差分
→エゥーゴ
=== 人物 ===
=== 人物 ===
基本的には落ち着いた性格の持ち主で、機微に富んでおり、トラウマを抱える形で家族を失った若い兵士であるカミーユやファの精神的ケアを務めようとする等、世話焼き面も持ち合わせた包容力の持ち主だった。その一方で、[[一年戦争]]の頃より既に反ジオンゲリラとして戦いの日々に身を投じていた経験から、敵地の潜入による情報収集等といった任務に自分から積極的に投じようとする等、危険を好んでいる危うい面があり、「いつもギリギリのところにいないと生きてる気がしない」と語る部分からも、レコア自身にも自覚があった<ref>結果的に、この性質が後の「辱め」やシロッコへの寝返りに繋がる決定的な要因となっている。</ref>。また、一方では「安定」を求めて自分を女として認めて欲しいという願望もある等、非常に複雑な精神構造をしていたと言える。
基本的には落ち着いた性格の持ち主で、機微に富んでおり、トラウマを抱える形で家族を失った若い兵士であるカミーユやファの精神的ケアを務めようとする等、世話焼き面も持ち合わせた包容力の持ち主だった。その一方で、[[一年戦争]]の頃より既に反ジオンゲリラとして戦いの日々に身を投じていた経験から、敵地の潜入による情報収集等といった任務に自分から積極的に投じようとする等、危険を好んでいる危うい面があり、「いつもギリギリのところにいないと生きてる気がしない」と語る部分からも、レコア自身にも自覚があった<ref>結果的に、この性質が後の「辱め」やシロッコへの寝返りに繋がる決定的な要因となっている。</ref>。また、一方では「安定」を求めて自分を女として認めて欲しいという願望もある等、非常に複雑な精神構造をしていたと言える。
「思想とか信念じゃない、いい男がいなかったせい」(シャアが振り向いてくれない)「大尉、貴男はいつもそうして。いつも自分だけ高いところにいようとする!」とは彼女の談。
後にカミーユも彼女の言葉を引用していたように彼にとっては本当の憧れの女性だったようだ。
過去の経緯から、まだ若いながらも[[シャア・アズナブル|クワトロ・バジーナ]]大尉には諜報活動に重用されており、彼とは懇意の関係にあった。ある件を切っ掛けに、彼に対し自分を「女」として受け止めて欲しいという希求が強くなるのだが、暗殺された[[ブレックス・フォーラ]]に代わるエゥーゴの指導者として政治と闘争に没頭しなければならなかった上に、自らの「危険」と「安定」の両方を求めている二律背反な性質は、戦場で生きてきたクワトロからしてもついていけないものがあった様で、結果的に彼だけでなくエゥーゴ全体の男性に対し、一方的とも言える失望感を抱く事になったレコアは、兼ねてより興味を抱いていた[[パプテマス・シロッコ]]の元へと走り、[[ティターンズ]]へと[[裏切りイベント|寝返って]]しまう事になった。
過去の経緯から、まだ若いながらも[[シャア・アズナブル|クワトロ・バジーナ]]大尉には諜報活動に重用されており、彼とは懇意の関係にあった。ある件を切っ掛けに、彼に対し自分を「女」として受け止めて欲しいという希求が強くなるのだが、暗殺された[[ブレックス・フォーラ]]に代わるエゥーゴの指導者として政治と闘争に没頭しなければならなかった上に、自らの「危険」と「安定」の両方を求めている二律背反な性質は、戦場で生きてきたクワトロからしてもついていけないものがあった様で、結果的に彼だけでなくエゥーゴ全体の男性に対し、一方的とも言える失望感を抱く事になったレコアは、兼ねてより興味を抱いていた[[パプテマス・シロッコ]]の元へと走り、[[ティターンズ]]へと[[裏切りイベント|寝返って]]しまう事になった。
:彼女がMSパイロットとなってからは、[[メタス]]を取り合うようになる後輩。エゥーゴのメンバーの中では、唯一レコアの心情を理解してくれていた節があった。ただ、後述の生々しい愚痴に関してはさすがに引かれてしまっている。
:彼女がMSパイロットとなってからは、[[メタス]]を取り合うようになる後輩。エゥーゴのメンバーの中では、唯一レコアの心情を理解してくれていた節があった。ただ、後述の生々しい愚痴に関してはさすがに引かれてしまっている。
;[[エマ・シーン]]
;[[エマ・シーン]]
:互いに軍を裏切った者同士で、対比されるべきといった存在。似たような境遇でありながらエゥーゴで自分の居場所を確保していた彼女に対し、内心では激しい嫉妬心を抱いていたようで、彼女との最後の戦いの際に、死ぬ間際までその情念を剥き出しにしていた。尚、レコアはエマに対し自身の心境を理解して欲しいと言わんばかりの様子であったが、明確な信念を持って戦い続けようとする彼女には、ただの身勝手な女にしか映らなかった模様。
:互いに軍を裏切った者同士で、対比されるべきといった存在。似たような境遇でありながらエゥーゴで自分の居場所を確保していたエマの場合は、同僚や友人もいたはずなのにその理想高き思想と信念の人ゆえに元同胞と戦えたから。それゆえに女の情念のまま身勝手に裏切るレコアに激しい嫌悪感を抱いていた。レコアは彼女との最後の戦いの際に、死ぬ間際までその情念を剥き出しにしていた。尚、レコアはエマに対し自身の心境を理解して欲しいと言わんばかりの様子であったが、明確な信念を持って戦い続けようとする彼女には、ただの身勝手な女にしか映らなかったゆえに激しく嫌悪していた模様。
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
;[[ヘンケン・ベッケナー]]
:上官。中盤では、[[ラーディッシュ]]の艦長の仕事で忙殺される彼から想い人であるエマへのプレゼントを託され、彼女に渡してくれるよう頼まれる事に。
:上官。中盤では、[[ラーディッシュ]]の艦長の仕事で忙殺される彼から想い人であるエマへのプレゼントを託され、彼女に渡してくれるよう頼まれる事に。
;「大尉、あなたはいつもそうして……いつも自分だけ高いところに居ようとする!」
;「大尉、あなたはいつもそうして……いつも自分だけ高いところに居ようとする!」
:41話で再会したクワトロに対して。似たようなセリフを後にアムロも口にしていることを考慮すれば、やはりその通りなのだろう。
:41話で再会したクワトロに対して。似たようなセリフを後にアムロも口にしていることを考慮すれば、やはりその通りなのだろう。
:後にカミーユも憧れの彼女の言葉を聞き「あなたはいつもそうやって違う場所にいようとする」と発言している。微妙にレコアと意味とニュアンスが異なっているのがポイントである。
;「世界が自分を中心にして動くと思うな、シャア!!」
;「世界が自分を中心にして動くと思うな、シャア!!」
:上記の台詞の後、クワトロから「それが理由か、レコア少尉。ならば、せめて私の手でその業を払わせてもらう!」という彼の「'''お前の事など、とっくの昔に吹っ切れたわ'''」と言わんばかりの高慢な言葉に、女としてのプライドを踏み躙られ遂にレコアの怒りが頂点に達した台詞。この後、今まで鬱憤を晴らすかの如く暴れ回る。もはや、レコアとエゥーゴと間にあった亀裂が修復不可能になった瞬間だった。
:上記の台詞の後、クワトロから「それが理由か、レコア少尉。ならば、せめて私の手でその業を払わせてもらう!」という彼の「'''お前の事など、とっくの昔に吹っ切れたわ'''」と言わんばかりの高慢な言葉に、女としてのプライドを踏み躙られ遂にレコアの怒りが頂点に達した台詞。この後、今まで鬱憤を晴らすかの如く暴れ回る。もはや、レコアとエゥーゴと間にあった亀裂が修復不可能になった瞬間だった。