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西洋のドラゴンも基本的には自然の象徴…であるのだが、西洋において自然とは畏敬の念を有するものではなく「人間と敵対するもの」というイメージが強い(特に、キリスト教の教えが広まってからは)。その為、西洋におけるドラゴンは'''[[天使・悪魔|悪魔]]'''の化身とされる。[[ギリシア神話]]におけるカドモスのドラゴン退治、キリスト教の聖女マルタの悪竜タラスク討伐、古代ローマのゲオルギウスのドラゴン狩り、[[北欧神話]]のジークフリートによるファーヴニル征伐など、西洋の竜伝説は基本的に'''「いかにして悪の限りを尽くす大[[怪獣]]を[[正義]]のヒーローが倒したか」'''という善悪二元論的な語り口で描かれることが多い。かの有名な吸血鬼ドラキュラは「邪悪な竜の子」の意。
 
西洋のドラゴンも基本的には自然の象徴…であるのだが、西洋において自然とは畏敬の念を有するものではなく「人間と敵対するもの」というイメージが強い(特に、キリスト教の教えが広まってからは)。その為、西洋におけるドラゴンは'''[[天使・悪魔|悪魔]]'''の化身とされる。[[ギリシア神話]]におけるカドモスのドラゴン退治、キリスト教の聖女マルタの悪竜タラスク討伐、古代ローマのゲオルギウスのドラゴン狩り、[[北欧神話]]のジークフリートによるファーヴニル征伐など、西洋の竜伝説は基本的に'''「いかにして悪の限りを尽くす大[[怪獣]]を[[正義]]のヒーローが倒したか」'''という善悪二元論的な語り口で描かれることが多い。かの有名な吸血鬼ドラキュラは「邪悪な竜の子」の意。
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ただし、西洋の竜が全て純粋悪として描かれているわけではなく、稀に人々に力や英知を預ける「善良なドラゴン」が描かれる場合もあった。こうしたドラゴンは東洋龍と同じく力の象徴として、紋章や国旗などに描かれる例もある。ウェールズの国旗にも描かれている赤い竜や、中世ハンガリー王国のドラゴン騎士団などが知られている。吸血鬼ドラキュラのモデルである串刺し公ヴラド三世の仇名「ドラキュラ」は単に「ドラゴンの子」の意味で、ドラゴン騎士団の一員だった父親のヴラド二世が「ドラクル(ドラゴン公)」と呼ばれていたことに由来する。一口に竜騎兵と訳される銃砲を装備した騎兵隊は他にも少なからぬ欧州系国家に見られ、実態は変わりつつも一部でその名を現代にも残している<ref>なお、『[[機甲戦記ドラグナー]]』に登場する[[メタルアーマー]]の[[ドラグナー]]各機、および[[ドラグーン]]はこの竜騎兵を名前の由来としている(ドラグナーはドイツ語読み、ドラグーンは英語読み)。</ref>。
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ただし、西洋の竜が全て純粋悪として描かれているわけではなく、稀に人々に力や英知を預ける「善良なドラゴン」が描かれる場合もあった。こうしたドラゴンは東洋龍と同じく力の象徴として、紋章や国旗などに描かれる例もある。ウェールズの国旗にも描かれている赤い竜や、中世ハンガリー王国のドラゴン騎士団などが知られている。吸血鬼ドラキュラのモデルである串刺し公ヴラド三世の仇名「ドラキュラ」は単に「ドラゴンの子」の意味で、ドラゴン騎士団の一員だった父親のヴラド二世が「ドラクル(ドラゴン公)」と呼ばれていたことに由来する。一口に竜騎兵と訳される銃砲を装備した騎兵隊は他にも少なからぬ欧州系国家に見られ、実態は変わりつつも一部でその名を現代にも残している<ref>なお、『[[機甲戦記ドラグナー]]』に登場する[[メタルアーマー]]の[[ドラグナー]]各機、および[[ドラグーン]]はこの竜騎兵を名前の由来としている(ドラグナーは[[ドイツ語]]読み、ドラグーンは英語読み)。</ref>。
    
==竜・ドラゴンを扱った作品==
 
==竜・ドラゴンを扱った作品==
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