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*デュランダルが大量破壊兵器による敵国民間人の虐殺を選択肢に入れてもなお、彼に従った等<ref>もっとも、高山瑞穂氏の漫画版(ボンボン版)等では「平和な世界を作る為に最良な方法を自分なりに懸命に考えた結果として、デュランダルに従う事を選んだ」とフォローされている。</ref>。
 
*デュランダルが大量破壊兵器による敵国民間人の虐殺を選択肢に入れてもなお、彼に従った等<ref>もっとも、高山瑞穂氏の漫画版(ボンボン版)等では「平和な世界を作る為に最良な方法を自分なりに懸命に考えた結果として、デュランダルに従う事を選んだ」とフォローされている。</ref>。
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その反面、精神面における導き手の役割を期待されたアスランや周囲の大人達が全くそれをなせなかったが為に、成長する機会を失った不運なキャラクターとも言える。シンから見れば、自分の置かれた状況を深く考えず自分の感情のまま行動した末に増長しており、自分を優遇してくれる人物に甘えていたとも言える。'''ただし、否定的な見解で極端に言ってしまえば、自分の凄惨な経験を言い訳にすれば周りが自分を認めるのが当たり前と思いこんでいる節がある。作中の世界観では程度に上下こそあれどシンと同じような経験をした人間などは、それこそ当時のアークエンジェルとクルーゼ隊も含めてごまんといる'''。にもかかわらず、'''自分が被害者だから何も悪くないと驕っていき'''、'''かつてのキラとアスランのように自分も今は加害者である事を認めず'''、自分の境遇に甘えているワガママな子供の状態で止まっていた。
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その反面、精神面における導き手の役割を期待されたアスランや周囲の大人達が全くそれをなせなかったが為に、成長する機会を失った不運なキャラクターとも言える。シンから見れば、自分の置かれた状況を深く考えず自分の感情のまま行動した末に増長しており、自分を優遇してくれる人物に甘えていたとも言える。凄惨な経験と、そこから来る他人との精神的な壁により、怒りと絶望に凝り固まり盲目になってしまったため、一人では客観的に自分を見ることができないでいた。
    
歴代の主人公達が多くの人間に出会って成長していった事に比べると、シンは良き理解者や人との出会いに全く恵まれていない。比較的良好な関係であったトダカやハイネはあまりにも出会った期間が短く、アスランもシンを導くのには未熟、同期であるレイは友情はあるもののシンを利用しようとし、ルナマリアとは恋人になる終盤までこれといったものはなく、キラに直接出会って和解したのも最後の最後でステラの死後は彼自身の人間関係の希薄さ(オーブ時代の人間関係が不明なのもあるが)も含めて、'''「ガンダムシリーズの主人公の中でも孤独な境遇だった」'''と言える。<ref>漫画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE Desire』では、家族を失ったことが原因でトラウマにより頑なに心を閉ざし、士官学校時代から同期含め他者との交流を自分から避けていたことが語られている。だが、名台詞の項にもある通り、同作ではヴィーノも悲観的なシンを心配して怒っているシーンもあり、塞ぎ込みがちで他者と壁を作りがちな割に'''同期にだけは'''恵まれていたのかもしれない。</ref>
 
歴代の主人公達が多くの人間に出会って成長していった事に比べると、シンは良き理解者や人との出会いに全く恵まれていない。比較的良好な関係であったトダカやハイネはあまりにも出会った期間が短く、アスランもシンを導くのには未熟、同期であるレイは友情はあるもののシンを利用しようとし、ルナマリアとは恋人になる終盤までこれといったものはなく、キラに直接出会って和解したのも最後の最後でステラの死後は彼自身の人間関係の希薄さ(オーブ時代の人間関係が不明なのもあるが)も含めて、'''「ガンダムシリーズの主人公の中でも孤独な境遇だった」'''と言える。<ref>漫画『機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE Desire』では、家族を失ったことが原因でトラウマにより頑なに心を閉ざし、士官学校時代から同期含め他者との交流を自分から避けていたことが語られている。だが、名台詞の項にもある通り、同作ではヴィーノも悲観的なシンを心配して怒っているシーンもあり、塞ぎ込みがちで他者と壁を作りがちな割に'''同期にだけは'''恵まれていたのかもしれない。</ref>
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;「仇は取りましたよ。あなたのもね」
 
;「仇は取りましたよ。あなたのもね」
 
:キラを撃破した後、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
 
:キラを撃破した後、[[アスラン・ザラ|アスラン]]に対して。かなり挑発的な言動で内容は事実ではあるが、キラと深い関係のあるアスランにとっては許しがたい発言であった。この直後、アスランが激昂して暴力を振るったため二人の対立は決定的になった。
:命令を遂行したに過ぎないとはいえ、'''そもそもアークエンジェルとアスランの関係は周知の事実であり、カガリだっていたのだから嘲笑と悪意以外の何物でもなく、アスランが目の前で仲間を殺されて深い絶望に沈んでいるのを分かって嘲笑っていた。アスランの立場からすればこれを悪意以外で捉えろなど到底無理な話で、寧ろ積極的にアスランの怒りを買いに行っている。'''
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:命令を遂行したに過ぎないとはいえ、'''そもそもアークエンジェルとアスランの関係は周知の事実であり、カガリだっていたのだから嘲笑と悪意以外の何物でもなく、アスランが目の前で仲間を殺されて深い絶望に沈んでいるのを分かっていながら、積極的にアスランの怒りを買いに行っている。'''
 
:シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかった[[K]]以外では使用されておらず、そのKにおいてのこの場面ではシンは上記の台詞でアスランに挑発はしておらず、アスランが殴打する前にレイが止めに入っている為に彼から殴られていない。
 
:シンの性格が改善されている事が多いスパロボにおいては、この時点でシンがまだ仲間になっていなかった[[K]]以外では使用されておらず、そのKにおいてのこの場面ではシンは上記の台詞でアスランに挑発はしておらず、アスランが殴打する前にレイが止めに入っている為に彼から殴られていない。
 
;「それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!? アンタはッ!!」
 
;「それとも俺が討たれりゃ良かったとでも言いたいんですか!? アンタはッ!!」
 
:上記の言い争いの最中にシンがアスランに言い放った言葉。アスランの一方的な感傷で非難されては、シンがこう反論したくなるのも仕方がないのかもしれない。
 
:上記の言い争いの最中にシンがアスランに言い放った言葉。アスランの一方的な感傷で非難されては、シンがこう反論したくなるのも仕方がないのかもしれない。
:アスランが今回の戦闘で激しく苦悩したのは、「'''キラもシンも傷ついてほしくないから'''」であり、シンがアスランの苦悩を何も理解していない事を象徴しているともいえる。が、アスランは総じてシンが傷ついていくことへのフォローに欠けていた<ref>アニメはもとより、漫画『THE EDGE』でも同様にアスランはシンを頑なに否定する言い方を続けており、『THE EDGE』でアスランはハイネに「あれじゃ反発されるだけだぜ」と言われている。ボンボン版ではシン・アスラン間で激しい言い争いは少なく、アスランは離反後は寧ろ真摯に声を届けてくれた。これらにより各媒体でシンに大きな違いが生まれるが、それは各媒体の名台詞参照。</ref>ため、シンの不満が爆発したとも取れる。この時シンは数々の命令違反も結果的にお咎めが飛ばなかったことで、何をしても許されると天狗になっていたのもあるだろうが。
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:アスランが今回の戦闘で激しく苦悩したのは、「'''キラもシンも傷ついてほしくないから'''」であり、シンがアスランの苦悩を何も理解していない事を象徴しているともいえる。が、'''アスランは総じてシンが傷ついていくことへのフォローに欠けていた'''<ref>アニメはもとより、漫画『THE EDGE』でも同様にアスランはシンを頑なに否定する言い方を続けており、『THE EDGE』でアスランはハイネに「あれじゃ反発されるだけだぜ」と言われている。ボンボン版ではシン・アスラン間で激しい言い争いは少なく、アスランは離反後は寧ろ真摯に声を届けてくれた。これらにより各媒体でシンに大きな違いが生まれるが、それは各媒体の名台詞参照。</ref>ため、先の挑発と合わせて積もりに積もったシンの不満が爆発したものとも取れる。この時シンは数々の命令違反も結果的にお咎めが飛ばなかったことで、何をしても許されると天狗になっていたのもあるだろうが。
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:互いに前向きな意見交換ができなかった結果として、互いの苦しみを互いに拒絶するだけとなってしまい、後の『'''人は人を知らず'''』を象徴しているといえる。
 
:いずれにしても、この件でアスランとシンの対立はもはや敵対寸前の域にまで達していた上にルナマリアとメイリン以外は誰もアスランの絶望を理解しようとせず、アスランはミネルバどころかザフトで完全に孤立することとなり、直後のプラントのシーンではイザークも他の士官を怒鳴っており、戦争に対する認識自体がアスラン達とザフトの間で修正不可能な程にかけ離れていたことを示唆している。
 
:いずれにしても、この件でアスランとシンの対立はもはや敵対寸前の域にまで達していた上にルナマリアとメイリン以外は誰もアスランの絶望を理解しようとせず、アスランはミネルバどころかザフトで完全に孤立することとなり、直後のプラントのシーンではイザークも他の士官を怒鳴っており、戦争に対する認識自体がアスラン達とザフトの間で修正不可能な程にかけ離れていたことを示唆している。
:尚ザフトの軍人なのだから、という理屈では周囲の考えが普通なのだが'''かつての仲間と撃ち合うアスランの葛藤を彼らは知ろうとしない'''という後の『'''人は人を知らず'''』を象徴している。
   
;「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
 
;「こんな事をする……こんな事をする奴ら……ロゴス……! 許すもんかぁぁぁっ!! お前たちなんかがいるからッ! 世界はッ!!」
 
:ヘブンズベース攻略戦である第38話にて。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っ[[スティング・オークレー|スティング]]に対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出した[[ロゴス]]に対し、シンは怒りを爆発させる。[[L]]第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。[[Z]]では後半部分のみ、[[ロード・ジブリール|ジブリール]]との特殊台詞で使用されている。
 
:ヘブンズベース攻略戦である第38話にて。ステラと同じくデストロイガンダムに乗っ[[スティング・オークレー|スティング]]に対して。そんなスティングやステラのような存在を生み出した[[ロゴス]]に対し、シンは怒りを爆発させる。[[L]]第20話でのスティングとの戦闘前会話でも使用されている。[[Z]]では後半部分のみ、[[ロード・ジブリール|ジブリール]]との特殊台詞で使用されている。
 
; 「ジブリールを逃がしたって、それは!」
 
; 「ジブリールを逃がしたって、それは!」
:レクイエムによってプラントが見舞われた大惨事が「ジブリールを自分達が逃がしたせい」だとするレイに対する反論。「ジブリールに逃げられたのはオーブが匿い、アークエンジェルがそれに着いたから」と一見して筋が通って見えるのだが、ジブリール捕縛作戦失敗は事実のため言い訳はできない。また、'''すぐ側にはレクイエムで家族や友人を失ったクルーがおり、シンはそれを最も止めうる場所で力を持っていたので、シン達にクルーの怒りが向けられる可能性は濃厚。まして、他のプラントにいる遺族の怒りも全てオーブに向かうなどと誰にも断言できない側面も無視できない。'''
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:レクイエムによってプラントが見舞われた大惨事が「ジブリールを自分達が逃がしたせい」だとするレイに対する反論。「ジブリールに逃げられたのはオーブが匿い、アークエンジェルがそれに着いたから」と一見して筋が通って見えるのだが、ジブリール捕縛作戦失敗は事実のため言い訳はできない。
:ダイダロスの戦闘で直接的に失敗したルナマリアをフォローしているが、それも'''「失敗したのは自分も同じ」ではなく「オーブが悪い」'''という形でフォローしている。尚、これらに対してレイは冷淡に「自分達が撃たなければならなかった。」、「時は戻らない」とただ自分達の失敗という事実だけを突きつけている。ある意味で、シンがレクイエムで家族を失ったクルー達の気持ちを全く理解していないとも言える。
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:作中では語られなかったが、万一直接レクイエムで家族を失った人がミネルバクルーに居たらその怒りはシンに向けられる可能性もあったため、不神経な台詞ではあった。
:これらを踏まえると、本質的にシンはオーブで「戦争が他所の出来事で自分には関係ない」とした頃で中身が止まっており、デュランダルへの盲信やこれまでの増長も相まって「目の前の事実を分からぬと逃げ、知らず、聞かずにアスランが非難したヒーローごっこ」に終始するという「[[ラウ・ル・クルーゼ|己の知ることしか知らぬ]]」人の悪性の一端を描写している。とはいえ、この場でそこまで言っても何も解決しない話でもあるが…。
   
:なお、高山瑞穂氏のコミックボンボン掲載の漫画版では逆に、レクイエム発射前にレイの方が「この先何があろうと、すべての責任はオーブとアークエンジェル隊にある」と先に話をしている。
 
:なお、高山瑞穂氏のコミックボンボン掲載の漫画版では逆に、レクイエム発射前にレイの方が「この先何があろうと、すべての責任はオーブとアークエンジェル隊にある」と先に話をしている。
 
;「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」
 
;「けど、何でそんなこと言うんだよ、いきなり。なんか、それじゃあドラマの死んでいくオヤジみたいだぞ。やめろよ。」
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=== 戦闘台詞 ===
 
=== 戦闘台詞 ===
 
;「運命を切り開く! そのためには!」
 
;「運命を切り開く! そのためには!」
:[[デスティニーガンダム]]搭乗時の[[特殊戦闘台詞]]の一つ。SRWシリーズのみならず、『[[Another Century's Episode:R|ACE:R]]』などでも使用されている。
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:[[デスティニーガンダム]]搭乗時の[[特殊戦闘台詞]]の一つ。同機の名前を「困難を乗り越え道を拓く」という形で昇華させている。SRWシリーズのみならず、『[[Another Century's Episode:R|ACE:R]]』などでも使用されている。
 
;「デスティニーなら、こういう戦い方もできる!」
 
;「デスティニーなら、こういう戦い方もできる!」
 
: フルウェポンコンビネーションでの台詞の一つ。確かにインパルスではここまでの高機動戦闘に機体の反応速度が付いていかないだろうし、これだけの武装を一斉に使えばあっという間にバッテリー切れを起こすだろうから「デスティニーなら」という台詞に偽りはない。
 
: フルウェポンコンビネーションでの台詞の一つ。確かにインパルスではここまでの高機動戦闘に機体の反応速度が付いていかないだろうし、これだけの武装を一斉に使えばあっという間にバッテリー切れを起こすだろうから「デスティニーなら」という台詞に偽りはない。
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