ゼネバス国民の考え心情を知る事ができなかったのは悲劇と言えるだろう。結局、ヘリック共和国は民族差別の言う名の癌細胞に蝕まれ続け、因果という名の呪いが止めとなり、遂には滅亡へと至ったのである。
*今でこそ(特に新バトスト以降は)公正な共和制国家として描写されているが、実は建国経緯からして真っ当とは言い難く、旧バトストでは前述した通り民族間の差別が横行し謀略が蔓延る腐敗国家として描写されている。
*今でこそ(特に新バトスト以降は)公正な共和制国家として描写されているが、実は建国経緯からして真っ当とは言い難く、旧バトストでは前述した通り民族間の差別が横行し謀略が蔓延る腐敗国家として描写されている。
**資料によって建国経緯が異なる。旧バトストでは中央大陸には八つの部族が存在し東西に別れて部族間抗争を繰り広げていたが、暗黒大陸から侵略された時に風民族族長で東側連合代表のヘリック・ムーロア(ヘリック1世)が敵に立ち向かう為に東西部族を統合し立ち向かい撃退した。この結果、地民族族長で西側連合代表のガイロス<ref>ガイロス帝国の建国者ガイロスとは当初は同姓同名の別人とされ実に紛らわしかったのだが、後年のHMMの設定では逆に族長ガイロスと皇祖ガイロスは同一人物とされている(この設定だと新旧バトストでの様々な設定の辻妻が合う)。</ref>が、ヘリックの手腕を認め西側代表を辞任し暗黒大陸に渡った。結果、他の部族長たちもヘリックを統治者として認めた事でへリック共和国が設立し、ヘリックが国王ヘリック1世として即位した<ref>国王が居るのだから王国だと思われるが、国号はヘリック共和国であるとされている。しかし、ヘリック王国とする資料もあり、設定が安定しない</ref>。HMMでは経緯が異なり、ヘリック王国が周辺部族を武力で統合し設立したとされている。
**資料によって建国経緯が異なる。旧バトストでは中央大陸には八つの部族が存在し東西に別れて部族間抗争を繰り広げていたが、暗黒大陸から侵略された時に風民族族長で東側連合代表のヘリック・ムーロア(ヘリック1世)が敵に立ち向かう為に東西部族を統合し立ち向かい撃退した。この結果、地民族族長で西側連合代表のガイロス<ref>ガイロス帝国の建国者ガイロスとは当初は同姓同名の別人とされ実に紛らわしかったのだが、後年のHMMの設定では逆に族長ガイロスと皇祖ガイロスは同一人物とされている(この設定だと新旧バトストでの様々な設定の辻妻が合う)。</ref>が、ヘリックの手腕を認め西側代表を辞任し暗黒大陸に渡った。結果、他の部族長たちもヘリックを統治者として認めた事でへリック共和国が設立し、ヘリックが国王ヘリック1世として即位した<ref>国王が居るのだから王国だと思われるが、国号はヘリック共和国であるとされている。しかし、ヘリック王国とする資料もあり、設定が安定しない</ref>。HMMでは経緯が異なり、ヘリック王国が周辺部族を武力で統合し設立したとされている。