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261 バイト追加 、 2022年5月27日 (金) 00:37
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:キラとの決戦である第34話より。この時のシンは完全にステラを失った悲しみと、彼女を討ったフリーダムとキラへの憎しみに心を支配されてしまっている。
 
:キラとの決戦である第34話より。この時のシンは完全にステラを失った悲しみと、彼女を討ったフリーダムとキラへの憎しみに心を支配されてしまっている。
 
:この台詞は『Z』でのフリーダムとの決戦においてもキラへの[[特殊戦闘台詞]]として採用されている。
 
:この台詞は『Z』でのフリーダムとの決戦においてもキラへの[[特殊戦闘台詞]]として採用されている。
:しかし、当時ファンの間ではこれを正当な物と擁護する一方で'''元々ベルリンの惨状も含めてシンが自分で蒔いた種であり、それらの結果全てをキラになすりつけている見当違いの逆恨み'''という意見も非常に多く、視聴者では物議を醸すこととなった。
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:しかし、当時ファンの間ではこれを正当な物と擁護する一方で'''元々ベルリンの惨状も含めてシンが自分で蒔いた種であり、それらを全てキラになすりつけている身勝手或いは見当違いの逆恨み'''という意見も非常に多く、視聴者では物議を醸すこととなった。
 
;「あんたは俺が討つんだ…今日、ここで!」
 
;「あんたは俺が討つんだ…今日、ここで!」
 
:同上。死闘の末、ついにキラを撃破する。
 
:同上。死闘の末、ついにキラを撃破する。
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;「仇は取りましたよ。あなたのもね」
 
;「仇は取りましたよ。あなたのもね」
 
:キラを撃破した後、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
 
:キラを撃破した後、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
:命令を遂行したに過ぎないとはいえ、'''アークエンジェルとアスランの関係は周知の事実'''であり、結果的に仲間が目の前で死んだアスランに対して積極的に怒りを買いに行ってしまった、非常にデリカシーに欠けた発言。
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:命令を遂行したに過ぎないとはいえ、'''アークエンジェルとアスランの関係は周知の事実'''であり、結果的に仲間が目の前で死んだアスランの絶望を分かった上なので、悪意以外の何物でもない。
 
:シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかった『[[K]]』以外では使用されておらず、そのKにおいてのこの場面ではシンは上記の台詞でアスランに挑発はしておらず、アスランが殴打する前にレイが止めに入っている為に彼から殴られていない。
 
:シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかった『[[K]]』以外では使用されておらず、そのKにおいてのこの場面ではシンは上記の台詞でアスランに挑発はしておらず、アスランが殴打する前にレイが止めに入っている為に彼から殴られていない。
 
;「それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!? アンタはッ!!」
 
;「それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!? アンタはッ!!」
 
:上記の言い争いの最中にシンがアスランに言い放った言葉。アスランの一方的な感傷で非難されては、シンがこう反論したくなるのも仕方がないのかもしれない。
 
:上記の言い争いの最中にシンがアスランに言い放った言葉。アスランの一方的な感傷で非難されては、シンがこう反論したくなるのも仕方がないのかもしれない。
:アスランが今回の戦闘で激しく苦悩したのは、「'''キラもシンも傷ついてほしくないから'''」であり、シンがアスランの苦悩を何も理解していない事を象徴しているともいえる。が、'''アスランは総じてシンが傷ついていくことへのフォローに欠けていた'''<ref>アニメはもとより、漫画『THE EDGE』でも同様にアスランはシンを頑なに否定する言い方を続けており、『THE EDGE』でアスランはハイネに「あれじゃ反発されるだけだぜ」と言われている。ボンボン版ではシン・アスラン間で激しい言い争いは少なく、アスランは離反後は寧ろ真摯に声を届けてくれた。これらにより各媒体でシンに大きな違いが生まれるが、それは各媒体の名台詞参照。</ref>ため、先の挑発と合わせて積もりに積もったシンの不満が爆発したものとも取れる。この時シンは数々の命令違反も結果的にお咎めが飛ばなかったことで、何をしても許されると天狗になっていたのもあるだろうが。
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:アスランが今回の戦闘で激しく苦悩したのは、「'''キラもシンも傷ついてほしくないから'''」であり、シンがアスランの苦悩を何も理解していない事を象徴しているともいえる。が、'''アスランは総じてシンが傷ついていくことへのフォローに欠けていた'''<ref>アニメはもとより、漫画『THE EDGE』でも同様にアスランはシンを頑なに否定する言い方を続けており、『THE EDGE』でアスランはハイネに「あれじゃ反発されるだけだぜ」と言われている。ボンボン版ではシン・アスラン間で激しい言い争いは少なく、アスランは離反後は寧ろ真摯に声を届けてくれた。これらにより各媒体でシンに大きな違いが生まれるが、それは各媒体の名台詞参照。</ref>ため、先の挑発と合わせて積もりに積もったシンの不満が爆発したものとも取れる。この時シンは数々の命令違反も結果的にお咎めが飛ばなかったことで、何をしても許されると天狗になっていたのも大きい。
 
:互いに前向きな意見交換ができなかった結果として、互いの苦しみを互いに拒絶するだけとなってしまい、後の「'''人は人を知らず'''」を象徴しているといえる。
 
:互いに前向きな意見交換ができなかった結果として、互いの苦しみを互いに拒絶するだけとなってしまい、後の「'''人は人を知らず'''」を象徴しているといえる。
:いずれにしても、この件でアスランとシンの対立はもはや敵対寸前の域にまで達していた上に、ルナマリアとメイリン以外は誰もアスランの絶望を理解しようとせず、アスランはミネルバどころかザフトで完全に孤立することとなり、直後のプラントのシーンではイザークも他の士官を怒鳴っており、戦争に対する認識自体がアスラン達とザフトの間で修正不可能な程にかけ離れていたことを示唆している。
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:いずれにしても、この件でアスランとシンの対立はもはや敵対寸前の域にまで達していた上に、ルナマリアとメイリン以外は誰もアスランの絶望を理解しようとせず、アスランはミネルバどころかザフトで完全に孤立することとなり、直後のプラントのシーンではイザークも他の士官を怒鳴っており、戦争に対する認識自体がアスラン達とザフトの間で修正不可能な程にかけ離れていたことを示唆していた。
 
;「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
 
;「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
 
:ヘブンズベース攻略戦である第38話より。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っ[[スティング・オークレー|スティング]]に対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出した[[ロゴス]]に対し、シンは怒りを爆発させる。『[[L]]』第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。『[[Z]]』では後半部分のみ、[[ロード・ジブリール|ジブリール]]との特殊台詞で使用されている。
 
:ヘブンズベース攻略戦である第38話より。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っ[[スティング・オークレー|スティング]]に対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出した[[ロゴス]]に対し、シンは怒りを爆発させる。『[[L]]』第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。『[[Z]]』では後半部分のみ、[[ロード・ジブリール|ジブリール]]との特殊台詞で使用されている。
 
; 「ジブリールを逃がしたって、それは!」
 
; 「ジブリールを逃がしたって、それは!」
:レクイエムによってプラントが見舞われた大惨事が「ジブリールを自分達が逃がしたせい」だとするレイに対する反論。「ジブリールに逃げられたのはオーブが匿い、アークエンジェルがそれに着いたから」と一見して筋が通って見えるのだが、ジブリール捕縛作戦失敗は事実のため言い訳まではできない。自己正当化ととられても仕方がない。
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:レクイエムによってプラントが見舞われた大惨事が「ジブリールを自分達が逃がしたせい」だとするレイに対する反論。「ジブリールに逃げられたのはオーブが匿い、アークエンジェルがそれに着いたから」と一見して筋が通って見えるのだが、ジブリール捕縛作戦失敗は事実のため言い訳はできない。ただの自己正当化や責任逃れと取られても仕方が無い。
:作中では起きなかったが、実際にクルーの中には母親が犠牲となったと思しきクルーの言葉もあったため、その怒りはシンに向けられる可能性もあったため、無神経な台詞ではあった。
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:作中では起きなかったが、実際にクルーの中には母親が犠牲となったクルーの言葉もあったため、その怒りはオーブで失敗したシンやルナマリアに向けられる可能性もあったため、無神経な台詞ではあった。この頃、アスランとの再会で不安定になっていたこともあって、これまでの『全てロゴスが悪い』という責任転嫁の理屈が絶対に通じない場合があるという事を学ぶには到らなかった。
 
:なお、高山瑞穂氏の漫画版では逆に、レクイエム発射前にレイの方が「この先何があろうと、すべての責任はオーブとアークエンジェル隊にある」と先に話をしている。
 
:なお、高山瑞穂氏の漫画版では逆に、レクイエム発射前にレイの方が「この先何があろうと、すべての責任はオーブとアークエンジェル隊にある」と先に話をしている。
 
;「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」
 
;「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」