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[[ポイント・カサレリア]]近くの都市[[ウーイッグ]]に住む上流階級の令嬢。
 
[[ポイント・カサレリア]]近くの都市[[ウーイッグ]]に住む上流階級の令嬢。
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[[ベスパ]]の攻撃で家を焼け出され、[[カミオン|カミオン隊]]に合流するが、これが人生を大きく狂わせていくきっかけになってしまう。
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[[ベスパ]]の攻撃で家を焼け出され[[カミオン|カミオン隊]]に合流するが、やがた[[クロノクル・アシャー]]に出会った事が人生を大きく狂わせていく切っ掛けになってしまう。
    
=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
他者に対して極端なまでに潔癖さを求める、排他的にすら感じられる[[性格]]。[[ザンスカール帝国]]や[[リガ・ミリティア]]の争いに嫌悪感を示しウッソを庇う事もあったが、それはどちらかと言えば潔癖症に近い「大人への反発」から出たものであろう。ちなみにキャラデザや後述の言動の数々からそうは見えないが年齢は17歳。
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世間知らずで夢見がちとも言える理想主義者で、それ故に他者に対して極端なまでに潔癖さを求め、排他的にすら感じられる[[性格]]。[[ザンスカール帝国]]や[[リガ・ミリティア]]の争いに嫌悪感を示しウッソを庇う事もあったが、それはどちらかと言えば潔癖症に近い「大人への反発」から出たものと言える。また、[[地球連邦]]の体制を嫌っている反面、結局は他人に縋りつかないと生きていけない人生を送って来た為に、その庇護下の恩恵から抜け出して自立する勇気や行動力等は持っておらず、本人もその事に自覚している為なのか、常に苛立っている様子を見せていた。また、独り善がりな考え方や行動も目立ち、母親に逃げられながらも自分に裕福な生活を送らせてくれる存在であった父の苦労も顧みようとせず、ザンスカールの襲撃から身を守る為にベスパと繋がりを持とうとしている事について「男として母から逃げている」としか見なしていなかった。後にザンスカールのマリア主義に賛同してはいるものの、あくまでもそれが正しいと思っているだけであり、カテジナ本人に彼女なりの主義主張は一切無く、ただその場の状況に流され、依存しているだけであったとも言える<red>富野監督曰く、「もともと何も考えていなかった女」「クロノクル程度の男にケロッといっちゃうようなつまんない女」であり、ただし同時に、「それだけですよ。それで何故いけないの。そういう人だっているでしょ、言いたかないけど」とまで評されてる。</red>。
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これらの性格は、後にザンスカールに下っても変わる事は無いばかりか、モトラッド艦隊による「地球クリーン作戦」が開始される時期あたりから、次第に冷酷さや高慢さが増していく事になっていき、特にウッソに対する偏執的な憎悪と執着が、精神面の暴走に拍車をかけていくことになる。
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これらの問題的な内面や行動は、後にザンスカールに下っても変わる事は無いばかりか、モトラッド艦隊による「地球クリーン作戦」が開始される前あたりから、むしろ次第に冷酷さや高慢さが増していく事になっていき、マケドニア・コロニーでは自身の態度に反発した人間達に逆上し、腹癒せ交じりに[[ゲドラフ]]のタイヤで轢殺するという、序盤の様子からは信じられないまでの非道ぶりを見せている。特に自身の行いを必死に止めようとするウッソに対する偏執的な憎悪と執着が、精神面の暴走に拍車をかけていくことになり、そして[[エンジェル・ハイロゥ]]攻防戦の時期になると、もはや目的の為に手段を一切選ばない狡猾さや凶暴さも見せ、かつてのウーイッグでの理想主義のお嬢様だった面影は完全に無くなり、それがかつて自分が忌み嫌っていた「汚い大人たち」その物である事に彼女が気付く事は最後まで無かった。
[[エンジェル・ハイロゥ]]攻防戦の時期になると、目的の為に手段を一切選ばない狡猾さや凶暴さも見せていくが、それがかつて自分が忌み嫌っていた「汚い大人たち」そのものであることに彼女が気付く事はなかった。
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総じて、周りの社会や戦争に振り回され歪んでいった悲しいキャラクターである。…はずなのだが、視聴者には彼女の強烈な言動からあまりそうは見られていないようである。彼女を端的かつ的確に表す言葉は、ウッソが彼女に言った「'''おかしい'''」であろう<ref>当然だが「狂っている」という意味での「おかしい」である。</ref>。
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総じて、周りの社会や戦争に振り回され歪んでいった悲しいキャラクターである。…はずなのだが、あまりにも身勝手な行動が目立った為か、視聴者には彼女の強烈な言動からあまりそうは見られていないようである。彼女を端的かつ的確に表す言葉は、ウッソが彼女に言った「'''おかしい'''」であろう<ref>当然だが「狂っている」という意味での「おかしい」である。</ref>。
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ちなみにキャラデザや後述の言動の数々からそうは見えないが年齢は17歳。
    
=== 来歴 ===
 
=== 来歴 ===
当初はウーイッグで暮らす箱入り育ちのお嬢様に過ぎなかったが、カテジナの人生は、ザンスカールの[[クロノクル・アシャー]]に[[誘拐・拉致イベント|誘拐]]された事で一変する。
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==== 原作 ====
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当初はウーイッグで暮らす箱入り育ちのお嬢様に過ぎなかったが、カテジナの人生は、ウーイッグから焼け出された後、ザンスカールの[[クロノクル・アシャー]]に[[誘拐・拉致イベント|誘拐]]された事で一変する。
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周りと上手く付き合えない自身に対し、優しく紳士的な態度を見せたクロノクルに惹かれ、その結果、彼女はリガ・ミリティアとザンスカール(クロノクル)の間で揺れ動き、この迷いはパイロットとしてウッソたちの前に再び現れるまで続いていた模様。
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[[オイ・ニュング]]伯爵と共に捕らわれた後、伯爵はギロチン系に掛けられてしまったが、自身は優しく紳士的な態度を見せたクロノクルの表面的な魅力に惹かれた結果、自身を助けようと駆け付けたウッソの事も全く顧みない形で、クロノクル達と共にザンスカールの本国が存在するサイド2へと旅立ってしまう。しかし、内心では彼女はリガ・ミリティアとザンスカール(クロノクル)の間で揺れ動いていたらしく、[[カイラスギリ―]]攻略戦時は、簡易ポートに乗って[[シュラク隊]]の[[ペギー・リー]]機の[[ガンイージ]]に接触。[[シャクティ・カリン]]がザンスカールに保護されている事実を伝言でウッソに伝えている。この迷いはパイロットとしてウッソ達の前に再び現れるまで続いていた模様。
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当初はクロノクルの秘書的な立場に過ぎなかったが、ザンスカールの理念に共感を示していった結果、かつてあれほど嫌悪感を抱いていたパイロットとなり、べスパの一員となる。元々パイロットとしての才能があったのか、尋常ならざる速度で腕を上げていく。しかしその一方で言動や顔つきは狂気さを増し、宇宙でありながらヘルメットは付けず、ノーマルスーツは前を留めず胸元を露出した姿になるなど、まともでない様子を見せるようになっていった。
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ザンスカールに着いた当初は、クロノクルの庇護下に置かれた秘書的な立場に過ぎなかったが、マリア主義に共感を示していった結果、かつてあれ程嫌悪感を抱いていたパイロットとなり、べスパの一員となる。初陣時は[[ルペ・シノ]]が上官を務めていたが、元々パイロットとしての才能があったのか、尋常ならざる速度で腕を上げていき、短期間でルペ・シノとの立場を逆転させている。一方、優柔不断で精神的に脆いクロノクルに苛立ち、更には[[ニュータイプ]]としての素養を開花させて立ちはだかるウッソの存在に並外れた嫉妬と憎悪を募らせ始めた結果、言動や顔つきは狂気さを増していき、ザンスカールの女王の娘だったシャクティだけでなく、クロノクルの依存しているマリアにまで嫉妬と憎悪の入り混じった感情を抱き始める。
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物語終盤では[[シュラク隊]][[フランチェスカ・オハラ|生き]][[ミリエラ・カタン|残り]][[コニー・フランシス|達]]を次々とその手にかけていき、リガ・ミリティアに身を置いていた時期に交流のあった[[オデロ・ヘンリーク]]までも容赦無く殺害するが、その直後に[[V2ガンダム]]に乗ったウッソによってクロノクルの[[リグ・コンティオ]]が撃墜され、クロノクルも、姉のマリアを求めながら命を落とす事になる。ウッソへのフラストレーションを極限にまで肥大化させたカテジナは、ウッソを待ち構えて[[ゴトラタン]]のメガビームキャノンでしとめようとするも、V2ガンダムの光の翼による衝撃に吹き飛ばされ、落下していった。
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[[エンジェル・ハイロゥ]]を舞台とした最終決戦時には、宇宙でありながらヘルメットを付けないばかりか、ノーマルスーツは前を留めず胸元を露出した姿になる等、もはやまともではない様子を見せるようになっていった。そして終盤ではシュラク隊の[[フランチェスカ・オハラ|生き]][[ミリエラ・カタン|残り]][[コニー・フランシス|達]]を次々とその手にかけていき、リガ・ミリティアに身を置いていた時期に交流のあった[[オデロ・ヘンリーク]]までも容赦無く殺害するが、その直後に[[V2ガンダム]]に乗ったウッソによってクロノクルの[[リグ・コンティオ]]が撃墜され、クロノクルは自身では無く姉のマリアを求めながら命を落とす事になる。クロノクルから内心拒絶される様になっていた事実へのショックもあってか、ウッソへのフラストレーションを極限にまで肥大化させたカテジナは、もはや自己弁護をするだけの支離滅裂な言動を繰り返し、シャクティを助け出そうとするウッソを待ち構えて[[ゴトラタン]]のメガビームキャノンでしとめようとするも、V2ガンダムの光の翼による衝撃に吹き飛ばされ、落下していった。
    
ザンスカール戦争の終結後も生き残っていたが、最終的には[[記憶喪失|記憶と視力を失い]]、「道に迷った旅人」としてワッパに乗って既に廃墟と化したウーイッグへ帰っていった。
 
ザンスカール戦争の終結後も生き残っていたが、最終的には[[記憶喪失|記憶と視力を失い]]、「道に迷った旅人」としてワッパに乗って既に廃墟と化したウーイッグへ帰っていった。
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==== 小説版 ====
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富野総監督自身の筆による[[小説|小説版]]では、原作よりも社会や戦争に巻き込まれ振り回されている描かれ方となっている。
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[[リガ・ミリティア]]の秘密工場が襲撃を受けた時に全身に大火傷を負い、茫然自失の状態になっていた所をクロノクルに救助される。同作では明確にクロノクルと恋仲になって性行為も行っており、後の搭乗機として与えられるゴトラタンのカラーリングがそれを示したニュアンスになっているとの事。
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その後、治療手術に耐えた事からスーパーサイコ研究所にて[[強化人間]]にされ、べスパのパイロットとなるが、最終決戦の中でウッソとの戦闘で命を落としている(撃墜の際にはウッソと共鳴しており、彼の思いの中の過去の自分を見ている)。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
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**また、人体欠損といった一目で解る描写でないのは何故かと庵野監督の問いに対して「テレビコードに引っかかるから」「ウッソ達に関してもペナルティが無いとは言えないが、それを絵にしてしまうと今の子供達は生理的に受け付けないだろう」とも答えている。
 
**また、人体欠損といった一目で解る描写でないのは何故かと庵野監督の問いに対して「テレビコードに引っかかるから」「ウッソ達に関してもペナルティが無いとは言えないが、それを絵にしてしまうと今の子供達は生理的に受け付けないだろう」とも答えている。
 
**この末路に関しては2クール目の製作段階の時点で構想されており、スタッフたちも「落としどころは他にありませんしね」と納得したという。よく言われている「死よりも重い罰を与えたかった」「頑張って狂ってくれたカテジナを救うにはこれしか無かった」という評価はこれら対談内で述べたものに尾ヒレが付いたものであると思われる。
 
**この末路に関しては2クール目の製作段階の時点で構想されており、スタッフたちも「落としどころは他にありませんしね」と納得したという。よく言われている「死よりも重い罰を与えたかった」「頑張って狂ってくれたカテジナを救うにはこれしか無かった」という評価はこれら対談内で述べたものに尾ヒレが付いたものであると思われる。
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*富野総監督自身の筆による[[小説|小説版]]では、[[リガ・ミリティア]]の秘密工場が襲撃を受けた時に全身に大火傷を負い、茫然自失の状態になっていた所をクロノクルに救助される。その後、治療手術に耐えた事から[[強化人間]]にされた後べスパのパイロットとなり[[ゴトラタン]]に搭乗、最終決戦の中でウッソとの戦闘で命を落としている(撃墜の際にはウッソと共鳴しており、彼の思いの中の過去の自分を見ている)。なお、同作では明確にクロノクルと恋仲になっており、性行為も行っている。
      
*寿司(ことぶきつかさ)氏のギャグ[[漫画]]『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』では「'''カテ公'''」と呼ばれており、それが広まって一部ファンの間でもカテ公と呼ばれることがある。なお、彼女はラストシーンで[[シャクティ・カリン|シャクティ]]によってワッパに爆弾を仕掛けられて'''爆殺される(!)'''という結末になっている。
 
*寿司(ことぶきつかさ)氏のギャグ[[漫画]]『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』では「'''カテ公'''」と呼ばれており、それが広まって一部ファンの間でもカテ公と呼ばれることがある。なお、彼女はラストシーンで[[シャクティ・カリン|シャクティ]]によってワッパに爆弾を仕掛けられて'''爆殺される(!)'''という結末になっている。
*『コミックボンボン』で連載された岩村俊哉氏の[[漫画|コミカライズ]]版では、カテジナは未登場である。その為か、同誌のリグ・シャッコーの紹介記事内で「'''カテジナさんって、覚えてる? ウッソがウーイッグにいた頃、憧れていた女の人だ'''」と、何やら弱気な紹介をされていた。
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*『コミックボンボン』で連載された岩村俊哉氏の[[漫画|コミカライズ]]版では、子供向けのキャラクターでは無い為か、カテジナは未登場である。その為か、同誌のリグ・シャッコーの紹介記事内で「'''カテジナさんって、覚えてる? ウッソがウーイッグにいた頃、憧れていた女の人だ'''」と、何やら弱気な紹介をされていた。
    
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