6行目: |
6行目: |
| フェストゥムの目的は、他の生命体を自身の性質に近づけることによって自身の存在をより高次元化し、最終的には単一の存在とすることであり、その為に彼らが生じさせる現象が「同化」である(その趣旨は、他作品の用語で言えば「[[人類補完計画]]」や「[[ODEシステム]]」の発想が近い)。 | | フェストゥムの目的は、他の生命体を自身の性質に近づけることによって自身の存在をより高次元化し、最終的には単一の存在とすることであり、その為に彼らが生じさせる現象が「同化」である(その趣旨は、他作品の用語で言えば「[[人類補完計画]]」や「[[ODEシステム]]」の発想が近い)。 |
| | | |
− | 同化の対象となった人間は、意識を彼らに統合され、個としての存在が消滅する。またそれに至らないまでも、意識の浸食を受けた人間は廃人と化し、再起不能となってしまう場合もある。しかし、ごくごく稀に、同化された人間の意識が同化した個体に影響を与えることもある。そういった場合、通常は全体の中で整頓されるが、真壁紅音を同化したフェストゥム(便宜上[[ミョルニア]]と呼称される)は彼女の意志による共鳴力場の影響を受け続け、ミールと拮抗する個として存在するようになっている。 | + | 同化の対象となった人間は、意識を彼らに統合され、個としての存在が消滅する。またそれに至らないまでも、意識の浸食を受けた人間は廃人と化し、再起不能となってしまう場合もある。しかし、ごくごく稀に、同化された人間の意識が同化した個体に影響を与えることもある。そういった場合、通常は全体の中で整頓されるが、真壁紅音を同化したフェストゥム(便宜上[[ミョルニア]]と呼称される)は彼女の意志による共鳴力場の影響を受け続け、[[ミール]]と拮抗する個として存在するようになっている。 |
| | | |
| 同化を続けていったフェストゥムはいつかは臨界点を向かえ、崩壊する。これをフェストゥムは「'''無に帰る'''」と呼んでおり、フェストゥムが同化を行うのはこの崩壊を起こすためのプロセスに過ぎない。崩壊したあとは周囲の質量・エネルギー量そのものが減るという不可解な現象が発生するために、まさに「無に帰った」ことになる。 | | 同化を続けていったフェストゥムはいつかは臨界点を向かえ、崩壊する。これをフェストゥムは「'''無に帰る'''」と呼んでおり、フェストゥムが同化を行うのはこの崩壊を起こすためのプロセスに過ぎない。崩壊したあとは周囲の質量・エネルギー量そのものが減るという不可解な現象が発生するために、まさに「無に帰った」ことになる。 |
| | | |
− | しかし、フェストゥムが言うところでは、これはあくまでこの三次元世界で存在しなくなっただけであり、より高次元の世界へ転移したことになるらしい。フェストゥムはこの次元の多くのモノとともにより高次元へ転移することを望んでおり、彼らの概念からすると同化とは他者への「'''祝福'''」である。 | + | しかし、フェストゥムが言うところでは、これはあくまでこの三次元世界で存在しなくなっただけであり、より高次元の世界へ転移したことになるらしい。フェストゥムはこの次元の多くのモノとともにより高次元へ転移することを望んでおり、彼らの概念からすると同化とは他者への「'''[[祝福]]'''」である。 |
| | | |
| しかし、続く劇場版ではフェストゥムが蒼穹作戦を通じて「個々の存在」と「憎悪」「怒り」という概念を認識したため、フェストゥムの内部に派閥が発生。その中の主戦派は、人類を「滅ぼす」ために同化を仕掛けて来るようになっている。 | | しかし、続く劇場版ではフェストゥムが蒼穹作戦を通じて「個々の存在」と「憎悪」「怒り」という概念を認識したため、フェストゥムの内部に派閥が発生。その中の主戦派は、人類を「滅ぼす」ために同化を仕掛けて来るようになっている。 |
24行目: |
24行目: |
| | | |
| == 同化現象の被害者 == | | == 同化現象の被害者 == |
− | 原作では[[人類軍 (一般兵)|新国連の一般兵]]を中心に、多数の人間がフェストゥムによる同化の犠牲となっている。また上述の点から、ノートゥングモデル、ザルヴァートルモデルに搭乗するパイロットは、程度の大小こそあれ同化が進行している。 | + | 原作では[[人類軍 (一般兵)|新国連の一般兵]]を中心に、多数の人間が[[フェストゥム]]による同化の犠牲となっている。また上述の点から、ノートゥングモデル、ザルヴァートルモデルに搭乗するパイロットは、程度の大小こそあれ同化が進行している。 |
| ;将陵僚<br/>生駒祐未<br/>船橋幸弘<br/>柴田小百合<br/>鏑木早苗<br/>柳瀬徹 | | ;将陵僚<br/>生駒祐未<br/>船橋幸弘<br/>柴田小百合<br/>鏑木早苗<br/>柳瀬徹 |
− | :L計画に参加したティターンモデルのパイロット達。最速で6度目で結晶化が始まり、仲間が立て続けに倒れていく姿を見て村上剛は「どうせみんないなくなる」と殴り書き、将陵僚を激昂させた。ジークフリードシステムを内蔵しているのと、システムが未成熟であったために負担がかなり大きく、幾つかの過程を飛ばして同化現象が進んでしまっていた。僚と祐未は最後に残ったパイロットで、祐未は言葉を交わしあった後に結晶化。僚は結晶化した瞬間に、フェンリルを起動。彼を最後に計画に参加した者達は完全にいなくなってしまった…… | + | :L計画に参加したティターンモデルのパイロット達。最速で6度目で結晶化が始まり、仲間が立て続けに倒れていく姿を見ていた村上剛は恐怖と絶望のあまりに'''「どうせみんないなくなる」'''と殴り書き、将陵僚を激昂させてしまう。 |
| + | :[[ジークフリードシステム]]を内蔵しているのと、システムが未成熟であったのが原因で、パイロットへの負担がかなり大きくなり、幾つかの過程を飛ばして同化現象が進んでしまっていた。 |
| + | :僚と祐未が最後に残ったパイロットで、祐未は言葉を交わしあった後に結晶化。僚は結晶化した瞬間に、フェンリルを起動。こうして彼を最後に、'''L計画に参加した者達は「みんないなくなってしまった」'''…… |
| ;真壁紅音 | | ;真壁紅音 |
− | :夫・史彦を庇って同化される。しかし、同化される瞬間にフェストゥムの存在を理解し、逆に自分から彼らを「祝福」した。この結果、同化したフェストゥムである[[ミョルニア]]は徐々に個我を確立、蒼穹作戦決行及びフェストゥムと人類の共存への道を開く鍵となった。 | + | :夫・[[真壁史彦|史彦]]を庇って同化される。しかし、同化される瞬間に[[フェストゥム]]の存在を理解し、逆に自分から彼らを「[[祝福]]」した。 |
| + | :この結果、同化したフェストゥムである[[ミョルニア]]は徐々に個我を確立し、蒼穹作戦決行及びフェストゥムと人類の共存への道を開く鍵となった。 |
| :そのためか、ミョルニアの中には彼女の意識が残響という形で残っており、ある場面で表面化している。 | | :そのためか、ミョルニアの中には彼女の意識が残響という形で残っており、ある場面で表面化している。 |
| ;[[春日井甲洋]] | | ;[[春日井甲洋]] |
75行目: |
78行目: |
| | | |
| ==== UX ==== | | ==== UX ==== |
− | 上記2機に加えて全てのフェストゥムが所持するようになり、効果対象も自軍の全ユニットとなった(マークザイン・味方版マークニヒトはフェストゥムしか同化できない)。読心能力もある関係上、元々回避が見込めない戦艦やスーパーロボットの天敵のような能力となっている。
| + | 上記2機に加えて全ての[[フェストゥム]]が所持するようになり、効果対象も自軍の全ユニットとなった([[マークザイン]]・味方版[[マークニヒト]]はフェストゥムしか同化できない)。[[読心]]能力もある関係上、元々回避が見込めない戦艦やスーパーロボットの天敵のような能力となっている。 |
| | | |
| この能力自体がレベル制となり、レベル1ではK同様気力を90以下、レベル2では100以下、レベル3では120以下にすることで敵を同化できる。普通のフェストゥムがレベル1、[[イドゥン]]がレベル2、マークザイン・マークニヒトがレベル3。<br>また、減少量は気力と「同化」Lvに依存し、このようになる。 | | この能力自体がレベル制となり、レベル1ではK同様気力を90以下、レベル2では100以下、レベル3では120以下にすることで敵を同化できる。普通のフェストゥムがレベル1、[[イドゥン]]がレベル2、マークザイン・マークニヒトがレベル3。<br>また、減少量は気力と「同化」Lvに依存し、このようになる。 |