差分

編集の要約なし
21行目: 21行目:  
[[サイド6]][[スペースコロニー|コロニー]]群のリボーコロニーに暮らしている11歳の少年。愛称は「'''アル'''」。父親が単身赴任して家庭的に不和を抱えており、物語開始当初はカエルを虐めたり女の子の机にヘビを入れたりする(本人の発言)など、いたずらっ子の腕白小僧であった。
 
[[サイド6]][[スペースコロニー|コロニー]]群のリボーコロニーに暮らしている11歳の少年。愛称は「'''アル'''」。父親が単身赴任して家庭的に不和を抱えており、物語開始当初はカエルを虐めたり女の子の机にヘビを入れたりする(本人の発言)など、いたずらっ子の腕白小僧であった。
   −
中立サイドで暮らしていた為、戦争の現実を知らず、想像的なヒロイズムに憧れていた。しかし、[[ジオン軍]]の新米[[MS]]パイロットの[[バーナード・ワイズマン]](バーニィ)と出会った事によって、[[地球連邦軍]]の新型MS・[[NT-1アレックス|アレックス]]を巡る謀略の中に踏み込んでしまい、「戦争の真実」を知る事になった。
+
中立サイドで暮らしていたため、戦争の現実を知らず、想像的なヒロイズムに憧れていた。しかし、[[ジオン軍]]の新米[[MS]]パイロットの[[バーナード・ワイズマン]](バーニィ)と出会ったことによって、[[地球連邦軍]]の新型MS・[[NT-1アレックス|アレックス]]を巡る謀略の中に踏み込んでしまい、戦争の真実を知ることになった。
    
終盤、[[サイクロプス隊]]の壊滅を目の当たりにし、ガンダム破壊に失敗した場合の[[核ミサイル|核]]攻撃を恐れ逃げ出したバーニィと喧嘩別れするも、考え直してリボーコロニーに戻ってきたバーニィと和解。NT-1を[[ザク改]]で倒そうとするバーニィに協力し物資搬入やトラップの設置を手伝う。
 
終盤、[[サイクロプス隊]]の壊滅を目の当たりにし、ガンダム破壊に失敗した場合の[[核ミサイル|核]]攻撃を恐れ逃げ出したバーニィと喧嘩別れするも、考え直してリボーコロニーに戻ってきたバーニィと和解。NT-1を[[ザク改]]で倒そうとするバーニィに協力し物資搬入やトラップの設置を手伝う。
   −
来る12月25日、バーニィの戦勝を祈願して待つも、父親から作戦決行直前に核ミサイルを積んだジオン艦は拿捕された事を聞かされる。戦いを止めるためにバーニィの下へ戻ろうとするが、間に合わずザク改は大爆発しバーニィは戦死、そして相討ちとなったNT-1から運び出されたのが隣人の[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]だと知ってしまう。
+
来る12月25日、バーニィの戦勝を祈願して待つも、父親から作戦決行直前に核ミサイルを積んだジオン艦は拿捕された事を聞かされる。戦いを止めるためにバーニィの下へ戻ろうとするが、間に合わずザク改は大爆発しバーニィは戦死、そして相討ちとなったNT-1から運び出されたのが隣人の[[クリスチーナ・マッケンジー]](クリス)だと知ってしまう。
   −
年が明けた1月14日の始業式の日、引っ越したクリスと別れ、廃墟と化した学校で[[一年戦争]]の終結を聞かされたアルは、「[[デラーズ紛争|どうせ]][[グリプス戦役|またすぐ]][[第1次ネオ・ジオン抗争|戦争は]][[第2次ネオ・ジオン抗争|起きるぜ]]」という周囲の友人たちの無責任な発言を聞き、大粒の涙を流す事となる。
+
年が明けた1月14日の始業式の日、引っ越したクリスと別れ、廃墟と化した学校で[[一年戦争]]の終結を聞かされたアルは、「[[デラーズ紛争|どうせ]][[グリプス戦役|またすぐ]][[第1次ネオ・ジオン抗争|戦争は]][[第2次ネオ・ジオン抗争|起きるぜ]]」という周囲の友人たちの無責任な発言を聞き、大粒の涙を流す。
    
ひと冬の冒険を経て、再び一緒に暮らすことになった父からは「大人になったんじゃないかな。少し落ち着きが出てきた」と評されていた。
 
ひと冬の冒険を経て、再び一緒に暮らすことになった父からは「大人になったんじゃないかな。少し落ち着きが出てきた」と評されていた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
主人公でありながら完全な[[民間人]]ポジションなのに加えて『0080』自体が原作再現が少ない為、長らくSFC版『[[第3次スーパーロボット大戦]]』のゲームオーバー画面くらいしか出番が無かった。恐らく、初期のスパロボしかプレイしたことが無いユーザーは[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]が主人公だと勘違いしている人も多いと思われる。
+
主人公でありながら完全な[[民間人]]ポジションなのに加えて『0080』自体が原作再現が少ないため、長らくSFC版『[[第3次スーパーロボット大戦]]』のゲームオーバー画面くらいしか出番がなかった。恐らく、初期のスパロボしかプレイしたことがないユーザーは[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]が主人公だと勘違いしている人も多いと思われる。
   −
しかし、『[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』にめでたく登場し、原作再現の物語にしっかり関わる事に。[[スパロボ補正]]により『GC』と『OE』の両方でバーニィとの再会が叶い、原作ではラストでお別れするクリスとも一緒にいられるので、その意味では「アルも救われた」と言える。
+
しかし、『[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]])』にめでたく登場し、原作再現の物語にしっかり関わることに。[[スパロボ補正]]により『GC』と『OE』の両方でバーニィとの再会が叶い、原作ではラストでお別れするクリスとも一緒にいられるので、その意味ではアルも救われたと言える。
    
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
46行目: 46行目:  
:バーニィ生存時はEDでバーニィ、クリスと再会を果たし、涙ながらに喜ぶ。一方、バーニィが死亡している場合は原作と異なり、彼の死をクリスに伝える。
 
:バーニィ生存時はEDでバーニィ、クリスと再会を果たし、涙ながらに喜ぶ。一方、バーニィが死亡している場合は原作と異なり、彼の死をクリスに伝える。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
:バーニィが[[ホワイトベース隊]]の捕虜になった様子を見て心配するが、クリスから「いずれバーニィと一緒に帰ってくる」と約束され、帰りを待つ事に。
+
:バーニィが[[ホワイトベース隊]]の捕虜になった様子を見て心配するが、クリスから「いずれバーニィと一緒に帰ってくる」と約束され、帰りを待つことに。
 
:EDでは無事、再会が叶う。
 
:EDでは無事、再会が叶う。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[クリスチーナ・マッケンジー]]
 
;[[クリスチーナ・マッケンジー]]
:隣人。アルはクリスを実の姉のように慕っている。別れの時は頬に[[キスシーン|キスを貰った]]。
+
:隣人。彼女を実の姉のように慕っている。別れるときには頬に[[キスシーン|キスを貰った]]。
;イームズ・イズルハ
+
;イームズ・イズルハ(SRW未登場)
:父親。SRW未登場。最終的に妻と仲直りし、家族3人水入らずで暮らすこととなった。
+
:父親。最終的に妻と仲直りし、家族3人水入らずで暮らすこととなった。
;ミチコ・イズルハ
+
;ミチコ・イズルハ(SRW未登場)
:母親。SRW未登場。
+
:母親。
;チェイ
+
;チェイ(SRW未登場)
:クラスメートにして友人。彼から[[軍階級|軍の階級章]]<ref>なお、[[DVD]]第1巻付属ブックレットによると'''「玩具屋で買ったもの」'''との事。</ref>を見せびらかされた事もあった。SRW未登場。
+
:クラスメートにして友人。彼から[[軍階級|軍の階級章]]<ref>なお、[[DVD]]第1巻付属ブックレットによると'''「玩具屋で買ったもの」'''とのこと。</ref>を見せびらかされたこともあった。
;テルコット
+
;テルコット(SRW未登場)
:クラスメートにして友人。サイクロプス隊との接触でジオン贔屓になっていたアルをチェイと一緒になってからかったりもした。SRW未登場。
+
:クラスメートにして友人。サイクロプス隊との接触でジオン贔屓になっていたアルをチェイと一緒になってからかったりもした。
;ドロレス・ヘイズ
+
;ドロレス・ヘイズ(SRW未登場)
:クラスメートで愛称は「ドロシー」。戦争に憧れる無邪気さを小馬鹿にされ、アル達もドロシーを煙たがるという犬猿の仲であったが、アルがチェイとテルコットから孤立してしまった際にはアルを庇う等、アルの事を気に掛けている<ref>それ故か、媒体によっては'''「『[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争|0080]]』のもう一人の[[ヒロイン]]」'''として扱われる場合もある。</ref>。SRW未登場。
+
:クラスメートで愛称は「ドロシー」。戦争に憧れる無邪気さを小馬鹿にされ、アルたちもドロシーを煙たがるという犬猿の仲であったが、アルがチェイとテルコットから孤立してしまった際にはアルをかばうなど、アルのことを気に掛けている<ref>そのためか、媒体によっては『0080』のもう一人の[[ヒロイン]]として扱われる場合もある。</ref>
 
;[[バーナード・ワイズマン]]
 
;[[バーナード・ワイズマン]]
:アルと友人になるが、バーニィとの出会いがアルに「戦争の真実」を見せる事になった。
+
:アルと友人になるが、彼との出会いがアルに「戦争の真実」を見せることになった。
 
;[[シュタイナー・ハーディ]]
 
;[[シュタイナー・ハーディ]]
 
:盗聴器を仕込んだ部隊章を渡され、[[スパイ|情報収集役]]として利用される。
 
:盗聴器を仕込んだ部隊章を渡され、[[スパイ|情報収集役]]として利用される。
76行目: 76行目:  
:なお、第5話のタイトルは「嘘だと言ってよ、バーニィ」なので勘違いしがちだが、'''アルはこのサブタイトルを本編中喋ってはいない'''。
 
:なお、第5話のタイトルは「嘘だと言ってよ、バーニィ」なので勘違いしがちだが、'''アルはこのサブタイトルを本編中喋ってはいない'''。
 
;「バーニィー!! もう戦わなくていいんだー!!」
 
;「バーニィー!! もう戦わなくていいんだー!!」
:第6話(最終話)より。クリスの[[NT-1アレックス|アレックス]]とバーニィの[[ザク改|ザク]]が激突しようとした時、戦いを止める為に戦場に飛び出すアル。だが、時既に遅く、アレックスの[[ビームサーベル]]はザクのコクピットを貫き、ザクは爆散する…。
+
:第6話(最終話)より。クリスの[[NT-1アレックス|アレックス]]とバーニィの[[ザク改|ザク]]が激突しようとしたとき、戦いを止めるために戦場に飛び出すアル。だが、時既に遅く、アレックスの[[ビームサーベル]]はザクのコクピットを貫き、ザクは爆散する…。
 
;「うん…。バーニィもさ、きっと…。きっと、残念がると思うな…」<br />「さよなら、クリス」
 
;「うん…。バーニィもさ、きっと…。きっと、残念がると思うな…」<br />「さよなら、クリス」
:[[地球]]に転任する[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]への別れのあいさつ。[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]の遺言に従い、アルはクリスを咎める事をせず、あふれる涙をこらえながら彼女に別れを告げた。
+
:[[地球]]に転任する[[クリスチーナ・マッケンジー|クリス]]への別れのあいさつ。[[バーナード・ワイズマン|バーニィ]]の遺言に従い、アルはクリスを咎めず、あふれる涙をこらえながら彼女に別れを告げた。
 +
 
 
=== テレビCM ===
 
=== テレビCM ===
;「この頃僕は思い出す。初めてザクを見た日の事を。止められなかった戦いの事を…」<br />「バーニィ、忘れないよ…」
+
;「このごろ僕は思い出す。初めてザクを見た日のことを。止められなかった戦いのことを…」<br />「バーニィ、忘れないよ…」
:[[OVA]]発売から10年後に発売された[[DVD]]版『0080』のCM。'''成長したアルが過去を回想するモノローグなのだが、演じているのは同じく成長し、声も大人になった[[声優:浪川大輔|浪川大輔]]氏という粋な演出である'''。
+
:[[OVA]]発売から10年後に発売された[[DVD]]版『0080』のCM。成長したアルが過去を回想するモノローグなのだが、'''演じているのは同じく成長し、声も大人になった[[声優:浪川大輔|浪川大輔]]氏という粋な演出である'''。
 
:ちなみに、[[コンピュータゲーム|SLG]]『SDガンダム Gジェネレーション スピリッツ』『SDガンダム Gジェネレーション ジェネシス』でも、『ポケットの中の戦争』のシナリオ[[ナレーション]]は「大人になったアル=浪川氏」である。
 
:ちなみに、[[コンピュータゲーム|SLG]]『SDガンダム Gジェネレーション スピリッツ』『SDガンダム Gジェネレーション ジェネシス』でも、『ポケットの中の戦争』のシナリオ[[ナレーション]]は「大人になったアル=浪川氏」である。
;「今でもたまに夢に見る。運命は信じないけど、哀しい事ばかりじゃ無かった…」<br />「バーニィ、忘れてないよ…」
+
;「今でもたまに夢に見る。運命は信じないけど、哀しいことばかりじゃなかった…」<br />「バーニィ、忘れてないよ…」
 
:こちらは2017年放送の[[Blu-ray]]版『0080』のCM。上記のDVD版同様、アルを演じた浪川氏によるモノローグとなっている。
 
:こちらは2017年放送の[[Blu-ray]]版『0080』のCM。上記のDVD版同様、アルを演じた浪川氏によるモノローグとなっている。
   95行目: 96行目:     
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*アルフレッド・イズルハ役を演じた浪川大輔氏は、当時変声期前の子役だった。後年『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の収録当時、制作者から'''「絶対に声変わりをしないように体調管理をしてください」'''と釘を刺された事を明かしている。
+
*アルフレッド・イズルハ役を演じた浪川大輔氏は、当時変声期前の子役だった。後年『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』の収録当時、制作者から'''「絶対に声変わりをしないように体調管理をしてください」'''と釘を刺されたことを明かしている。
**[[コンピュータゲーム|ゲーム]]作品等で新録が必要な場合は比嘉久美子氏が[[代役]]として起用されている。ただし、テレビCM等では大人になった浪川氏があえて起用され、'''「大人になったアル」'''という演出がされる場合も有る。
+
**[[コンピュータゲーム|ゲーム]]作品等で新録が必要な場合は比嘉久美子氏が[[代役]]として起用されている。ただし、テレビCMなどでは大人になった浪川氏があえて起用され、'''「大人になったアル」'''という演出がされる場合も有る。
**なお、浪川氏は30代の時にゲームのオファーが来た際、「さすがに厳しいからできないです」と断ったが、周りにいけると言われて収録に臨んだ……が、'''収録後に肩を叩かれて降板となった'''ことを語っている<ref>[https://natalie.mu/comic/pp/gundam-uc 「機動戦士ガンダムUC」Blu-ray BOX特集 内山昂輝(バナージ・リンクス役)×浪川大輔(リディ・マーセナス役)×藤村歩(オードリー・バーン役)インタビュー]</ref>。
+
**なお、浪川氏は30代のときにゲームのオファーが来た際、「さすがに厳しいからできないです」と断ったが、周りにいけると言われて収録に臨んだ……が、'''収録後に肩を叩かれて降板となった'''ことを語っている<ref>[https://natalie.mu/comic/pp/gundam-uc 「機動戦士ガンダムUC」Blu-ray BOX特集 内山昂輝(バナージ・リンクス役)×浪川大輔(リディ・マーセナス役)×藤村歩(オードリー・バーン役)インタビュー]</ref>。
    
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
10,922

回編集