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;「また?」<br />「ったく、昨日渡されたのだってまだ終わってないのに」
 
;「また?」<br />「ったく、昨日渡されたのだってまだ終わってないのに」
 
:記念すべき第1話での最初の台詞。[[オーブ連合首長国|オーブ]]に属する[[スペースコロニー]]の[[ヘリオポリス]]にある工業カレッジのキャンパスの休憩所で、ノートパソコンから世界情勢のニュースを見ていた所を、所属する同じゼミの友人の[[トール・ケーニヒ|トール]]とトールの恋人の[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]から、ゼミの教授であるカトウから呼び出しを食らっているのを聞いて。[[コーディネイター]]故に、なまじ[[ナチュラル]]より優秀なのを良い事に便利屋扱いされているようである。評価してくれること自体は喜ばしいが、ここまで体よくこき使われる事にはうんざりしているようで不満タラタラである。
 
:記念すべき第1話での最初の台詞。[[オーブ連合首長国|オーブ]]に属する[[スペースコロニー]]の[[ヘリオポリス]]にある工業カレッジのキャンパスの休憩所で、ノートパソコンから世界情勢のニュースを見ていた所を、所属する同じゼミの友人の[[トール・ケーニヒ|トール]]とトールの恋人の[[ミリアリア・ハウ|ミリアリア]]から、ゼミの教授であるカトウから呼び出しを食らっているのを聞いて。[[コーディネイター]]故に、なまじ[[ナチュラル]]より優秀なのを良い事に便利屋扱いされているようである。評価してくれること自体は喜ばしいが、ここまで体よくこき使われる事にはうんざりしているようで不満タラタラである。
:なお、[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]'''「21世紀の1stガンダム」'''と謳われているが、中学卒業後は進学もしなければ働くわけでもなく、家に引きこもって機械いじりばかりしていた根暗で内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]と比べたら、キラはきちんと学校にも通ってるし、親と確執があるわけでもなく(ただし、本当の親ではないが)、普通に友達もいるので外向的な性格かつマシな環境だと言える。
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:なお、『[[機動戦士ガンダムSEED|SEED]]』は'''「21世紀の1stガンダム」'''と謳われているが、中学卒業後は進学もしなければ働くわけでもなく、家に引きこもって機械いじりばかりしていた根暗で内向的な[[アムロ・レイ|アムロ]]と比べたら、キラはきちんと学校にも通ってるし、親と確執があるわけでもなく(ただし、本当の親ではないが)、普通に友達もいるので外向的な性格かつマシな環境だと言える。
 
;キラ「アスラン…!?」<br />アスラン「キラ…!?」
 
;キラ「アスラン…!?」<br />アスラン「キラ…!?」
 
:[[ザフト]]のヘリオポリス襲撃から避難する途中、キラと遭遇した[[ザフト兵]]は、かつて[[月|月面都市]][[コペルニクス]]で別れた親友[[アスラン・ザラ]]だった…。
 
:[[ザフト]]のヘリオポリス襲撃から避難する途中、キラと遭遇した[[ザフト兵]]は、かつて[[月|月面都市]][[コペルニクス]]で別れた親友[[アスラン・ザラ]]だった…。
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:余談だが、'''キラ・ヤマトの担当声優である[[声優:保志総一朗|保志総一朗]]氏は、この長台詞(しかも早口である)の収録を一発でOKしている。'''
 
:余談だが、'''キラ・ヤマトの担当声優である[[声優:保志総一朗|保志総一朗]]氏は、この長台詞(しかも早口である)の収録を一発でOKしている。'''
 
;「もう僕たちのことを放っておいてくれ!」
 
;「もう僕たちのことを放っておいてくれ!」
:第6話「消えるガンダム」より。
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:第6話「消えるガンダム」より。宇宙要塞アルテミスでの戦闘にて、どこまでも追ってくる[[クルーゼ隊]]に対して。
:宇宙要塞アルテミスでの戦闘にて、どこまでも追ってくる[[クルーゼ隊]]に対して。
   
:また直前にガルシアから「裏切り者のコーディネイター」である事を皮肉られつつユーラシア連邦所属の地球軍兵に勧誘された事を思い出しており、AAクルーにガルシアにと、方々から地球軍兵として戦う事を強要され殺し合いをさせられている事に激しい嫌悪感を抱いていた事を鑑みると、ガルシアや(この頃まだ打ち解けていたとは言い難かった)マリュー・ムゥを含む「地球連合軍の戦争を強要する大人たち」にも向けられていたのだろう。
 
:また直前にガルシアから「裏切り者のコーディネイター」である事を皮肉られつつユーラシア連邦所属の地球軍兵に勧誘された事を思い出しており、AAクルーにガルシアにと、方々から地球軍兵として戦う事を強要され殺し合いをさせられている事に激しい嫌悪感を抱いていた事を鑑みると、ガルシアや(この頃まだ打ち解けていたとは言い難かった)マリュー・ムゥを含む「地球連合軍の戦争を強要する大人たち」にも向けられていたのだろう。
 
;「あの艦には…友達が乗ってるんだ!」
 
;「あの艦には…友達が乗ってるんだ!」
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:突然婚約解消を言い渡された[[サイ・アーガイル|サイ]]と彼を冷たく付き放す[[フレイ・アルスター|フレイ]]。彼女はそこに通りがかったキラをも巻き込み、サイにキラと寝た事を告白する<ref>この場面があまりに印象的だったためか未だに「サイからフレイを寝取った」と言われる事があるが、迫ったのはフレイの方なのでこの見方は完全な誤解である。</ref>。
 
:突然婚約解消を言い渡された[[サイ・アーガイル|サイ]]と彼を冷たく付き放す[[フレイ・アルスター|フレイ]]。彼女はそこに通りがかったキラをも巻き込み、サイにキラと寝た事を告白する<ref>この場面があまりに印象的だったためか未だに「サイからフレイを寝取った」と言われる事があるが、迫ったのはフレイの方なのでこの見方は完全な誤解である。</ref>。
 
:キラもまたフレイに付き、サイに冷淡な言葉を投げかけるが、どうしても納得できないサイは友人に恋人を寝取られた(様に見えた)ショックから衝動的にキラに背後から掴みかかるが、キラに軽く腕を捻り上げられる。その後の台詞がこの一連の流れ。
 
:キラもまたフレイに付き、サイに冷淡な言葉を投げかけるが、どうしても納得できないサイは友人に恋人を寝取られた(様に見えた)ショックから衝動的にキラに背後から掴みかかるが、キラに軽く腕を捻り上げられる。その後の台詞がこの一連の流れ。
:当時のキラの増長ぶりを象徴する台詞である。ただし、この時キラがこの様な行動に出たのは戦いたくないのに戦わなければならない戦場という非情な現状、ナチュラルとコーディネイターの対立、フレイの父や[[エル]]の乗った艦・シャトルを目の前で破壊されたショック、次しくじれば今度はいよいよ自分や親友達が死ぬという[[プレッシャー]]、しかし状況が状況だけに理解してくれる人はいない、と精神的に追い詰められていた時にフレイにつけこまれて肉体関係を結んだからである。しかし、たとえそれが共依存の歪な関係だったとしても、当時のキラは自分を受け止めてくれるフレイの存在がなければ自分を保つことができなかったと思われ、2行目以降の台詞にそれが表れていた。
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:この時キラがこの様な行動に出たのは戦いたくないのに戦わなければならない戦場という非情な現状、ナチュラルとコーディネイターの対立、フレイの父や[[エル]]の乗った艦・シャトルを目の前で破壊されたショック、次しくじれば今度はいよいよ自分や親友達が死ぬという[[プレッシャー]]、しかし状況が状況だけに理解してくれる人はいない、と精神的に追い詰められていた時にフレイにつけこまれて肉体関係を結んだからである。しかし、たとえそれが共依存の歪な関係だったとしても、当時のキラは自分を受け止めてくれるフレイの存在がなければ自分を保つことができなかったと思われ、2行目以降の台詞にそれが表れていた。
:この件に関してはいつ和解したのかはっきりしていないため、キラの増長もさることながら、ぎごちないながらも普通に振舞おうとするサイの人柄の良さが際立つ結果となった。
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:当時のキラの増長ぶりを象徴する台詞ではあるが、ここまで傲慢にならざるを得なかったのは誰にも頼れない、孤独にならざるを得ない状況を一人で抱えてしまっているためである。
:なお、何故「本気でケンカしたら、かなうはずない」かというと、[[サイ・アーガイル#TV.E7.89.88|「遺伝子いじって、そうなった」]]からである。伝わらない所で皮肉を返すあたり、この時のキラの精神の不安定さがよく分かる。
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:この件に関してはいつ和解したのかはっきりしていない。ぎごちないながらも普通に振舞おうとするサイの人柄の良さが際立つ結果にはなっている。
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:なお、何故「本気でケンカしたら、かなうはずない」かというと、[[サイ・アーガイル#TV.E7.89.88|「遺伝子いじって、そうなった」]]からである。伝わらない所で皮肉を返すあたり、この時のキラの精神の不安定さがよく分かる。キラの心の闇は以降も吐き出すことができず、一人で全てを背負い苦しむ要因の原点がここにあるといえる。
 
:ちなみに「やめてよね」の一節は[[ムルタ・アズラエル]]も幼少期に言われた事があり、彼がコーディネイターを憎悪するきっかけの一つになっている。彼の喧嘩相手がこのような発言をしなければ、アズラエルの未来やC.E.の歴史はまた違ったものになっていたのかもしれない。
 
:ちなみに「やめてよね」の一節は[[ムルタ・アズラエル]]も幼少期に言われた事があり、彼がコーディネイターを憎悪するきっかけの一つになっている。彼の喧嘩相手がこのような発言をしなければ、アズラエルの未来やC.E.の歴史はまた違ったものになっていたのかもしれない。
 
;「死にたいんですか……?」<br />「気持ちだけで、一体何が守れるっていうんだ!?」
 
;「死にたいんですか……?」<br />「気持ちだけで、一体何が守れるっていうんだ!?」
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=== SEED DESTINY ===
 
=== SEED DESTINY ===
 
;「本当はオーブだけじゃない。戦って…討たれて失ったものは、もう二度と戻らないから…」<br />アスラン「自分だけ解ったような綺麗事を言うな! お前の手だって、既に何人もの命を奪ってるんだぞ!!」<br />「…うん。知ってる。だからもう…ほんとに嫌なんだ、こんな事は…」<br />「撃ちたくない…撃たせないで…」
 
;「本当はオーブだけじゃない。戦って…討たれて失ったものは、もう二度と戻らないから…」<br />アスラン「自分だけ解ったような綺麗事を言うな! お前の手だって、既に何人もの命を奪ってるんだぞ!!」<br />「…うん。知ってる。だからもう…ほんとに嫌なんだ、こんな事は…」<br />「撃ちたくない…撃たせないで…」
:第25話より、アスランとの密談中にて。
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:第25話より、アスランとの密談中にて。凄惨な大戦を経て、キラの精神は当時でも既にガタガタであったが、戦わないことを状況が許さない。皮肉なことに、ここで叱責するアスランが原因の一つとなり、撃ちたくないという思いは無下にされることとなってしまう。
:二行目のアスランの台詞は『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では「キラ、自分だけわかったような綺麗事を!」とアレンジされて[[特殊戦闘台詞]]として採用されている。
   
;「分かるけど…君の言うこともわかるけど…!」<br />「でもカガリは、今泣いているんだ!」<br />「こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ! 何故君はそれが分からない! なのにこの戦闘もこの犠牲も仕方がないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そう言って君は討つのか! 今カガリが守ろうとしているものを!」<br />「なら僕は君を討つ!」
 
;「分かるけど…君の言うこともわかるけど…!」<br />「でもカガリは、今泣いているんだ!」<br />「こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ! 何故君はそれが分からない! なのにこの戦闘もこの犠牲も仕方がないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そう言って君は討つのか! 今カガリが守ろうとしているものを!」<br />「なら僕は君を討つ!」
 
:地球連合・[[オーブ軍|オーブ]]の連合軍とザフトとの戦いに介入するキラをアスランが必死に止めようとした際の台詞。政略結婚を阻止する為とはいえカガリを強引に連れ出し、また戦闘の介入は戦場を混乱させるだけと忠告を受けた後である為、1行目にもある通りキラ当人も自らの行為に正当性がないことはとうに分かっていた。
 
:地球連合・[[オーブ軍|オーブ]]の連合軍とザフトとの戦いに介入するキラをアスランが必死に止めようとした際の台詞。政略結婚を阻止する為とはいえカガリを強引に連れ出し、また戦闘の介入は戦場を混乱させるだけと忠告を受けた後である為、1行目にもある通りキラ当人も自らの行為に正当性がないことはとうに分かっていた。
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:原作ではこの発言にレイは動揺してしまい、それが敗因となるのだが、『L』においては、逆にレイのキラに対する嫉妬が爆発する形でこの台詞を否定されてしまう。
 
:原作ではこの発言にレイは動揺してしまい、それが敗因となるのだが、『L』においては、逆にレイのキラに対する嫉妬が爆発する形でこの台詞を否定されてしまう。
 
;「傲慢なのは貴方だ! 僕はただの一人の人間…この世界で生きる一人の人間だ! どこもみんなと変わらない! ラクスだって! でも…だから、貴方を討たなきゃならないんだ! それを知っているから!」
 
;「傲慢なのは貴方だ! 僕はただの一人の人間…この世界で生きる一人の人間だ! どこもみんなと変わらない! ラクスだって! でも…だから、貴方を討たなきゃならないんだ! それを知っているから!」
:最終話でデュランダルに対して強い決意を持って言い放った台詞。非人道的な手段で生み出された [[スーパーコーディネイター]]や高いカリスマを備えたラクスを「選ばれた存在」としているデュランダルの歪んだ理想を認めれば、クルーゼやレイの様な人間の勝手な都合で生み出された犠牲者が増え続けてしまう事を十分に知っていたキラは、自身やラクスがどこにでもいる一人の人間であると信じ、「特別な存在」という枠の中へ勝手に押し込めようとするデュランダルを「傲慢」として真っ向から否定した。
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:最終話でデュランダルと対峙した際の問答の中、「[[スーパーコーディネイター]]であること」を根拠にデュランダルに「傲慢」と言われたことに対しての反論。非人道的な手段で生み出された スーパーコーディネイターや高いカリスマを備えたラクスを「選ばれた存在」としているデュランダルの歪んだ理想を認めれば、クルーゼやレイの様な人間の勝手な都合で生み出された犠牲者が増え続けてしまう事を十分に知っていたキラは、自身やラクスがどこにでもいる一人の人間であると信じ、「特別な存在」という枠の中へ勝手に押し込めようとするデュランダルを「傲慢」として真っ向から否定した。
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:実際キラの精神性はスーパーコーディネイターに拠るものではなく、一人の人間としての経験によって形成されたものであり、遺伝子によって傲慢になたわけではないため、遺伝子で人を見るデュランダルはキラの見方を誤っていたのである。キラの中にある「傲慢」といえる部分は、決して遺伝子ではない。
 
;「覚悟はある……僕は戦う!」
 
;「覚悟はある……僕は戦う!」
:最終話でデュランダルに対して強い決意を持って言い放った台詞。デスティニー・プランを否定する選択を取った事で、それによって生じ得る新たな問題と向き合い、罪を背負って戦う事を決意したキラの意志を表す言葉といえる。
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:上記の後の台詞。デスティニー・プランを否定する選択を取った事で、それによって生じ得る新たな問題と向き合い、罪を背負って戦う事を決意したキラの意志を表す言葉といえる。
 
:キラにとって、この言葉はデュランダルだけでなく、中途半端な覚悟であった自分自身にも宣言したものであるのかも知れない。また、これはレイの心にも大きく響き渡ったようで、キラを撃とうとしていたデュランダルをとっさに撃ってしまう事になった。
 
:キラにとって、この言葉はデュランダルだけでなく、中途半端な覚悟であった自分自身にも宣言したものであるのかも知れない。また、これはレイの心にも大きく響き渡ったようで、キラを撃とうとしていたデュランダルをとっさに撃ってしまう事になった。
 
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』と『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』では彼の決意、およびその内容をより明確に語る。
 
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』と『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』では彼の決意、およびその内容をより明確に語る。
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