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| [[火星]]における事実上の独裁者で、防衛軍を自分の私兵とし、それ以外の市民を強制労働させる等、かなり横暴で市民の受けは悪い。[[ザ・ブーム軍]]と[[エルシャンク]]の戦闘を機に、自分を左遷した[[地球]]をザ・ブーム軍の力を利用して征服しようと考えてザ・ブーム軍と接触してその協力者となる。<br /> | | [[火星]]における事実上の独裁者で、防衛軍を自分の私兵とし、それ以外の市民を強制労働させる等、かなり横暴で市民の受けは悪い。[[ザ・ブーム軍]]と[[エルシャンク]]の戦闘を機に、自分を左遷した[[地球]]をザ・ブーム軍の力を利用して征服しようと考えてザ・ブーム軍と接触してその協力者となる。<br /> |
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− | 中盤以降はザ・ブーム軍と協力している事を隠してザ・ブーム軍を善意の[[宇宙人]]、逆にエルシャンクを「悪の[[宇宙人]]」だと地球の連邦政府に誤情報を流したり、[[ジョウ・マヤ|ジョウ]]や[[イルボラ・サロ|イルボラ]]を捕えるなど、「ハザード」(英語で『危険の原因』『危険物』などの意)の名前の通りエルシャンク一行を最後まで苦しめた。最期は[[空魔]]に[[ファミール艦]]ごと撃墜され、死亡する。<br />
| + | 中盤以降は、ザ・ブーム軍と協力している事を隠して、ザ・ブーム軍を善意の[[宇宙人]]、逆にエルシャンクを「悪の[[宇宙人]]」だと地球の連邦政府に誤情報を流したり、[[ジョウ・マヤ|ジョウ]]や[[イルボラ・サロ|イルボラ]]を捕えるなど、「ハザード」(英語で『危険の原因』『危険物』などの意)の名前の通り、エルシャンク一行を最後まで苦しめた。最期は[[空魔]]に[[ファミール艦]]ごと撃墜され、死亡する。<br /> |
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− | どうしようもない小悪党だが、青野武氏の怪演も手伝って妙な愛嬌がある。最終2話は彼と副官の[[ドッグ・タック]]のナレーションによる総集編となっており、「敵役が総集編の進行を行う」という、珍しい手法をとっている。
| + | どうしようもない小悪党だが、青野武氏の怪演も手伝って妙な愛嬌がある。最終2話は、彼と副官の[[ドッグ・タック]]のナレーションによる総集編となっており、「敵役が総集編の進行を行う」という、珍しい手法をとっている。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
− | その小癪な性格ゆえか、スパロボでも[[ザ・ブーム軍]]や他勢力に節操無く取り入り自軍の邪魔をしてくる、というパターンが殆ど。極端なのは2013年5月現在最新の登場作であるUX。 | + | その小癪な性格ゆえか、スパロボでも[[ザ・ブーム軍]]や他勢力に節操無く取り入り自軍の邪魔をしてくる、というパターンが殆ど。極端なのは、2013年6月現在最新の登場作であるUX。 |
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| === COMPACTシリーズ === | | === COMPACTシリーズ === |
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| :条件次第では生存するとはいえ、別作品のネームドキャラである[[小楯衛|衛]]や[[来主操|操]]を直接死に追いやり、小[[ミール]]のみならず[[東京]]に[[核ミサイル|核]]を打ち込もうとしたり、脱獄する際に連れてきた[[キバの輩]]と[[ガラン軍兵士]]を'''特攻兵器に仕立て上げた機体に乗せて[[特攻]]させる'''など、物語の序盤から終盤まで悪逆非道の限りを尽くす。まさに'''「悪の主役」'''といっても過言でない存在(ある意味[[K]]の[[ギル・バーグ]]を髣髴とさせるが、それ以上の暴れぶり)である。 | | :条件次第では生存するとはいえ、別作品のネームドキャラである[[小楯衛|衛]]や[[来主操|操]]を直接死に追いやり、小[[ミール]]のみならず[[東京]]に[[核ミサイル|核]]を打ち込もうとしたり、脱獄する際に連れてきた[[キバの輩]]と[[ガラン軍兵士]]を'''特攻兵器に仕立て上げた機体に乗せて[[特攻]]させる'''など、物語の序盤から終盤まで悪逆非道の限りを尽くす。まさに'''「悪の主役」'''といっても過言でない存在(ある意味[[K]]の[[ギル・バーグ]]を髣髴とさせるが、それ以上の暴れぶり)である。 |
| :原作のような愛嬌が感じられるのは、戦闘アニメでの台詞など僅かな部分のみで、その代わりにプレイヤーの気勢を削ぎ、怒りを買うようなイベントをこれでもかと挿入してくる。それ故にジョウを初めとする原作キャラは勿論、全版権キャラの怨敵となり、一部のプレイヤーからは'''「第二の[[三輪防人|三輪]]」'''あるいは'''「'''むしろ'''三輪長官がキレて自軍に味方する'''レベル'''」'''などと評される。 | | :原作のような愛嬌が感じられるのは、戦闘アニメでの台詞など僅かな部分のみで、その代わりにプレイヤーの気勢を削ぎ、怒りを買うようなイベントをこれでもかと挿入してくる。それ故にジョウを初めとする原作キャラは勿論、全版権キャラの怨敵となり、一部のプレイヤーからは'''「第二の[[三輪防人|三輪]]」'''あるいは'''「'''むしろ'''三輪長官がキレて自軍に味方する'''レベル'''」'''などと評される。 |
− | :ハザードの悪役としての格は、完全に原作のそれを凌駕しており、スパロボ史上における地球人の悪役の中でも、その悪行の酷さはトップクラスである。真に邪神である[[ナイア]]と並ぶ「UX真の敵」と言っても過言では無い。また、彼はナイアとは違って特別な背景(出自や能力等)を持たない普通の人間でありながら、ただ「悪」というだけでラスボス格へと上り詰めた、スパロボ史上において屈指の立身出世と活躍を(悪しき方向へ)したキャラクターでもある。 | + | :ハザードの悪役としての格は、完全に原作のそれを凌駕しており、スパロボ史上における地球人の悪役の中でも、その悪行の酷さはトップクラスである。真に邪神である[[ナイア]]と並ぶ'''「UX真の敵」'''と言っても過言では無い。また、彼はナイアとは違って特別な背景(出自や能力等)を持たない普通の人間でありながら、ただ「悪」というだけでラスボス格へと上り詰めた、スパロボ史上において屈指の立身出世と活躍を(悪しき方向へ)したキャラクターでもある。 |
| :[[シン・アスカ]]や[[碇シンジ]]のように、ハザード・パシャもまた'''[[スパロボ補正]]を受けたキャラクターの代表格'''であり、UXのテーマである「'''可能性の集合'''」―その意味を本作で最も体現している人物であると言える。 | | :[[シン・アスカ]]や[[碇シンジ]]のように、ハザード・パシャもまた'''[[スパロボ補正]]を受けたキャラクターの代表格'''であり、UXのテーマである「'''可能性の集合'''」―その意味を本作で最も体現している人物であると言える。 |
| :最終的には、[[バジュラ]]本星近海での戦いで、[[ジョウ・マヤ|ジョウ]]と[[イルボラ・サロ|イルボラ]]による残像殺法により誅滅された。 | | :最終的には、[[バジュラ]]本星近海での戦いで、[[ジョウ・マヤ|ジョウ]]と[[イルボラ・サロ|イルボラ]]による残像殺法により誅滅された。 |
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| :副官でハザードの右腕と言える人物。最後までハザードに忠実で、ハザードと共に[[ファミール艦]]の爆発に巻き込まれて死亡した。 | | :副官でハザードの右腕と言える人物。最後までハザードに忠実で、ハザードと共に[[ファミール艦]]の爆発に巻き込まれて死亡した。 |
| ;[[ジョウ・マヤ]] | | ;[[ジョウ・マヤ]] |
− | :火星時代から自分に反目する小僧。何度も対決を繰り返し、最後は彼に倒される事になる。 | + | :[[火星]]時代から自分に反目する小僧。何度も対決を繰り返し、最後は彼に倒される事になる。 |
| ;[[レニー・アイ]] | | ;[[レニー・アイ]] |
| :ジョウの父親と同じく彼女の両親も人質に取った。 | | :ジョウの父親と同じく彼女の両親も人質に取った。 |
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| :[[UX]]では連邦内部にて対立する者たち。第1部序盤ではテロリストを利用してマリナを暗殺しようとし、第1部終盤ではカガリをオーブ代表から引き摺り下ろそうと企んだ。 | | :[[UX]]では連邦内部にて対立する者たち。第1部序盤ではテロリストを利用してマリナを暗殺しようとし、第1部終盤ではカガリをオーブ代表から引き摺り下ろそうと企んだ。 |
| ;[[アスラン・ザラ]] | | ;[[アスラン・ザラ]] |
− | :[[UX]]の第1部ラストにおいて、アクセルと共に自身の不正を暴かれて失脚に追いやられる。以来、特にアスランに対しては恨みを抱いている。 | + | :[[UX]]の第1部ラストにおいて、ヒューズと共に自身の不正を暴かれて失脚に追いやられる。以来、特にアスランに対しては恨みを抱いている。 |
| ;[[カティ・マネキン]]、[[グラハム・エーカー]]、[[パトリック・コーラサワー|パトリック・マネキン]]、[[アンドレイ・スミルノフ]] | | ;[[カティ・マネキン]]、[[グラハム・エーカー]]、[[パトリック・コーラサワー|パトリック・マネキン]]、[[アンドレイ・スミルノフ]] |
| :[[UX]]における連邦軍の良識派の軍人たち。彼らにも不信感を抱かれている。 | | :[[UX]]における連邦軍の良識派の軍人たち。彼らにも不信感を抱かれている。 |
| + | |
| ==== その他 ==== | | ==== その他 ==== |
| ;[[ヘスター・ギャロップ]] | | ;[[ヘスター・ギャロップ]] |
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| ;[[アレックス・ゴレム]] | | ;[[アレックス・ゴレム]] |
| :[[UX]]では、エメリス・マキャベル司令が登場しないため、ハザードの部下になる。ハザードの部下ではあるが、そのやり方に不信感と嫌悪感を抱いており、[[ヘブンズドア作戦]]にてハザードとヘスターに背いたことで対立が決定的となる。 | | :[[UX]]では、エメリス・マキャベル司令が登場しないため、ハザードの部下になる。ハザードの部下ではあるが、そのやり方に不信感と嫌悪感を抱いており、[[ヘブンズドア作戦]]にてハザードとヘスターに背いたことで対立が決定的となる。 |
− | :遂には[[ホウジョウ軍]]の攻め入る東京にて朗利と金本を利用して東京を焼け野原にし、その責任を全て彼に押し付けて彼を死に追いやろうとするが、ヒューズの介入によって失敗に終わった。初めて出会って自己紹介した際には[[アスラン・ザラ|別のアレックス]]に煮え湯を飲まされたことを思い出し、(あくまでも名前に対してだが)不快感を露わにした。 | + | :遂には[[ホウジョウ軍]]の攻め入る東京にて朗利と金本を利用して[[東京]]を焼け野原にし、その責任を全て彼に押し付けて彼を死に追いやろうとするが、ヒューズの介入によって失敗に終わった。初めて出会って自己紹介した際には[[アスラン・ザラ|別のアレックス]]に煮え湯を飲まされたことを思い出し、(あくまでも名前に対してだが)不快感を露わにした。 |
| ;[[レオン・三島]]、[[ハワード・グラス]] | | ;[[レオン・三島]]、[[ハワード・グラス]] |
| :[[UX]]では第3部にて手を組むが、彼らの事も[[ヘスター・ギャロップ|ヘスター]]同様利用価値のある道具としか思っていない。尤も、彼ら三人が死亡するよりも先にハザードの方が死亡してしまうのだが。 | | :[[UX]]では第3部にて手を組むが、彼らの事も[[ヘスター・ギャロップ|ヘスター]]同様利用価値のある道具としか思っていない。尤も、彼ら三人が死亡するよりも先にハザードの方が死亡してしまうのだが。 |
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| ;「わしの言った通りだろ。両者をうまく操ればこの地球の全てがワシの手に転がり込むという戦法だ。まだまだワシはへこたれんぞ、フフフフフハハハハハッ!」 | | ;「わしの言った通りだろ。両者をうまく操ればこの地球の全てがワシの手に転がり込むという戦法だ。まだまだワシはへこたれんぞ、フフフフフハハハハハッ!」 |
| :地球側と[[ザ・ブーム軍]]を自身の謀略を持って巧みに争わせ、その隙を突いて[[地球]]を征服しようとする計画を副官の[[ドッグ・タック|ドッグ]]に語った際の台詞。 | | :地球側と[[ザ・ブーム軍]]を自身の謀略を持って巧みに争わせ、その隙を突いて[[地球]]を征服しようとする計画を副官の[[ドッグ・タック|ドッグ]]に語った際の台詞。 |
− | :総集編においてはこの戦法を「'''ハザード流地球頂き戦法'''」と命名した。 | + | :総集編においてはこの戦法を'''「ハザード流地球頂き戦法」'''と命名した。 |
| ;「人食い虎もライオンもワシに牙を向けたらこうだ… カチッ!」 | | ;「人食い虎もライオンもワシに牙を向けたらこうだ… カチッ!」 |
| :41話で飛影らに[[自爆]]装置をつけた際の台詞。ちなみに、起爆装置はファミコンのコントローラーに似ている。 | | :41話で飛影らに[[自爆]]装置をつけた際の台詞。ちなみに、起爆装置はファミコンのコントローラーに似ている。 |
| ;「早くしろったら! あっ、あぁぁぁぁ~っ!」 | | ;「早くしろったら! あっ、あぁぁぁぁ~っ!」 |
| :[[飛影]]によりメインカメラを壊され、部下に怒声を上げるも、[[空魔]]の[[突撃]]によってあっけない最期を遂げる。 | | :[[飛影]]によりメインカメラを壊され、部下に怒声を上げるも、[[空魔]]の[[突撃]]によってあっけない最期を遂げる。 |
− | :[[火星]]に戻って戦力を蓄えた後、再び[[地球]]を侵略する「'''ハザード流地球頂き戦法'''」は遂げられぬまま、[[ドッグ・タック|副官]]と共に[[宇宙]]の塵と化した。 | + | :[[火星]]に戻って戦力を蓄えた後、再び[[地球]]を侵略する'''「ハザード流地球頂き戦法」'''は遂げられぬまま、[[ドッグ・タック|副官]]と共に[[宇宙]]の塵と化した。 |
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| == スパロボシリーズの名台詞 == | | == スパロボシリーズの名台詞 == |
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| :火星に住む人々を苦しめた自らの行動を正当化した挙句、彼らを化け物扱いするような発言から彼の傲慢さが見て取れる。 | | :火星に住む人々を苦しめた自らの行動を正当化した挙句、彼らを化け物扱いするような発言から彼の傲慢さが見て取れる。 |
| :ちなみに、2行目の台詞は『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』(SRW未登場)に登場するマーシャンの事を指している。 | | :ちなみに、2行目の台詞は『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 Δ ASTRAY』(SRW未登場)に登場するマーシャンの事を指している。 |
− | :また、この遺伝子操作を受けた人間を蔑視するハザードの思考は、[[機動戦士ガンダムSEED]]シリーズに登場した反[[コーディネイター]]団体・[[ブルーコスモス]]を想起させられる。もしかしたら、「SEED」の頃には、その一員だったのかも知れない。 | + | :また、この遺伝子操作を受けた人間を蔑視するハザードの思考は、[[機動戦士ガンダムSEED]]シリーズに登場した反[[コーディネイター]]団体・[[ブルーコスモス]]を想起させられる。 |
| + | :もしかしたら、「SEED」の頃には、その一員だったのかも知れない。 |
| ;ハザード「ご立派ですなあ、アスハ代表。いや、さすがは永世中立を標榜するオーブ首長国連邦の代表でいらっしゃる」<br/>カガリ「何が言いたい…?」<br/>ハザード「いえ、崇高な志をお持ちのわりには、裏で怪しげな傭兵集団と繋がっている等という黒いウワサを耳にしたもので…」 | | ;ハザード「ご立派ですなあ、アスハ代表。いや、さすがは永世中立を標榜するオーブ首長国連邦の代表でいらっしゃる」<br/>カガリ「何が言いたい…?」<br/>ハザード「いえ、崇高な志をお持ちのわりには、裏で怪しげな傭兵集団と繋がっている等という黒いウワサを耳にしたもので…」 |
| :上の台詞で「前時代のような考え」と怒りの反論をした[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に対して。カガリは、その事に対して憤りをあらわにするが、へスターによって黙らされてしまう。 | | :上の台詞で「前時代のような考え」と怒りの反論をした[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に対して。カガリは、その事に対して憤りをあらわにするが、へスターによって黙らされてしまう。 |
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| :その返しがこれ。「自殺した」と嘯いているが、口封じのためにそのテロリストを始末したことが容易に想像できる。このような手段も、今作におけるハザードの非道ぶりのほんの序の口に過ぎないのだから、何とも恐ろしいところである。 | | :その返しがこれ。「自殺した」と嘯いているが、口封じのためにそのテロリストを始末したことが容易に想像できる。このような手段も、今作におけるハザードの非道ぶりのほんの序の口に過ぎないのだから、何とも恐ろしいところである。 |
| ;「ううむ、ウワサには聞いていたが、そんな真実があったとは…」<br/>「何の罪のない子供たちに、そのような過酷な運命を背負わせるなど、許せぬ所業です!」 | | ;「ううむ、ウワサには聞いていたが、そんな真実があったとは…」<br/>「何の罪のない子供たちに、そのような過酷な運命を背負わせるなど、許せぬ所業です!」 |
− | :第20話にて[[ヘスター・ギャロップ|ヘスター]]と[[ミツヒロ・バートランド|ミツヒロ]]から「[[ファフナー]]のパイロットは生まれてすぐ[[フェストゥム]]の因子を植えつけられ、常に[[同化]]される危険に晒されている」と聞かれて。 | + | :第20話にて[[ヘスター・ギャロップ|ヘスター]]と[[ミツヒロ・バートランド|ミツヒロ]]から「[[ファフナー]]のパイロットは、生まれてすぐに[[フェストゥム]]の因子を植えつけられ、常に[[同化]]される危険に晒されている」と聞かれて。 |
| :言ってることは一理あるのだが、今作において、'''それを遙かに上回る非道を多く働いているハザード'''が言っても何の説得力も無い。実際、心中ではファフナーのパイロットを人間兵器として酷使しようと考えていた。 | | :言ってることは一理あるのだが、今作において、'''それを遙かに上回る非道を多く働いているハザード'''が言っても何の説得力も無い。実際、心中ではファフナーのパイロットを人間兵器として酷使しようと考えていた。 |
| ;「皆さんありがとうございます! 賛成多数により、人類軍特別有事法案は可決となりました!」 | | ;「皆さんありがとうございます! 賛成多数により、人類軍特別有事法案は可決となりました!」 |
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| :実際、イルボラも心中で「'''下衆'''」と吐き捨てていた。 | | :実際、イルボラも心中で「'''下衆'''」と吐き捨てていた。 |
| ;「あー、あー。[[アルティメット・クロス]]の諸君、大変ご苦労だった」<br/>「いや、勇敢なる君達の戦いぶりに敬意を表し、最後の挨拶をと思ってなぁ」<br/>「UXに告ぐ。これより我々は敵のせん滅に向け、核攻撃を敢行する」<br/>「全ては人類の未来のためだ。君たちの尊い犠牲を、我々は永遠に忘れないだろう」<br/>「さらば、UX。残りわずか3分の命を楽しんでくれ」<br/>「うわーっはっはっは!」 | | ;「あー、あー。[[アルティメット・クロス]]の諸君、大変ご苦労だった」<br/>「いや、勇敢なる君達の戦いぶりに敬意を表し、最後の挨拶をと思ってなぁ」<br/>「UXに告ぐ。これより我々は敵のせん滅に向け、核攻撃を敢行する」<br/>「全ては人類の未来のためだ。君たちの尊い犠牲を、我々は永遠に忘れないだろう」<br/>「さらば、UX。残りわずか3分の命を楽しんでくれ」<br/>「うわーっはっはっは!」 |
− | :蒼穹作戦の最中にフェイの歌によって[[フェストゥム]]と対話、和解できるチャンスが訪れようとした矢先に'''「核攻撃を行う」通信を入れる、という悪い意味で見事過ぎるタイミング'''。もちろん[[中島宗美|宗美]]、[[海動剣|海動]]は憤りをあらわにする。[[竜宮島]]の[[皆城乙姫|乙姫]]の心情や決意が描写され、北極海にいる自軍メンバーも奮い立っている中に「In the Blue Sky」をぶった切って割り込んで来るのが余計小憎らしい。おそらく、これで気勢を削がれたプレイヤーも少なくないはず。 | + | :蒼穹作戦の最中に[[フェイ・イェンHD|フェイ]]の歌によって[[フェストゥム]]と対話、和解できるチャンスが訪れようとした矢先に'''「核攻撃を行う」通信を入れる、という悪い意味で見事過ぎるタイミング'''。もちろん[[中島宗美|宗美]]、[[海動剣|海動]]は憤りをあらわにする。[[竜宮島]]の[[皆城乙姫|乙姫]]の心情や決意が描写され、北極海にいる自軍メンバーも奮い立っている中に「In the Blue Sky」をぶった切って割り込んで来るのが余計小憎らしい。おそらく、これで気勢を削がれたプレイヤーも少なくないはず。 |
| :そもそも「人類の未来のため」と嘯いているが、彼の人物像からすれば結局のところは'''蒼穹作戦での手柄を横取りし、目障りであろうUXの連中を排除したいだけである'''。 | | :そもそも「人類の未来のため」と嘯いているが、彼の人物像からすれば結局のところは'''蒼穹作戦での手柄を横取りし、目障りであろうUXの連中を排除したいだけである'''。 |
| :なお、[[蒼穹作戦]]が終了した直後に、彼の手によって'''北極海[[ミール]]にいるフェストゥムは核の炎に焼かれてしまう'''。「人類が救われた」と笑いながら嘯いているが、([[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH|後の展開]]とはいえ)これによって、'''UXが[[フェストゥム]]と対話できるチャンスをハザードが台無しにしてしまった'''ことになる(しかも、フェイがこの世界に現れなければ、「フェストゥムはその時点で'''人類の殲滅を選択する'''」という最悪の展開になるのは想像に難くない)。 | | :なお、[[蒼穹作戦]]が終了した直後に、彼の手によって'''北極海[[ミール]]にいるフェストゥムは核の炎に焼かれてしまう'''。「人類が救われた」と笑いながら嘯いているが、([[蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH|後の展開]]とはいえ)これによって、'''UXが[[フェストゥム]]と対話できるチャンスをハザードが台無しにしてしまった'''ことになる(しかも、フェイがこの世界に現れなければ、「フェストゥムはその時点で'''人類の殲滅を選択する'''」という最悪の展開になるのは想像に難くない)。 |
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| ;「なあに、遠慮はいらん。 これは新天地を目指すワシらからの、ささやかな祝福だ」<br/>「ありがたく受け取ってくれたまえ! ぐわーっはっはっは!」 | | ;「なあに、遠慮はいらん。 これは新天地を目指すワシらからの、ささやかな祝福だ」<br/>「ありがたく受け取ってくれたまえ! ぐわーっはっはっは!」 |
| :この台詞と共に通信を切った。しかも、その「[[祝福]]」とは囚人たちの悪行に付け込んで'''特攻兵器に仕立て上げた[[キバの輩]]と[[ガラン軍兵士]]を次々と自軍に向けて特攻させる上に核で小[[ミール]]ごとUXを葬る'''という作中においてハザードがしでかした非道の中で'''最も卑劣にして残酷'''なものである(そういう意味では[[無敵超人ザンボット3]]において[[ガイゾック]]の行った[[人間爆弾]]を彷彿させるが、それを上回るレベルであろう)。 | | :この台詞と共に通信を切った。しかも、その「[[祝福]]」とは囚人たちの悪行に付け込んで'''特攻兵器に仕立て上げた[[キバの輩]]と[[ガラン軍兵士]]を次々と自軍に向けて特攻させる上に核で小[[ミール]]ごとUXを葬る'''という作中においてハザードがしでかした非道の中で'''最も卑劣にして残酷'''なものである(そういう意味では[[無敵超人ザンボット3]]において[[ガイゾック]]の行った[[人間爆弾]]を彷彿させるが、それを上回るレベルであろう)。 |
− | :彼らが[[特攻]]によって次々と命を落とす光景を目の当たりにした[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ|ジョーイ]]や[[九条美海|美海]]はショックを受け、これを平然とやってのけるハザードに、[[真上遼|真上]]は絶叫をあげ、かつて自身が特攻隊員であった[[シンジロウ・サコミズ|ホウジョウの王]]は完全にブチ切れていた。幸いにも核の方は[[来主操|操]]によって阻止されたが、引き換えに彼が犠牲になってしまう…。 | + | :彼らが[[特攻]]によって次々と命を落とす光景を目の当たりにした[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ|ジョーイ]]や[[九条美海|美海]]はショックを受け、これを平然とやってのけるハザードに、[[真上遼|真上]]は絶叫をあげ、かつて自身が特攻隊員であった[[シンジロウ・サコミズ|ホウジョウの王]]は完全にブチ切れていた。幸いにも核の方は[[来主操|操]]によって阻止されたが、それと引き換えに彼が犠牲になってしまう…。 |
| ;「うぎゃあああああああ!」 | | ;「うぎゃあああああああ!」 |
| :UX第49話での断末魔。己の利権のためにあらゆる非道を重ねた男は、全てを支配して宇宙の王になるという分不相応極まりない野望を叫ぶも、今までの報いを受けるかのように[[ジョウ・マヤ|伝説の]][[イルボラ・サロ|忍者]]によって誅滅され、[[ドッグ・タック|たった一人の忠臣]]と共に[[宇宙]]の塵となった。 | | :UX第49話での断末魔。己の利権のためにあらゆる非道を重ねた男は、全てを支配して宇宙の王になるという分不相応極まりない野望を叫ぶも、今までの報いを受けるかのように[[ジョウ・マヤ|伝説の]][[イルボラ・サロ|忍者]]によって誅滅され、[[ドッグ・タック|たった一人の忠臣]]と共に[[宇宙]]の塵となった。 |
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| == [[三輪防人|三輪長官]]との比較 == | | == [[三輪防人|三輪長官]]との比較 == |
− | 横暴で横柄な性格や権力を笠に着た発言など『[[闘将ダイモス]]』の[[三輪防人|三輪長官]]の同類のようにも見える男だが、'''三輪長官は曲りなりにも最後まで地球を防衛せんとしていた'''事とは対照的に、ハザードは早々に敵に寝返り嬉々として地球侵略に協力、かつ自分の利権しか頭に無いという点が三輪長官とは根本的に異なる。<br />また、力押しだけで無能な三輪長官に対し、ハザードは策謀家としてはかなり優れており、なおかつ自己保身も巧い。<br />UXの彼が「むしろ三輪長官がキレて自軍に味方するレベル」と言われるのはこれらの違いからきているのだろう([[UX]]のハザードの、登場人物やプレイヤーの激怒も招くそのやり口の非道さは他作品のキャラと比較すると、ある意味では人類を侵略・殺戮する側である悪役の[[キラー・ザ・ブッチャー|ブッチャー]]や[[次大帝プロイスト|プロイスト]]、人類側ならば[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]のそれに近い)。但し、「己の目的の為に他者の命を平然と犠牲にする」という点に関しては見事共通している。<br />なお、三輪は'''原作とは異なり自分が死亡する'''点で稀有なキャラであるが、ハザードは版権キャラでありながら'''他の版権キャラの直接的死因となる'''(一応回避可能ではあるが)という、スパロボにおいて非常に稀な役割を果たす。どちらにおいても、スパロボでより悪役らしくフィーチャーされた点であろうか。 | + | 横暴で横柄な性格や権力を笠に着た発言など『[[闘将ダイモス]]』の[[三輪防人|三輪長官]]の同類のようにも見える男だが、'''三輪長官は曲りなりにも最後まで地球を防衛せんとしていた'''事とは対照的に、ハザードは早々に敵に寝返り嬉々として[[地球]]侵略に協力、かつ自分の利権しか頭に無いという点が三輪長官とは根本的に異なる。<br />また、力押しだけで無能な三輪長官に対し、ハザードは策謀家としてはかなり優れており、なおかつ自己保身も巧い。<br />UXの彼が「むしろ三輪長官がキレて自軍に味方するレベル」と言われるのはこれらの違いからきているのだろう([[UX]]のハザードの、登場人物やプレイヤーの激怒も招くそのやり口の非道さは他作品のキャラと比較すると、ある意味では人類を侵略・殺戮する側である悪役の[[キラー・ザ・ブッチャー|ブッチャー]]や[[次大帝プロイスト|プロイスト]]、人類側ならば[[ラウ・ル・クルーゼ|クルーゼ]]のそれに近い)。但し、「己の目的の為に他者の命を平然と犠牲にする」という点に関しては見事共通している。<br />なお、三輪は'''原作とは異なり自分が死亡する'''点で稀有なキャラであるが、ハザードは版権キャラでありながら'''他の版権キャラの直接的死因となる'''(一応回避可能ではあるが)という、スパロボにおいて非常に稀な役割を果たす。どちらにおいても、スパロボでより悪役らしくフィーチャーされた点であろうか。 |
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| == 備考 == | | == 備考 == |